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ドキュメントはAIの味方! スタートアップの アジャイルを加速するADR Dress Code株式会社 / Product & Technology 河村 勇樹(かわうそ)

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© Dress Code Inc . ● 業務 ○ プロダクト開発 ○ アーキテクト ○ 採用 ○ 技術広報 ○ 組織設計(最近、手出し始めました) ● 特性 ○ アーキテクチャ全般が好き ■ 最近はモリモリEvent Sourcingやっています ● 趣味 ○ お酒 / ゴルフ / 競馬 / カワウソ鑑賞 自己紹介 かわうそ (@_syoryu89) 2

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© Dress Code Inc . 14.1億円  資金調達を実施 Pre Seed&Seed Round 170+社 が利用中  Number of companies Number of countries 4カ国 で事業を展開  Dress Code 会社概要 Company Name / 会社名 Dress Code 株式会社 2024年9月(正式創業:2025年4月) 21名 東京都中央区築地2-1-4 銀座PREX East 8F CEO / 代表取締役 Date of establishment / 設立年月 Location / 所在地 江尻 祐樹 Member / メンバー数 3

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© Dress Code Inc . 4 会社の立ち上げ期からAIが隣り合わせ

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© Dress Code Inc . 5 AIとどうやって共創してきたか

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© Dress Code Inc . 6 ADR(Architecture Decision Record)

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© Dress Code Inc . 7 ADR(Architecture Any Decision Record)

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ドキュメントはAIの味方! スタートアップの アジャイルを加速する ADR(Any Decision Record) Dress Code株式会社 / Product & Technology 河村 勇樹(かわうそ)

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© Dress Code Inc . 9 アジャイルソフトウェア開発宣言において ドキュメントについてふれていたっけ?

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© Dress Code Inc . 10 アジャイルソフトウェア開発宣言

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© Dress Code Inc . 11 アジャイルソフトウェア開発宣言

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© Dress Code Inc . 12 AI時代の アジャイルソフトウェア開発宣言を考えてみた

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© Dress Code Inc . 13 人間とAIと対話 と意味のあるドキュメント 顧客とAIとの協調 変化とAIへの対応 ※ あくまで独断と偏見になりますのでご注意を

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© Dress Code Inc . 14 AI時代に「対話・協調・変化」していくには? ● 人間とAIと対話を継続的・正確に進める ○ 「会話の橋渡し」ができるものが必要 ● 知識を吸収・活用するための入力源 ○ 人間とAIにおける「共有基盤」が必要 ● 変化の軌跡を残し、それを基に適応(更新、提案)する仕組み ○ 「履歴と適応」のツールになるものが必要

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© Dress Code Inc . 15 ドキュメント

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© Dress Code Inc . 16 どんな情報を残すべきなのか?

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© Dress Code Inc . 17 ドキュメントにどんな情報を残すべきか? ● 対話をスケールするための情報:意思決定の「なぜ」と「何」 ○ 対話を継続・補完するため ● 協調を支える情報:人間とAIが共有できる「知識の種」 ○ どんな小さな意思決定もスケールするための鍵になる ● 変化に対応する情報:履歴と適応の「足跡」 ○ 過去の履歴を元に適応(更新、提案)していく

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© Dress Code Inc . 18 ADR(Architecture Decision Record)

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© Dress Code Inc . 19 ADR(Architecture Decision Record)

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© Dress Code Inc . 20 ADR(Architecture Decision Record) が理想的なドキュメントなのか?

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© Dress Code Inc . 21 ドキュメントにおける悩みを考えてみる

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© Dress Code Inc . ● 「探せない」 ● 「バラバラ」 ● 「読まれない」 ● 「残らない」 ● 「更新されない」 ● 「時間がかかる」 22 一般的なドキュメントの悩み

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© Dress Code Inc . 23 ADR(Architecture Decision Record) を導入するとどう変わるのか?

