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2024.5.23 nagoya.ts #1 TATSUNO Yasuhiro 2024.5.24 Nextbeat Tech Bar 第1回 TATSUNO Yasuhiro esbuild 最適化芸人 ライブラリを パブリッシュせずに すばやく試す

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2024.5.23 nagoya.ts #1 TATSUNO Yasuhiro 「こんな小さな題材でいいなら 自分も発表できるかも」 と呼水になるような小さな話

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ライブラリ開発でよく困ること① OSS がなかなか対応してくれない問題 - こんなことってありますよね - すぐ使いたい修正のプルリクを送ったけど、ぜんぜんマージされない…… - マージはされたけど、ぜんぜんパブリッシュされない……スナップショット版もない…… 👹🪓「fork すればいいのでは。仕事で必要ならそれくらいやるべき」 - はい……。でも fork って敷居高いこともありますよね - JVM 系 Sonatype OSS Hosting はパブリッシュ先を開く手続きが大変 - GitHub や JFrog などの private repository? みんながみんな使えるわけじゃない - fork したライブラリを使ってる下流ライブラリの修正は? すべて fork はとても現実的でない - OSS がパブリッシュされるまでの数日〜数週間をラクにしのぎたいんじゃ〜

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ライブラリ開発でよく困ること② 実際に使ってみて手戻りするとだるい問題 - こんなことってありますよね - 言語機能や依存ライブラリを誤解してたりして、欲しかった動作と違うわ…… - これはこれでいいが、こっちのケースのためのオプション欲しいわ…… - 手戻りに時間とられちゃう - 自作ライブラリの場合、単純にパブリッシュ作業だるい(自動化もだるい……) - なかなか対応してくれない OSS の場合、ま〜た待たされてしまう - 結果、ライブラリ開発やライブラリ更新を先送りしがち…… - パブリッシュとかしないで試してすぐ直したいんじゃ〜

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2024.5.23 nagoya.ts #1 TATSUNO Yasuhiro esbuild 最適化芸人 maven central とか npm とか pypi とか rubygems とかに パブリッシュしないで 使えたらな〜

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2024.5.23 nagoya.ts #1 TATSUNO Yasuhiro できる!! 知ってしまえば当たり前でも 知らずに損してる人はきっと大勢いる

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①ローカルにあるライブラリを使う 場面:全世界や社内に面倒なパブリッシュする前に、PC上でいくつかのレポジトリ で変更したライブラリを試したい 注意:あくまでも自分のPCに閉じたものなので、CI で(カンタンには) 動かせない gradle (Java/Kotlin) sbt (Scala) npm (Node.js) publishToMavenLocal して 利用側でそのバージョン指定 publishLocal して 利用側でそのバージョン指定 利用側 package.json で “mylib”: “file:../path/to/lib” go.mod? (Go) Rust cargo bundler (Ruby) 利用側 go.mod で replace でパス指定 require foo.com/mylib v0.0.1 replace foo.com/mylib v0.0.1 => path/to/lib 利用側 Cargo.toml で mylib = { path=“path/to/lib” } 利用側 Gemfile で gem ‘mylib’, path: ‘path/to/lib` あくまで自分で使ったことあるやつだけです。載ってないやつはググってね〜

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② git レポジトリにあるライブラリを使う 場面:snapshot 版もない OSS のパブリッシュを待つ間などに、先行して使いだし たい。なので、CI/CD でもライブラリが使える必要がある 注意:予期せぬ変更がないように、頻繁に変わる ”main” ブランチなどではなく、 feature branch、tag、または commit hash を指定するのが望ましい gradle (Java/Kotlin) sbt (Scala) npm (Node.js) ❌ できない(はず…) ❌ できない(はず…) 利用側 package.json で “mylib”: “github:owner/repo#branch” または “mylib”: “git://example.com/repo#branch” go.mod? (Go) cargo (Rust) bundler (Ruby) Git、SVN などの構成管理システムからライブ ラリを取得するのが基本。特別な指定は不要 require foo.com/mylib next 利用側 Cargo.toml で mylib = { git=“https://github.com/…”, branch=”next” } 利用側 Gemfile で gem ‘mylib’, git: ‘https://github.com/…`, branch: ‘next’ あくまで自分で使ったことあるやつだけです。載ってないやつはググってね〜 ライブラリ開発者側がバイトコードにコンパイルして1度パブリッシュすれば 利用者側でコンパイル不要で使える、という普段はいい仕組みが裏目に(?)

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まとめ - ライブラリ開発や利用をちょっと助ける小さな話を LT しました - ライブラリのローカル版は、手元ですばやくトライアンドエラーに使える - ライブラリの Git レポジトリ版は、CI/CD でも利用できるので、実際の運用 に使える。OSS のパブリッシュを待つ一時しのぎになる

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ぼくとライブラリ開発 最近自分で作ってるやつ(いずれも GitHub) - exoego/rspec-openapi k0kubun さんから継承 - exoego/esbuild-bundle-analyzer - exoego/cold-stat 最近プルリク送ってるやつ - terraform-aws-provider - tfaction - scala-steward-action - aws.permission.cloud - hono - markuplint