Slide 34
Slide 34 text
33
2020 プロシェアリング白書
プロを採用したことがある
問い合わせたことはあるが、
実際にプロの採用には至っていない
サービス名は知っているが、
利用したことはない
これらのサービスを知らない
86.0%
6.6%
1.6%
5.8%
有効回答数: 6,266 サンプル
質問内容:次にあげるフリーランス・副業人材サービスのうち、
それぞれ該当する項目を 1 つずつお選びください。
※ CIRCULATION, Waris, essence, HighClass, CARRY
ME, High Performer Consultant, mirai works, Project
BASE, Growther, サイエスト , MIMIR, VIsasQ, GLG, 顧問
名鑑 , i-common, ProShare, SHUUUMATU-WORKER,
ITPRO PARTNERS, geechs, レバテックフリーランスのいず
れかを選択した場合、カウント。
4.1.4 「 プロシェアリング」 が 抱える課 題
プロ人材を、 プロシェアリングという形態で実際に活用している企 業 が既に
存 在する一方で、 まだまだ認 知率や利用率には課 題 があることは否めない。
サービスが登場し 5 年目となる 2019 年の段階で、 サービス認 知率は 14%、
利用率に至っては 5.8% に留まっている。もちろんこれらのサービスを提供し
ている企業による、認知向上のためのマーケティング投資がまだまだ少ないこ
とも原因の一つと言えるが、外部のプロ人材を限られた期間活用する具体的
な方法やプロジェクトごとに活用する方法などがあまり浸透していないことも
また、これらのサービスの認 知が低い原因になっている可能性がある。その
ため、企業のプロシェアリング活用を推 進するには、プロ人材の有効な活用
法を提言していくと同時に、
「プロ人材は外から借りてくる」という概念を日本
企業市場全体に浸透させることが必要だと言える。そしてそのためには、プロ
シェアリング 事業 者による普及 活動だけでなく、企業に対し生 産性の向上を
求める省庁からの支援が不可欠だろう。
今後のプロシェアリング市場を考えるうえで、現在日本
が抱える課題を理解し、その課題を取り巻く新たな経
済トレンドを把握するため、現在の日本のプロシェアリ
ングを取り巻く環境を図式化した。
日本は、少子高齢化、人口減少といった人口問題を背
景に、 さまざまな労 働 問 題 が 発 生している。 そして、
その問題の解決策として、外国人労働者の受け入れや
シニアの活用など、今まで日本企業が取り組んでこな
かった人材の活用に、政府主導で舵を切り始めている。
一方で、GAFA のような拡張可能な仕事を主軸とする
巨大 企業の出現や、AI・ロボティクスの登場など、政
府の力ではどうすることもできない外的要因によって、
労働市場の構造が大きく変えられている。このような
社会環境の変化が、シェアリングエコノミーやオープン
イノベーションという新たな労働環境を生み出し、イン
デペンデント・コントラクターやアグリゲーターといった
新しい働き方を創出したと考えられる。
4 . 2 日本 におけるプ ロシェアリング 市 場 の 未 来
4. 2 .1 プロシェアリングを取り巻くトレンド
04 | 第 4 章
事業承継
少子高齢化
地方創生
HRTech
地銀再編
外国人労働者の受け入れ
VUCA
ディスラプト
ゲームチェンジャー
GAFA
AI・ロボティクスによる労働力の代替
コンサルタントの高級派遣化
ダイバーシティ・インクルージョン
デジタルトランスフォーメーション
シニア活用
新型コロナウイルス感染拡大
プロシェアリング
オープンイノベーション 3.0
外部人材活用
プロ人材
中核人材
顧問
コワーキングスペース
シェアリングエコノミー
ギグエコノミー
クラウドソーシング
スキルシェア
新しい働き方
インディペンデント・コントラクター
フリーランス
副業、複業、パラレルキャリア
プロボノ
アグリゲーター、スーパーテンプ、ソロプレナー、
サイドギガー、ナレッジワーカー
社会起業家、ティール組織、ホロクラシー、
テレワーク
プ ロシェアリングの 現 状