Slide 1

Slide 1 text

Amazon Aurora Serverless v2のアプデと、 Amazon Aurora PostgreSQL Limitless DatabaseのGA 2024.11.29 SATOSHI KANEYASU

Slide 2

Slide 2 text

2 自己紹介 氏名:兼安 聡 所属:株式会社サーバーワークス アプリケーションサービス部 在住:広島(フルリモート) 担当:DevOps、PM、SM 2024 Japan AWS Top Engineers (Database) 2024 Japan AWS All Certifications Engineers 認定スクラムマスター X:@satoshi256kbyte

Slide 3

Slide 3 text

3 2024年10月・11月のはAWSはデータベースのアプデが続きました ➢2024年10月末 ➢Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Databaseがプレビュー版から、 一般公開になりました ➢ Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Database is now generally available ➢ブログ書きました。 ➢2024年11月下旬 ➢Amazon Aurora Serverless v2がゼロキャパシティをサポート開始しました。 ➢ Amazon Aurora Serverless v2 supports scaling to zero capacity

Slide 4

Slide 4 text

4 Amazon Aurora Serverless v2のゼロキャパシティ ➢Amazon Aurora Serverless v2は、読取・書込の需要に応じて性能が自動で増 減するデータベースです。 ➢性能の最小・最大が設定可能ですが、これまで最小が0.5だったのがゼロを指定 可能となり、待機状態の時はほぼ費用がかからなくなりました。

Slide 5

Slide 5 text

5 最小0.5ACUではだめだったのか? ➢だめではないけど、あと一歩足りませんでした。 ➢ちょっとしか変わらないなら、(ほぼ)固定金額の普通のAuroraの方がいいかん という発想が多かったと思います。 ➢ 0.5ACUだと、普通のAuroraの最小(db.t4g.medium)の方がちょっと高いぐらい ➢これにより本番環境と開発環境でDBが大体同じだけど、インスタンスサイズは 明確に違うという環境が散見されました。 ➢今回のアップデートにより、コスト面でAurora Serverless v2が優位となり、 本番環境も開発環境もAurora Serverless v2でよいという選択肢が生まれたと思 います。

Slide 6

Slide 6 text

6 Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Database ➢Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Databaseも、読取・書込の需要に応じ て性能が自動で増減するデータベースです。 ➢Aurora Serverless v2との違いは拡張の仕方と規模感です。 Amazon Aurora Serverless v2 は垂直スケーリング 最小最大ACUが0.5/256 Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Database は水平スケーリング 最小最大ACUが16/6144

Slide 7

Slide 7 text

7 2種類のデータベースの使い分け ➢システム構築の初期はAmazon Aurora Serverless v2で始め、需要が高まった 時に試算し直して、 Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Databaseに切り替 えた方がコストパフォーマンスの面で有利になると思われます。 ➢Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Databaseを試算する場合、同DBは Performance Insightsの有料版が必須など、DB本体以外のオプションにも費用 がかかることに留意する必要があります。

Slide 8

Slide 8 text

8 Amazon Aurora Serverless v2の残る課題 ➢AWSにはコネクションプーリングを管理するRDS Proxyというサービスがあり ます。 ➢RDS Proxyはサーバーレス構成の時によく用いられますが、RDS Proxy+ Auroraの場合、RDS Proxyの方に固定費がかかります。 ➢今後のアップデートに期待です。 ➢Amazon Aurora Serverless v2+Amazon RDS Proxyの場合、RDS Proxyの最 低料金は8ACU分です

Slide 9

Slide 9 text

9 NewSQLとの違い ➢読取・書込の需要に応じて自動でスケーリングするという観点で比較されること があります。 ➢個人的にNewSQLはまだうまく活用できていません。 ➢ただ、私が知るNewSQL製品はNoSQLの特性・RDBの特性を合わせ持る一方、 AuroraはRDBベースなので直接比較されるものではないと思っています。

Slide 10

Slide 10 text

10 自動スケーリングの注意点 ➢今回のアップデートは、データベースのオートスケーリングを受けやすくする素 晴らしいアップデートだと思います。 ➢一方でここ数年、オートスケーリングにより、データベース設計上の課題が後回 しにされる事例を耳にします。 ➢ある程度お金で解決できてしまうことが、問題を先送りすることに繋がりやす い問題を孕みます。 ➢オートスケーリングに頼りすぎず、データベースの設計やチューニングについて はしっかりとやっておくという意識は保ちたいと思います。

Slide 11

Slide 11 text

11 ありがとうございました

Slide 12

Slide 12 text

No content