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ラスボスゾンビのチェックリスト⁉ -これであなたも立派なラスボスゾンビ!- Spectee Inc. Engineering Manager  Akira Ohno Aug.26 2023 スクラムフェス仙台2023 登壇資料

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注意:スライドの一部にゾンビの画像を入れているので、ゾンビが苦手な方はご注意ください

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自己紹介  大野 英 <おおの あきら>    2020年 株式会社Spectee入社   Engineering Manager ・防災向けAI技術開発 Team Mgr. ・組織のScrum推進 ・エンジニア組織開発・採用担当    Twitter:@ohnoeight おーのA

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自己紹介  大野 英 <おおの あきら>    2020年 株式会社Spectee入社   Engineering Manager ・防災向けAI技術開発 Team Mgr. ・組織のScrum推進 ・エンジニア組織開発・採用担当    Twitter:@ohnoeight おーのA 一部界隈では、 「ゾンビスクラムマスター」 として有名な人 らしい

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本日の内容のLearning Outcome ● 「スクラムを始めたいと思っているリーダーやマネージャー」は 「気をつけるべきアンチパターンを避けること」ができる ● 「スクラムを始めたけどうまくいかない  リーダーやマネージャー」は 「自らの行動を省みること」ができる ● 「自チームや他チームのリーダーやマネージャーに  疑念を抱いている人」は 「リーダーやマネージャーの誤った行動を知り、  組織のスクラムを改善すること」ができる

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本日のセッションの対象とならない方 ● スクラムを始めたばかりの初心者チームメンバーの方 ● ゾンビスクラムを学びたい方

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ゾンビスクラムとは ・ゾンビスクラムチームはステークホルダーのニーズを知らない ・ゾンビスクラムチームは速く出荷しない ・ゾンビスクラムチームは継続的に改善しない ・ゾンビスクラムチームは障害を克服するために自己組織化しない ゾンビスクラムサバイバルガイドによる定義 ゾンビスクラムサバイバルガイド: 健全なスクラムへの道 丸善出版 (2022) 


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ラスボスゾンビとは
 ※ゾンビスクラムサバイバルガイドにない  本セッション独自の定義 ラスボスゾンビの特徴
 ● マネージャーやリーダー
 ● スクラムが大好き
 ● ゾンビスクラムチームへ導く


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今回のお話をさせていただくことになった経緯 スクラムフェス福岡2023での登壇

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今回のお話をさせていただくことになった経緯 Google BardにInspiredされました

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本セッションでお話すること このセッションは、 ラスボスゾンビ株式会社という架空の会社の ラスボスゾンビトレーニングを提供します! という設定で コミカルにラスボスゾンビにならないためのポイントを チェックリストに沿ってお話しします!

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ラスボスゾンビのチェックリストについて 私の経験に基づいているチェックリストです スクラムを組織に広める活動の中で学んだこと、 書籍など読んだ情報で学んだことに 基づいて改めて私なりに整理してみました ご指摘、ご感想など、ぜひDiscordでご意見いただけたらと思います

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ラスボスゾンビ株式会社 ※ 架空の会社

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こんにちは、ラスボスゾンビ株式会社の大野です ミッション 「世界の全てのスクラムをゾンビスクラムに」

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我々はラスボスゾンビという素晴らしいリーダーを育成する コンサルティング業を生業としております スクラムフェス仙台では特別に みなさんが立派なラスボスゾンビになれるように 弊社独自に開発した ラスボスゾンビトレーニングを提供いたします

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我々と共に世界をゾンビスクラムの 脅威に陥れていきましょう

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ラスボスゾンビに必要な6つの要素

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ラスボスゾンビが持つべき重要な要素 ● 組織でのスクラムの第一人者である ● スクラムを広めたいという強い欲求がある
 
 ● スクラムチームを育てるのは私しかいない、という責任感がある
 
 ● 継続的改善を私がしてあげる必要があると考える ● 自己組織化できるようにチームをサポートする必要があると考える
 
 ● チームメンバーはプロ意識を持っている必要があると考えている

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Discordで当てはまる番号をお答えください 1. 組織でのスクラムの第一人者である 2. スクラムを広めたいという強い欲求がある
 
 3. スクラムチームを育てるのは私しかいない、という責任感がある
 
 4. 継続的改善を私がしてあげる必要があると考える 5. 自己組織化できるようにチームをサポートする必要があると考える
 
 6. チームメンバーはプロ意識を持っている必要があると考えている

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~各要素の説明に入る前に~

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各項目での説明の手順 健全なスクラムで チェックリストの何が問題なのか ゾンビスクラムに陥れるには?

