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コンパウンド組織のCRE 信頼をプロダクトに実装するエンジニア組織の現在地とこれから 2025-10-23 CRE Camp #3 tanisuke / 谷 佑輔 (@taaag51)

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@taaag51 (tanisuke / 谷佑輔) whoami LayerX バクラク事業部 (2025-08 -) CREグループ所属 エンジニア バクラク請求書発行 → バクラク電子帳簿保存 を担当 八王子市出身、練馬区在住 バクラク CRE をいかにワクワクする役割に デザインするか 1歳半の娘に子煩悩、最近覚えた言葉「雨」 © LayerX Inc.

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今日話すこと © LayerX Inc. AGENDA なぜバクラクでCREを立ち上げたのか LayerX バクラクに入って3ヶ月で考えたCREingの実現方法 その際に見えた組織の状況 CREingの実装方法 その登り方 ※ 2025/10/23時点の情報です、今後柔軟に変化に適応していく 各社のCREはみんな違ってみんないい、それぞれのCRE(ing)がある 3

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会社紹介

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(そもそも)コンパウンドスタートアップとは 参考: コンパウンドスタートアップというLayerXの挑戦 (福島良典|LayerX) © LayerX Inc. コンパウンドスタートアップとは 創業時から単一プロダクトではなく、複数プロダクトを意図的に提供 部署でサービスを区切るのではなく、データを中心にサービスを統合する プロダクト間の連携の良さそのものがプロダクトである 複数のプロダクトを管理、ローンチするケイパビリティを持つ 8

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background なぜ CRE を立ち上げたのか

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© LayerX Inc. バクラクCRE立ち上げの理由 既存プロダクトも継続的に改善したい 最先端の開発にエンジニアをアサインしたいが、サービスが続く限りお客様はいる 信頼を獲得し続け、LTVを最大化するためにエンジニアを当てておきたい そもそもお客様が困らないプロダクトを作りたい お客様は自分の目的を達成したいのであって、問い合わせたいお客様はいない そもそも問い合わせが発生しないプロダクトにしたい 問い合わせが発生しても早期解決できるプロダクトにしたい サポート側面の改善ではなくプロダクト側からのアプローチ(Customer Reliability as Code) 横串でプロダクト全体を見る役割 コンパウンド組織のプロダクト体験の一貫性に責任を持つ とあるプロダクトで踏んだ落とし穴を他プロダクトでは踏まないようにする、学びの横展開 10

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CRE 誕生 どう組織を立ち上げたか

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バクラク CRE の立ち上げ戦略 現状認識 立ち上げアプローチ © LayerX Inc. バクラクCRE の立ち上げ戦略 ドメインの異なるプロダクトが複数存在 新規プロダクトを半年に 1 個以上リリース、今後さらに加速 まず1プロダクトにエンジニアとして入って雰囲気を掴む 私は、バクラク請求書発行 のチームに参加し開発経験を積む プロダクトチームの中で、バクラクの課題や伸び代、CREの関与する余地を見出す 12

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気づき 入ってみて分かったこと

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気づき1: エンジニアにCREing がビルトインされている 積極的な商談同席、顧客ヒアリング 「やさしさ」 「気になり」という文化 © LayerX Inc. 気づき 「提供価値にこだわる」 「お客様を主語に」の羅針盤を体現している 速さにこだわりつつ、 「お客様にとって使いづらい、分かりづらいことを改善すること」 を「やさしさ対応」と呼んで日常的にやっている やさしさ対応に専念する「やさしさデー」もある 誰でも「やさしさ」チケットを切ってOK 例: 表示の読み込み遅延改善、エラーメッセージの分かりやすさ向上 些細な点でも「気になり」 「そぼぎ(素朴な疑問)」を発言し称賛する文化 参考: 後回しにされがちな問題を改善するための「改善デー」 「やさしさデー」のご紹介 https://tech.layerx.co.jp/entry/2023/12/27/171319 14

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気づき2: Ops チームや Biz/サポートチームもAI/TechnologyにBetして いる Bet AIの文化、テクノロジー活用の成熟度が高い © LayerX Inc. 気づき Bet AI: LayerX全社のAI 活用方針(2025-04-01 発表) 組織活動の至る所にエンジニアがいる: (例: BizOpsのエンジニア) カスタマーサポートをn8nで前捌きして分析、示唆を出す いつでも質問できて回答を蓄積して学習するSlackbot 営業生産性を爆増させるセールス向けの内製プロダクト 技術を活用する基盤が整っている Streamlit in Snowflakeやn8nで誰でもアプリ開発 参考: n8nで構築したAIエージェントで不具合対応が爆速になる話 https://tech.layerx.co.jp/entry/2025/02/27/105521, with 生成AIで営業生産性を倍増させる、LayerXの内製プロダクト Sales Portalの現在地 https://note.com/numashi_biz/n/n0161bb02f485 15

