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プロダクト・エンジニア・ QAE 3軸でのナレッジシェアのススメ 2024 / 06 / 26 Ubie株式会社 浦山さつき QA社内勉強会の各社事例トーク〜組織全員で品質保証に取り組むために〜

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2 自己紹介 May / 浦山 さつき (@hinac0) ● Ubie株式会社 / QA Engineer ○ 2023/06から。祝1年! ● JaSST東北実行委員 ○ 5/31(金)完了!来年に向けて動き出した!! ● コミュニティのみんなで書きました! ○ ソフトウェアテスト技法練習帳 ○ システムテスト自動化標準ガイド ● 「テストの街葛飾」のリアル区民 ● 前職のしごできメンバーが応援にきてくれた

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3 Ubieのプロダクト 自分の症状を答えるだけで、 参考病名や近くの医療機関等 「受診の手がかり」が調べられます 問診業務効率化や認知向上など、患者さんとのコミュニケーション設計を通 じ、診察の質向上を支援する医療機関向けサービスです 生活者向け 医療機関向け

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4 健康寿命の延伸 2.7万年(QALY)以上 経済価値 1,500億円以上 「生活者と適切な医療のマッチング」が健康寿命延伸等の社会的インパクトと 財務的成長を導き、プラットフォーム、事業への再投資により循環・拡大し続ける 元々の寿命 延伸した寿命 健康寿命 延伸 マッチング 例.潰瘍性大腸炎に対する5-ASA治療の場合、期待QALYは0.02 健康状態 疾患ごとに推計、合算 1マッチングあたりの期待インパクト 社会的 インパクト ステーク ホルダーへの 価値提供 売上拡大・ 財務的成長 11の疾患、18の治療に対する24年5月時点の試算より推計 顧客や利用者の価値実 感、エンゲージメント強化 ・製薬企業:患者中心医療の実現による、薬剤の適正処方機会最大化 ・医療機関:専門性に即した治療機会の創出による、経営の安定化、診療の質向上等 再投資によるプラットフォーム、事業の拡大 行動変容、 ペーシェントジャー ニーの 前進 生活者と 適切な医療の マッチング 社会的インパクト 11の 疾患 に対して 4

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5 Ubieの開発組織

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6 Ubieの組織と開発チーム プランニング本部 ファーマイノベーション 事業本部 医療機関事業本部 グローバル 事業本部 メンバーシップ 事業本部 プロダクトプラットフォーム本部 アクセラレーター 本部 全社戦略 ・・・ 事業 ・・・ 基盤 ・・・ ホラクラシー型組織 意思決定の速度や精度を上げ、 失敗を許容しながら学習する 組織フレームワークを採用 スクラムチーム [提供価値・機能開発] サークル 提供する価値の単位で 子サークルができている サークル内にはスクラム開発 を行う役割(ロール)があり、 様々な職種の人がアサインさ れている

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7 Ubieの組織と開発チーム ● 開発チームの特徴 ○ 1つのアプリケーションを複数のチームで開発している ○ エンジニアがさまざまなチームに散らばっている ○ QAエンジニアもチームに散らばっている ナレッジも散らばっていたらもったいない!

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8 Ubieの ナレッジシェア

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9 Ubieのナレッジシェア エンジニアリング組織でのナレッジシェア 私の周りのナレッジシェアの場は 3タイプ プロダクト toC開発sync エンジニア Tech MTG(エンジニア定例) QAエンジニア QAEナレシェア会 画像は左から ©兵庫県 多可町、©マカロニ、©今半

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10 プロダクトの ナレッジシェア

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11 toC開発Sync プロダクトのナレッジシェア 目的 リリース・開発方針・その他開発に関する話題の共有 週1、最大1時間、オンライン、リアタイ視聴者 30人ぐらい ● 前半:プロダクト関連トピック ○ ユーザーに影響のあるリリース内容 ○ ユーザーインタビューやインサイト ○ アイディアの募集 ● 後半:システム開発アラインメント ○ 基盤機能のリリース内容 ○ データの種類や扱い方 ○ 開発環境やプロセス ▼ Notionのアジェンダボードに  共有したいことを自由に追加していくスタイル

