Slide 1

Slide 1 text

今年一年のアウトプット
 ~エンジニア組織で考えた転職論~
 2023年12月20日
 レジル株式会社
 田口 雄一


Slide 2

Slide 2 text

1
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved ● 田口 雄一
 ○ @MogMogMuuh(※12月に始めたばっかり)
 
 ● レジル株式会社 情報システム本部 ジェネラルマネージャー
 ○ 2023年9月入社
 
 ● 直近の職歴ダイジェスト
 ○ 武蔵野美術大学 造形学部 建築学科卒
 ○ ↓(長い時間)
 ○ ↓パーソルキャリア株式会社でAI開発や新規システムのPM
 ○ ↓株式会社BuySell TechnologiesでPdM部門長
 ○ レジル株式会社で現職
 
 ● やってること
 ○ 全社テクノロジー戦略
 ○ プロダクトマネジメント
 ○ エンジニア組織構築
 ○ 採用
 
 自己紹介です

Slide 3

Slide 3 text

2
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved ウチの会社の紹介です。 私も入社するまで電力とか分からなかった。

Slide 4

Slide 4 text

3
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 日本国内で初めて「マンション一括受電」サービスを事業化。 一括受電のリーディングカンパニー としてシェアを広げてきました。 マンション一括受電とは、 マンション内の全居住者からの同意を得て、受変電設備を交換し、電力をマネジメントする仕組みです。   ・レジルとしては電力供給、検針、請求、保安などの業務を受託し、 かつそれらの業務を最適化することで電気料金を低減します。   ・これらのサービスを10年契約の電気代として請求する EaaS(Energy as a service)として提供しています。   ・このコスト削減を活用して、修繕費用の積立を同時に行い、将来的な修繕費用不足などマンションを取り巻く問題を未然に解決します。 レジルはどんな事業をやってきたの?
 発電所 電力会社 マンション 送 電 変 圧 検 針 請 求 通 常 の 場 合 弊 社 サ | ビ ス 発電所 電力会社 マンション 送 電 変 圧 検 針 請 求 電力供給 業務委託 導 入 後 電力供給の流れ 通常の 電気料金 (低圧) 電気 料金 (高圧) 業務 委託料 大幅に コスト低減 電気料金低減の仕組み

Slide 5

Slide 5 text

4
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved レジルはどうして事業方針を転換したの?脱炭素関係あるの? 価値となるのは、 「電気料金が低価格であること」 価値となるのは、 「脱炭素をリードできる付加価値 提供型エネルギーソリューション の社会実装により環境保護とラ イフスタイルの多様性が両立す ること」 2000年から2016年に かけての電力自由化 日本国内 2016年のパリ協定発 効 全世界 電力発電と消費にお けるゲームチェンジ 蓄電技術の向上 基盤技術の進歩、 AI やIoTの実用化 IT技術の向上 ● 大きな潮流として、電力やエネルギー業界的にも従来の価格競争から、付加価値提供型サービスへの転換が進んでいる 
 ● 蓄電技術というゲームチェンジャーが登場し、脱炭素の文脈でこの蓄電技術を活用することが勝ち筋につながる 
 ● 海外ではクライメートテックとしてエネルギー活用にまつわるITが発達し、ビジネス成長に深く関わっている 
 ● レジルにおいてもITを活用し、脱炭素と多様なライフスタイルが両立する社会やエコシステムを構築していきたい 
 不安定な太陽光発電 EV中古蓄電池再利用 電源環境 マンション一括受電の時代 脱炭素エネルギーソリューション の時代

Slide 6

Slide 6 text

5
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 現在は3つの事業領域で、分散型エネルギーエコシステムを構築し、 祖業であるマンション一括受電で培った資産やケイパビリティを 脱炭素の課題解決へと展開。脱炭素という大きな社会課題を捉え、 総合的なサービスを提供する会社へと発展を遂げようとしています。 レジルはこれからどんな事業をするの?


Slide 7

Slide 7 text

6
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 皆様、今年はどうでしたか? (胸に手を当てて思い出してみましょう)

Slide 8

Slide 8 text

7
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 事業見学・業界調査 メンバー育成 案件共有会立ち上げ・運用 案件共有会をメンバー移譲 PdM部門内プロジェクト立ち上げ・推進 基幹システムPdM PdM部門立ち上げ・マネジメント 転職活動 情シス部門マネジメント関与 採用活動 採用活動 全社IT戦略検討 DX案件立ち上げ noteリブート 媒体露出 IT組織 再編検討 ざっくり今年の取り組み 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 案件情報集約・他部署連携チーム運用 PdM部門部長、PdM 前職 現職 取 り 組 み 役 割 情シス部門GM 自分的に成果出せたポイント 案件