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既にCREingができている組織で 専任CREは何をなすのか

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立ち上げ当初に掲げた3つの課題は残る © LayerX Inc. 既にCREingができている組織で専任CREは何をなすのか 既存プロダクトも継続的に改善したい 継続的な価値向上 そもそもお客様が困らないプロダクトを作りたい 予防的な品質設計 横串でプロダクト全体を見る役割 全体最適の視点 17

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立ち上げ当初に掲げた3つの課題は残る 現状の文化だけでは、これらの課題を専門的・継続的に解決することは難しい → 深く入り込む専任CREが必要 © LayerX Inc. 既にCREingができている組織で専任CREは何をなすのか 18

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バクラクCREの定義 © LayerX Inc. バクラクCREは何なのか 「信頼」を機能として実装するエンジニア 短期の数字(P/L)ではなく長期的な信頼の積み上げ(B/S)に重きを置き、LTVを最大化させる役割 使いづらさを認知して顧客に届けるまでのスピードにこだわる "気づいたら前より使いやすくなっている"という無意識のうちの改善 CREが得た気づきをプロダクトの隅まで行き渡らせる 新機能開発が一服したプロダクトはCREにバトンタッチし、それ以降の開発運営はCRE が担う(後述) 既存顧客の「置いてけぼり感」を放置しない 19

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どうやって実現する 観点 Embedded CRE(縦) Enabling CRE(横) スコー プ 特定プロダクトにオーナーシップを持ってフルス タックに開発運用 深い関与 知見やCREing文化、仕組みを横展開し複 利をもたらす 具体例 やさしさ改善、必要になった機能の実装など 共通UI・CI/Lint・API Enabling など スコー プ 単一プロダクトへの垂直的な関与 複数プロダクト(A、B、C)への水平的 な展開 © LayerX Inc. 立ち上げの理由を満たせるか? 20

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プロダクト開発のSWEとは何が違うのか © LayerX Inc. CREingの実現方法 プロダクトチームのエンジニアは "Wow" を、 CREは "信頼" を、ソフトウェアとして実装する 複利が効く改善を積み重ねる 軸足が異なるだけで同じエンジニア 手札もプロダクト開発のエンジニアと同じ選択肢を持てる (ありたい姿) LayerXのエンジニアは提供価値にこだわり、信頼性向上も実践しているが、信頼性を上げる開発が十分に行き届 かないケースもチームによっては出てくる CREは、新機能開発が忙しい時期でも継続的に信頼性向上にコミットできる CRE SWE を自由に行き来できる状態が理想 ※ CREが持ったプロダクトにソフトウェアエンジニアのリソースを大量投下する事業上の必要性 が出た場合は再度エンジニアを集めてプロダクトチームを組成することも当然ありえる 21

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現在と将来の展望 複利をもたらす仕組みへ

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今何やってるか 現在の取り組み © LayerX Inc. 今何やってるか Embedded CRE として バクラク請求書発行 → 電子帳簿保存の開発/運営 やさしさ改善、機能実装 Enabling CRE として プロダクト横断の知見蓄積、仕組みの改善 共通コンポーネント整備への協力、品質向上の仕組み化 CRE組織のデザイン まさに今お話ししている内容で言語化 23

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将来の展望:複利をもたらす仕組み 技術的難易度の高いテーマが多い ※ 現在は仕組み作り中心、具体的な成果は今後創出予定 © LayerX Inc. 将来の展望 パフォーマンスチューニング 例: プロダクトのレスポンス速度改善の横展開 「そもそも困らない」プロダクト作り エラーメッセージの最適化、ユーザー行動予測による先回り改善 1 つの改善が複数プロダクト全体に波及する仕組み 横断的な品質向上の自動化 Enabling CREが蓄積した知見を各プロダクトに実装できる仕組み 24

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まとめ

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© LayerX Inc. まとめ バクラクという、CREingをすでに体現している人たちがいる環境でのCREの責務を言 語化した コンパウンド組織を横断で見るCRE 登り方 1 プロダクト集中 → Embedded CRE → Enabling CRE 長期的視点(B/S思考)でリソースを投下する 短期の数字(P/L)ではなく、信頼という資産(B/S)を積み上げる Enabling CREによる複利効果でLTVを最大化 技術的難易度の高い課題にも向き合う、 シニアなエンジニアも持ち味を活かして活躍できるCRE CREとSWEは軸足が違うだけで同じ未来を見ている 26

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CREの未来におこがましくオーナーシップを持って作り上げていきましょう! 引用: おこがましくオーナーシップを持つ by @Songmu https://www.docswell.com/s/Songmu/KN9QWL-take-ownership © LayerX Inc. Appendix: 影響を受けたスライド 「オーナーシップを持つ」 27

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未来のCREを一 緒に作り上げま せんか 情報収集目的のカジュアル面談 から歓迎 🙌 © LayerX Inc. We are Hiring 28

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EOF © LayerX Inc.