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ウイングアーク1st株式会社 伊藤 潤平 グイグイ系QAマネージャーの仕事 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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自己紹介 2 • 伊藤 潤平(@jp_110) • ウイングアーク1st株式会社 • ソフトウェアプロセス&品質改善部 マネージャー • 社外活動 • Scrum Fest Niigata 実行委員会 代表 • JaSST Niigata 実行委員 • SigSQAメンバー • YouTube翻訳活動 • プロフィール AgileTD Zone Keynotes in Japanese AgileTD Zone Keynotes in Japanese テ キ ス ト , 新聞 , 記号 が 含ま れて い る 画像 自動的に 生成さ れた 説明 https://niigatabase.shabellbase.com/engineer_01/

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page No. 3 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. Thanks to Scrum Fest Mikawa 2021年 2022年 2023年 2024年

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page No. 4 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. グイグイ系(GUIGUI bility) https://speakerdeck.com/____rina____/guiguixi-qaenziniadeyatuteikuyo @____rina____

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page No. 5 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ってどんな会社? まずは

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page No. Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 帳票・文書管理 ソリューション事業 データエンパワメント ソリューション事業 業務効率化

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page No. 8 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. page No. 様々なソフトウェアやクラウドサービスを提供しながら、安定的な成長を継続しています。 市場期待の大きいクラウドを成長の柱に据え、クラウドサービスの強化に力を入れています。 *1 調整後EBITDA EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費 / 調整後EBITDA=EBITDA+一過性の費用 *2調整後当期利益 調整後当期利益=親会社の所有者に帰属する当期利益+ 一過性の費用-調整項目の税効果調整 2024年2月期

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page No. 9 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. https://irbank.net/E33957/worker 従業員数

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page No. 10 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ソフトウェアプロセス&品質改善部 とは?

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page No. 11 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. Software Process & Quality Improvement ソフトウェアのプロセスと品質を改善し続けるチーム

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page No. 12 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 01 QAエンジニアのキャリア定義 02 フラットな組織を目指して 03 自分たちで仲間集めしよう 04 情熱の目標達成のための予算管理 INDEX みんなが楽しめる部門の定例会議 全社品質で品質文化を浸透させよう 05 06

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Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. フラットな組織を目指して ピラミッド型からフラット型の組織へ

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page No. 14 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. なやみ • プロジェクトが多いため、組織構 造の構築が難しい。 • 隣のチームが何をしているのか把 握できないという問題。 • 専門性を持つメンバーの適切な配 置が課題。 グイグイ • ピラミッド型の組織では限界があ るため、フラットな組織に移行し てみよう。 • 失敗しても、元の組織形態に戻す ことが可能。

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page No. 15 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 2021年発表時の組織体制 DEQI G GMG 1名 メンバー 7名 MBQI G GMG 1名 メンバー 5名 部長 伊藤 潤平 副部長 1名 SPQI部 Automation T TL 1名(兼) メンバー 3名(兼) GMG 伊藤 潤平(兼) BDQI G SVF T TL 1名 メンバー 3名 TL 1名 メンバー 2名 SPA T SPI T TL 1名 メンバー 4名(兼) DEJIREN QI G GMG 1名(兼) メンバー 2名 プロダクトチーム 仮想チーム 複数名 社内コミュニティ 複数名 社内コミュニティ https://speakerdeck.com/sadonosake/xin-mi-qabu-men-chang-gaaziyairunazu-zhi-zuo-riwoshi-jian-sitemikawa

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page No. 16 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 現在(2024年現在)の組織体制 メンバー 約40名 部長 伊藤 潤平 SPQI部

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page No. 17 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. チーム構成

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page No. 18 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 1on1

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page No. • フラットな組織になったとはいえ、まだ情報の格差は残っている。 • 組織内でメンバーそれぞれの特性が浸透してきた。 • 専門性を持つメンバーは、プロジェクト間での柔軟な移動ができるよう になった。 • 流動性がさらに活発になれば、フラット組織のメリットがより一層発揮 されるはず。 19 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. QAエンジニアのキャリア定義 ウイングアーク1st独自のキャリア定義を作ろう