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-要素1- 組織でのスクラムの第一人者である

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「第一人者」の意味 ある社会や分野で、 いちばんすぐれていると 認められた人 引用:goo辞書

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健全なスクラムでなぜ「第一人者」が問題なのか ● スクラムは一人では何もできない ● スクラムを始めたのは確かにあなただとしても、 組織には組織固有の課題がある ● あなたと共に始めたチームメンバー全員が その組織におけるスクラムを最も知っている人 ● 健全なスクラムを実現できるのは当事者全員の力であり、 スクラムを組織に導入した人の力ではない

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コネクター、達人、イノベーターなど、 あなたのチームに参加してくれる人の助けを借りることを忘れてはならない 引用:Fearless Change アジャイルに効くアイデアを広めるための48のパターン -第4章-

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ラスボスゾンビのふるまい ● 「スクラムとは~」を枕詞にして、自身の経験に基づいた 手法をスクラムチームに導入しましょう ● 社外コミュニティや書籍で得た知見も、 とりあえず試してもらいましょう ● 広めたプラクティスやツールを チームが変えようとしたときには不満を表明しましょう

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ラスボスゾンビが第一人者であるゾンビスクラム ● ラスボスゾンビの言う 「スクラム」=「本当のスクラム」になる ● ラスボスゾンビが始めた「スクラム」を メンバーが変えることができない ● ラスボスゾンビの発言に対して メンバーが意見、発言しにくい雰囲気になる

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まとめ -要素1- 「組織でのスクラムの第一人者である」 第一人者となり、まずは彼らの自由を奪いましょう スクラムチームがラスボスゾンビ様の言うことを 聞かないといけない雰囲気をまず作っていきましょう

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-要素2- スクラムを広めたいという強い欲求がある

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健全なスクラムでなぜ 「スクラムを広めたいという欲求」が問題なのか 多くの組織やチームがスクラムを試しているという事実は、たしかに 祝福すべきことではある。しかし一方で、その多くはスクラムを実践 していると思っているが形だけになってしまっている 引用:ゾンビスクラムサバイバルガイド -第3章-

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健全なスクラムでなぜ 「スクラムを広めたいという欲求」が問題なのか ● スクラムを広めたいという欲求は スクラムの導入を目的化する ● とりあえずスクラムの手法を導入するチームが乱立 ● 手法だけ導入した表面的なスクラムに陥る

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あなたが新しいアイデアに対して情熱的になりすぎると、 周囲の人が引いてしまうリスクがある。 情熱をコントロールし、決して我を忘れてはならない 引用:Fearless Change アジャイルに効くアイデアを広めるための48のパターン -エバンジェリスト-

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ラスボスゾンビのふるまい ● スクラムの導入を組織目標にしましょう ● スクラム導入率を定量的指標にしましょう ● チームをスクラムイベントの型にはめましょう ● 「組織目標:スクラム導入!」で スクラムチームからの不平不満に対応しましょう

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ラスボスゾンビの「強い欲求」でもたらすゾンビスクラム ● チームメンバーは なぜスクラムをやっているか分からない ● スクラムイベントをとりあえず実施するが これもなぜやっているか分からない ● 「第一人者」との合わせ技で誰もラスボスゾンビに スクラムについて疑問を表明できない雰囲気になる

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まとめ -要素2- 「スクラムを広めたいという強い欲求がある」 スクラムチームがラスボスゾンビ様に逆らえないように スクラム導入を組織目標にしましょう!

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-要素3- スクラムチームを育てるのは 私しかいない、という責任感がある

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健全なスクラムでなぜ 「スクラムチームを育てるのは私しかいない、という責任感がある」が問題なのか ● 責任感を感じていると 人に仕事を任せることができなくなる ● スクラムチームはそんな責任感の強い姿に依存する ● スクラムチームはチームの決定に関して 責任を負わなくなる

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問題は、間違った命令を下したことにあるのではなく、 そもそも私が命令を下したことにあるのだ。 チームに関する実務的な決定や管理・運営の決定を自ら下すことで、 私は乗員を結果に対する責任から解放してしまっていたのだ 引用:LEADER'S LANGUAGE 言葉遣いこそ最強の武器 -はじめに-

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ラスボスゾンビのふるまい ● スクラムイベントだけは参加しましょう ● スクラムイベントのファシリテーションは 積極的に担いましょう ● チームの成長が鈍化している時こそ、 責任を感じて動き回りましょう

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ラスボスゾンビが「スクラムチームを育てるのは 私しかいない責任感」でもたらすゾンビスクラム ● スクラムチームは自分達のふるまいに責任を感じていない ● スクラムチームの自らの意志での検査・適応を行わない

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まとめ -要素3- 「スクラムチームを育てるのは私しかいない、という責任感がある」 チームメンバーを責任感から解放しましょう 彼らが自ら考える思考を停止していきましょう

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-要素4- 継続的改善を 私がしてあげる必要があると考える

