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1.まちづくりDXの意義
1-2 DXと「まちづくりDX」の定義 [1/3]
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(1)デジタル・トランスフォーメーションの概念
⚫ DX(Digital Transformation)とは、2004年にスウェーデン・ウメオ大
学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念であり、「ICTの浸透が人々
の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」※1と定義された。
⚫ 政府の「第6期科学技術・イノベーション基本計画」(令和3年3月26日閣議決
定)においても、「サイバー空間とフィジカル空間の融合という新たな手法に人
間中心という価値観を基軸に据えることで、我が国や世界の直面する課題を
解決し、人々に真の豊かさをもたらす未来社会を構築する新たなコンセプト」
であるSociety 5.0がDXの実現する未来像と一致するものであるとされ、
災害対応DX、研究DX、教育DXなどが打ち出されている。
⚫ 最新のICT技術等の動向をまとめる「令和3年版情報通信白書」(総務省)では、
DXは「デジタル技術の活用による新たな商品・サービスの提供、新たなビジネ
スモデルの開発を通して、社会制度や組織文化なども変革していくような取組
を指す概念」とされている。
⚫ ビジネス領域でもDXの必要性が認知されつつあり、2020年度からはIPA
(独立行政法人情報処理推進機構)による「DX認定制度」が始まり、2021年
10月にはIPAから「DX白書2021」が発行された。同白書では、DXは「企業
がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧
客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するととも
に、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位
性を確立すること」とされている。
※1 In f o rma t io n Techno lo gy a nd The Go o d Lif e ( 2004, E rik S t o lt erma n Umea Un iv ers it y, Sweden )
出所) 令和3 年版情報通信白書, 総務省