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page No. 21 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. なやみ • QAエンジニアはやることが多いのに、 キャリアはどう定義されているのか? • プロダクトやプロジェクトによって、 QAのキャリアが異なるのではないか? • ウイングアーク1stにおいて、どの ようなQAエンジニアが求められている のか? グイグイ • ウイングアーク1st独自のQAキャリ アを定義し、全員が納得できる形にし よう。

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page No. 22 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ウイング アーク マーケ 営業 企画 コンサル サービス 開発 QA サポート インフラ カスタ マーサク セス ウイングアーク1stのエコシステム

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page No. 23 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. Monitor Plan Test Delivery マー ケ 営業 企画 開発 QA サ ポー ト CX イン フラ コン サル サー ビス ウイングアーク1stのエコシステム

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page No. 24 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ウイングアーク1stのQAは3つのエンジニアに分けています。 これを「スペシャリティ」と言います。 テスト・エンジニア (テストする人) パイプライン・エンジニア (自動化する人) QA・エンジニア (みんなを良くする人)

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page No. 25 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 各エンジニアには5つの役割を割り当てています。 これを「ロール」と言います。 スプリット(開発現場とは別で実業務) インプロセス(開発現場で実業務) コーチ(時々現場に来て技術移転や文化を浸透) コンサル(組織横串で連携、技術向上を横展開) プロモーター(組織全体に推進)

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page No. 26 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. Monitor Plan Test Delivery マー ケ 営業 企画 開発 QA サ ポー ト CX イン フラ コン サル サー ビス テスト・エンジニアの領域

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page No. 27 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. Monitor Plan Test Delivery マー ケ 営業 企画 開発 QA サ ポー ト CX イン フラ コン サル サー ビス パイプライン・エンジニアの領域

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page No. 28 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. Monitor Plan Test Delivery マー ケ 営業 企画 開発 QA サ ポー ト CX イン フラ コン サル サー ビス QA・エンジニアの領域

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page No. 29 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. https://danashby.co.uk/2016/10/19/continuous-testing-in-devops/

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page No. 30 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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page No. 31 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. SPQI部は会社全体のエコシステムに関わりを持つ SPQI部

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page No. 32 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ロール TE PE QA スプリット JSTQB Foundation・ISO25000 テスト実装やテスト実行 JSTQB Foundation・ISO25000 テスト自動化フレームワークを使っ たオペレーション JSTQB Foundation・ISO25000 他アイディア募集中 インプロセス 製品アーキテクチャ理解 製品エンドユーザー理解 テスト分析、テスト設計、テスト実装、 テスト実行 リスク管理&FB テストリーダー 製品アーキテクチャ理解 製品エンドユーザー理解 テスト自動化ソリューションの構築 製品アーキテクチャ理解 製品エンドユーザー理解 開発プロセス改善 チーム内ファシリテート QCD説明 リスク管理&FB コーチ 品質分析&改善施策 テストマネジメント テスト自動化戦略 安定的品質と開発生産性のバランス CI/CD環境改善 クラウド環境構築 開発プロジェクト全体ファシリテート PMO、アジャイルコーチ、SM POと連携 品質マネジメント教育 品質監査 コンサルタント OSSマネジメント テストアーキテクト モニタリング支援 セキュリティ支援 プラットフォーム支援 パインプラインにおける専門性 ステークホルダーと連携 組織内ファシリテート 組織内品質基準作策定 プロモーター 各ロールのスペシャリスト・論文執筆・カンファレンス発表・業界で署名人 会社全体(CQO)・世の中全体に品質管理(テスト・自動化・QA)文化を推進 QAキャリアイメージ

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page No. 33 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 詳しくはこちらのスライドで https://speakerdeck.com/sadonosake/uinguaku1stfalseqmhuanneruwoshi-tutakiyariaimezi