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継続的改善とは・・・ 新しいことに挑戦し、それが計画通りに進まなかったとき、何がうまくいか なかったかを学び、学んだことを応用し、再び挑戦すること。 引用:ゾンビスクラムサバイバルガイド -第9章-

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健全なスクラムでなぜ 「継続的改善を私がしてあげると考える」ことが問題なのか スクラム推進者やマネージャーなど チーム外からサポートする人の場合 スクラムマスターが チーム内でサポートする場合 2つのパターンがある

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スクラム推進者やマネージャーなど チーム外からサポートする人の場合 -要素4- 継続的改善を私がしてあげる必要があると考える

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健全なスクラムにおいて、なぜスクラム推進者やマネージャーが 「継続的改善を私がしてあげると考える」ことが問題なのか ● 立場が対等でない人の改善提案は時として、 メンバーの発言する機会を奪います ● 最良の解決策は当事者により導き出されます ● 問題解決をリードされるので チームは自ら最良の解決策を導き出すことができない

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あなたはチームに代わって問題を解決するためにいるわけではありません 引用:アジャイルリーダーシップ -第8章-

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スクラムマスターが チーム内でサポートする場合 -要素4- 継続的改善を私がしてあげる必要があると考える

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スクラムマスターは、スクラムチームがスクラムフレームワーク内で プラクティスを改善できるようにすることで、その責任を果たす 引用:2020版スクラムガイド日本語版 -スクラムマスター- 前提:スクラムガイドによるスクラムマスターの説明 スクラムマスターは改善に責任がある

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健全なスクラムにおいて、なぜスクラムマスターが 「継続的改善を私がしてあげると考える」ことが問題なのか ● 初期の段階では「継続的改善」の例示をするために 改善の手段を提示することになるのは仕方がない ● あくまでチームがスクラムの理解を深めるための活動である ことを認識するべき ● チームの成長に従って、 認識すべきスクラムマスターの役割は変化する ● スクラムマスターがスクラムの理解を深める活動を 続けているならば、チームが成長していない可能性がある

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健全なスクラムにおける スクラムマスターが投資する時間の変化 チームの成長と共に反転 組織のプロセス スクラムチームに 隣接するプロセス エンジニアリング プラクティス スクラムチーム の形成 スクラムの理解 組織のプロセス スクラムチームに 隣接するプロセス エンジニアリング プラクティス スクラムチーム の形成 スクラムの理解 引用:ゾンビスクラムサバイバルガイド 第11章 出典:Maximini, D. 2018 “The Pyramid of Impediments” Scrum.org 投資する時間

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健全なスクラムにおいて、なぜスクラムマスターが 「継続的改善を私がしてあげると考える」ことが問題なのか ゾンビスクラムでは、 スクラムチームはピラミッドの下の方ではまり込んだままなのだ 引用:ゾンビスクラムサバイバルガイド -第11章-

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ラスボスゾンビが「継続的改善を私がしてあげる必要がある と考える」ことでもたらすゾンビスクラム ● ラスボスゾンビが全ての阻害要因を解決する ● ラスボスゾンビが与えてくれる改善にだけ対応し、 スクラムチームは自ら変化に対する意欲を持たない ● ラスボスゾンビが問題を解決するので、 スクラムチームは自分達の行動に責任を感じない

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まとめ -要素4- 「継続的改善を私がしてあげる必要があると考える」 全ての阻害要因はあなたが解決してください 彼らが継続的改善する思考を弱体化していきましょう

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-要素5- 自己組織化できるようにチームを サポートする必要があると考える

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自己組織化とは、 最初は無秩序であったものから自然発生的に秩序が生まれるプロセスのこと 自己組織化とは 引用:ゾンビスクラムサバイバルガイド -第11章-

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自己組織化におけるスクラムマスターの役割 スクラムマスターは自己組織化したチームを構築し、 企業のあらゆる階層で基本原則として自己組織化が行われるよう努力します 引用:SCRUM MASTER THE BOOK -第1章- スクラムマスターは自己組織化した チームを構築する役割がある

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自己組織化におけるリーダーの役割は信頼すること 必要なのは、自己組織化を信じていること、 他の人が常によりよい解決策を考え出すと信頼することです 引用:アジャイルリーダーシップ -第4章- (一部省略) 健全なスクラムにおいて、 リーダーに求められるのは信頼すること

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健全なスクラムでなぜ 「自己組織化できるようにチームをサポートする必要がある」が問題なのか ● 「サポートする必要がある」と考えているのであれば 真に信頼していない可能性がある ● 健全なスクラムにおいては、中立的な立場に立ち チームの相互理解を引き出すことが重要 ● スクラムマスターやマネージャーが自己組織化のために チームの取り組みに具体的な決定を下しているなら、 自己組織化に明らかに矛盾している

