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1 Link and Motivation Group #devsumi 2021 【19-B-8】 Biz・経営・Dev+ PMが One Teamであり続けるために 効果的だったこと パートナーシップ文化創りに効果的だった2つのこと 〜Biz vs PM・Dev編〜

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2 Link and Motivation Group 自己紹介 大手IT企業を経て、フリーランスとして技術力を磨いた後 2つの企業で執行役員を勤め、1社を上場へ。 「社会を前進させるプロダクトをつくりたい」という思いから 2018年にリンクアンドモチベーションにエンジニア社員一人目として入社。 現在は、組織運営のDXサービスでもある「モチベーションクラウドシリーズ」 の開発責任者を務めると同時に、グループ全体のDXを牽引する。 2022年より執行役員に就任しテクノロジーの力で「第二の創業」を推進中。 株式会社リンクアンドモチベーション 執行役員(クラウドシリーズ開発責任者) 柴戸 純也 Junya Shibato @junyaxyz1

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3 Link and Motivation Group 「組織・チーム」のエンゲージメント状態を定量的に診断して改善するクラウドサービス 従業員エンゲージメント市場における 国内売上シェアNo.1の 組織改善クラウドサービス モチベーションクラウドシリーズ 出典:ITR「ITR Market View:人材管理市場2021」 従業員エンゲージメント市場:ベンダー別売上金額シェア(2019 年度)

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5 Link and Motivation Group プロダクト開発 コンサル 営業 役割概要 エンジニア PM デザイナー プロセス CS CEO ココの責任者

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6 Link and Motivation Group プロダクト開発 コンサル 営業 役割概要 エンジニア PM デザイナー プロセス CS CEO ココの責任者 プロダクト開発責任者 ≒ CTO 兼 PM (※柴戸の場合)

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7 Link and Motivation Group 事例編:繰り返されるパターン… なぜその投資が必要なの? なぜその方針に変わったのか? 経営視点で説明してよ。 ・・・ なんでこんなに時間かかるの? 顧客のことわかってる? 開発のことちゃんと理解してよ (なんのために作ってるんだろ…) 経営 Biz Dev Dev 早速ですがこういうことありませんか?

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8 Link and Motivation Group 事例編:構造は? 引用: https://productlogic.org/2014/06/22/the-product-management- triangle/ プロダクトマネジメントトライアングルで整理

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9 Link and Motivation Group 事例編:こんな構造 なぜその方針に変わったのか? 開発のことちゃんと理解してよ 経営(事業) Dev なんのために 作ってるんだろう Biz(顧客代弁) なぜその投資が必要なの? 経営視点で説明してよ。 なんでこんなに時間かかるの? 顧客のことわかってる? プロダクト 盲従 懐疑 不信 不明

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10 Link and Motivation Group 事例編:こんな構造 経営(事業) Dev なんのために 作ってるんだろう Biz(顧客代弁) プロダクト 盲従 懐疑 不信 不明 組織的負債の1つ。 なんとなく「相互理解、一体感がない状態」 2018年ごろの僕たちもこんな状況でした

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11 Link and Motivation Group だいぶ改善しました なぜその方針に変わったのか? 開発のことちゃんと理解してよ 経営(事業) Dev なんのために 作ってるんだろう Biz(顧客代弁) なぜその投資が必要なの? 経営視点で説明してよ。 なんでこんなに時間かかるの? 顧客のことわかってる? プロダクト 引用: https://productlogic.org/2014/06/22/the-product-management- triangle/

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12 Link and Motivation Group 今日のアジェンダ その間に何をしたの? ● 分析編: メカニズムの整理と認識合わせ ● 対策編: 最も効果のあった1つの行動

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13 Link and Motivation Group 今日のアジェンダ その間に何をしたの? ● 分析編: メカニズムの整理と認識合わせ ● 対策編: 最も効果のあった1つの行動

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14 Link and Motivation Group Dev Biz 経営 分析編:なぜこうなるのか? プロダクト スタートアップ時は少人数で3者が統合されていることが多い ※ 同じ人が3つとも見てたりもする 成長・多角化によって言語が変わり国も変わり分化する ※ 非テック企業だから、古い企業だから、とかではない 立ち上げフェーズ「統合」 monolith 成長・多角フェーズ「分化」 micro services Dev Biz 経営 技術戦略 R&D... 経営戦略 ファイナンス... 営業戦略 短期目標... プロダクト

