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AI SaaSに
 埋め込んでおくと 良いかもしれない 打ち手3つ
 MNTSQ Product Management 社内勉強会 2022.04.08 #3

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2 ● AI SaaSにはある種の勝ちパターンがあるのでは? ● 二社AI SaaSを経験してきて、埋め込んでおくと良いと思っ た3つの打ち手についてシェアしたい 今日話したいこと

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3 機械学習系のプロダクトは基本的に データが増加することで精度が上がる構造 100% データ量

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4 プロダクトの成長を設計する ● バリューが提供できる最低限の精度を達成できるよう に問題の切り取り方やアルゴリズムを工夫する(=初期 巡航精度の達成) ● 精度が100%ではない中で、エラーを補完できる フェールセーフなメカニズム ● 使っていくことで自然とデータが蓄積されていくような オペレーションフロー 1 2 3

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5 1) データが一番少ない初期から価値が出せるラインを 上回れるような工夫をする 100% データ量 MVA 1

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6 NLPで使えるワザ (戦術レベル) ● (初期に有用)敵対的データを作って効率よく学習する ○ NLPの教師データは比較的作りやすい ■ 例えば画像データや音声データの トレーニングデータを集めるのは超大変 ● 例:猫のようにも見える角度で犬の写真を集めるの、できます? ■ エキスパートがいればNLPでは「成長に効く」 データを作りやすい(オーバーフィットには注意) ■ 弱教師+Adversarial Exampleのループ ● プリトレーンドモデルをレバレッジする ○ BERT等の学習済みのモデルを使うことで該当ドメインの データ量がある程度少なくとも精度が出せる ● Small Clean Dataに投資する ○ Small Clean Data > Big Data ○ "Data量を倍にするのとデータを きれいにするのは同じ効果" (Andrew Ng)

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7 2) 精度100%の達成が難しい中 ミスを補完できるフェールセーフな仕組みを用意しておく 100% データ量 2

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8 2) 精度100%の達成が難しい中 ミスを補完できるフェールセーフな仕組みを用意しておく もし自動応答に満足いただけない場合はすぐに マニュアル応答に切り替え (自動応答のログを見ながら素早い対応が可能)

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9 PrecisionとRecallのどちらが重視されるかに応じて 調整をかけることも可能 9 真陽性 偽陽性 偽陰性 真陰性 陽性のもの 機械学習モデルが 陽性と判断したもの モデルが陽性と判断した もののうちどの程度が本 当に陽性か 陽性のもののうち どの程度をモデルが 検出できたか Precision Recall Precisionが高いと モデルの検出した 条項や契約類型を より信頼できる (検索等で有用) Recallが高いと モデルの見つけ漏れが 少なくなる (危険条項検出等で有用) 例えば、Precision重視のタスクなのであれば Recallを犠牲にしてPrecisionの値を伸ばすことが可能

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10 3) オペレーションの中で人間の知見がアルゴリズムに 自然と反映されるプロダクト設計 100% データ量 3

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11 3) オペレーションの中で人間の知見がアルゴリズムに 自然と反映されるプロダクト設計

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12 Professional Serviceの併用も検討すべき

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13 Enterprise SaaSはProfessional Serviceの売り上げ比率が 初期に高い(売上の40%以上がPS由来)

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14 ② プロダクトの成長を設計する ● バリューが提供できる最低限の精度を達成できるよう に問題の切り取り方やアルゴリズムを工夫する(=初期 巡航精度の達成) ● 精度が100%ではない中で、エラーを補完できる フェールセーフなメカニズム ● 使っていくことで自然とデータが蓄積されていくような オペレーションフロー 1 2 3

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15 AI SaaSの成長で設計するべき3つの工夫 100% データ量 3 2 MVA 1