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条件②
観察研究において
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SUTVA条件を満たしているだけではまだまだです。
実験をせずに因果推論する場合、強く無視できる割り当て条件(Strongly Ignorable Treatment Assignment)を手元にあるデータが満たして
いる必要があります。
すなわち、処置の割当は共変量のみに依存するけれども、結果変数には依存しない、との仮定です。(ややこしいですよね….)
コンセプト 具体例
共変量 X が同じであれば、処置有・無のそれぞれの結果変数の
同時分布(Y1, Y0) と 処置変数 X は独立である。
白金台出身20代男性IT企業社員(読書が趣味)であれば、転職・非転職
時の所得の同時分布と転職するかどうかの意思(確率)は独立である。
結果
Y1
結果
Y0
処置
X
共変
量 X
転職時
所得
今の
所得
転職
確率
白金台
出身…
共変量が同じ集団は、処置の割り当てがランダムに行われたと想定してよい、という仮定
(※この仮定はデータ生成プロセスに究極的に依存するため、手元のデータから立証できるものでは無く、実質的に立証不可能。)