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page No. • QAキャリアを定義することで、その幅広さを再認識できる。 • 自分の専門性が明確になり、自己理解が深まる。 • 自分の限界点も認識できるが、それもまた良いことであると感じる。 34 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 自分たちで仲間集めしよう 一緒に働くメンバーを自分たちで集めればいいじゃない

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page No. 36 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. なやみ • 会社全体のプロダクトをQAする のは重要だが、人手が足りない。 • 単なる寄せ集めではなく、共に 深い経験を共有できる仲間とし て迎え入れたい。 グイグイ • 自分たちで主体的に仲間を集め よう。

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page No. 37 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 採用担当とマネージャーがタッグを組んだ話を発表しました https://note.com/wingarc1st_base/n/nd13f63586d5e https://speakerdeck.com/sadonosake/war-for-talent-shi-dai-no-gu-kutexin-siizhong-jian-ji-menoxing-weak-ties-to-strong-tiesnoli?slide=12

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page No. 38 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ブログ執筆 スポンサー セッション インターン 活動 イベント 運営&登壇 コミュニ ティ活動

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page No. 39 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 人が資本。人材(エンジニア)には積極投資 資格(ライセンス) カンファレンス

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page No. 40 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 仲間集めの実績 リファラル採用 新卒採用 社内異動 2022年 1名 1名 2023年 2名 1名 2名 2024年 1名 2名

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page No. 41 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. QAが取り組む新人研修

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page No. 42 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 開発部門の新人研修スケジュール 4月 5月 6月 オリ エン プログラミング研修 QA研修 7月 8月 9月 Dev_1研修 Dev_2研修 Dev_3研修 Dev_4研修 Dev_5研修 QA研修 夏季 休暇 配属 ※新卒メンバーは約20名(内、QA職は2名)

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page No. 43 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 6/10(月) 6/11(火) 6/12(水) 6/13(木) 場所 出社 オンライン オンライン オンライン 9 10 11 12 13 14 15 16 17 9/2(月) 9/3(火) 9/4(水) 9/5(木) 9/6(金) 場所 オンライン オンライン オンライン 出社 出社 9 10 11 12 13 14 15 16 17 オリエン 部門紹介 M3.0 ワーク (パーソナ ルマップ& ムービング モチベー ターズ) ふりかえり ソフトウェ アテスト ワーク (基礎) ふりかえり ふりかえり ふりかえり PFD 先輩のスケ ジュールを 見てみよう! テスタ ビリティ テスト 自動化 E2Eテスト グラレコ カンバン ワーク OKRの 作り方 Q&A オンボード M3.0 (ムービン グモチベー ターズ) OKR ふりかえり 巻きコミュ 力 ワーク ふりかえり UI/UX ワーク ソフトウェ アテスト ワーク (応用) ふりかえり レゴ スクラム & インプロ レゴ スクラム & インプロ テスト 自動化 APIテスト 本当にあった OSSの怖い話 各プロダク トの自動化 説明 発表準備 成果発表 QA研修プロブラム 懇親会

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page No. 44 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 伝えたいこと10選 1. SPQI部門は全社品質を推進している QAだけがテスト活動をするのではなく、全社で品質を上げるための活動が必要。 2. ユーザーを意識した製品開発 ソフトウェアテストの基礎知識を得て、「自分がユーザーだったらここをテストする」を身に着けてほしい。 3. テスタビリティとテスト自動化 製品開発する上で早い段階でのテストが大事。どうしたらテストを自動化できるかを常に考えてほしい。 4. 透明性の確保 PFD等を使用してプロセスを可視化する、カンバン等を使ってタスクを可視化する。透明性を持つことによってチー ムの課題や、やるべきことを認識する文化を身に着けてほしい。 5. 目標管理 OKRを考えながら自分の課題やチャレンジを言語化してほしい。持論をもってほしい。 6. チームワーク 一人開発とチーム開発の違いを経験してほしい。チームメンバーのスキルや経験の多様性を体験してほしい。 M3.0 やインプロを通してお互いを知るワークを実践。 7. スクラム 小さな単位でアウトプットすると開発生産性も品質も上がることを経験してほしい。 8. ウイングアーク1stの経験 今までのやらかしを共有して、同じような過ちが起こらないようにみんなで注意していきたい。 9. 巻き込み力 技術力と同じくらい大事なコミュニケーション、その場の雰囲気やフィードバックの大切さ、わからないことを質問 する大切さを知ってほしい。 10. 全体を通して楽しむ 開発することは楽しい。チームでアウトプットするのは楽しい。を伝えていきたい。

