Slide 1

Slide 1 text

1
 本資料は、トグルホールディングス株式会社に許可なく複製・転載をしないようお願いします。 ⽣産性を爆上げするため ⼊社後すぐ Biomeを導⼊した話

Slide 2

Slide 2 text

2
 © toggle holdings inc. 鈴⽊ 貴⼤ 所属 2024/07〜現在 トグルホールディングス株式会社 出⾝ 兵庫県神⼾市 フルスタックに TypeScriptで 開発しています!

Slide 3

Slide 3 text

3
 © toggle holdings inc. モノレポの format/lint を Biome に移⾏してみた

Slide 4

Slide 4 text

4
 © toggle holdings inc. Full TypeScript 弊社の技術スタック © toggle holdings inc.

Slide 5

Slide 5 text

5
 © toggle holdings inc. モノレポで管理されている © toggle holdings inc. 過去の発表 なぜ移⾏したかったのか

Slide 6

Slide 6 text

6
 © toggle holdings inc. deno fmt/lint 移⾏前の環境 モノレポの format/lint を Biome に移⾏してみた

Slide 7

Slide 7 text

7
 © toggle holdings inc. deno fmt/lint モノレポの format/lint を Biome に移⾏してみた

Slide 8

Slide 8 text

8
 © toggle holdings inc. Rust 製の非常に高速なフォーマット・静的解析ツール JavaScript, TypeScript, JSX, CSS, JSON, GraphQL などをサポート Prettier と97%の互換性 ESLint, typescript-eslint, その他のソースに由来する 200以上のルール を備えている とは

Slide 9

Slide 9 text

9
 © toggle holdings inc. なぜ移⾏したかったか

Slide 10

Slide 10 text

10
 © toggle holdings inc. 開発環境の改善のため なぜ移⾏したかったか

Slide 11

Slide 11 text

11
 © toggle holdings inc. 開発環境の改善 移⾏前の状況 deno フォーマットは deno fmt による CLI での実⾏ Lint は ESLint による静的解析 ランタイム なぜ移⾏したかったのか

Slide 12

Slide 12 text

12
 © toggle holdings inc. ランタイム 開発環境の改善 deno fmt / lint は Rust製で早いので、そのまま利⽤ しかし... なぜ移⾏したかったのか deno fmt/lint

Slide 13

Slide 13 text

13
 © toggle holdings inc. 設定ファイルで deno.enable を false に しないとLSP が deno になってしまう ● VSCode上に lint が表⽰されない ● VSCodeで保存時にフォーマット されない コマンドを実⾏しなければ format / lint ができない Node.js 環境では VSCodeとdeno fmt / lint の相性が悪い

Slide 14

Slide 14 text

14
 © toggle holdings inc. なぜ移⾏したかったのか - 開発環境の改善 VSCode に lint 表⽰されないのは困る ⇒ ESLint を導⼊ ● 機能が重複 ● ESLintは各リポジトリで バージョン管理が必要 deno fmt/lint なぜ移⾏したかったのか

Slide 15

Slide 15 text

15
 © toggle holdings inc. なぜ移⾏したかったか

Slide 16

Slide 16 text

16
 © toggle holdings inc. なぜ移⾏したかったか サービスの成⻑とともに、 モノレポのリポジトリは巨⼤化する

Slide 17

Slide 17 text

17
 © toggle holdings inc. Full TypeScript モノレポで管理されている © toggle holdings inc. なぜ移⾏したかったのか

Slide 18

Slide 18 text

18
 © toggle holdings inc. モノレポで管理されている なぜ移⾏したかったのか リポジトリが巨⼤化するほど、 移⾏へのハードルが⾼まる コード量が増えると、 フォーマットや静的解析の処理も重くなる

Slide 19

Slide 19 text

19
 © toggle holdings inc. 移⾏へのハードル

Slide 20

Slide 20 text

20
 © toggle holdings inc. 避けられないコンフリクト モノレポのため、リポジトリに関わる開発の⼈数が多い  移⾏へのハードル IDE との相性 実⾏が早くても VSCode との相性が悪ければ、移⾏する メリットは薄い

Slide 21

Slide 21 text

21
 © toggle holdings inc. TSKaigi kansai に Biomeへの移⾏をテーマで プロポーザルを出してみたら、社内受けが良かった! 避けられないコンフリクト モノレポのため、リポジトリに関わる開発の⼈数が多い  移⾏へのハードル