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© Dress Code Inc . ● 「探せない」 👉 1つの場所に集約されていれば探しやすい ● 「バラバラ」 👉 フォーマットは整う ● 「読まれない」 👉 機会があれば読む ● 「残らない」 👉 文化として定着すれば残る ● 「更新されない」 👉 文化として定着すれば更新される ● 「時間がかかる」 👉 フォーマットがあれば多少楽になる 24 ADR(Architecture Decision Record)で変わる?

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© Dress Code Inc . 25 ADR(Architecture Decision Record) にも悩みはある

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© Dress Code Inc . 26 ADR(Architecture Decision Record)の悩み ● 「アーキテクチャ限定のバイアス」 ○ アーキテクチャ以外の意思決定も残したい ● 「粒度の不明瞭さ」 ○ どれくらいの粒度で意思決定を残せばいいのか判断が難しい ● 「組織の文化として定着しにくい」 ○ 組織全体で定着させるのは難しい

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© Dress Code Inc . 27 AIによってどうなるか?

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© Dress Code Inc . 28 AIによってドキュメントの悩みが減った ● 「探せない」 👉 AIが探してくれる ● 「バラバラ」 👉 AIが整えてくれる ● 「読まれない」 👉 AIが要約してくれる ● 「残らない」 👉 人間がAIに指示しないと残らない ● 「更新されない」 👉 人間がAIに指示しないと更新されない ● 「時間がかかる」 👉 AIと一緒に書くことでかなり楽になる

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© Dress Code Inc . 29 ドキュメンテーションはAIに頼ろう

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© Dress Code Inc . 30

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© Dress Code Inc . 31 ドキュメントが 残らない / 更新されない問題 どう立ち向かうか?

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© Dress Code Inc . 32 ”全部(Any)残せばええねん”

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© Dress Code Inc . 33 Dress Codeにおけるドキュメンテーション ● ドキュメントツールは「Notion」 ● 「Notion AI」を利用 ● 探す時・書く時は「Notion AI」に頼る ● フォーマットは作りつつもこだわりすぎない ● 「Notion」にとにかく全部残す(文化として定着)

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© Dress Code Inc . 34 ADR(Architecture Any Decision Record)

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© Dress Code Inc . 35 ADR(Any Decision Record)

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© Dress Code Inc . 36 ドキュメントを書くにはきっかけが必要

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© Dress Code Inc . 37 ドキュメントを書くきっかけを作る ● 雑多に書き貯めて・雑多に話し合う(毎週) ● Slackで気になる話題があったらスタンプをぽちってストック

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© Dress Code Inc . 38 ドキュメントを書くきっかけを作る ● 作った ADR をみんなにフィードバックしてもらう ○ 週2回、作った ADR を共有してフィードバックしてもらう場を設ける ● ”共有することがないことを異常である”と認識する

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© Dress Code Inc . 39 ADR(Any Decision Record)の良いところ ● どんな小さな意思決定もドキュメントとして残る ○ 「Notion AI」が代わりに探してくれるようになる ● 書く粒度に困らない ○ 領域や大小に関係なくドキュメントとして残す ● 入社する方のオンボーディングが楽になる ○ 「Notion AI」に聞けば、なぜそうなっているのかがわかる

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© Dress Code Inc . 40 ADR(Any Decision Record)の改善したいところ ● (とはいえ)更新されない問題は残っている ○ 最終更新日やら最終編集者とかは見えるようにはしているが... ● 仕様を ADR か PBI に記載すべきなのか迷う ○ 仕様は PBI (product backlog item) にあるべきかな~とか考えているが... ○ 現状、ADR を書いて PBI にリンクさせておくことが多い ● ドキュメントを書いた人が喜んでくれない... ○ ドキュメントを作ってくれた人には盛大に感謝を捧げましょう

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© Dress Code Inc . 41 まとめ

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© Dress Code Inc . 42 ”全部(Any)残せばええねん”

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© Dress Code Inc . 43 ADR(Any Decision Record)

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© Dress Code Inc . 44 ご清聴ありがとうございました!!!