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page No. • 新しい仲間を迎えることで、チームが活性化し、チームに新たな考え方 がもたらされる。 • 開発新卒研修の中にQAが入ることで、将来の開発エンジニアに重要な 知識を伝える機会が増え、結果的に仲間集めにもつながっている。 45 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 情熱の目標達成のための予算管理 情熱を持った目標は予算を超えたっていいじゃない

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page No. 47 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. なやみ • プロジェクトも人員も増加し、 人材(エンジニア)には積極 的に投資したい。しかし、1 年の予算が決まっているため、 予算を超えるのは難しい。 グイグイ • 達成したい目標があるなら説 明可能にしよう。 • 予算に透明性をもって、見積 もり精度を上げていこう。

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page No. 48 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 作成した予算表は見える 予算表 年度末 年度始め 変化 変化 変化 予算が残っているかが見えない問題 どれだけ使ったかが見えない 予算の行使状況は部門長だけが知っている https://speakerdeck.com/sadonosake/xin-mi-qabu-men-chang-gaaziyairunazu-zhi-zuo-riwoshi-jian-sitemikawa

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page No. 49 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 予算行使状況の透明性を確保

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page No. 50 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. チーム チーム チーム 研修 説明可能 な目標 現状 課題 課題 課題 課題 チーム 外注 資格試験 チーム ビルディング 目標を達成するための投資戦略 予算外

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page No. 51 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. • 予算を作成する目的は、目標を達成するための金額的な見積の作成。 • 目標を達成する際に予算内で収まれば良いが、たとえ予算を超えたとしても、 それは見積もりが甘かっただけと捉えることができる。 • 見積もり精度を上げるためにも、次年度にもっと予算が必要なことが分かった だけでも良い。 • ただし、承認者の理解が必要。 • 承認者へは目標に対する情熱を伝える。将来的に回収可能であることを伝える。

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page No. • 予算を超えてしまう場合、承認者から必ず「なぜ?」と問いかけられる。 しかし、透明性のある予算管理と、情熱を込めた目標説明ができていれ ば、理解してもらえることがわかった。 • ただし、承認者に情熱を理解してもらい、寄り添ってもらうためには、 良好な関係性が大事。 52 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. みんなが楽しめる部門の定例会議 楽しくなければ意味がない部門の定例会議

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page No. 54 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. なやみ • 部門全体の会議が、どうも重苦しい 雰囲気。 • 参加者はミュート&画面オフが多く、 部長だけが発言している。 • なにより、会議が楽しくない。 グイグイ • Googleのように、金曜日は「TGIF」 形式でカジュアルに進めよう。 • 参加者全員が発言できる場にしよう。 • みんなで気持ちよく週末を得られる ようにしよう。

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page No. 55 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. TGIFを始めて、最初は部長が頑張ってファシリをしていましたが、 メンバーが引き取ってグイグイとアップデートしてくれています。 以降はメンバーが作ってくれた資料を共有します。

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update update Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ウイングアーク1st 株式会社 SPQI部 神田 菜津子 September 17, 2024 TGIFの手引き

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page No. 57 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. TGIFとは… • “Thank God It’s Friday”の略 • 英語で「花金」という意味 SPQI部でのTGIFとは… • 毎週金曜日14時から、SPQI部全員が集まるミーティング • 担当製品の近況や参加したカンファレンスでの学びなどを、報告・共有する会