Slide 22

Slide 22 text

22
 © toggle holdings inc. リポジトリ関係者への周知が広まり、移⾏しやすくなった TSKaigi 駆動開発が始まった 移⾏へのハードル

Slide 23

Slide 23 text

23
 © toggle holdings inc. Biomeもいまのところモノレポとの相性はそれほど⾼くない IDE との相性 実⾏が早くても VSCode との相性が悪ければ、移⾏する メリットは薄い 移⾏へのハードル

Slide 24

Slide 24 text

24
 © toggle holdings inc. Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど⾼くない

Slide 25

Slide 25 text

25
 © toggle holdings inc. ルートに共通の設定を書きつつ、 各リポジトリで extendsする機能提供がある Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど⾼くない

Slide 26

Slide 26 text

26
 © toggle holdings inc. 
 ├── biome.json
 ├── package-lock.json 
 ├── package.json 
 └── packages
 ├── backend
 │ ├── biome.json 
 │ ├── package.json 
 │ └── src
 └── frontend
 ├── biome.json 
 ├── package.json 
 └── src
 モノレポのリポジトリをルートディレクトリ で開いた場合は、ルートの設定が反映される CLIの場合は、各リポジトリで実⾏すれば 個別の biome.json の設定を活⽤できる 開いているディレクトリから⼀番近い biome.json を参照する Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど⾼くない

Slide 27

Slide 27 text

27
 © toggle holdings inc. 今もモノレポ構成をネイティブにサポートするために議論されている Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど⾼くない

Slide 28

Slide 28 text

28
 © toggle holdings inc. Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど⾼くない vscodeのbiomeプラグインでは、期待のリリースも

Slide 29

Slide 29 text

29
 © toggle holdings inc. biome-vscode の モノレポサポートについて

Slide 30

Slide 30 text

30
 © toggle holdings inc. 現在のプレリリース版から、 biome.projectsで複数のディレクトリを指定できるようになった biome-vscode のモノレポサポートについて

Slide 31

Slide 31 text

31
 © toggle holdings inc. 現在のプレリリース版から、 biome.projectsで複数のディレクトリを指定できるようになった biome-vscode のモノレポサポートについて

Slide 32

Slide 32 text

32
 © toggle holdings inc. biome-vscode のモノレポサポートについて ただし、試したところうまく動かなかった 配列の1つ⽬の定義が グローバルに及んだ

Slide 33

Slide 33 text

33
 © toggle holdings inc. ・biome のネイティブサポート ・vscode プラグイン モノレポに関する機能は、期待⼤! biome-vscode のモノレポサポートについて

Slide 34

Slide 34 text

34
 © toggle holdings inc. 移⾏について

Slide 35

Slide 35 text

35
 © toggle holdings inc. 移⾏について 現在はルートの biome.json に設定 共通の設定を定義 overrides で 各リポジトリの定義を上書き

Slide 36

Slide 36 text

36
 © toggle holdings inc. それぞれにおいて対象を絞ることが 出来る ディレクトリごとの移⾏がしやすい formatter linter files 移⾏について

Slide 37

Slide 37 text

37
 © toggle holdings inc. 移⾏について 設定が爆速で出来た!!

Slide 38

Slide 38 text

38
 © toggle holdings inc. 移⾏について 設定⾃体はすぐ出来るが、エラーはかなり出た

Slide 39

Slide 39 text

39
 © toggle holdings inc. 移⾏について ESLint と同様に、 現時点で対応しないルールはOFFに できる。

Slide 40

Slide 40 text

40
 © toggle holdings inc. 移⾏について ESLint と同様に抑制コメントによる lint の無視も可能

Slide 41

Slide 41 text

41
 © toggle holdings inc. 移⾏について deno fmt (dprint) からの移⾏はフォーマットルールが違う ため割と引っかかった。地道な対応は必要。

Slide 42

Slide 42 text

42
 © toggle holdings inc. それでも... ● ツールを 2 out 1 in で Biome に集約できるのはいい ● 実⾏が早い ● VSCode でも WebStorm でもバッチリ動く

Slide 43

Slide 43 text

43
 © toggle holdings inc. FullTypeScript のモノレポは Biomeで爆速 ! TS Kaigi 駆動開発できてよかった まとめ 1 2

