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組織的なクラウド統制のはじめの⼀歩 2023.4.17 AWS事業本部 コンサルティング部 yhana 1

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1.CCoE の取り組み 2.AWS 利⽤ルール(利⽤ガイドライン)の策定 3.AWS のクラウド統制サービスの紹介(発表者交替) 2 もくじ

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3 CCoE の取り組み

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CoE (Center of Excellence) 特定分野におけるトップレベル⼈材やノウハウ、設備を集約した組織 CCoE (Cloud Center of Excellence) CoE の Cloud 版 クラウド利⽤に関するノウハウを集約・活⽤して組織全体を牽引 4 CCoE とは

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5 CCoE のイメージ(デザインパターンの⼀例) (参考)CCoEがやることについてまとめてみた

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6 CCoE の取り組み例 カテゴリ 項⽬ プロジェクト⽀援 社内向けのコンサルティング、プロフェッショナル⼈材の派遣 ⼈材育成 トレーニング・研修の整備、社内勉強会等のイベント開催 情報発信 社内外のイベント登壇、社内コミュニティの整備、社外への情報発信 情報収集 クラウド技術の情報・ノウハウ蓄積、社内要望の収集 共通サービスの整備 共通インフラやデータレイク等の全組織が利⽤できるサービスを⼀元提供 利⽤ルールの策定 社内でクライドを利⽤するルール決め、クラウド利⽤のガイドライン クラウドの管理 アカウント管理、ユーザー管理、ログ管理、セキュリティ対策、コスト管理 推進 統制 (参考)CCoEがやることについてまとめてみた

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7 CCoE の取り組み例 カテゴリ 項⽬ プロジェクト⽀援 社内向けのコンサルティング、プロフェッショナル⼈材の派遣 ⼈材育成 トレーニング・研修の整備、社内勉強会等のイベント開催 情報発信 社内外のイベント登壇、社内コミュニティの整備、社外への情報発信 情報収集 クラウド技術の情報・ノウハウ蓄積、社内要望の収集 共通サービスの整備 共通インフラやデータレイク等の全組織が利⽤できるサービスを⼀元提供 利⽤ルールの策定 社内でクライドを利⽤するルール決め、クラウド利⽤のガイドライン クラウドの管理 アカウント管理、ユーザー管理、ログ管理、セキュリティ対策、コスト管理 推進 統制 (参考)CCoEがやることについてまとめてみた

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8 AWS 利⽤ルール (利⽤ガイドライン) の策定

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9 クラウド利⽤ルールに策定・クラウドの管理 AWS の利⽤ルール(利⽤ガイドライン)の記載内容の例 章 記載内容の例 AWS アカウント管理 AWS アカウントの⼀元管理⽅法、調達フロー ユーザー管理 ユーザーの⼀元管理⽅法、利⽤申請フロー セキュリティ対策 AWS のセキュリティ対策(予防的・発⾒的統制)、組織内の推奨サービス・製品 ログ管理 取得すべきログと保管期間などのルール コスト管理 組織内の AWS 利⽤料の精算ルール、料⾦の監視⽅法、推奨の⾒直し⽅法 共通ネットワーク・サービス 共⽤のネットワーク/プロキシ/FW構成、データレイクなどの共通サービス リソース作成ルール・推奨構成 推奨構成のリファレンスアーキテクチャ、VPC/EC2 の設計ルール 運⽤ 推奨のシステム監視⽅法、バックアップ・リストア⽅法 監査 利⽤ルールが守られているかのチェック、外部監査対応の留意点 (参考)クラスメソッドメンバーズのお客様向けに公開している「Classmethod Cloud Guidebook (CCG)」の使い⽅

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10 クラウド利⽤ルールに策定・クラウドの管理 AWS の利⽤ルール(利⽤ガイドライン)の⽬次例 章 記載内容の例 AWS アカウント管理 AWS アカウントの⼀元管理⽅法、調達フロー ユーザー管理 ユーザーの⼀元管理⽅法、利⽤申請フロー セキュリティ対策 AWS のセキュリティ対策(予防的・発⾒的統制)、組織内の推奨サービス・製品 ログ管理 取得すべきログと保管期間などのルール コスト管理 組織内の AWS 利⽤料の精算ルール、料⾦の監視⽅法、推奨の⾒直し⽅法 共通ネットワーク・サービス 共⽤のネットワーク/プロキシ/FW構成、データレイクなどの共通サービス リソース作成ルール・推奨構成 推奨構成のリファレンスアーキテクチャ、VPC/EC2 の設計ルール 運⽤ 推奨のシステム監視⽅法、バックアップ・リストア⽅法 監査 利⽤ルールが守られているかのチェック、外部監査対応の留意点 始めのステップとして取り組むことが多い (参考)クラスメソッドメンバーズのお客様向けに公開している「Classmethod Cloud Guidebook (CCG)」の使い⽅

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11 AWS アカウント管理

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12 AWS アカウント管理 AWS アカウントを⼀元管理していない場合の課題 AWS 社 リセラー A社 リセラー B社 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント プロジェクト担当者