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page No. 58 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. モットー 自由にやろう!! 「これをやらなきゃいけない」っていうルールは特にありません。 皆さんのアイデア次第でコンテンツや進め方はどんどん変えていきましょう! (自分の趣味紹介とか、みんなで1時間ふりかえりしようとか、LT会しようとかetc…)

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page No. 59 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. アジェンダ ①雑談(固定) • 10分間雑談をする時間 • タイムキーパーはファシリが担当 自由にワイガヤする時間。 延長なし。

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page No. 60 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. アジェンダ ②今日のテーマ • 事前に用意しておいたアジェンダに沿って、担当 者にスピーカーを振る • 1枠=5分で時間を図る 基本的に時間厳守。 延長したいときは、追加時間も図る。

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page No. 61 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. アジェンダ ③Happy&Thanks(固定) • 5分間、今週の「ありがとう」を伝える時間 「○○さん、~のときに手伝ってく れてありがとうございました!」 みたいな感じ

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page No. 62 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. • 出席・欠席の連絡はなし • ファシリが当日出席できない場合、前日までに代打をお願いしておく。 • 当日はみんなでチャットのルームでわいわいしよう。 その他

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page No. • 連絡の漏れなど、部長に集中していたボトルネックが軽減された。 • 情報がダイレクトにメンバーに伝わるため、結果として迅速かつ歪みの ないコミュニケーションが取れるようになった。 • 会議が楽しいことで、メンバーがいきいきと自発的に運営してくれる。 63 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 全社品質で品質文化を浸透させよう 品質はQAだけではない。ウイングアーク1st全体を巻き込んだ全社品質

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page No. 65 Copyright © 2023 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. なやみ • 依然として「テストはQAがやるも の」という文化が根強く残ってい る。 • 社内での品質文化の醸成がまだ十 分ではない。 グイグイ • どのように品質を確保しているか を、しっかりと言語化していこう。 • 国が認める認証であるJISマークを 取得し、品質向上を広く推進しよ う。

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page No. 66 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 開発フェーズ 結合テスト・STフェーズ OEM受入 2クール 1クール 開発フェーズ 結合テスト・STフェーズ β1 β2 β3 RC OEM 受入 開発・結合テストフェーズ ST フェーズ OEM 受入 Sprint1 Sprint2 Sprint3 Sprint4 Sprint5 Sprint6 Sprint7 Sprint8 機能 A 機能 B 機能C β RC 開発・結合テストフェーズ ST フェーズ OEM 受入 フェーズ1 フェーズ2 フェーズ3 機能A 機能B 機能C 機能D 機能E β RC 約15年前 約10年前 約8年前 現在 歴史

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page No. 67 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 品質ゴール プロダクト バックログ マスター テストプラン プロダクト リリース 品質データ ア ジ ャ イ ル 開発に お け る 段階的品質の積み上げ に よ る 品質保証 Quality Assurance by Quality Stepwise Refinement in Agile Development アジャイル開発における段階的品質の積み上げによる品質保証 Quality Assurance by Quality Stepwise Refinement in Agile Development 品質 品質 品質 品質 品質は段階的に確保する(スクラムのパターン)

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page No. 68 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 品質ゴール プロダクト バックログ マスター テストプラン プロダクト リリース 品質データ 品質 品質 品質 フェーズ フェーズ フェーズ 品質は段階的に確保する(ウイングアーク1st独自パターン)

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page No. テスト設計 69 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 受け入れテスト ユースケーステスト 脆弱性診断 システムテスト リグレッションテスト、ハッピーパス 信頼性テスト、性能テスト 統合テスト APIテスト、○○機能テスト セキュリティテスト 単体テスト ユニットテスト 静的解析 テ ス ト レ ベ ル テストタイプ 要件 テストは体系的にマネジメントする テスト計画 品質ゴールの作成 機能 非機能 テスト実行&品質分析 ISO25000シリーズの品質特性を利用して第三者に品質の説明ができる状態