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12 toC開発Sync 「toCプロダクトの “大通り”を守ろう」 プロダクトのナレッジシェア QAEs to toC開発者 < toCプロダクトの ”大通り”とも呼べる機能に           手を加えたり移譲するときには、 ”大通り”にふさわしい品質を担保してほしい “大通り ”の大切さ ● 「全ユーザの10%しか使っていない場所を2倍良くするよりも、95%のユーザが使っている場所を1.1倍改善するほうが遥かに結果が出やすい。」※ ● 裏を返すと、多くのユーザーが使っている”大通り”を汚すと、著しくユーザーが離脱する恐れがあるということ。 “大通り ”の品質 ● 体験  : ユーザーが何度も来たくなる機能や価値が提供され続けている ● データ : ゴミがなく整備されており、活用できるようになっている ● ログ  : データや操作の入出力といった証拠となるものが残っている ● 監視  : システムの可用性に影響が出たときに気づける仕組みがある ● 保守性 : 機能の拡充やリファクタリングが容易なコードになっている ● プロセス: 一度にたくさんのことができる流れや管理機能が構築されている 0→5、5→10フェーズを担当しているチームにお願いしたいこと “大通り ”を守る活動事例 ※ note : グロースの逆説 : メルカリで分析とサービスグロースをやる前に知りたかったこと ▼ gayaと呼ばれるスレッドに、みんなが自由にコメントしていく

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13 エンジニアの ナレッジシェア

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14 Tech MTG(エンジニア定例) エンジニアのナレッジシェア 目的: 互いに取り組んでいるプロダクトや技術の共有 隔週1回、最大1時間、オンライン、リアタイ視聴者 40人ぐらい ● 前半:メイントピック+質疑応答 ○ エンジニアやエンジニアリングの方向性、リターンの大きいトピック ■ 例:dbt勉強会 ■ 例:デザインシステムお披露目会 ● 後半:お知らせ・共有 ○ 雑多に自由に発信 ■ 例:勝手に開発生産性アワード ■ 例:直近の技術発信 ▼ gayaのコメントは「スララージ」で画面に流せる

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15 Tech MTG(エンジニア定例)「 mabl入門」 エンジニアのナレッジシェア QAEs to Engineers < mablをプロダクト開発に関わる           みんなで活用して安定して事業進捗を出していこうよ mablの概要 ● 用語 ● デモ 運用面のつらみと改善予定 ● ドメイン特有のテストのメンテ ● flowの活用 ● テストケースの最適化 ● 運用知見の共有 ● A/Bテストの影響 ▼ mablのデモの様子。 gayaスレとともに画面共有

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16 QAエンジニアの ナレッジシェア

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17 QAEナレシェア会 QAエンジニアのナレッジシェア 目的: 同職種間のナレッジシェア / お悩み相談、相互理解促進 月1回、最大1時間、基本的にオンライン、 QAEエンジニア全員 ● 事前準備 ○ 各自、1ヶ月の活動を振り返ってリストアップ ● 共有会 ○ 所属チームの近況 ○ どんな活動をしていたか ■ 例:チームで取り組んでみたこと ■ 例:自動テストの状況や方針 ■ 例:QA以外の活動 ▼ ナレシェア推進ロールから、毎月のご案内。 1ヶ月ってあっという間!

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18 QAEナレシェア会 「 24/05、どんなことしてた?」 QAエンジニアのナレッジシェア May to QAEs < チーム内でレビュー基準作った!オペレーション調査!! ● スクラム内での動き方 Aチームはセレモニーのみ参加。 QAEによるQAはスキップ。Reviewで気付いたところを挙げて PBIに切り出してるよ! ● チームの品質基準 PRのレビュー観点をチームですり合わせた。テストコード中心のレビュー基準が生まれたよ! ● QAスキルを生かした活動 外部ツール調査編、完!技術選定の意思決定に役立ったよ! システムを利用するユーザーの業務フローを調査・可視化して、新生基盤システムのモデルを加味しながら ToBeを書いたよ! ▼Quaterで立てている スキルアップの進捗共有も、互助会的にやってみている

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19 まとめ

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20 まとめ エンジニアリング組織でのナレッジシェア 組織の特性に合わせ、 3つの場を使って知見を共有している プロダクト toC開発sync エンジニア Tech MTG(エンジニア定例) QAエンジニア QAEナレシェア会 画像は左から ©兵庫県 多可町、©マカロニ、©今半 チームをまたいだ アプリケーション開発知見 チームに散らばっている エンジニアの知見 チームに散らばっている QAエンジニアの知見

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21 プロダクト・ エンジニア・ QAE 3軸での ナレッジシェアのススメ 完 仲間になろう