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多くの組織でサポートが向かう先は統制になりがち チームが自己管理するときに起こると予想されるカオスと無秩序を 減らすために、組織の多くはチームの仕事のやり方を厳しく統制している 引用:ゾンビスクラムサバイバルガイド -第11章-

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ラスボスゾンビのふるまい ● チーム目標はラスボスゾンビ自らが一人で決めましょう ● メンバー追加・変更は ラスボスゾンビ個人の判断で行いましょう ● 他部門との連携において、 メンバーに許可や承認を得ることを求めましょう

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まとめ -要素5- 「自己組織化できるようにチームをサポートする必要がある」 自己組織化しない組織を作るのは簡単です 彼らからさまざまな自由や権利を奪っていきましょう 「自己組織化」を主張できないほどに自由を奪えば ラスボスゾンビの支配する世界は目前です

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-要素6- チームメンバーはプロ意識を 持っている必要があると考えている

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プロ意識とは プロフェッショナルとして 自分の技能に誇りをもち、 まじめに仕事をする 態度や心がけ 引用:goo辞書

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まじめに仕事する態度や心がけ? 人は自分のメガネで他人を見ている

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私の実体験 -プロ意識を持つって?- とあるチームに 配属された私 彼らが連携しないことでスピード感が遅かったし、 既に仕事に支障があった 「プロのエンジニアとして連携して仕事する必要がある」と考えた

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私の実体験 -プロ意識を持つって?- 連携させようとすればするほど、 彼らは大人とは思えない喧嘩をした 私自身が彼らと関わることが 怖くなり、結果的に退職した

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私の実体験 -プロ意識を持つって?- 元々、彼らは目標に向けて 各々頑張っている状況だった 当時、私が考えていた 「プロのエンジニアとして連携して  仕事する必要がある」は 目標達成に向けた手段として、 私にとって正しい手段だったが、 他の人にとって正しい手段ではなかった

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誰もが正しい、ただし部分的には 引用元:スクラムフェス新潟2023 Yusuke Uchida     相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減し持続可能な組織変革を

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健全なスクラムには多様性が必要 多様性は環境にさまざまな視点やエネルギー、そして深みを加えます 多様性のあるチームの方が同質的なチームよりも創造的で革新的な傾向があります 引用:アジャイルリーダーシップ -第7章- (一部省略) 他者にとっての「大切なこと」に 目を向けることで創造性を高める

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健全なスクラムでなぜ 「チームメンバーはプロ意識を持っている必要」が問題なのか ● メンバーに対しプロ意識を持ってないと考えているならば 自分の見える側面でしか物事を見ていない可能性がある ● チームのプロ意識を定義することで 同質的な意見になり、多様性が低下する

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ラスボスゾンビのふるまい ● 「プロとして良くない」と思う メンバーの行動や発言に対し、指摘する ● 「良いスクラムチーム」は「明るく振る舞う」「前向きに振 る舞う」ものだとメンバーに伝える

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ラスボスゾンビが「チームメンバーはプロ意識を持っている 必要」がもたらすゾンビスクラム ● スクラムチームはラスボスゾンビの思うプロ意識 に合わせるようになり、自分の能力を発揮できなくなる ● スクラムチームは多様性を失い、正しいか 間違っているかに拘らず集団で決めたことに短絡的に従う

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まとめ -要素6- 「チームメンバーはプロ意識を持っている必要があると考えている」 あなたが「チームはプロ意識が足りない」と感じているなら、 彼らに対して厳しく取り締まっていきましょう 多様性のある意見を受け入れるような「心理的安全性」や 「信頼」はゾンビスクラムの世界では不要です

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以上、ラスボスゾンビ株式会社の ラスボスゾンビトレーニングでした

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人間の世界に戻りましょう

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皆さん、どう思いましたか? 「ラスボスゾンビのふるまい」を見て 「そんなことしないよ」と思った方もいらっしゃるでしょう 過去の私もそう思っていたでしょう しかし、気づいたときに「ラスボスゾンビのふるまい」的行動をしていました 「そんなことしない」が「危険信号」そのものだと思うことが大事だと私は考えます 自分自身の行動や思考を省みることです 省みる機会を与えるために、「ラスボスゾンビのチェックリスト」は あえて曖昧な表現にしています 悩んだときこそ、 「ラスボスゾンビのチェックリスト」を活用していただけたら嬉しいです!!!

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最後に...本当の会社紹介

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Service Spectee Pro 株式会社Specteeについて

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Specteeではエンジニアを募集しております ● Backendエンジニア ● Frontendエンジニア 特にTechLeadとなっていただける方を積極採用中です! ちゃんとした採用ページがないので ご興味をお持ちいただけた方はDiscordからDMください!

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