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Developer Technologies(DevOps)がカバー するサービスと DevOpsに関するあるあるな誤解 Yurie Mori(@1115_lilium)

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自己紹介 • Yurie Mori(森 友梨映) • Microsoft MVP for Developer Technologies(DevOps) : 2024~ • MVPとしての活動  Zennでのブログ執筆  Team Foundation Users Group (DevOpsのコミュニティ)での登壇 • Azure DevOpsを使ったAgile/DevOpsの実践(ソースコード管理/ プロジェクト管理/CI/CD) • GitHub/Azure DevOps等のDevOps Platformのエンタープライズ への導入 XのページにZennへのリンクあり ます。

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Developer Technologies(DevOps)がカバーするサービス GitHub Azure Boards Azure Repos Azure Pipelines Azure Test Plans Azure Artifacts GitHub Codespaces GitHub Actions GitHub Packages GitHub Issues GitHub Projects GitHub Discussions Security GitHub Pages

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What is ‘DevOps’? • Dev=Development, Ops=Operations • 開発と運用のギャップを取り除き、両者のコラボレーションを強化し、継続的に、ス ピーディーに価値を生むための思想/カルチャー • DevOps is the union of people, process, and technology to continually provide value to customers. ➡ 継続的に顧客に価値を届けるための人・プロセス・テクノロジーの総体  By Microsoft https://azure.microsoft.com/ja-jp/resources/cloud-computing-dictionary/what-is-devops

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DevOpsとソフトウェア開発ライフサイクル • DevOpsが関わる範囲は、計画/開発/デリバリー/運用とソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC: Software Development Life Cycle)全体に渡る。 継続的インテグレーション(CI) テストのコード化 ソースコードの静的解析 コラボレーション/開発環境の整備 ソースコード管理計画 インフラストラクチャのコード化(IaC) フィードバックループの構築 コードレビュー文化の醸成 ペア/モブプログラミング ブランチ戦略 GitOps カナリアリリース Blue/Green Deploy パッケージ管理 ポストモーテム ブレイムレス・レトロスペクティブ インシデント対応時のフロー構築 監視とアラート設定 チームの生産性ダッシュボード

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DevOpsに関するあるある誤解(1) Azure DevOps/GitHubができる = DevOpsができる

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Azure DevOps/GitHubができる≠DevOpsができる • Azure DevOpsやGitHubなどのDevOpsツールを使いこなせればDevOpsができると いうわけでもない • これらのツールはDevOpsを実現するための「手段」であり、「目的」ではない。 ツールを導入しても、文化やプロセスが整っていなければDevOpsは達成できない。 • ツールの導入と構築だけにコストを払うのではなく、組織文化の変革)にも十分な時 間やリソースを割く必要がある。 • いくら高性能なCI/CDパイプラインを作っても、チーム間のサイロ化が残っている場 合、結果的にプロセス全体の効率は低下する • GitHubを使ってオープンにコードを共有できても、コード品質を担保するためのレ ビュー文化が欠如していると、成果物の品質に問題が出る。

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DevOpsは文化運動である。 あなたの環境において今使っているツールは、あなたの文化 の一部である。ツールの変更を決める前に、既存の文化の一 部だったツールには何があるのか、それらのツールを使って いる人たちがどんな体験をしたのかを理解し、それぞれの体 験の類似点や相違点を検討すべきだろう。 この検討と評価は、どのような変化が必要かを明確にするの に役立つ。 Jennifer Davis, Ryn Daniels: Effective DevOps

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DevOpsに関するあるある誤解(2) DevOpsとは自動化

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DevOps≠自動化 • 自動テスト、自動デプロイ、継続的インテグレーション(CI)/継続的デプ ロイ(CD)、ChatOpsなどの自動化のプラクティスは「DevOpsを支える 技術プラクティス」 • 自動化して節約できる時間よりも自動化のために使う時間のほうが多け れば、それは時間の使い方がよくなったとはいえない。 • 相互のコンテキストの共有や関連する人々のニーズに対する配慮がなけ れば、自動化することにより未知のリスクを増やすことになる。

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確かに、自動化は仕事を早くするかもしれない。 だが、一番大きな効果を生み出すためには、透明性 やコラボレーションの水準を上げて理解を深める必 要がある。 Jennifer Davis, Ryn Daniels: Effective DevOps

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DevOpsに関するあるある誤解(3) DevOpsとは特定のチーム/エンジニア

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DevOps≠特定のチーム/エンジニア • DevOpsは組織全体で実践する考え方であり、専任の「DevOpsチーム」や 「DevOpsエンジニア」など孤立したチームだけで進めるものではない。 • 同様に、現場のエンジニアだけが頑張ればDevOpsが成り立つわけではな い。 • DevOpsは経営層からの支援、組織全体の変革が不可欠。

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DevOpsの本質は文化的な運動であり、効果的な DevOpsのためにはその思想と原則を組織全体で取り 入れる必要があるからだ。 Jennifer Davis, Ryn Daniels: Effective DevOps

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コマーシャル ↓Azure DevOpsアドベントカレンダー参加者募集中(/・ω・)/ ↓12/14(土)13:00- データベースのCI/CDについてお話します。 データスキーマに変更がある場合どうやってCI/CDするのか、 データスキーマをどのようにソースコード管理すべきかについてお 話します。

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Thank you(^_-)- DevOpsに関するあるある誤解で紹介した引用のソースはこちら☞