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戦略的にロールローテーションさ せ、育成を加速させている dinii の取り組み 2024/04/29 Hiroya Tanifuji

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2 自己紹介 ⾕藤 弘弥 (Hiroya Tanifuji) Tech Lead / 採⽤活動、技術広報活動リード / 業務委託マネジメント dinii - 2021 年 11 ⽉ジョイン - 機能開発を担う Feature Team の Tech Lead として、飲⾷業界 の All-in-One Platform 「ダイニー」の開発‧運⽤をリードして いる 経歴‧趣味 - 前職ではフリマアプリの出品代⾏サービスの 0 → 1 開発‧運⽤に従事 - 飲⾷ / 飲⾷店で働くこと / 猫 / 筋トレ / 技術イベントへの参加

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3 自己紹介 ⾕藤 弘弥 (Hiroya Tanifuji) Tech Lead / 採⽤活動、技術広報活動リード / 業務委託マネジメント dinii - 2021 年 11 ⽉ジョイン - 機能開発を担う Feature Team の Tech Lead として、飲⾷業界 の All-in-One Platform 「ダイニー」の開発‧運⽤をリードして いる - 直近は採⽤活動、技術広報活動に注⼒ 経歴‧趣味 - 前職ではフリマアプリの出品代⾏サービスの 0 → 1 開発‧運⽤に従事 - 飲⾷ / 飲⾷店で働くこと / 猫 / 筋トレ / 技術イベントへの参加 ロール多くね??🤔

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飲⾷店の All in One SaaS “ダイニー”

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5 https://note.com/hirotanifuji/n/n0853c4729feb

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TypeScript, React による言語・フレームワークの統 一 技術スタック 1 2 クライアントからサーバーまで TypeScript で書ける 複数のプロダクトをまたがった機能修正でも、一つのチームで担当することができる

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7 本日話すこと - ロールを戦略的にローテーションさせている取り組みの共有 - 取り組む上での注意点 - やっていて良かった点、良くない点 - まとめ

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8 ロールを戦略的にローテーションさせている取り組み - dinii の Feature Team では、以下のロールに 3 ~ 6 ヶ⽉間チャレンジできる体 制を整えている - Tech Lead, Scrum Master, PdM, 部分的な EM, 全社レベルの PjM, 採⽤‧広報活 動リード, 業務委託メンバーのマネジメント... - 背景は - 事業戦略‧組織戦略において必要だから - 個々⼈の成⻑を促しつつ、⾼いモチベーションを継続してほしいから

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9 部分的な EM ロールについて - 期待値 - 同チームのメンバーの⽬標設定の⽀援や⽬標達成の⽀援をスコープとした ピープルマネジメントおよびマネージャーへのレポーティング - アウトカム - マネジメント対象のメンバーの⽬標達成および成⻑ - マネージャーの業務負担軽減 - アクション - メンバーとの 1on1、必要に応じた現場でのサポート

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10 具体例 IC → 業務委託マネジメント → Scrum Master → 部分的 EM → 全社レベルの PjM → Tech Lead → ... IC → 業務委託マネジメント → PdM → Scrum Master → ... IC → 業務委託マネジメント → 全社レベルの PjM → Tech Lead → ... 3 年在籍 2 年在籍 1 年半在籍

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11 事業戦略・組織戦略において必要 - dinii はコンパウンドスタートアップなので、リーダーシップやオーナーシップ を持って、複数ポジションで活躍ができるメンバーが数多く必要になる - ただ、IC に「明⽇から8⼈のマネジメントしてください」は無理なので、「明 ⽇から業務委託2名のマネジメントを3ヶ⽉してください」からスタート - また、マネジメント観点、ビジネス観点、採⽤観点を経験することでプレイ ヤーとしてより⾼度に活躍できると考えている

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12 成長を促しつつ、高いモチベーションを継続してほしい - 全く新しいロールを経験することで、広義のエンジニアとしてスキルが成⻑で きる - 開発⽣産性とは?という議論をビジネス、組織、プロダクト、エンジニアリン グなどの幅広い切り⼝でできるようになる! - キャリアに悩んでいるメンバーにとっても、⾃分探しに繋がる - 合わなかったら次の Q でローテーションすれば良いので、ほぼノーリスク

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13 ただ、注意すべき点は多くある - 期待値を適切なラインで調整する - (期待値次第ではあるが) プレイヤーとしての時間も確保する - ロールのローテーションを⽬的にしない - 最終的な責任者は別でいる状態を作る - 引き継ぎをちゃんとやって型化 (または型を改善) をする

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14 期待値を適切なラインで調整する - 1Q 中に⼤きめのロールをキャッチアップしてアウトカムをもたらすのは難しい - なので、組織からの期待値として準備期間なのか、アウトプットを出す期間なの か、アウトカムを作り出す期間なのかを明確にする - また、ロールは業務における責任範囲なだけであって、上下の関係は⼀切ない - 最終的な評価軸は CTO や VPoT、EM Lead が適切に配置されている

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15 ロールのローテーションを目的にしない - ロールのローテーションをただしているだけだと、局所最適になっていくだけ - あくまで事業戦略‧組織戦略があっての戦略的ロールローテーション - マネジメントレイヤーだけでなく、実際にロールを持つメンバーも意識する - また、パニックゾーンに陥らないように事前に設計したキャリアパスを元にアサイ ンする

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16 やっていて良かった点 - ロールという環境をまず作ることで、各⼈のオーナーシップ、リーダーシッ プ、主体性が確実に上がった - 幅広いロールを担うことができるメンバーが増えてきた - ロールを剥がした後も、プレイヤーとして⼤活躍をしている - 新たなチャレンジができたり、いろんな⾓度から事業に貢献できて楽しい!

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17 やっていて良くない?点 - 実は結構ハード? - プレイヤーとしての業務もある中でのキャッチアップは⼤変だし、業務同⼠が トレードオフになってしまうことも - 現在のメンバーは難なくこなしているが、今後も全員に求めていくことは難し いかも - 肩書が変わりすぎて社内外の⼈から何をやっているかわからない

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18 まとめ - dinii はコンパウンドスタートアップ戦略を実現していくための組織戦略とし て、戦略的ロールローテーションを実施している - 幅広いロールにチャレンジすることで広義のエンジニアとして成⻑できる - ただ、注意点は多くあるので綿密な設計が必要

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