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これまで、リモートワークと言いつつ、僕自身は何だかんだと出社をしていました。昭和の人間なんですね。
そのせいで、気づかないところで、大きな問題を生んでいたんです。特に会議。僕が主催する会議は、誰でも参加
可能なので、人数の入る広めの部屋で開催。その様子をビデオ会議で全社に公開することで、地方などリモート
でも参加可能な形にしていました。
しかし、この形だと実際には思っている以上に情報格差が生まれてしまう。なぜなら、リアルの会議室で参加して
いる人たちは、僕の様子がよく見え、僕の声もよく聞こえる。
一方、リモートで参加している人たちは、声が聞き取りにくかったり、ポロッと言ったことを聞きもらしてしまったり。
些細なことのように見えて、そのせいで、微妙にお互いに壁ができ、リアルで参加している人より、知らず知らず、
リモート側は発言の機会を失いがちだった。
ところが、全員オンラインの会議だと座席の優位性が全くない。社長だけ画面の枠が大きいなんてこともないです
から。発言のタイミングも、かぶったら、悪い意味だけでなく、いい意味でも「どうぞどうぞ」と譲り合う。
正真正銘、僕を含めた全員がオンラインになったことで、本当の意味で立場が平等になり、俄然、発言しやすく
なった。つまり、情報格差や力関係の差が思っていた以上にまだあり、ストレスになっていたことに全員が改めて
気づいたんですね。
サイボウズ 青野慶久社長の記事より(https://www.businessinsider.jp/post-212285
)