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15 Link and Motivation Group 分析編:問題はここから A. 組織やプロダクトが 成長・多角化 する 同じ知識レベル、言語を 維持できなくなる B. 各役割がそれぞれ 効率を追求する 組織全体に 強力な遠心力が働く A A A プロダクト Dev Biz 経営 B B B 相互理解の希薄化 サイロ化 組織「分化」に伴う2つの変化 micro services マイクロサービスの課題 一貫性 通信性

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16 Link and Motivation Group 分析編:放っておくと→「めんどくせー」とか諦めが蔓延... 経営(事業) Dev Biz(顧客代弁) 分 断

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17 Link and Motivation Group 事例編:こんな構造 なぜその方針に変わったのか? 開発のことちゃんと理解してよ 経営(事業) Dev なんのために 作ってるんだろう Biz(顧客代弁) なぜその投資が必要なの? 経営視点で説明してよ。 なんでこんなに時間かかるの? 顧客のことわかってる? プロダクト 盲従 懐疑 不信 不明 組織的負債の1つ。 なんとなく「相互理解、一体感がない状態」 2018年ごろの僕たちもこんな状況でした

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18 Link and Motivation Group 今日のアジェンダ その間に何をしたの? ● 分析編: メカニズムの整理と認識合わせ ● 対策編: 最も効果のあった1つの行動

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19 Link and Motivation Group 今日のアジェンダ その間に何をしたの? ● 分析編: メカニズムの整理と認識合わせ ● 対策編: 最も効果のあった1つの行動

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20 Link and Motivation Group 対策編:なにが効果的だったか? 経営(事業) Biz(顧客代弁) Dev プロダクト 相互理解の希薄化 サイロ化

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21 Link and Motivation Group CTO 対策編:なにが効果的だったか? 経営(事業) Biz(顧客代弁) Dev プロダクト 相互理解の希薄化 サイロ化 「通訳」 になったこと

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22 Link and Motivation Group “通訳”とは? interpreter(通訳) : inter(間を) - pret(仲介する) - er(人) ≒ interest(興味をもつ) : inter(間を) - esse(介在するもの)

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23 Link and Motivation Group “通訳”のステップ STEP 1. 近づく STEP 2. つなげる CTO Dev が言ってる事は “◯◯◯“ Biz が言っている事は “〜〜〜” 指標 をつなげて同じコトへ 言葉 をつなげて相互理解の促進 自分 から近づいて協働意志を醸成 プロダクトのアウトカム: ”123…” 事業KPIの目標値: ”987…” ビジネスや顧客のことを教えてください! CTO words

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24 Link and Motivation Group “通訳”のステップ STEP 1. 近づく STEP 2. つなげる CTO 指標 をつなげて同じコトへ 言葉 をつなげて相互理解の促進 自分 から近づいて協働意志を醸成 脱「相互理解の希薄化」 脱「サイロ化」 CTO 「協働意志」の醸成 collabo words index

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25 Link and Motivation Group 興味関心を「まず自分から示す」 理解される前に「まず相手とビジネスを理解」 まずエンジニアに興味を持ってもらおうとする まずエンジニアのことを理解してもらおうとする 「自分」から近づいて協働意志を醸成 Good NG 仲良くしたいので少し話す時間をください! 詳しく教えてほしいのでご飯行きませんか? 自分たちエンジニアのこと理解してよ。 協働意志の醸成 collabo 【やめた方がいい】相互理解の工程をすっ飛ばして、技術やテクニックでのみで解決しようとすること 【よかった】「まず理解に徹し、それから理解される。」from 7つの習慣 #第5の習慣 学び

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26 Link and Motivation Group 興味関心を「まず自分から示す」 理解される前に「まず相手とビジネスを理解」 まずエンジニアに興味を持ってもらおうとする まずエンジニアのことを理解してもらおうとする 「自分」から近づいて協働意志を醸成 Good NG 仲良くしたいので少し話す時間をください! 詳しく教えてほしいのでご飯行きませんか? 自分たちエンジニアのこと理解してよ。 協働意志の醸成 collabo 【やめた方がいい】相互理解の工程をすっ飛ばして、技術やテクニックでのみで解決しようとすること 【よかった】「まず理解に徹し、それから理解される。」from 7つの習慣 #第5の習慣 学び まず最初は”仲良く”するところからはじめて 協働意志を作るところから!

