Azure Internet Analyzer (Preview) を試してみる Microsoft Ignite The Tour Tokyo ようこそ Japan Azure User Group (JAZUG) へ！ LT 大会 2019-12-05 Tetsuya Odashima

自己紹介 • 小田島 哲也 (おだしま てつや) • おしごと – パーソルプロセス＆テクノロジー株式会社 – Azure コンサル、技術支援 • コミュニティ – ET ソフトウェアデザインロボットコンテスト (ETロボコン) 実行委員会 (2011～) 本部技術委員・東京地区技術委員長 – Qiita https://qiita.com/tetsuya-ooooo – SlideShare https://www.slideshare.net/tetsuyaodashima • Microsoft MVP for Azure (2018～) 2

経済産業大臣賞を受賞しました！ • 令和元年度「情報化促進貢献個人等表彰」にて、 ET ロボコンの取り組みで、一般社団法人 組込みシステム技術協会 (JASA) が経済産業大臣賞を受賞！ 【実績】「長年にわたるロボットコンテストの開催による組み込み技術者の育成」 組込みシステム開発の大規模なロボットコンテストである「ETソフトウェアデザイン ロボットコンテスト」を平成14年から18年にわたり毎年主催し、本取組を通じて組込 み産業界の人材育成に大きく貢献した。本ロボットコンテストは、教育効果を高める 工夫が多くなされていることが大きな特徴で、実績面でも北海道から沖縄まで全国 12地区で地区大会を実施し、参加者は累計で4,095チーム・22,700名にのぼるなど、 十分なものが認められる。 3 https://www.meti.go.jp/press/2019/10/20191011001/20191011001.html 余談ですが…

重要！ 4 • このスライドは、2019 年 11 月 30 日時点の情報および (私個人の) 検証結果に基づいています。 • 個人的な意見が多少あり、マイクロソフト公式情報ではない部分も 含まれています。あくまで参考情報として捉えてください。 • Azure Internet Analyzer は、2019 年 12 月 5 日現在 「Public Preview」で、SLA なしで提供されています。 • 運用環境のワークロードに使用することは避けてください。 • 特定の機能はサポート対象ではなく、機能が制限されることがある か、Azure の場所によっては利用できない場合があります。

なぜ Azure Internet Analyzer に注目した？ • ググってみたら、ほぼ公式ドキュメント だけだった – 今なら”てっぺん”取れんじゃね？ • プレビュー中は無料です – “タダ”だし、サクッとできるだろ！ 5

本日お話しすること • Azure Internet Analyzer のご紹介 • 使ってみたかんじ (あっさり目) 6 Internet Endpoint A (HTTPS) Endpoint B (HTTPS) Internet Analyzer Application Server (HTTPS) ※JavaScript クライアント 組み込み済 ユーザー Endpoint Option 3.測定する 4.測定結果をアップロード 1.JavaScript クライアント要求 2.JavaScript クライアント返信 Azure Front Door Azure CDN Azure Traffic Manager Azure Regions Custom JS

Azure Internet Analyzer とは 7 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-overview https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-faq • Microsoft Ignite 2019 で発表 (Preview) • ユーザーの End to End のインターネット パフォーマンスの測定を 行うクライアントサイドツール • ユーザーが使用するブラウザーと事前に構成した 2 つのエンドポイント (A と B) それぞれの間のレイテンシを定量的に 測定する エンドポイント B のパフォーマンスは、 エンドポイント A に対して相対的に分析される • 日・週・月単位のレポートで、定期的なネットワークパフォーマンス テストの結果が確認できる • 【注意】 Azure サービスに関する分析情報を提供するものではありません

どんな時に使うか • クラウドに移行すると、パフォーマンスにどのような影響があるか – Endpoint A：現在のオンプレミス環境 (カスタム エンドポイント) – Endpoint B：事前構成済み Azure エンドポイント • Azure CDN のパフォーマンス評価 – Endpoint A：事前構成済み Azure エンドポイントなど – Endpoint B：事前構成済み Azure CDN 用エンドポイント • Azure Front Door のパフォーマンス評価 – Endpoint A：事前構成済み Azure エンドポイントなど – Endpoint B：事前構成済み Azure Front Door 用エンドポイント • 各リージョンの自分のエンドユーザーのグループに最適なクラウドは何か – Endpoint A：現在の Azure 環境 / 他クラウドサービス (カスタム エンドポイント) – Endpoint B：事前構成済み Azure エンドポイント など 8 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-overview#suggested-test-scenarios

Azure Internet Analyzer のしくみ 【前提】 • Web アプリケーションとそれを利用しているユーザーという関係 • ユーザーのアクセス元を起点とするインターネット パフォーマンス を知りたい 9 Application Server (HTTPS) ユーザー https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-overview#how-it-works ここ 知りたい

Azure Internet Analyzer のしくみ 【準備①】 • Internet Analyzer リソース (プロファイル) を作成 10 Application Server (HTTPS) ユーザー Internet Analyzer https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-create-test-portal#basics https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-cli

Azure Internet Analyzer のしくみ 11 Internet Endpoint A (HTTPS) Endpoint B (HTTPS) Application Server (HTTPS) ユーザー Endpoint Option Azure Front Door Azure CDN Azure Traffic Manager Azure Regions Custom Internet Analyzer https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-create-test-portal#configuration https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-cli https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-custom-endpoint 【準備②】 • テストを構成する 2 つのエンドポイント – 1 ピクセルのイメージを配置 – 事前構成済み (Front Door/CDN/Traffic Manager/None) – カスタム