Slide 44

Slide 44 text

44
 © toggle holdings inc. 最後に

Slide 45

Slide 45 text

45
 © toggle holdings inc. テクノロジーを活⽤して不動産仕⼊業務の⽣産性を爆上げする 最後に

Slide 46

Slide 46 text

46
 © toggle holdings inc. テクノロジーを活⽤して不動産仕⼊業務の⽣産性を爆上げする 最後に

Slide 47

Slide 47 text

47
 © toggle holdings inc. テクノロジーを活⽤して不動産仕⼊業務の⽣産性を爆上げする 最後に

Slide 48

Slide 48 text

48
 © toggle holdings inc. テクノロジーを活⽤して不動産仕⼊業務の⽣産性を爆上げする 最後に

Slide 49

Slide 49 text

49
 © toggle holdings inc. ベンチャーサミット2024でも優勝

Slide 50

Slide 50 text

採⽤強化ポジション プロダクトエンジニア 必須要件:e-Typing 250点以上、Git 及び GitHub を用いた開発経験がある 
 歓迎要件:自社サービス開発 /運営を行う企業における Web開発の経験など 求める人物像:当社 Purpose / Mission に共感できる方 詳細はHRMOSへ AIエンジニア 必須要件:Git 及び GitHub を用いた開発経験がある、数理的にあるいはデータ構造的に、 取り扱う難易度が高い技術に向き合うことが好きな方など 
 歓迎要件:SQL / R / Pythonなどのツール (いずれかで可 )を利用したデータ分析の経験 求める人物像:当社 Purpose / Mission に共感できる方 詳細はHRMOSへ プラットフォームエンジニア 必須要件:e-Typing 250点以上、Git 及び GitHub を用いた開発経験がある 
 歓迎要件:コンピュータサイエンスを専攻、またはソフトウェア開発の経験など 求める人物像:当社 Purpose / Mission に共感できる方 詳細はHRMOSへ QAエンジニア 必須要件:ソフトウェアテストの実施設計業務経験2年以上など 
 歓迎要件:TypeScript、Python で開発された Webサービスの開発経験など 求める人物像:当社 Purpose / Mission に共感できる方 詳細はHRMOSへ エンジニアリングマネージャー 必須要件:e-Typing 250点以上、Git 及び GitHub を用いた開発経験がある 
 歓迎要件:自社サービス開発・運営を行う企業での Webアプリケーション開発の経験、テッ クリード等のサービス設計開発を主導した経験、エンジニアリングマネージャーの経験など 求める人物像:当社 Purpose / Mission に共感できる方 詳細はHRMOSへ

Slide 51

Slide 51 text

51
 © toggle holdings inc. ご興味を持った⽅はぜひQRコードより、募集職種をご覧ください

Slide 52

Slide 52 text

本資料は、トグルホールディングス株式会社に許可なく複製・転載をしないようお願いします。
 生産性を爆上げするため
 入社後すぐ
 Biomeを導入した話 


Slide 53

Slide 53 text

自己紹介
 名前: 鈴木 貴大
 所属: トグルホールディングス株式会社 
 2024/07 〜 現在
 出身: 兵庫県神戸市
 フルスタックにTypeScriptで開発しています!


Slide 54

Slide 54 text

目次
 1. モノレポ環境の format/lint を Biome に移行してみた
 2. なぜ移行したかったのか
 3. 移行方法
 4. IDE と Biome について
 5. 会社紹介
 6. まとめ


Slide 55

Slide 55 text

deno fmt/lint 
 モノレポの format/lint を Biome に移行してみた 移行前の環境


Slide 56

Slide 56 text

deno fmt/lint 
 モノレポの format/lint を Biome に移行してみた

Slide 57

Slide 57 text

とは
 ● Rust 製の非常に高速なフォーマット・静的解析ツール
 ● JavaScript, TypeScript, JSX, CSS, JSON, GraphQL 
 などをサポート
 ● Prettier と97%の互換性
 ● ESLint, typescript-eslint, その他のソースに由来する
 200以上のルールを備えている


Slide 58

Slide 58 text

なぜ移行したかったか 
 弊社の場合は、 
 
        開発環境の改善 


Slide 59

Slide 59 text

なぜ移行したかったのか - 開発環境の改善 
 移行前の状況 
 
 ● フォーマットは deno fmt による CLI での実行 
 ● Lint は ESLint による静的解析 


Slide 60

Slide 60 text

なぜ移行したかったのか - 開発環境の改善 
 移行前の状況 
 
 ● フォーマットは deno fmt による CLI での実行 
 ● Lint は ESLint による静的解析 
 ランタイム 


Slide 61

Slide 61 text

なぜ移行したかったのか - 開発環境の改善 
 ランタイム 
 deno fmt/lint は Rust製で早いので、そのまま利用 
 
 しかし... 


