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いま、 思うこと 官僚 になりたい 私たちが × K A S U M I 執筆:ますだ 装丁:しふぁ 2020.12.19 志望者・内定者 210名に聞いた

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国民のために働きたいけど、長時間労働が不安。 私たちは、官僚を志す学生です。将来、日本の社会問題を解決するため、 国民のために働きたいと思っています。しかし同じ志を持ちながらも、労働 環境への不安から、官僚にならなかった仲間達をたくさん見てきました。 そして今この瞬間も、その不安に襲われている学生がいることでしょう。 そこでこのような現状を変える一歩として、官僚の志望者が減少しつつあ る今、志望者・内定者が官僚を志す動機、そして不安を感じている項目を明ら かにし、広くお伝えするための調査を実施することにしました。 本リーフレットは、その調査結果の概略となります。 2

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調査の概要 3 調査名 『国家公務員志望者および内定者を対象とした 霞ヶ関の職場イメージと志望理由に関するアンケート』 調査方法 Google フォーム(主にTwitterと国家公務員志望者支援団体のコミュニティにて拡散) 回答者 国家公務員志望者および内定者210名(志望者100名、内定者110名) 調査目的 国家公務員志望者および内定者が霞ヶ関の労働環境をどう認識しているのか、 またなぜ国家公務員を志望しているのかを調査する 調査期間 2020年11月7日(土)~12月1日(火)

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回答者の属性 回答者数 210 名 • 内定者110 名 志望者100 名 • 男性 138 名 女性 69 名 その他・無回答 3名 • 文系 143名 理系 62名 その他・無回答 5名 • 大学 (多い順) 東京大学/京都大学/早稲田大学など 4

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私 た ち が 、 い ま 、 していること 5

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「国民への貢献」にやりがいを見出す 志望者・内定者は90%近い 「国民の安全・財産・権利を守る」 とても期待+やや期待 約 93% 6 とても期待+やや期待 約 92% とても期待+やや期待 約 86% 「国民の生活をより豊かにする」 「社会問題を解決する」

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志望者・内定者が期待する業務は 「政策立案・実施」 「 災害・緊急時対応 」 7 災害・緊急時対応を行う 政策立案・実施 とても期待+やや期待 約86% とても期待+やや期待 約74% 政策立案に携わる ことで、広く社会 貢献したいから。 災害・緊急時対応 こそが国家公務員 の役割だと考えて いるから。

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私たちが、官僚になりたい理由 8 責任がある分とても大きなやりがいを感じ ることができると思うから。社会に過ごす 人々の手助けを、現実的にすることができ る仕事だから。 自分のためよりも周りの誰かのために働きたいという意 識があった。官僚として国の政策に携わることが出来れ ば、その「周りの誰か」が日本国民、ひいては世界中の 人に広がりうることに魅力を感じる。 自分の頑張りでたくさん の国民の生活を改善でき るやりがいのある仕事だ と感じているから。

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私たちが、官僚になりたい理由 9 ただ問題性を指摘するだけでは無く実際に 具体的な解決を試みることにより、社会に 生活するあらゆる人が、思い切り活躍でき る基盤を作っていきたいと思っているため。 国民のために働き、弱者に寄り添いながら、日本を支えていくための仕事がしたいと思ったから です。人にはそれぞれ役割があって、仕事も皆役割を持ちながら動いていると思います。その中 で、国家公務員としての働き方が一番魅力的だと感じたから、こうした進路を選択しました。 志を忘れずに頑張りたいと思っています。 社会的に立場の弱い人には たらきかけたり、国民の不 利益を取り除くことが自分 のやりたいことだから。 私たちが当たり前に 感じているわが国の 平和と独立を守りた いから。

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私たちが、官僚になりたい理由 10 労働時間等の待遇も不安・不満を感じることは正直多々あるが、 それ以上に現役世代に誇りに思ってもらえる日本を作り、 その美しい日本を将来世代に残したいという気持ちから、 ファーストキャリアとして国家公務員になることを決意した。 日本全国に関われるフィールドで、都市・地方 関係なく好きな場所で暮らせる社会を実現する ために志望した。また、日本そのものの良さ、 課題と向き合えるのは国家公務員しかないと感 じたため。 社会課題を解決する近道は国家公務 員であると思った。また、国のため に働くことのやりがいは大きいだろ うと感じたため。

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私たちが、官僚になりたい理由 11 実際働いてみれば霞ヶ関は、自分のいま持つ理想とは異なるかもし れないし、志を叶えることができないかもしれない。しかし、それ も承知の上で自分の生きていく上での「日本をよりよくしたい」と いう信念を満たせるのは国家公務員しかないと思い志望しています。 日本の教育格差や現行のカリキュラム に疑問を感じ、子どもたちが将来やり たいことを見つけられる環境づくりを したいと思ったため。 日本社会における地域の多様性を 維持・発展させると共に、社会の 根幹を制度を通じて下支えしたい と考えたから。 国の課題を解決し、 誰もが暮らしやす い国にしたいから 日常的に感じる社会課題 に対して国全体を俯瞰し て取り組めるのは国家公 務員であると考えるため。

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私 た ち が 、 い ま 、 なこと 12

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「長時間労働」が不安な志望者・内定者は90%以上 「長時間労働」を不安に思う度合い とても不安+やや不安 約 91 % 実際働いてみなければ、 自分が長時間労働をできるかわからないから 長時間労働で、気づかぬ間に身体を壊しそうで怖いです 体力がある方ではないので体を壊さないか心配。 自分に合う働き方ができないのではないかという不安 13

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14 長時間労働を繰り返し、さらにその業務内 容が単純な事務作業ばかりなら、自分が何 のために官僚になったのかわからなくなる。 仕事は人生の中で重要なものの一つではある が、家族や恋人、友人との時間も大切にした いし、個人の時間もある程度は欲しいと考え てるが現状の労働環境では難しいと思うから。 体質的に激務に耐えられるか心配だから 朝から終電後に及ぶような長時間労働の 経験が全くなく、想像もつかないから。 不夜城のイメージが強く、人生の大半を 捧げる仕事で命を落としたくないと思う から。 「長時間労働」を不安に思う理由

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「家事・育児との両立」や「妊娠中に休めるか」が 不安な志望者・内定者は 60% 以上 「家事・育児との両立」を不安に思う度合い とても不安+やや不安 約80% 15 妊娠中は適切に休めるか(女性) とても不安+やや不安 約60%

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官僚の給与の多さに惹かれる 志望者・内定者は、わずか約20% 「給与の多さ」に期待しているか とても期待+やや期待 21% 16 待遇や労働環境の面で大変悩んだものの、人々が安心して暮ら せる社会を政策や法律づくりから支える仕事をしたいと考えた

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志望者・内定者の 90 %が不安に思う業務内容は 「国会対応」「議員対応」 会期中の働き方に関しては、 役人の知人から生々しい声も耳にしているため 特に時間と身体的負担が大きいという 意見を頻繁に聞いているから 時間が読めず、本来業務に 支障が出る可能性があるから 国会対応 議員対応 17 合同ヒヤリングなどで官僚が極めて厳しく 問責されている姿をよく見かけるため

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まとめ 18 最後までご覧いただき ありがとうございました! 霞ヶ関の「長時間労働」が不安 さらに健康への影響があると認識 「国民のために働きたい」という 強い責任感のもとに志望している 霞ヶ関の内定者・志望者の多くは…

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END お問い合わせは×KASUMIまで https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe5N1ACCoFK3JjaQknLU8HcA_1NxJ3dQ5St8mxPxBUpE2N3jw/viewform