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Sansanのプロダクト組織規模と プロセスの変化 Sansan株式会社 Sansan Unit Product Managementグループ 杉原 健太 M I D A S T E C H S T U D Y # 3

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2017年にSansan株式会社に入社。 入社後はWebアプリケーションエンジニアとして、法人向けクラウド 名刺管理サービス「Sansan」の開発に従事。 その後、チームリーダー、エンジニアリングマネージャーを経て、 2019年からプロダクトマネージャーとして同サービスに携わっている。 杉原 健太 Sansan株式会社 Sansan Unit Product Managementグループ 1

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Agenda 2 - 組織規模とプロセスの変化 - ドメイン分割されたチーム制 - 達成指標で分割されたUnit制 - プロダクト組織 - Sansanのプロダクトマネジメントの今 Sansanが組織のスケールと共にプロセスをどう変えてきたのか。 そして今、プロダクトマネジメントにどう向き合っているのか。

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Sansan株式会社とは 4 名刺管理から、営業を強くする 名刺でつながる、 ビジネスのためのSNS 請求書受領から、 月次決算を加速する 設立年 2007年6月 資本金 63億33百万円 (2021年8月31日時点) 代表者 寺田親弘(代表取締役社長) 事業 働き方を変えるDXサービス (クラウド名刺管理サービス等)の 企画・開発・販売 拠点 表参道本社 Sansan One Sansan パラシオ 関西支店 福岡支店 名古屋支店 東京証券取引所市場第一部 グループ会社 Sansan Global Pte. Ltd. (シンガポール) Sansan Corporation (アメリカ) ログミー株式会社 上場証券取引所

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プロダクト組織とプロセスの変化 5

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(参考)Sansan事業売上とプロダクト組織規模 7 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 0 20 40 60 80 100 120 140 1 2 3 4 5 売上と組織規模 系列1 系列2

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Engineer Product Manager Designer - 組織やプロセスの特徴 - 何を作るかはPdMとデザイナーが決め、POレビューの承認によりプロジェクトの実施、リリースが決まる - 非常にフラットな組織 - チームとドメインは固定(一部大規模プロジェクトにおいては、例外あり) - チーム毎にスクラムを実施し、開発プロセスやツールもチーム毎に異なる - OKRもチーム毎に定義 ドメイン分割されたチーム制(50名~) 8 部長 Domain TL Domain TL Domain TL Domain TL PO - 良い点 - チーム内での風通しは良く、お互 いのことを知ることができた - ドメインが固定のため、ドメイン 知識は習得しやすい - 課題 - 事業とリリースの紐づきが見えづ らい - 大規模プロジェクトなどで遅延が 発生するが原因が見えづらい

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- 組織やプロセスの特徴 - 何を作るかはKPIの達成を目的としUnit毎に判断、POレビューの承認によりプロジェクトの実施、リリース が決まる - プロジェクト推進(プロジェクトマネジメント、技術判断)とマネジメント(評価・育成)で役割を分離 - 複数チームを統合しUnit制を採用。Unit毎にスクラムを実施し、開発プロセスやツールもUnit毎に異なる - OKRもUnit毎に定義 達成指標で分割されたUnit制(80名~) 9 - 良い点 - KPIが共有され、PdM、デザイナー、 エンジニアも含めて共通の認識が 持ちやすい - 課題 - リリースとKPIが紐づきの評価が難 しい - 大規模プロジェクトなどで遅延が 発生するが原因が見えづらい 9 Engineer 部長 Product Manager Designer KPI Unit KPI Unit TL Domain Unit TL Domain Unit TL Chief Engineering Manager Chief Product Manager Design Manager TL EM EM EM EM PO

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事業の拡大や組織のスケールにおいて、 小さな組織では当たり前に共有出来ていた ことができなくなる 10

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プロダクト組織(100名~) 11 Engineer 部長 Product Manager Designer Project Project LE Project LE Project LE Product Group Manager Design Group Manager LE CPO/プロダクト戦略室 - 組織やプロセスの特徴 - 統一されたBacklogによりIssueの優先度を部長が判断、PdMのレビューによりリリースが決まる - 経営目線での施策はプロダクト戦略室と連携する - PdMとエンジニアが一つの組織になり、施策検討から開発までプロセスが統一された - プロジェクトごとにLead Engineerを中心としたエンジニアチームとPdM、デザイナーがチームを結成 - OKRもグループで定義 - NPSとリリース量が組織全体のKPIになった - 良い点 - インパクトの大きいリリースが増え た - KPIが組織全体で見える化 - プロセスが統一されることで、フロ ント部門との連携が増えた - 課題 - リリースすることに重点が置かれ、 メンバー育成や企画に課題 - ビジネスインフラになるためにマ ルチプロダクト化が必要に

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事業や組織課題を正しく認識し、 変化を恐れず向き合うことが重要 12

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Sansanのプロダクトマネジメントの今 13

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マルチプロダクト組織(130名~) Sansan Unit GM Product Marketing Group Sansan Engineering Unit Mobile Group Quarity Assurance Group Product Management Group Product Design Group Product Manager Designer Product Marketing Manager Mobile Engineer QA Engineer Engineer Engineer プロダクト組織 技術本部 UX Research - プロダクト組織はよりビジネス側との連携を強化し、事業の売上にも責任を持つ組織へ 14 プロダクト戦略室

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開発プロセス - 量より質に向き合うプロセス - 企画フェーズからPdM、エンジニア、デザイナーが連携する 企画フェーズ 実装フェーズ 15 Issueの登録 リサーチ ソリューション検討 ソリューションレビュー 優先度判断 チームのアサイン 設計 設計レビュー 実装/テスト PdMリリース判定/リリース

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UXリサーチ アンケート インタビュー データ分析 他社調査 16 - 顧客の状況を理解する

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BtoB SaaSにおけるポイント 17 - ビジネスとプロダクトが連携することでより大きな成果が出る 営業 PdM、 デザイン エンジニア カスタマー サクセス 管理者 ユーザ 意思決定者 ビジネス側がユーザ管理者を動かすことで オンライン名刺設定ユーザは倍増した

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リリース前、リリース後も綿密にビジネス側と連携した 18 - 共通のKPIを設定し、リリース前の準備から課題を洗い出しアクションプランを合意した - リリース後もKPIの状況を毎週報告し、課題を見つけながら改善してKPIの達成に行動した

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We are hiring! 募集中のポジション詳細はこちらから https://jp.corp-sansan.com/recruit/midcareer 20 新規事業開発 PdM(プロダクトマネジャー) 新規事業開発エンジニア ウェブエンジニア サービス開発エンジニア 社内システム開発 コーポレートエンジニア セキュリティーエンジニア (SOC、社内教育・監査) 研究開発 自然言語処理研究員 社会科学分野研究員 機械学習研究員 OCR開発技術者 インフラエンジニア R&D DevOpsエンジニア データエンジニア サービス基盤エンジニア データサイエンティスト サービス開発 iOSエンジニア Android エンジニア SETエンジニア サービス開発エンジニア ウェブアプリケーションエンジニア インフラエンジニア ブランディング/マーケティング フロントエンドエンジニア

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テックカンファレンス「Sansan Builders Stage」開催 Sansanのエンジニア情報サイト「Sansan Engineering」 プロダクト、テクノロジー、カルチャーや採用情報など、Sansan株式会社のエンジニアリングに関するあらゆる情報を掲載しています。 Sansan Engineering ENTRY HERE

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※ 登録の際、紹介コードの欄に「1 0 1 3 MI DA S 」と入力ください。

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