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page No. 70 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 一度テストしたものは(極力)すべて自動化する 受け入れテスト ユースケーステスト 脆弱性診断 システムテスト リグレッションテスト 性能テスト 統合テスト APIテスト セキュリティテスト 単体テスト ユニットテスト 静的解析 テ ス ト レ ベ ル テストタイプ E2E テスト APIテスト ユニットテスト テスト自動化ピラミッド UI層 Service層 Server層 テスト自動化のメリット ・定期的なテスト実行が可能でバグの発見が早くなり、安心安全な開発環境が整いやすい ・テスト実行時間が短くなり、リリースサイクルを加速できる

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page No. 71 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. プロセスで品質を作り込みたい 要件 機能KickOff 仕様書作成 実装 テスト設計 レビュー Dev 仕様レビュー テストフレー ムワーク作成 結合 テスト実行 品質分析 テスト計画 テスト設計 レビュー SET テスト設計 システム テスト実行 仕様レビュー テスト計画 品質分析 Test QA テスト計画 仕様レビュー テスト結果 レビュー テスト設計 レビュー 品質レビュー

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page No. 仕様レビュー 72 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. プロセスで品質を作り込みたい 要件 機能KickOff 仕様書作成 実装 テスト設計 レビュー Dev 仕様レビュー テストフレー ムワーク作成 結合 テスト実行 品質分析 MTP作成 テスト設計 レビュー SET テスト設計 システム テスト実行 仕様レビュー MTP作成 品質分析 Test QA MTP作成 仕様レビュー テスト結果 レビュー テスト設計 レビュー 品質レビュー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー

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page No. 仕様レビュー 73 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. プロセスで品質を作り込みたい 要件 機能KickOff 仕様書作成 実装 テスト設計 レビュー Dev 仕様レビュー テストフレー ムワーク作成 結合 テスト実行 品質分析 MTP作成 テスト設計 レビュー SET テスト設計 システム テスト実行 仕様レビュー MTP作成 品質分析 Test QA MTP作成 仕様レビュー テスト結果 レビュー テスト設計 レビュー 品質レビュー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 リスク共有 Biz フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー フ ォ ロ ー

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page No. 74 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. • 産業標準化法の改正(令和元年7月施行)により、ソフト ウェアもJISマークの対象になった。 • 国が認める認証であり、対外的な信用度の向上に役立つ。 • JIS X25051に関する認証 ソフトウェアJISマーク https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220512002/20220512002.html

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page No. 75 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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page No. 76 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. ソフトウェアJISマーク取得しました 2024年7月22日にMortionBoard製品を取得 2024年10月31日にSVF製品を取得予定

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page No. • 自分たちが開発している製品の品質を、プロダクト品質とプロセス品質 の両側面で高めている。 • 自分たちの品質保証プロセスがJISによって認められた。 • まだまだ全社品質とは言えないが、QAの活動はプロジェクトを通して、 徐々に浸透していきたい。 • QAから開発生産性向上やプロダクト品質向上ができるように、 グイグイ継続していきたい。 77 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved.

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page No. 78 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. まとめ • フラットな組織となり、メンバー間の流動性が活発化してきたことで、チーム 内の連携がよりスムーズになっている。 • QAキャリアの定義を明確化することで、各メンバーの専門性がより際立ち、自 己理解と役割認識が深まっている。 • 社内外から新しい仲間を積極的に迎えることで、チーム全体がさらに活性化し ている。 • 情熱を持った目標に対して予算管理を実践し、積極的に投資している。 • 「楽しい」を意識した環境づくりによって、メンバー一人ひとりがいきいきと している。 • 全社品質を本気で目指してグイグイと活動している。

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page No. 79 Copyright © 2024 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. もっと話したかったこと • フラットな組織に移行したが、どのようなチーム構成で複数のプロダクトを管 理しているのか? • ピラミッド型ではない組織の場合、人事評価はどのように行っているのか? • メンバーの目標管理は誰が担当しているのか? • 社外向けのイベント運営はどのように進めているのか? • QAインターンでは具体的にどのようなことを実施しているのか? • 社内での品質教育はどのように行っているのか? • 部門合宿ではどのような活動をしているのか?

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