Slide 62

Slide 62 text

なぜ移行したかったのか - 開発環境の改善 
 Node.js 環境では VSCode と deno fmt/lint の相性が悪い 
 設定ファイルで deno.enable を false にしな いと
 LSP が deno になってしまう
 
 ● VSCode 上に lint が表示されない
 ● VSCode で保存時にフォーマットされ ない
 コマンドを実行しなければ format / lint ができない 


Slide 63

Slide 63 text

なぜ移行したかったのか - 開発環境の改善 
 VSCode に lint 表示されないのは困る 
 ⇒ ESLint を導入 
 deno fmt/lint 
 ● 機能が重複
 ● ESLint は各リポジトリでバー ジョン管理が必要


Slide 64

Slide 64 text

なぜ移行したかったのか 
 サービスの成長とともに、 
 モノレポのリポジトリは巨大化する 


Slide 65

Slide 65 text

なぜ移行したかったのか - モノレポで管理されている 
 Full TypeScript 
 過去の発表 


Slide 66

Slide 66 text

なぜ移行したかったのか - モノレポで管理されている 
 ● リポジトリが巨大化するほど、移行へのハードルが高まる 
 
 ● コード量が増えると、フォーマットや静的解析の処理も重くなる 


Slide 67

Slide 67 text

移行へのハードル 
 避けられないコンフリクト 
 
  モノレポのため、リポジトリに関わる開発の人数が多い
 
 IDE との相性 
 
  実行が早くても VSCode との相性が悪ければ、移行するメリットは薄い 


Slide 68

Slide 68 text

移行へのハードル 
 避けられないコンフリクト 
 
  モノレポのため、リポジトリに関わる開発の人数が多い 
 TSKaigi kansai に Biome への移行をテーマで 
 プロポーザルを出してみたら、社内受けが良かった! 


Slide 69

Slide 69 text

移行へのハードル 
 リポジトリ関係者への周知が広まり、移行しやすくなった 
 TSKaigi 駆動開発が始まった 


Slide 70

Slide 70 text

移行へのハードル 
 IDE との相性 
 
 実行が早くても VSCode との相性が悪ければ、移行するメリットは薄い 
 Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど高くない 


Slide 71

Slide 71 text

Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど高くない 
 ルートに共通の設定を書きつつ、 
 各リポジトリで extends する機能提供がある 


Slide 72

Slide 72 text

Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど高くない 
 開いているディレクトリから一番近い biome.json を参照する 
 .
 ├── biome.json
 ├── package-lock.json
 ├── package.json
 └── packages
 ├── backend
 │ ├── biome.json
 │ ├── package.json
 │ └── src
 └── frontend
 ├── biome.json
 ├── package.json
 └── src
 モノレポのリポジトリをルートディレクトリ
 で開いた場合は、ルートの設定が反映される
 CLIの場合は、各リポジトリで実行すれば
 個別の biome.json の設定を活用できる


Slide 73

Slide 73 text

Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど高くない 
 今もモノレポ構成をネイティブにサポートするために議論されている 


Slide 74

Slide 74 text

Biome もいまのところ モノレポとの相性はそれほど高くない 
 vscode の biome プラグインでは、期待のリリースも 


Slide 75

Slide 75 text

biome-vscode のモノレポサポートについて 
 現在のプレリリース版から、
 biome.projects で複数のディレクトリを指定できるようになった


Slide 76

Slide 76 text

biome-vscode のモノレポサポートについて 
 現在のプレリリース版から、
 biome.projects で複数のディレクトリを指定できるようになった


Slide 77

Slide 77 text

biome-vscode のモノレポサポートについて 
 ただし、試したところうまく動かなかった
 配列の1つ目の定義が
 グローバルに及んだ


Slide 78

Slide 78 text

biome-vscode のモノレポサポートについて 
 ● biome のネイティブサポート
 ● vscode プラグイン
 
 モノレポに関する機能は、期待大!


