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データエンジニアに求められるソフトスキル 株式会社トラックレコード主催『データエンジニアのキャリア戦略を考える。』 2023-07-25 デジタル庁 ⻑⾕川(hase-ryo)

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デジタル庁 Fact & Data Unit ⻑⾕川 亮(hase-ryo) ● 経歴 ○ インテージでデータ整備とデータ基盤 
 ○ Webメディアやリクルートをフラフラしてデータ分析 
 ○ メルカリでデータ分析とデータマネジメント 
 ○ デジタル庁(週4) + メルカリ(週1)
 &データ経営コンサル『風音屋』アドバイザー 
 ● デジタル庁での業務 ○ Fact & Data Unitでデータ分析基盤の開発・整備 
 ○ 社会の基本データ(ベース・レジストリ)のオープンデータ化 
 ○ などなど
 2 ⾃⼰紹介

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3 作っているデータ分析基盤についてはデジ庁公式Note参照 デジタル庁のデータ分析基盤「 sukuna」 https://digital-gov.note.jp/n/na227ce427930

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● ターゲット ○ 組織の成熟を狙いたいマネージャー ■ データエンジニアやデータマネジメントなどデータエコシステム関連組織が対象 ○ 個⼈としてのキャリアの⽅向性を模索したいデータエンジニア ● 持ち帰ってほしい知⾒ ○ データエンジニアの価値の源泉に⽬を向けること ○ エンジニア組織の外側に⽬を向けること 4 今⽇の話のターゲット

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1. キャリアを考える上で想像する「最⾼の職場」 2. データエンジニアリングの前後にある需要と供給 3. パイプラインの外にある壁を突破できるか? 4. 「ルール」「ツール」「プロセス」に分けてアプローチを変える 5. 事業のPhaseによって「ルール」「ツール」「プロセス」の要求は異なる 5 アジェンダ

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● データエンジニアにとって最⾼の職場とは何か? ○ ミッション、給与、QoL、同僚、etc… ○ ⼈によって判断基準や評価尺度は異なる ○ 「データのエンジニアリングに集中できること」は要素の⼀つとして考えられる 6 キャリアを考える上で想像する「最⾼の職場」

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7 データエンジニアリングに集中できる職場とは?例えば‧‧ データの価値が理解されている データの扱い方のリテラシーが高い 適切なKPI設計と、 それに紐づくデータが明確 利活用を見越して データが生成されている データの生成から活用まで、 価値創出までの全体が管理されている

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8 逆に、データエンジニアリングに集中できない職場とは データの価値が理解されている データの扱い方のリテラシーが高い 適切なKPI設計と、 それに紐づくデータが明確 利活用を見越して データが生成されている データの生成から活用まで、 データフロー全体が管理されている データの価値が理解されない 不適切または実施されないKPI設計、 必要なデータがわからない データの扱い方のリテラシーが低い 利活用と紐づかないデータの生成、 または生成されないデータ 管理されていないデータフロー

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9 企業によって状況は様々 データの価値が理解されている データの扱い方のリテラシーが高い 適切なKPI設計と、 それに紐づくデータが明確 利活用を見越して データが生成されている データの生成から活用まで、 データフロー全体が管理されている データの価値が理解されない 不適切または実施されないKPI設計、 必要なデータがわからない データの扱い方のリテラシーが低い 利活用と紐づかないデータの生成、 または生成されないデータ 管理されていないデータフロー

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10 データエンジニアリングの前後にある需要と供給 供給 需要 経営・組織企画 マーケティング サービス企画開発 リソース管理の最適化 保守運用の効率化 顧客データ アクセスログ POSなどの トランザクションログ センサー・GPSなど IoT関連データ 外部(有償・公開)データ データエンジニアの領域 ・データの統合 ・基盤設計と運用 ・データの加工 ・可視化ツールの提供 ・etc..

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供給側と需要側、両⽅の課題がパイプラインに影響する 11 需要と供給を結びつける パイプライン 供給 需要 データの価値が わからない データの扱い方が わからない 適切なKPIが 設計できない 利用用途のわからない データ 利活用しづらい 非標準なデータ 品質が足りないデータ 提供されないデータ (そもそも) データの需要がない

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● データエンジニアが幸せに仕事をするために、 データエンジニリングの外側にある課題を解決する必要が出てくる ● ビジネスや組織の規模が⼤きい場合、⼤体は他のチーム‧部署が所管する領域 ● 技術⼒(ハードスキル)でカバーできる部分もあるが、 多くの場合で様々な壁を突破するソフトスキルが必要 ○ エンジニアと⾮エンジニアの壁 ○ 異なるビジネス⽬的の壁 ○ 異なる前提知識や背景の壁 12 パイプラインの外にある壁を突破できるか?

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13 コミュニケーション能⼒! つまり‧‧

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● 課題を「ルール」「ツール」「プロセス」に分けて考えてみよう ○ 「ツール」を作るのはデータエンジニアが得意な領域 ○ データの供給側には「ルール」の課題が多い ○ データの需要側には「プロセス」の課題が多い ● それぞれの領域で起こっている課題はどれに該当するのか? ○ ツールが⾜りなくて使われない? ○ ルールがなくて無法地帯? ○ プロセスが決まってなくて進まない? ● 課題によってアプローチを変えたりヘルプを呼ぶ ○ ツールがない → 頑張って作る or 便利なものを導⼊する ○ ルールがない → トップダウンでビジネスや開発のルールを規定する or 権限のある⼈と協⼒ ○ プロセスがない → ボトムアップで現場の業務フローを改善 or 企画のプロと協⼒ 14 ソフトスキル=コミュ⼒を鍛えましょう、ではあんまりだ

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15 事業や組織のPhaseも意識する Agile & Fragile Trust & Robust 素早く柔軟な価値創出が求められる 安定性と信頼性が求められる 事業や組織のPhase

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Agile & Fragile Trust & Robust 事業や組織のPhase 16 事業や組織のPhaseも意識する それぞれのPhaseで「ルール」「ツール」「プロセス」に求められるレベルが異なる

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● データエンジニアの課題はパイプラインの外側からもやってくる ● 技術⼒(ハードスキル)で解決できない課題を、コミュニケーション(ソフトスキル)で 解決する状況が出てくる ● パイプライン外の課題を「ルール」「ツール」「プロセス」に分けてアプローチ ● 事業Phaseに応じたレベル感を⽬指す → データエンジニアもデータの上流‧下流を含めた事業や現場の状況を把握しておこう 17 まとめ

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デジタル庁も採⽤やってます 18 宣伝! 「デジタル庁」「採用」で検索!

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