Azure Internet Analyzer のしくみ 12 Internet Endpoint A (HTTPS) Endpoint B (HTTPS) Application Server (HTTPS) ユーザー Endpoint Option Azure Front Door Azure CDN Azure Traffic Manager Azure Regions Custom Internet Analyzer JS https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-create-test-portal#embed-client https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-embed-client 【準備③】 • Web アプリケーションに発行 (URL) された JavaScript クライアントを組み込む

Azure Internet Analyzer のしくみ 13 Internet Endpoint A (HTTPS) Endpoint B (HTTPS) Internet Analyzer Application Server (HTTPS) ※JavaScript クライアント 組み込み済 ユーザー Endpoint Option 3.測定する 4.測定結果をアップロード 1.JavaScript クライアント要求 2.JavaScript クライアント返信 Azure Front Door Azure CDN Azure Traffic Manager Azure Regions Custom JS 【動作①】 • ユーザーが Web アプリケーションにアクセスすること により、JS クライアントを Get https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-overview#how-it-works

Azure Internet Analyzer のしくみ 【動作②】 • JS クライアントがエンドポイントのイメージを DL • ユーザーーエンドポイント間の レイテンシを測定 14 Internet Endpoint A (HTTPS) Endpoint B (HTTPS) Internet Analyzer Application Server (HTTPS) ※JavaScript クライアント 組み込み済 ユーザー Endpoint Option 3.測定する 4.測定結果をアップロード 1.JavaScript クライアント要求 2.JavaScript クライアント返信 Azure Front Door Azure CDN Azure Traffic Manager Azure Regions Custom JS https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-overview#how-it-works

Azure Internet Analyzer のしくみ 【動作③】 • Internet Analyzer に測定結果をアップロード 15 Internet Endpoint A (HTTPS) Endpoint B (HTTPS) Internet Analyzer Application Server (HTTPS) ※JavaScript クライアント 組み込み済 ユーザー Endpoint Option 3.測定する 4.測定結果をアップロード 1.JavaScript クライアント要求 2.JavaScript クライアント返信 Azure Front Door Azure CDN Azure Traffic Manager Azure Regions Custom JS https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-overview#how-it-works

スコアカード 収集されたレイテンシの 測定値を集計・分析された 結果を確認できる ① 期間中の測定回数 – 1日100個以上/Endpoint を目標 ② パーセンタイル – 50/75/95 パーセンタイルの測定 値を表示 – Delta は、エンドポイント A と B の差を表す – 95% CI (信頼区間) は、95% の 頻度で測定値が示した範囲と なったことを表す ③ 時系列 – 測定値が時間とともにどのよう に変化しているかを表す 16 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-scorecard ① ② ③

やってみた • Web アプリケーション – 某コンテストの公式サイト (東日本) • エンドポイント – A：上記アプリケーション内 (カスタム エンドポイント) →現 Web サーバーとの間のレイテンシ – B：事前構成済み Azure エンドポイント (西日本) →ここに置いたら…と仮定した場所との間のレイテンシ 17

カスタムエンドポイントを作成：テスト画像を配置 18 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-custom-endpoint 公式ドキュメントに掲載されている画像を アップロード

テストの構成：エンドポイント A を追加 • カスタムエンドポイント – タイプ：カスタム – イメージ URL：配置場所の URL 19 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-custom-endpoint 公式ドキュメントに掲載 されている画像と違う… https:// から始まるURL

テストの構成：エンドポイント B を追加 • 事前構成済み Azure エンドポイント – タイプ：シングル – リージョン：西日本 – アクセラレーター：None 20 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-create-test-portal#configuration

Web アプリに JavaScript クライアントを埋め込む 21 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-embed-client テストの構成後に JavaScript クライアント の URL が発行される

スコアカードを確認 • カスタムエンドポイントの測定がカウントされない (涙) 22 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-scorecard

どうした？カスタムエンドポイント… • Azure CLI でないといけないの？…カウントされない (涙) 23 引き続きがんばる (つづきは Qiita で)

やってみた (とりあえずスコアカードを確認したい…) • Web アプリケーション – 某コンテストの公式サイト (東日本) 某コンテストの ランキングサイト(東アジア) • エンドポイント – A：上記アプリケーション内 (カスタム エンドポイント) A：事前構成済み Azure エンドポイント (東アジア) →現 Web サーバー (と同じリージョン) との間のレイテンシ – B：事前構成済み Azure エンドポイント (西日本) →ここに置いたら…と仮定した場所との間のレイテンシ 24

スコアカードを確認 25 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/internet-analyzer/internet-analyzer-scorecard 今日はとりあえず これで良しとする

まとめ 26 Azure を使用すると、数多くのリージョンでアプリケーションを柔軟に ホストでき、とても強力で便利です。しかし、アプリケーションを提供 する側にとっては、最適なホスト先 (ロケーション) を選ぶことはとても 悩ましい課題かと思います。 「Azure Internet Analyzer」を使えば、アプリケーションのアクセス元 であるユーザーのインターネット環境のレイテンシを定量的に測定した 結果が得られます。 これを基に、ユーザー環境の観点から最適なホスト先を選ぶことが できるでしょう。

まとめ たくさん試して みましょう！ たくさんのフィードバック お願い致します！ 27 まだまだ Preview … https://feedback.azure.com/