Slide 1

Slide 1 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. Macインスタンスを活用した アプリE2Eテストの実現 株式会社ココナラ 川崎 雄太 2024/06/21 AWS Summit Japan 2024 ミニステージ

Slide 2

Slide 2 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 自己紹介 2 川崎 雄太 Yuta Kawasaki @yuta_k0911 株式会社ココナラ システムプラットフォーム部 部長 / Head of Information SRE / 情シス / セキュリティ領域のEM SRE NEXT 2024のコアメンバー 去年の自慢: PR TIMESに3回載った✨

Slide 3

Slide 3 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 3 ココナラの事業内容

Slide 4

Slide 4 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラのエンジニア数の変遷 4 事業拡大に合わせて 3年で約3倍の組織規模に成長 2020年 2023年 フェーズ 上場前 上場後 エンジニア数 20人強 70人強 リポジトリ数 45 170以上

Slide 5

Slide 5 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 5 Agenda アプリE2Eテスト導入の背景 ココナラ流アプリE2Eテスト 導入してみてどうだったか? 2 1 3

Slide 6

Slide 6 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. アプリE2Eテスト導入の背景 Chapter 01 6

Slide 7

Slide 7 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. もともとココナラでは、ある時期まで アプリのリグレッションテストを すべて手動 で行っていた。 アプリの機能数が少なかった頃は あまり問題になっていなかったが、 アプリの機能は増える一方🤔 7

Slide 8

Slide 8 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. プロダクトはどんどん成長していき、 アプリの機能がどんどん増え続け、 手動テストに要する時間も延びた 💦 さらには手動でテストしきれず、 品質面での問題が顕在化 する こともあった。 8

Slide 9

Slide 9 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 今後はどうなっていく予測になるか? 9 自動化による範囲が大きくなればなるほど、効率化が大事 前述の通り、もともとは手動テストで何 とかなっていたものの、プロダクトの成 長により、手段としての自動テスト の効果が大きくなる構図となった。 このような状況をふまえて、ココナラで はアプリのE2Eテスト自動化に大き く舵を切っていくこととなった。

Slide 10

Slide 10 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラ流アプリ E2Eテスト Chapter 02 10

Slide 11

Slide 11 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. アプリE2Eテストの環境 11 Amazon EC2(Macインスタンス)などを組み合わせて構成 AWS Chatbot AWS Lambda Amazon EC2

Slide 12

Slide 12 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. アプリE2Eテストの処理の流れ 12 さまざまなものをインテグレートして、実現している 1. Slack上でデバイス、テスト内容などを入力。入力後、AWS Chatbotが起動し、AWS Lambdaを呼び出す。 2. AWS LambdaがExpressにリクエストを送信。 3. Expressがテスト制御プロセスを起動し、メッセージを送信。 4. テスト制御プロセスがアプリをビルドし、デバイスやAppium を起動。テストランナーであるJestを実行。 5. テスト状況がSlack、ReportPortalにレポートされる。

Slide 13

Slide 13 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 採用した技術 13 役割 採用したもの 採用理由 オートメーション Appium Detoxと比較し、アプリの対応度合い・相 性が良かった。 WebdriverIO Appiumのクライアントで使用。 テストランナー Jest 拡張性を重視。 テスト言語 TypeScript テストの書きやすさを重視。 テスト結果可視化 ReportPortal Allureと比較し、大量のテスト結果可視 化に優れていた。 テストサーバー Amazon EC2 mac2 各種CIサービスと比較し、コストパフォー マンスに優れていた。

Slide 14

Slide 14 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. アプリE2Eテストの内容 14 リリース前に手動で行っていたテストの約 85%を自動化 ● たとえば、以下のテストを自動化。 ○ メールで会員登録できること ○ Googleで会員登録できること ○ ログインできること ○ サービスが出品できること ○ サービスをクレジットカードで購入できること ○ サービスをポイントで購入できること

Slide 15

Slide 15 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. アプリE2Eテストのコードサンプル 15

Slide 16

Slide 16 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 16 1. Slackのフォームを開き、テスト対 象のデバイス、ブランチ、テスト内 容などを入力します。

Slide 17

Slide 17 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 17 2. 入力をトリガーにテストが開始さ れます。

Slide 18

Slide 18 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 18 3. テストの進行状況がリアルタイ ムで表示されます。

Slide 19

Slide 19 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 19 4. テストが完了すると、結果のサ マリとレポートのリンクが表示さ れます。

Slide 20

Slide 20 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 20 5. レポートのリンクを開くと、 ReportPortalで操作内容とスク リーンショットが確認できます。

Slide 21

Slide 21 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 21 6. 録画データをダウンロード、再 生することもできます。

Slide 22

Slide 22 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 22 7. さらに、過去のテスト結 果を含めた統計データ を確認することもできま す。

Slide 23

Slide 23 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 23 8. ReportPortalでは実施 したテストの属性の設定 や、FAILED内容の分類 もできます。

Slide 24

Slide 24 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. E2Eテストが実際に動いているところ 24 9. 設定した属性やFail内 容の分類を用いて、 E2Eテストの成功率や FAILED内容の割合な どのメトリクスを可視化 しています。

Slide 25

Slide 25 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 導入してみてどうだったか? Chapter 03 25

Slide 26

Slide 26 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 定量的に効果を得ることができた! 26 工数削減だけでなく、品質向上に寄与することができた ● リリース前にバグを検知できた回数:5回 ○ サービス詳細画面が開けない ○ サービス検索で絞り込みできない。 ○ 見積もり相談に対して提案できない ● リリース後、早期にバグを検知できた回数:3回

Slide 27

Slide 27 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. テックブログの記事もたくさんの方に見てもらえた! 27 「アプリ e2e」で検索すると 1位と4位に記事が載っている

Slide 28

Slide 28 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. Web E2Eテストにも同じ仕組みを展開した! 28 実は「web e2e」で検索しても 1位に記事が載っている

Slide 29

Slide 29 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. アプリのE2Eテスト基盤に Amazon EC2(Macインスタンス)を 採用することで、費用対効果の高い E2Eテストを実現できました!💡 ぜひ、参考になれば幸いです!😁 29

Slide 30

Slide 30 text

Fin

Slide 31

Slide 31 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. Appendix 31

Slide 32

Slide 32 text

Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 参考資料 32 ● E2Eテストに関する記事 ○ Android / iOSアプリのE2Eテスト全部で250シナリオを 自動化しました! 第1回 全体像 ○ Android / iOSアプリのE2Eテスト自動化の運用保守で 日々格闘しているお話 ○ WebのE2Eテスト自動化〜ツール選定編〜 ● E2Eテストに関する登壇資料 ○ WebのE2Eテスト自動化 〜導入から運用・評価までの 道のり編〜 - Speaker Deck