Slide 1

Slide 1 text

一般社団法人 嬬恋村観光協会 年末研修会資料 地域おこし協力隊 河野飛翔

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 ・河野飛翔 27歳 →広島県出身 →趣味:ドライブ・車いじり・最近ゴルフ・野球観戦 →直近8年は大阪で過ごす(学生~電鉄会社~中古車買取販売店) →嬬恋村出身の妻に連れられ(?)嬬恋村へ →学生時代に観光・旅行を専攻 (国内旅行業務取扱管理者・旅程管理主任者 等取得)

Slide 3

Slide 3 text

フィルムコミッション(FC)とは ・FCの定義 →地域活性化を目的に、映像作品の撮影が円滑に行われるための支援を行う団体 ・嬬恋村FCにおいては・・・ →「キャベツ農家さんを取材してTV放送したい!」 「毛無峠のロケーションでPV・MVを撮りたい!」等の要望に応える。 〇「嬬恋村の方」と「嬬恋村を撮影したい制作サイド様」を繋ぐ「仲持」的な役割 →円滑な撮影を進め、観光誘致まで考える組織

Slide 4

Slide 4 text

嬬恋村FCは具体的にどんなことをしてる? 例)映像会社さまより「キャベツ農家さんに密着しTV番組を作りたい」案件 1、頂いた企画書を元に農家さんへコンタクト 2、農家さんと制作サイドのスケジュールを合わせ、現地ロケハン・打合せ 3、ロケ日が決まり関係各所へ許可申請・情報共有(役場 警察 営林署etc..) 4、撮影本番 5、SNS等での広報、案件の整理 〇嬬恋村での撮影をPRして「ロケツーリズム」に繋げたい

Slide 5

Slide 5 text

嬬恋村FCの現状 ①説明 ・まず現状理解、課題把握のためにデータの整理を行った。 ・既存のデータ(撮影報告書)をベースに細分化した。 *嬬恋村FCで処理した案件をもとにしたデータです。 *嬬恋村全体のTV露出件数とは異なるデータになります為、 多い少ないと感じられる場合もあるかと思いますが、予めご了 承ください。

Slide 6

Slide 6 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 1⃣総企画件数と実施件数 11月20日現在のデータ 総企画案件・・・35件 実施案件・・・・27件 〇8月 キャベツシーズン →特に案件が多い *総企画件数と実施件数は 月跨ぎの案件もあるため 実施件数が多い月も有り

Slide 7

Slide 7 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 1⃣から見えた課題 ・各種申請にかかる手間、時間が多い作業 例)入林届、道路使用許可の申請 →中5日ほど申請に時間を要す →申請にはその土地・場所に精通している必要がある *制作サイド様の要望が日ごとに変わるケースも多く、 申請手段が変わったりして四苦八苦していた 〇個々の隊員の経験の蓄積はもちろんのこと、 誰でもわかるマニュアルがあれば良いのでは⁉と考えるに至る

Slide 8

Slide 8 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 1⃣から見えた課題2 11月20日現在のデータ 諸手続きの総計・・・44件 →多数が1回・1日で終わる仕 事では無いため、並行して案 件を預かるとかなり多忙化 →煩雑で慣れない案件はこれ からもマニュアル化していく

Slide 9

Slide 9 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 1⃣の解決策 ・これまでの「業務伝承」 →「業務伝承」を「口頭伝承」において引継ぎ →作業が煩雑で手順の多い手続は、口頭のみで伝えるのは難しい・・・ →毎度手続きに慣れた者しか作業が出来ない・・・ 〇そこで! →誰が見てもわかる様な申請作業の「マニュアル作成」に着手

Slide 10

Slide 10 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 1⃣の解決策 ・例)「入林届」提出時のマニュアル →次ページからの様に入林届に必要なマニュアルを作成 →誰が見てもわかるようにわかるように配慮 →作業手順を時系列的にまとめる *入林届・・・森林管理署へ提出する「国有林野に立ち入る」際に必要な届け出 〇次項 作成した「入林届」マニュアルの一部

Slide 11

Slide 11 text

〇作成したマニュアル ・作業項目を時系列順にまとめた ・提出する書面(見本)の掲載

Slide 12

Slide 12 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 2⃣取扱媒体 11月20日現在のデータ ・総数35件 →TV番組の案件が9件 →その他・・・ ラジオ収録、教科書への キャベツ畑風景掲載、 企業向け資料の撮影など

Slide 13

Slide 13 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 3⃣ロケの要望場所 11月20日現在のデータ 1回のロケで複数個所を 取材撮影することもある ので、先述の「総企画件 数と実施件数」のデータ よりも大きい数字になる *その他・・・ 車坂峠や空吹、鬼押し出 し園様などがありました

Slide 14

Slide 14 text

嬬恋村FCの現状 ②データ 2⃣と3⃣からの考察 ・嬬恋村での撮影に際して制作サイドが期待することは? →「キャベツ畑や広大な自然を中心とした 唯一無二の風景をもとにした映像作成」 ・実際の現場の声 →北海道に近い風景が首都圏から日帰り圏内で行ける魅力 →人工物が少ないありのままの自然に近いロケーション →スケールの大きい原風景 ・・・多くの好評 ・宿泊施設様も多く、宿泊案内も容易な土地柄である

Slide 15

Slide 15 text

毛無峠での案件 ・この夏、制作会社様同士の横の繋がりもあり「毛無峠」周辺で 数珠繋ぎ的に複数の撮影案件を頂いた。(7件映像作品化)

Slide 16

Slide 16 text

毛無峠での案件2 ・今年度の毛無峠周辺での案件例 *YouTube各公式ページより転載

Slide 17

Slide 17 text

バーチャルプロダクション用実景素材のライブラリー化 ・大手映画配給会社「東映」さまからの企画 ・「毛無峠、小串鉱山界隈」の現状 →アクセス道路が冬季閉鎖される →小串鉱山跡へは毛無峠から徒歩30分 →重い機材を背負って行くのは現実的でない →国立公園内であることに加え、国有林野エリアである

Slide 18

Slide 18 text

バーチャルプロダクション用実景素材のライブラリー化 ・そもそも「バーチャルプロダクション用実景素材の ライブラリー化」と は?? *東映さま資料より抜粋

Slide 19

Slide 19 text

〇スタジオの様子 →スクリーンに写し出 された映像を前に、 背景が実際のロケー ションかの様に映像 撮影が可能。 東映様資料より抜粋

Slide 20

Slide 20 text

バーチャルプロダクション用 実景素材のライブラリー化の課題 ・一度村内で撮影した映像は撮影したきり、 恒久的に映像は使われてしまうのか? →現在こちらからも投げかけている段階とのこと →法整備等含めて東映内で検討中 〇撮影個所を使用する際の毎度の情報共有はもちろんのこと、 「件当たりいくら」などといったルール作りも必要かと

Slide 21

Slide 21 text

今後に向けてFC活動での金銭収受の仕組みづくり ・群馬県FC会議(県企画)に出席した際の気づき →例)✕ ✕手続き1件当たり△ △円 〇FC業務を持続可能な自立した団体を 目指していくならば煩雑な対応に関しては 「対価収受」があってもいいのではないか?

Slide 22

Slide 22 text

最後に ・観光協会内での自身の業務 →FC業務 →モーターツーリズム →愛妻家の聖地PR事業 →農業と観光の連携 →各種イベント出店参加