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DevOpsのチームの QAエンジニアの取り組み - 本番ログを活⽤した品質向上 - JaSST’23 Tokyo サイボウズ株式会社 ⽮引達教

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⾃⼰紹介 • ⽮引達教 • サイボウズ株式会社 開発本部 QAエンジニア • 新卒⼊社11年⽬ • Twitter: @yabbysan ▼過去のJaSSTでの登壇経験︓ JaSST'18 Tokyo - Agile Japan x JaSST コラボ企画 「開発がスクラム導⼊するんだって︕試験どーしよ︕︖」-サイボウズQAスクラム奮闘記-

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チームワークあふれる 社会を創る サイボウズの理念は「チームワークあふれる社会を創る」こと。 私たちはその理念に沿ってチームワークを⽀えるソフトウェアを 開発し続けてきました。 サイボウズという会社

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開発の知識がなくても 業務に合わせたシステムを かんたんに作成できる クラウドサービス 主⼒製品

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本番ログを活⽤した 品質向上の取り組みについて

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Claraとは オンラインストア Kintoneのユーザーが、 Kintoneの購⼊ 関連サービスの購⼊ ⽀払⽅法の設定 な ど を ⾏ う こ と が で き る 販売管理システム 弊社のオペレーターが、 受注管理 請求管理 顧客のライセンスの管理 な ど を ⾏ う こ と が で き る Claraの2つのシステム

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運⽤データを製品開発に活かす アクセスログで 利⽤状況の把握 障害の予兆や 発⽣を検知 本番ログの 定期的な確認 QA Dev PO

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何をやっているの︖ • 本番環境のエラーログの確認 • QAエンジニアの⽇次作業の⼀つ • ユーザーがどんな体験をしたかを調べる • エラーが仕様動作であるかどうかの判断のみではなく、 最終的にどんな体験をしたかも調べる • 必要に応じて営業部⾨などにエスカレーション

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効果 ① プロダクト改善の種を⾒つけられる ② 働きかけが必要な顧客を⾒つけられる ③ 考慮漏れによる不具合を早期に⾒つけられる

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効果① プロダクト改善の種を⾒つけられる • 例︓契約に関する理解を促進するための機能追加 • ログ確認で分かったこと • 「未払いの状態でユーザーが解約操作を⾏おうとしてエラーとなった」 というケースが頻繁に発⽣していた • 対応 • 初回購⼊時の注意喚起の機能を追加することで ユーザーの理解を促進できた

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効果② 働きかけが必要な顧客の発⾒ • ログ確認で分かったこと • オンラインストアの機能制限に遭遇した際のエラーが発⽣していた • 対応 • プロダクトの改善のみで解決することが難しいケース • ユーザーが意図した操作を⾏えなかったことを 社内の関係部署にエスカレーションすることでユーザー体験を向上

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効果③ 考慮漏れ不具合の早期検出 • 例︓外部サービスとの連携部分のエラー • エラーログを定期的にチェックすることで ユーザーからの問い合わせを待たずに 早期に気づくことができた

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学んだこと① • チーム全体の協⼒が不可⽋ • ログ出⼒内容が不⼗分な場合は改善し、調査コストを下げる • リスクを考慮してエラーへの対応⽅針を決める • 「ログレベルは適切か」 「アラートで即時に気づけるようにした⽅が良いか」等

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学んだこと② - QAエンジニアとしてのメリット • 得た知⾒をリリース前の試験に活かせる • リリース前テストのテスト観点に追加する • 探索的テストに活⽤できる

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最後に • DevOpsのチームのQAエンジニアによる 本番ログを活⽤した品質向上の取り組みを紹介した • 今後の課題 • スケールできる仕組みづくり

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サイボウズでは QAエンジニアの仲間を 募集しています︕ キャリア採⽤サイト公開中です︕ カジュアル⾯談も⾏なっています︕