Slide 9

Slide 9 text

8
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 事業見学・業界調査 メンバー育成 案件共有会立ち上げ・運用 案件共有会をメンバー移譲 PdM部門内プロジェクト立ち上げ・推進 基幹システムPdM PdM部門立ち上げ・マネジメント 転職活動 情シス部門マネジメント関与 採用活動 採用活動 全社IT戦略検討 DX案件立ち上げ noteリブート 媒体露出 IT組織 再編検討 ざっくり今年の取り組み 前職 現職 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 自分的に成果出せたポイント 案件 案件情報集約・他部署連携チーム運用 会社初のPdM部門設立、キャリアパスの創出 メンバーが MVP獲得 別メンバーが MVP獲得 会社初の案件情報 一覧リリース 経理部門との合同 PJ立ち上げ 現場PdMの事例や 情報共有を開始 案件共有会を仕組 み化し権限移譲 法務との合同で法 務勉強会を実施 1〜3月でコールセ ンター向け重点的 開発施策を展開 4〜6月でセールス 向け重点的開発施 策を展開 プロダクトKPIを設 け開発優先順位の 基準を作成 転職先決定 Findy取材1本 登壇1本 候補者説明内 容を整理し面談 資料作成 PdM1名採用 エンジニア1名 採用 現場見学からのDX案 件立ち上げ企画化 事業とITと合同で開発 テーマ検討開始 取 り 組 み 役 割 PdM部門部長、PdM 情シス部門GM

Slide 10

Slide 10 text

9
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 自分的に成果出せたポイント 案件 事業見学・業界調査 メンバー育成 案件共有会立ち上げ・運用 案件共有会をメンバー移譲 PdM部門内プロジェクト立ち上げ・推進 基幹システムPdM 転職活動 全社IT戦略検討 DX案件立ち上げ noteリブート 媒体露出 IT組織 再編検討 ざっくり今年の取り組み 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 案件情報集約・他部署連携チーム運用 PdM部門部長、PdM 前職 現職 取 り 組 み 役 割 情シス部門GM PdM部門立ち上げ・マネジメント 情シス部門マネジメント関与 採用活動 採用活動 今回、スポットを当てたいもの = 組織 (自分が一番気になっていること)

Slide 11

Slide 11 text

10
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 前職と現職とで、何が違ったの? (どっちが良い悪いではなく、素朴な疑問)

Slide 12

Slide 12 text

11
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 前職と現職を比較する 前職 現職 エンジニアがなんでもやる世界。 EMを軸とした縦割り構造。 いろんな役割の人が集まってコラボをする世界。 職能を軸としたマトリクス型構造。 (にしようとしてる) エ ン ジ ニ ア 組 織 事業としてやることが決まっていて、 ITとしても組織がある程度できていて、 どんな世界でどんなプロダクトを作るか、 既に決まっている。 ある意味、 ライン工的にものを作って欲しい。 事業として目指したい世界観はあるが、 具体的な動きはこれから、 IT組織はまだできていなくて、 どんなプロダクトを作るかも決まっていない。 ある意味、 破壊と創造の中で目指す世界観を創り上げて欲しい。 組 織 の 状 況 や 目 的 数年前にグロース市場に上場し、 事業やITも軌道に乗ってきて、 大きく成長していこうとしているところ。 まだ未上場で、 事業基盤はあるけれど変革が必要、 会社としては第二創業期、 ITとしては立ち上げ期。 会 社

Slide 13

Slide 13 text

12
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 前職 現職 エンジニアがなんでもやる世界。 EMを軸とした縦割り構造。 いろんな役割の人が集まってコラボをする世界。 職能を軸としたマトリクス型構造。 (にしようとしてる) エ ン ジ ニ ア 組 織 事業としてやることが決まっていて、 ITとしても組織がある程度できていて、 どんな世界でどんなプロダクトを作るか、 既に決まっている。 ある意味、 ライン工的にものを作って欲しい。 事業として目指したい世界観はあるが、 具体的な動きはこれから、 IT組織はまだできていなくて、 どんなプロダクトを作るかも決まっていない。 ある意味、 破壊と創造の中で目指す世界観を創り上げて欲しい。 組 織 の 状 況 や 目 的 数年前にグロース市場に上場し、 事業やITも軌道に乗ってきて、 大きく成長していこうとしているところ。 まだ未上場で、 事業基盤はあるけれど変革が必要、 会社としては第二創業期、 ITとしては立ち上げ期。 会 社 前職と現職を比較する 40人 → 70人 4人 → 10人