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27 Link and Motivation Group 「言葉」をつなげて相互理解の促進 脱「相互理解の希薄化」 words

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28 Link and Motivation Group 「言葉」をつなげて相互理解の促進 脱「相互理解の希薄化」 引用:https://twitter.com/hiroki_daichi/status/1131782164570185728?s=20 プロダクトの意思決定は、将来投資と現在のビジネスとの両端を持つスペクトラムになる。 それぞれに持つべきスキルセットや常識が異なるので 隣接領域の知識を持つものとしかコミュニケーションが成立しない。 words

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29 Link and Motivation Group “仮想通貨をまったく知らない人に、その概要をうまく説明できるだろうか。 一流は、法定通貨と対比して仮想通貨の特徴を説明する。 「食物繊維が20グラムとれるサプリ」と言われてもピンとこない相手には 「サツマイモ1本で5グラムの食物繊維がとれます。このサプリは1回で20グラムとれます」 といった具合に、サツマイモと対比すればいい。 「これまでのアプリケーションは10万人にアプローチするのが限界でした。 しかし、今回開発したアプリケーションは100万人にアプローチできます」 と、前後で対比すれば、そのすごさが伝わりやすくなる。 「言葉」をつなげて相互理解の促進 引用: https://www.amazon.co.jp/dp/4756921590 【やめた方がいい】正確な理解を期待すること。難しい専門用語や横文字を使うこと。 【これがよかった】”相手の頭の中にあるもの” と ”対比・類比” させてイメージしてもらう。 脱「相互理解の希薄化」 words 学び

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30 Link and Motivation Group AWSの長期間停止 開発の手戻り 副業 ・セキュリティリスク ・EDRの必要 JRの全線停止 ・監視カメラ未設置 による数億円の盗難 ・「最近の泥棒は指紋も残さ ないんすよ」 チーズ in ハンバーグ 那須川天心 vsメイウェザー 「言葉」をつなげて相互理解の促進 メタファーによる共通イメージのつくり方 実例 脱「相互理解の希薄化」 words

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31 Link and Motivation Group 「言葉」をつなげて相互理解の促進 Dev 研修商品 (コンサル) コンサル Dev 脱「相互理解の希薄化」 対比によりお互いの違いをイメージする 実例 words

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32 Link and Motivation Group 「指標」をつなげて同じコトへ 脱「サイロ化」 【やめた方がいい】全く同一の目標にする(ぶっちゃけ、目標の時間軸が違うので設定は困難) 【これがよかった】アウトカムで顧客価値やミッション(共通の目的)に接続する 協働 ミッション アウトカム 事業KPI サイロ化 開発目標 事業KPI index 学び

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33 Link and Motivation Group 中計・ミッション・プロダクトビジョン 中計・ミッション・プロダクトビジョン 【やめた方がいい】最初から厳密な指標マップ(対応表)を完成させてから活動する 【これがよかった】つなげて関連を見える化することが大事。 アウトカムも事業KPIも定期的に指標を更新しながら育てていく。 「指標」をつなげて同じコトへ 脱「サイロ化」 KPIツリーやアウトカムにより事業と接続 対応づけ 事業KPI プロダクトアウトカム 学び index

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34 Link and Motivation Group 今日のアジェンダ 相互理解と一体感のある会社づくりの活動記録 ● 分析編: メカニズムの整理と認識合わせ ● 対策編: 最も効果のあった1つの行動

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35 Link and Motivation Group CTO 僕たちが取り組んだこと なぜその方針に変わったのか? 開発のことちゃんと理解してよ 経営(事業) Dev なんのために 作ってるんだろう Biz(顧客代弁) なぜその投資が必要なの? 経営視点で説明してよ。 なんでこんなに時間かかるの? 顧客のことわかってる? プロダクト

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36 Link and Motivation Group まとめ 相互理解・一体感醸成を 文化 に。 役職や部門の壁を越え、同じ目的に向かって共に働く。 お互いに背中を預けあえる関係って、楽しい。 「相互理解の希薄化」も「サイロ化」も”だれか”のせいじゃない。 会社が拡大するなかでの構造的な宿命と捉える(組織的負債)。 分断 通訳 開発チームの言葉も、ビジネスの言葉も、経営の言葉も大事。 経営を担うCTOだからこそ、同じコトにつなげられる。

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37 Link and Motivation Group リンクアンドモチベーションは 新しい仲間を募集しています! 応募ページはこちら Link and Motivation Group #Developer eXperience Day 2021