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2023/10/11 Motohiro Ishii EMと一緒に“考える環境”をつくる @motohirock_81 個人の成長を促すEMのコミュニケーション術

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メンバーの成長に対し、ポジティブに 作用することを責務のひとつとして持 つEMはこんなこと考えてまっせ〜とい うお話。

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Motohiro Ishii / @motohirock_81 2023/1入社 MatchingTribeといういくつかのチームから成るグ ループのEMをしています。 奥さんと娘と猫と東京の東側に住んでいます。 英語学習🗣とHIPHOP🕺が好きです。

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1 ちょっとだけ宣伝

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目次 ● タイミーのEM組織について ● 今“成長”をどのように捉えているのか ● “考える環境”をEMと一緒につくる ○ 場の話 ○ 聞き手の話 ● “考える環境”をEMの役割に活かす ● まとめと余談

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2 タイミーのEM組織につい て

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EMの役割

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EMの役割 PEOPLE MANAGEMENT 文脈でのお話をします。

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3 今“成長”をどのように捉え ているのか

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今“成長”をどのように捉えているのか “成長”


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自己実現してほしい

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3. “成長”をどのように捉えているのか 「本来持っている自我を完全に 叶えること。
 それが、人間の究極の目的であ る」
 by Thomas Hill Green

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「自分の能力や可能性を最大限に 活かして達成し、本来あるべき自 分になること。人間が最後にたどり 着く欲求。」
 Abraham Harold Maslow 今“成長”をどのように捉えているのか

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【成長を促す】は、対象となる方 が「自己実現」を成すこと助ける 能力の向上の支援 今“成長”をどのように捉えているのか

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成すことを助ける能 力って何🤔 今“成長”をどのように捉えているのか

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1. ちゃんと考えること 2. 考えを実現する行動 今“成長”をどのように捉えているのか

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1. ちゃんと考えること 2. 考えを実現する行動 今“成長”をどのように捉えているのか

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【一旦のまとめ(抽象的な話に終始している自覚があるので)】 ● 今日の会のタイトルは、「個人の成長を促すEMのコミュニケー ション術」です。 ● 良い未来を自身で実現できる能力を得ること個人の成長と定 義しています。 ● 能力を「ちゃんと考えること」、「考えを実現する行動」としてい ます。 ● 先立つ思考を支援する環境やきっかけをつくることが促すコ ミュニケーションであると定義します。 今“成長”をどのように捉えているのか

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4 考える環境をEMと一緒に 作る - 場の話 -

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“考える環境” 考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 -

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“考える環境” 🤔 考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 -

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ちゃんと考えることを支える 1. 場 2. 聞き手 考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 -

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - みなさん定期的に1on1 やっていますか?

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - みなさん定期的に1on1 やっていますか? 考える環境🤝1on1

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 1. 場の在り方の主体者であること 2. 支援者であり続けられる 3. あらゆる感情の発露を推奨する

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 場の在り方の主体者であること 考える余白を生む💭

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 場の在り方の主体者であること 考える、考えを発露することはとても時間がかかるものであり十分な余白が必要 在り方の主体者であるメンバーとEMは場の目的や建付けに対し改善をすることがで き、必要だと思うことに必要な分時間を割くことができる 自分が思った通りできると感じたとき、切迫感や緊張感といった考えることを阻害する、 考えることの方向性を歪めるものを排除することができると考えます。 あらゆる場がもたらす切迫感、緊張感からの開放こそ考えるに必要な余白と定義しま す。

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 1. 場の在り方の主体者であること 2. 支援者で在り続けられる 3. あらゆる感情の発露を推奨する

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 支援者で在り続けられる 競争心からの開放🕊

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 支援者で在り続けられる 向き合っている相手は自分の支援者である、と認識する必要があります。 そして自分を支援すると認識した人間に対し、競争心を抱くことはないのではないかと考 えます。 他者に向いた競争心は、相手を上回るぞ!という思考の優先度が高まり、考えを深める ことに対し不必要な思い込みを生み、制約を課せます。 競争心は外発的動機付けの要素の一つに成り得ますが、本質を見失いやすいこともあ り避けるべきではないかと考えます。

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 1. 場の在り方の主体者であること 2. 支援者で在り続けられる 3. あらゆる感情の発露を推奨する

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - あらゆる感情の発露を推奨する 考えを洗練する起点🛫

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 「自分が何を考えているか は自分が話す声を聞くま でわからない。 」
                 by Charles Handy

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考える環境をEMと一緒に作る - 場の話 - 1. 場の在り方の主体者であること 2. 支援者で在り続けられる 3. あらゆる感情の発露を推奨する

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4 考える環境をEMと一緒に 作る - 聞き手の話 -

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 1on1の主役はメンバーの みなさんですよね?

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - もうなにも話すことがないとな るまで聞ききったぞ! ということはありますか?