Slide 79

Slide 79 text

移行について 
 現在はルートの biome.json に設定
 共通の設定を定義
 overrides で
 各リポジトリの定義を上 書き


Slide 80

Slide 80 text

移行について 
 ● formatter
 ● linter
 ● files
 
 それぞれにおいて対象を絞ることが 出来る
 
 
 ディレクトリごとの 
 移行がしやすい 


Slide 81

Slide 81 text

移行について 
 設定自体はすぐ出来るが、エラーはかなり出た


Slide 82

Slide 82 text

移行について 
 ESLint と同様に、
 現時点で対応しないルールは OFF に
 できる。


Slide 83

Slide 83 text

移行について 
 ESLint と同様に抑制コメントによる lint の無視も可能


Slide 84

Slide 84 text

移行について 
 deno fmt (dprint) からの移行はフォーマットルールが違うため
 割と引っかかった。地道な対応は必要。


Slide 85

Slide 85 text

それでも
 ● ツールを 2 out 1 in で Biome に集約できるのはいい
 
 ● 実行が早い
 
 ● VSCode でも WebStorm でもバッチリ動く


Slide 86

Slide 86 text

まとめ
 ● FullTypeScript のモノレポは Biome で爆速!
 
 ● TSKaigi 駆動開発できてよかった


Slide 87

Slide 87 text

最後に
 会社紹介 - テクノロジーを活用して不動産仕入業務の生産性を爆上げする


Slide 88

Slide 88 text

最後に
 会社紹介 - ベンチャーサミット2024でも優勝


Slide 89

Slide 89 text

短期間でSaaS製品をリリース 


Slide 90

Slide 90 text

トレードオフで開発環境に手が回らなかった 
 機能開発 > 開発環境改善 
 きっと誰かがやってくれる 


Slide 91

Slide 91 text

なぜ移行をしたかったか 
 ● ランタイムとの整合性
 ● ツールの統一
 ● 巨大化するリポジトリ


Slide 92

Slide 92 text

技術スタック - backend 
 ランタイム


Slide 93

Slide 93 text

開発効率
 ● deno fmt / lint はRust製なので実行速度は早い。
 ● しかし毎回、コマンド実行が必要。
 ● コマンド実行を忘れたまま、GithubにPushするとCIで落ちる。
 ● format/lint をローカルで回して再度CIを回す。
 
 無駄


Slide 94

Slide 94 text

解決策
 ● husky 入れる。precommit
 ● cmd + S をトリガーにするプラグインを入れる
 
 
 根本解決ではない。
 
 そして何より、夢がない。


Slide 95

Slide 95 text

Deno の設定 
 deno.enabled: false に設定すること で、LSP が deno になることは避け られるが、lint の表示が VSCode に表示されなくなる。


Slide 96

Slide 96 text

ESLint の誕生 
 ● 当時 deno で十分なlint が提供されていなかった
 ● VSCode でエラーを表示できなかった


Slide 97

Slide 97 text

そして、怒涛の製品開発へ... 


Slide 98

Slide 98 text

正直デメリットも多い 
 ● 常時、いろいろなPRが上がっているのでコンフリクトは避けられない。
 ● 製品開発の合間に開発環境の向上に割く時間がない。
 ● 関係者が多いので、それぞれの方と歩幅を合わせる必要がある。
 


Slide 99

Slide 99 text

移行って大変ですよね 
 ● ライブラリのバージョンアップ 
 ● フレームワークの移行 
 やる必要性があると思っていてもつい後回しになってしまう 


Slide 100

Slide 100 text

問題が顕在化するまで対処されない事が多い 
 ● サポート期限の到来 
 ● セキュリティインシデントの発生 
 ● メンテナンスコストの増大 
 ● 既存システムで困難な対応 
 etc…
 
 ● ライブラリのバージョンアップ 
 ● フレームワークの移行 


Slide 101

Slide 101 text

なぜいまか 
 - モノレポは今後も巨大化する  ▶ 超巨大になる前に対処すべき - VSCode の激アツプラグインが対応した - Biomeもリリースから利用実績が増え便利になった

