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【技術賞】 ttl2html (RDF/Turtle to HTML) 高久雅生(筑波大学図書館情報メディア系) 江草由佳(国立教育政策研究所研究企画開発部) 1 LODチャレンジ2024授賞式 2024年12月22日(日)

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開発の背景 • ttl2htmlは、LODデータセットの設計、開発、公開の流 れのラストワンマイルを埋めるためのツール  そもそも、LOD原則に基づけば、LODデータにはURIを付けたう えで、ウェブで公開する必要がある • データモデルの設計とデータの収集整理がうまくできたと しても、最後に公開する際に、自身でサーバを立ち上げて 公開するのが面倒…  特にサーバの保守やメンテ作業が面倒  セキュリティ対応、ミドルウェア更新、予算とのご相談も… • ttl2htmlは静的なHTMLファイルを生成するだけ  動的処理を必要としないので、単純なウェブホスティング環境 で公開可能  サーバの立ち上げから保守運用の負担を軽減  長期的かつ安定的なデータ共有を実現  サーバ移行や環境変更にも比較的簡単に対応できるため、持続 可能性を高められる 2

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利用事例 • 当初は、教科書LODデータセット(LODC2016教育賞) の公開時に基本機能を開発 • その後、無形文化財LOD(2019)、学習指導要領 LOD(LODC2021最優秀賞)、単元LOD(2022)など、 ほかのデータセットに適用する際に、プログラムを 機能拡張してきた 3 教科書LOD https://w3id.org/jp-textbook/ 学習指導要領LOD https://w3id.org/jp-cos/

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他のツールとの連携 • Poorman’s LD Toolkit(LODチャレンジ2018 LODプロモーション賞) Excel → RDF/Turtle • w3id.org 永続URI + RDF URI解決 • ttl2html 任意のRDF/Turtleデータをウェブ公開用HTML ファイル群の生成 • GitHub Pages 4

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Linked Data構築/公開の流れ 書誌情報 データベース 図書館システム TSVエクス ポート出力 編集 URI追加 csv2ttl.rb Turtle ファイル CSVエクス ポート出力 ttl2html HTMLファイル 群 Git push Excel 人手で作成/出力 Copy&Paste 5

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今後の課題 • 入力形式 Turtleだけで良いのか? SPARQL Endpoint対応? • 制約 ファイルを大量に生成するのは少し無駄が多い 時間がかかる • 運用の工夫 GitHub Pages以外の環境 ドキュメントの整備 6