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© LayerX Inc. AIに全任せしない コーディングとマネジメント思考 バクラク事業部 HRM開発部 勤怠・工数管理開発グループ 菊池 翔 KIKUCHI, Kakeru DAY04 topic あえてのnot AI Speaker

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© LayerX Inc. Speaker 勤怠‧⼯数管理開発グループ EM 2023年4⽉にLayerXにSWEとして⼊社、電⼦帳簿保存プ ロダクトの開発に従事し、同年7⽉にエンジニアリングマ ネージャーに就任。 2024年より請求書発⾏プロダクトのエンジニアリングマ ネージャーとして活動し、2025年7⽉から勤怠‧⼯数管理 プロダクトにJoin。 菊池 翔 KIKUCHI, Kakeru

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© LayerX Inc. 皆さん、Claude Code使ってますか?

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© LayerX Inc. プレイングマネージャーとして⽣産するコードの80%くらいは⽣成AI 調査に近い部分や現状の確認もClaude Codeを使う もちろん私も使っている AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考

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© LayerX Inc. 基本的にClaude Codeが触れる範囲で情報が整理されない(アクセスできない)場合は⾟い ただし、⼿放しで何とかならない部分もまだある AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 手放しで完遂できる 手放しで完遂できない in / outが明瞭なタスク ● 特定の⾃動テストの拡充 ● スキーマを元にしたコーディング ● 発⽣しているエラーの確認と修正                  etc… 局所的な情報の整理 ● 特定のエンドポイントの解説 ● 特定仕様についての回答                  etc… 情報がない ● MCPなしでの多⾓的なデバッグ ● 物理的に遠い要件を踏まえたコーディング ● 暗黙的なコーディング規約に基づく実装                  etc… 情報が煩雑 ● ビジネスの意味的な正しさを担保する ● ビジネストランザクションで1file 1万⾏以上                  etc…

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© LayerX Inc. できる!が意思を持って⾃分だけで進めることがある だが、私はあえてAIに任せない AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 手放しで完遂できる 手放しで完遂できない in / outが明瞭なタスク ● 特定の⾃動テストの拡充 ● スキーマを元にしたコーディング ● 発⽣しているエラーの確認と修正                  etc… 局所的な情報の整理 ● 特定のエンドポイントの解説 ● 特定仕様についての回答                  etc… 情報がない ● MCPなしでの多⾓的なデバッグ ● 物理的に遠い要件を踏まえたコーディング ● 暗黙的なコーディング規約に基づく実装                  etc… 情報が煩雑 ● ビジネスの意味的な正しさを担保する ● ビジネストランザクションで1file 1万⾏以上                  etc…

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© LayerX Inc. Speaker 勤怠‧⼯数管理開発グループ EM 2023年4⽉にLayerXにSWEとして⼊社、電⼦帳簿保存プ ロダクトの開発に従事し、同年7⽉にエンジニアリングマ ネージャーに就任。 2024年より請求書発⾏プロダクトのエンジニアリングマ ネージャーとして活動し、2025年7⽉から勤怠‧⼯数管理 プロダクトにJoin。 菊池 翔 KIKUCHI, Kakeru

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© LayerX Inc. 新領域の意思決定者として⾃分をオンボードさせる AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 学習しても意思決定できるまではあまりにも遠い…しかも成果出るまで遅い… 認知負荷と戦わないといけなくなる なんも わからん 勤怠‧労務 やったことない

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© LayerX Inc. 新領域の意思決定者として⾃分をオンボードさせる AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 学習しても意思決定できるまではあまりにも遠い…しかも成果出るまで遅い 認知負荷と戦わないといけなくなる 勤怠‧労務 やったことない FYI: 開発スピードを落とさないために必要なイネーブルメント組織の在り⽅

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© LayerX Inc. 新領域の意思決定者として⾃分をオンボードさせる AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 1. コードに隠された暗黙的な仕様や外在的認知負荷を魂に刻む 2. 内在的認知負荷と向き合っているポイント‧ビジネスの核を⾒極める なんも わからん 勤怠‧労務 やったことない

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© LayerX Inc. 新領域の意思決定者として⾃分をオンボードさせる AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 1. コードに隠された暗黙的な仕様や外在的認知負荷を魂に刻む 2. 内在的認知負荷と向き合っているポイント‧ビジネスの核を⾒極める 暗黙的な仕様 外在的認知負荷 コードから読み取れる認知領域

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© LayerX Inc. 新領域の意思決定者として⾃分をオンボードさせる AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 1. コードに隠された暗黙的な仕様や外在的認知負荷を魂に刻む 2. 内在的認知負荷と向き合っているポイント‧ビジネスの核を⾒極める 内在的認知負荷 ビジネスの核 知識の蓄積から得られる洞察領域

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© LayerX Inc. 新領域の意思決定者として⾃分をオンボードさせる AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 1. コードに隠された暗黙的な仕様や外在的認知負荷を魂に刻む 2. 内在的認知負荷と向き合っているポイント‧ビジネスの核を⾒極める 暗黙的な仕様 外在的認知負荷 内在的認知負荷 ビジネスの核 コードから読み取れる認知領域 知識の蓄積から得られる洞察領域 ちょっと わかるぞ 意思決定者としての ⼟台

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© LayerX Inc. 新領域の意思決定者として⾃分をオンボードさせる AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 1. コードに隠された暗黙的な仕様や外在的認知負荷を魂に刻む 新しいプロダクト‧未知の領域について意思決定できる状態を作る → ⼈がボトルネックになる未来がくるならば… その検査機能(意思決定者)の即応性‧精度を初期で⾼める 2. 内在的認知負荷と向き合っているポイント‧ビジネスの核を⾒極める 「改修に時間がかかりそう、バグが出そう」と⾔った内容に⾸がもげるようにする → AIのコード⽣成で中⻑期に負債が⼭積する未来が来るならば… エンジニアリングとして強い意思決定をする材料を早期で獲得する

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© LayerX Inc. 俺たちはエンジニアとしてどう⽣きるか…? AIに全任せしないコーディングとマネジメント思考 あえてAIができることを⾃分たちでやる価値を⾒極める ⾃動⾞があるのにあえて⾺⾞に乗る意義と得られることを理解し、濃縮した経験をする (問いかけ: 今、⾃分がスキルのない新卒として過ごすとしたらどう過ごすか俯瞰して) 意思決定者としての⼈は残り続ける、そのための筋⾁を育む エンジニアとして様々な⼿法を知り、温故知新の考え⽅を改めて重視する プロダクトやビジネスにおいても⾃分の中に複数の⼈格を持てるように栄養を摂取する

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© LayerX Inc. 君たちはどう「あえて not AI」するか

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