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13 AWS アカウント管理 AWS アカウントを⼀元管理していない場合の課題 AWS 社 リセラー A社 リセラー B社 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント インシデント発⽣ プロジェクト担当者

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14 AWS アカウント管理 AWS アカウントを⼀元管理していない場合の課題 AWS 社 リセラー A社 リセラー B社 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント インシデント発⽣ すべてのアカウントを確認 全担当者へのヒアリングするのは時間がかかる、連絡先がわからない場合も プロジェクト担当者

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15 AWS アカウント管理 AWS アカウントを⼀元管理していない場合の課題 AWS 社 リセラー A社 リセラー B社 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント インシデント発⽣ すべてのアカウントを確認 対策の実施(依頼) 依頼対応完了の確認に時間がかかる プロジェクト担当者

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16 AWS アカウント管理 AWS アカウントを⼀元管理していない場合の課題 AWS 社 リセラー A社 リセラー B社 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント インシデント発⽣ すべてのアカウントを確認 対策の実施(依頼) 依頼対応完了の確認に時間がかかる AWS アカウント 対応完了後に発⾏したアカウントでは 対策が実施されていないことがある プロジェクト担当者

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17 AWS アカウント管理 AWS アカウントを⼀元管理していない場合の課題 プロジェクト担当者 クラスメソッド AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント インシデント発⽣ すべてのアカウントを確認 対策の実施(依頼) AWS アカウント AWS の組織管理機能(AWS Organizations)で⼀元管理

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18 AWS アカウント管理 AWS アカウントの⼀元管理と発⾏フローの整備 AWS Organizations の利⽤ 組織内のアカウント発⾏フローの整備 アカウントをグルーピングしてグループ毎に異なる統制を適⽤ 組織内で満たすべき設定項⽬を最初から設定

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19 ユーザー管理

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20 ユーザー管理 各 AWS アカウントで個別にユーザーを管理している場合の課題 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント

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21 ユーザー管理 各 AWS アカウントで個別にユーザーを管理している場合の課題 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント 各アカウントにユーザー作成して 管理するのが⼿間となる

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22 ユーザー管理 各 AWS アカウントで個別にユーザーを管理している場合の課題 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント 各アカウントにユーザー作成して 管理するのが⼿間となる 乗っ取りの被害に合いやすい MFA無し 脆弱なPW

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23 ユーザー管理 各 AWS アカウントで個別にユーザーを管理している場合の課題 AWS アカウント AWS アカウント AWS アカウント 各アカウントにユーザー作成して 管理するのが⼿間となる 乗っ取りの被害に合いやすい MFA無し 脆弱なPW 異動・退職により利⽤していない (乗っ取り被害の可能性を⾼める)

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24 ユーザー管理 ユーザーの⼀元管理⽅法を整備 組織内の ID プロバイダーと統合 既存 ID とセキュリティレベルを統⼀、ユーザー削除漏れの防⽌ ユーザー払い出しフローの整備

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25 セキュリティ対策

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26 セキュリティ対策 AWS レイヤーのセキュリティ対策を検討して実装 ・予防的統制 ・発⾒的統制

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27 セキュリティ対策 予防的統制のイメージ ガードレール ⼤きいサイズの EC2 インスタンスの起動 DNS ドメインの購⼊ 東京、⼤阪、バージニア北部リージョン以外の利⽤ 利⽤可能な サービスと アクション ガードレール 利⽤禁⽌ 利⽤禁⽌ 「⾃由」に利⽤できる範囲

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28 セキュリティ対策 発⾒的統制のイメージ 望ましくない設定や意図していない設定に 気づく仕組みを導⼊ 例)悪意のあるサーバ(IP アドレス)との通信 例)誤って S3 のデータをインターネット公開 危険な通信や不審なアクセスに 気づく仕組みを導⼊

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29 ログ管理

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30 ログ管理 ログの集約(保全)の検討 イベントログの集約例

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31 ログ管理 ログの集約(保全) × アカウント乗っ取り後に攻撃者により ログ記録停⽌やログ削除が実⾏される 場合がある 隔離したログから攻撃者の⾏動を 調査できる

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32 ログ管理 ログの集約(保全) イベントログの集約例 × アカウント乗っ取り後に攻撃者により ログ記録停⽌やログ削除が実⾏される 場合がある 隔離したログから攻撃者の⾏動を 調査できる SIEM や BI ツール等を利⽤した ログの分析や⾒える化ができる

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33 コスト管理

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34 コスト管理 組織内の利⽤料の⽀払いや費⽤計上のルールを定める ・アカウントを⼀元管理した際の請求フロー 例えば、CCoE が⼀括払いをして組織内の他部⾨に振り替えるのか 各部⾨がそれぞれ⽀払い処理をするのか ・Reserved Instance (RI) などの前払いサービスの費⽤計上ルール 例えば、前払い分を毎⽉の⽀出に振り替えるなど

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35 AWS のクラウド統制サービスの紹介 (発表者交替)

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