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - もうなにも話すことがないとな るまで聞ききったぞ! ということはありますか? 適切な関与って何🤔

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 1. よい質問をすること 2. 考えは多様であり、それを尊重するこ と 3. よいと思うことをよいと伝えること

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - よい質問をすること 内/外発的に示唆を得る🤲

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 -

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - よい質問をすること ● “今週はどんな仕事をしましたか?” ● “今日はどんな仕事をしていますか?” ● “XXについてどう思いますか? ● “どうすればXXできると思いますか?” 「エンジニアリングマネージャーのしごと」の1on1の章から4つ引用しました。 みなさんは実際に使っていたりしますか?💭

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - よい質問をすること ● “XX としたら、どうしますか?” ● “XX を YY とできるとしたら、どうしますか?” これらもより具体的な事象を指す形ような例で「エンジニアリングマネージャーのしごと」 に記載されています。 みなさんは実際に使っていたりしますか?💭

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - よい質問をすること 1. 発露を促し、気づきや考えるきっかけを得 る 2. 新たな観点や情報を伝え、思い込みを取 り除きさらなる考え促す

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - よい質問をすること 思い込みからの開放は「てこ」の支点と力点の長さを伸ばすことを助けるものであると考 えます。 作用点は思考の先の行動であり、作用点に強い力がかかるかは支点から力点までの 長さが必要であると考えます。

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「我に十分長いてこと支点 を与えよ。されば、地球をも 動かさん。」
                       by Archimedes

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 1. よい質問をすること 2. 考えは多様であり、それを尊重するこ と 3. よいと思うことをよいと伝えること

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 多様な考えを尊重すること 多様な考えを受け入れ尊 重していますか?

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 多様な考えを尊重すること 先回ってアドバイスや結論を伝 えることはありますか?

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 多様な考えを尊重すること 過度な共感を示すことはありま すか?

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 多様な考えを尊重すること 発露が終わっていない求められていない段階であろうタイミングでのアドバイスや、結論 は同質性を求め多様な考えを妨げることがあると考えるようになりました。 また、過度な共感で表現する必要以上の同質性もまた、正しいものはそれであるという 思い込みを生み出す可能性があると考えています。

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 多様な考えを尊重すること 発露が終わっていない求められていない段階であろうタイミングでのアドバイスや、結論 は同質性を求め多様な考えを妨げることがあると考えるようになりました。 また、過度な共感で表現する必要以上の同質性もまた、正しいものはそれであるという 思い込みを生み出す可能性があると考えています。 難しい話でもある😢

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 多様な考えを尊重すること これについては自明なこうしよう!といった答えがないです。 愚直にメンバーの考えを妨げる可能性がある自分自身の思い込みに思いを馳せてみ る。日々の振る舞いを丁寧に振り返ることがよいと考えています。

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 1. よい質問をすること 2. 考えは多様であり、それを尊重するこ と 3. よいと思うことをよいと伝えること

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - よいと思うことを良いと伝えること よいと思ったことをちゃんと相手に よいと伝えていますか!

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 良いと思うことを良いと伝えること ● 大事。(語彙力) ● 生きること、働くこと、様々なことに対処し考えることは過酷であり、なんらかの要因 で落胆する出来事や、憤ることもたくさんあります。 ● 実態の伴う具体的でポジティブなフィードバックは自身の考える行為が肯定され、 もっとやろうという意欲をもたらします。 ● 支援者であり続ける環境作りの一環とも言えます。

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 1. よい質問をすること 2. 考えは多様であり、それを尊重するこ と 3. よいと思うことをよいと伝えること

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考える環境をEMと一緒に作る - 聞き手の話 - 1. よい質問をすること 2. 考えは多様であり、それを尊重するこ と 3. よいと思うことをよいと伝えること 考える環境における、考えの質は 聞き手の集中力を源泉とした適切 な関与によって生まれる

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5 “考える環境”をEMの役割 に活かす

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“考える環境”をEMの役割に活かす EMの役割ってメンバーの成長を促 す以外にも色々ありますよね

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“考える環境”をEMの役割に活かす

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“考える環境”をEMの役割に活かす メンバーとの考える環境はEM にとって文脈を得る機会

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6 まとめと余談

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まとめ - 自己実現がみなさんにとっての到達点と考え、担う成長促進の観点を自己実現能力 向上と捉えてみている - 自己実現能力は「ちゃんと考えること」とその先の行動によって構築されると考えてい る - ちゃんと考えるきっかけを育む場として考える環境の場づくりと聞き手のスタンスが大 事だと考えている - メンバーとEMはお互いがメンターの役割になり得る。考える環境での発露はEMの ちゃんと考えるの質を高め、良い意思決定に繋がっていくと考える。 - 言うのは簡単だけどむずかしいし、失敗もするけどがんばっていきたい。

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余談 実はここで話した役割は大昔か らあるものなんです

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余談 如来
 にょらい


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