Slide 14

Slide 14 text

13
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 組織フェーズについて補足すると 最初期 初期 中期 後期 規 模 活 動 採 用 課 題 人数ひとケタ。 人数10〜30人。 人数30〜70人。 人数70人〜。 組織ができたばかり。ミッションや具 体的方向性の模索。 テクノロジー戦略が定まり、企画が立 ち上がり組織としての活動も具体的 になってくる。 既存も新規もプロジェクト急増、保守 運用でもトラブル続出。事業側との連 携も本格化。 保守運用するプロダクトも増え続け役 割が多様化。次フェーズのために組 織整備が必要。 コアメンバーのため、エンジニア、 PdMでシニアクラスに限り採用。少数 精鋭。 引き続き各役割で採用。エンジニアと PdM以外のロールやジュニア採用に も着手。少数精鋭を保ちつつ組織や 育成を意識。 増加した案件のコントロールや各役 割を現場で担えるミドルクラスや、マ ネジメントを採用。新卒も可能ならば 採用。 役割は細分化。マネジメントの強化を 図りつつ、幅広くポジションに合致す る採用を進める。 採用や入社後フォローに掛けられる リソースの限界。みんながそれぞれ 自分のことに必死。 組織ルールやリソース管理など、環 境整備。少人数の頃に当たり前のよ うにできていた意思疎通が出来なく なってくる。「何かおかしいぞ?」と感 じ始める頃だが問題はまだ表面化し ない。 プロジェクト規模拡大、案件の大量化 や多様化により、 1人で出来ることに 限界がで始める。人数増やリモート 環境などで知見の共有がしづらい。 人起因の問題の見落とし。旧勢力と 新勢力との分断が顕在化。 人数の一層の増加に向けた、部門と してのミッション再構築、組織としての 目線合わせ。技術水準の安定化、後 進の育成、採用した新卒者の戦力 化。

Slide 15

Slide 15 text

14
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved もしかすると、組織フェーズの違いだったかも では、どんな環境だったら自分に合いそう?

Slide 16

Slide 16 text

15
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 自分の成長を重視する 自分が成長出来る環境にいたい やることは決まってなくてそこから探る 大きな裁量で幅広く いろんな役割の人とやる 多様性があって如何様にでも変われる組織 > > > > > > 職場の人間関係や安定性を重視する 定年まで長く勤め上げられる環境にいたい やることは決まっててその中で掘り下げる 現場でひとつの事に集中して エンジニアがなんでもやる 単一で強いベクトルを持つ組織 自分の好みは? こっちが好き!

Slide 17

Slide 17 text

16
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 自分の好みは? 自分の成長を重視する 自分が成長出来る環境にいたい やることは決まってなくてそこから探る 大きな裁量で幅広く いろんな役割の人とやる 多様性があって如何様にでも変われる組織 > > > > > > 職場の人間関係や安定性を重視する 定年まで長く勤め上げられる環境にいたい やることは決まっててその中で掘り下げる 現場でひとつの事に集中して エンジニアがなんでもやる 単一で強いベクトルを持つ組織 前々職から前職に転職を決めた主な理由 前職から現職に転職を決めた主な理由 (転職してから気づいた=好みの解像度が上がった) こっちが好き! 前々職で特に好きだったところ 現職でやったらすごく面白いところ これは前職で確かに成長できた。よかった テック戦略とかやりたい…

Slide 18

Slide 18 text

17
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 現職:レジルの場合(カジュアル面談で聞いたこと) ● 電力やエネルギーという古く複雑な業界で、脱炭素の文脈で新しい事業や世界観を作ろうとしている ○ 祖業からビジネスを発展させ、新しいサービスを作りITプロダクトを必要としている ● 情報システム部門はあるが開発をベンダーに頼ってきたため、自社にノウハウや技術が貯まっていない ○ ビジネス課題の解決をクイックつかつフレキシブルに行うため、モダンな内製開発組織を持ちたい ○ 事業方針はあるものの、IT戦略が定まっていないため、そこから考える必要がある ● テック組織はこれから作るので組織的にもアーリーのフェイズから参画でき、組織作りもできる ○ テック組織として多様性を重視し、役割や年齢や性別や国籍に至るまで色々な人材を採用している

Slide 19

Slide 19 text

18
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved ● 電力やエネルギーという古く複雑な業界で、脱炭素の文脈で新しい事業や世界観を作ろうとしている ○ 祖業からビジネスを発展させ、新しいサービスを作りITプロダクトを必要としている ● 情報システム部門はあるが開発をベンダーに頼ってきたため、自社にノウハウや技術が貯まっていない ○ ビジネス課題の解決をクイックつかつフレキシブルに行うため、モダンな内製開発組織を持ちたい ○ 事業方針はあるものの、IT戦略が定まっていないため、そこから考える必要がある ● テック組織はこれから作るので組織的にもアーリーのフェイズから参画でき、組織作りもできる ○ テック組織として多様性を重視し、役割や年齢や性別や国籍に至るまで色々な人材を採用している 現職:レジルの場合(カジュアル面談で聞いたこと)
 いい!!チャレンジしたい! やりたい!! やりたい!! 役に立てるかも? 公益性があるし子供にいい社会を残せるかも (自分の好みにハマるところが多かったので、こんな感じでレジルに決めました。)

Slide 20

Slide 20 text

19
 Copyright © by REZIL Inc. All rights reserved 転職は事業やテック組織の文化でも考える。 転職は事業やテック組織のフェーズでも考える。 最後は自分の好みで判断する。 おわりに

Slide 21

Slide 21 text

No content