Slide 102

Slide 102 text

まず何をしたか 
 TSKaigi kansai にプロポーザルを出してみた。


Slide 103

Slide 103 text

結果
 意外とCTOから好感触を得た。
 
 社内でやろうぜ、みたいなノリが生まれた。
 
 TSKaigi 偉大


Slide 104

Slide 104 text

モノレポにおける Biome 移行のゴール 
 1. Deno lint / format + ESLint の設定がうまくBiomeに移行できること
 
 2. 開発効率を高めるため VSCode + Biome がうまく動作すること


Slide 105

Slide 105 text

1. Deno lint / format + ESLint の設定がうまくBiomeに移行できること 
 1. Deno lint / format + ESLint の設定がうまくBiomeに移行できること
 
 2. 開発効率を高めるため VSCode + Biome がうまく動作すること


Slide 106

Slide 106 text

biome lint 
 なにが lint に引っかかったかは教えてくれる


Slide 107

Slide 107 text

モノレポにおける Biome 移行方法 
 1. それぞれのリポジトリにbiome.json を配置する
 2. ルートに biome.json を置く
 3. vscode-biomejs プラグインの prerelease 版を使う


Slide 108

Slide 108 text

モノレポにおける Biome 移行方法 
 1. それぞれのリポジトリにbiome.json を配置する
 
 
 コマンドの実行が必要になる


Slide 109

Slide 109 text

モノレポにおける Biome 移行方法 
 2. ルートに biome.json を置く
 
 VSCode の実行は可能。
 ただし、exclude に手動で追加する必要がある。
 


Slide 110

Slide 110 text

モノレポにおける Biome 移行方法 
 3. vscode-biomejs プラグインの prerelease 版を使う
 
 
 バグが多い。動きはするがうまくいかなかった。
 最近マージされた v3
 
 今後の本命はこれになる。
 
 


Slide 111

Slide 111 text

モノレポにおける Biome 移行方法 
 3. vscode-biomejs プラグインの prerelease 版を使う
 
 を見据えつつ、
 
 1.それぞれのリポジトリにbiome.json を配置する
 
 を採用。
 
 


Slide 112

Slide 112 text

モノレポにおける Biome 移行方法 
 コードベースで、詳細書く
 
 


Slide 113

Slide 113 text

ESLintとPrettierからの移行 
 公式に Migration ガイドがある。
 マイグレーションも簡単ということを説明。
 
 $ biome migrate eslint --write $ biome migrate prettier --write


Slide 114

Slide 114 text

ESLintとPrettierからの移行 
 公式に Migration ガイドがある。
 マイグレーションも簡単ということを説明。
 
 $ biome migrate eslint --write $ biome migrate prettier --write


Slide 115

Slide 115 text

ESLintとPrettierからの移行 
 公式に Migration ガイドがある。
 マイグレーションも簡単ということを説明。
 
 $ biome migrate eslint --write $ biome migrate prettier --write


Slide 116

Slide 116 text

移行作業の痛み 
 ● ものすごくコンフリクトする
 
 めちゃくちゃコンフリクトする画像を入れる。
 ● lint ルールのdisabled は必要。
 ○ いつ直すかが課題になる。


Slide 117

Slide 117 text

めちゃくちゃ早い! 


Slide 118

Slide 118 text

1ツールに集約 


Slide 119

Slide 119 text

ドリンクスポンサーもやってるよ 


Slide 120

Slide 120 text

話を一字一句。スライドに書く。 


Slide 121

Slide 121 text

トグルホールディングスどんな会社? 


Slide 122

Slide 122 text

先日のベンチャーサミット優勝した 


Slide 123

Slide 123 text

短期間でSaaS製品をリリース 


Slide 124

Slide 124 text

短期間でSaaS製品をリリース 
 
 


Slide 125

Slide 125 text

短期間でSaaS製品をリリース 
 
 


Slide 126

Slide 126 text

短期間でSaaS製品をリリース 
 
 


Slide 127

Slide 127 text

短期間でSaaS製品をリリース 
 
 
 構想から3ヶ月でリリース 


Slide 128

Slide 128 text

短期間でSaaS製品をリリース 
 
 既存の製品を 
 ブラッシュアップ & リプレイス 
 
 4ヶ月でリリース 


Slide 129

Slide 129 text

短期間でリリース出来た理由 
 
 モノレポ構成のおかげで既存の資産を組み合わせながら 
 高速に開発することが出来た 


Slide 130

Slide 130 text

本資料は、トグルホールディングス株式会社に許可なく複製・転載をしないようお願いします。


Slide 131

Slide 131 text

No content