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QA自動化プラットフォーム が実現するDevTestOps Copyright © 1978-2019 Sekai Co., Ltd. All Rights Reserved. https://daipresents.com/service/ Dai FUJIHARA @daipresents

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2 Dai FUJIHARA アジャイルコーチ 経験 ○ 現在: フリーのアジャイルコーチ /EMとして活動中 ○ メルカリ: エンジニアリングマネージャ( EM)、Software Engineer in Test(SET) ○ 楽天: EM、アジャイルコーチ ○ 某SIer: Javaエンジニア 活動 ○ 『アジャイル開発とスクラム』寄稿 ○ 『リーン開発の現場』翻訳 ○ 開発コンサルティング・技術顧問 ● アジャイル開発チーム支援 ● SET・QAチーム立ち上げ支援 ● テスト自動化導入支援 ● CTOやEMのコーチング ○ https://daipresents.com/service/

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1. なぜDevTestOps が必要なのか? 4

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現状をとりまいているもの 5 アジャイル ・DevOps 時代に突入 タイムボックスのよるはやいリリースと フィードバック 漸進的(インクリメンタル) 正しいものを正しく作りたい アジャイル ・DevOpsを 支える 技術の進化 CI/CDサービスのコモディティ化 Docker, k8s の急速な広がり クラウド環境の繁栄 求められる アジャイル テスティング 従来からテストフェーズが ボトルネックになりがち アジャイルなテスティングの 事例不足・マニュアル依存

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6 ● プロセスはリリースで終わらない ● それぞれの活動でテストは必須となり、誰もがテストに参加せざるをえない ● 開発から運用のサイクルを安定・持続可能にするための「テスト」。これを DevTestOpsとここでは呼んでみましょう。

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2. どうDevTestOps を実現するか? 7

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QA自動化プラットフォー ムの登場 8

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9 プラットフォーム活用のメリット

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10 プラットフォーム活用のメリット 気にしない 気にしない 気にしない QAツール ・ テストAPI

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11 テスト自動化サービス比較(独断と偏見) サービス名 特徴 いいね! Mabl 2016年創業。『Agile Testing』のLisa Crispinが所 属。 ・操作性がいい。 ・メールを挟んだテストができる。 ・開発スピードが早い Autify 2019年創業。日本で勢いのあ るテスティングプラットフォー ム。 ・見た目がわかりやすい。 ・TestRail連携など、ケース管理 ツール連携ができる。 Testim 2014年創業。大企業&グロー バル企業の利用事例が多い印 象。 ・やれることが一番多い(ように見え る) ● どのサービスも「AIを生かした機能」はまだまだ発展途上な印象。より精度があがると格段に運用が楽になるはずなので超期待

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規模にあわせて 作戦を選ぶ 品質組織づくり・自動化は組織やプロダクトの規模に依存する 12

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アクション 責任 メリット デメリット メモ QA部分を外注 (特殊領域の外注) 外部テストベン ダーなど ・お金で解決(短期なら効果的) ・QAエンジニアの育成やキャリア、評価に悩まな くていい(エンジニア部分に集中できる ・お金コストが増える(知識や経験が 残らないので投資にならない) ・人の質が悪い場合、管理コストが逆 にかかる ・各種大手企業によくある形 (楽天、Line、Yahoo、 DeNAなど) 自前でQA・SET組 織を作る 自社QA・SET ・自社エンジニアと密なコミュニケーションがとれ る ・ゴール設定できるためコミットメントさせやすい ・お金コスト増える(投資になるけど) ・職能が増える分、採用・育成・評価と いった運用が増える ・その職能のマネジメントも必要にな る ・メルカリ、Line、ライフル、 freee、カオナビ、メドピア、ト レタ、エムスリーなどなど激増 中 PO・ENG主体の 品質保証体制 自社エンジニア ・POが受け入れテストに責任を持つ ・エンジニア側でテストもカバーするので品質が 作り込まれる ・アジャイルテスティングの実現が可能 ・開発スピードが多少落ちる( 20%ぐ らい) ・テストの負担が辛くなりがち ・楽天トラベル、クックパッドな ど PO・ENG主体の 品質保証体制 + テ スティングサービス の利用 自社エンジニア + サービスの 活用 ・POが受け入れテストに責任を持つ ・エンジニア側でテストもカバーするので品質の 作り込みが可能に ・自動化テスト基盤の構築がいらない(クロスブラ ウザ・レポーティングなど) ・開発スピードが多少落ちる( 20%ぐ らい) ・ベンダーロックがかかる(ケースの Exportできないものもある) ・mabl, testim, autify な どを活用した企業が増えてい る 13 アクションプラン例(QA・自動化)

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3. 何を実現すべきか? 14

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“ QAプロセスを導入したい QA組織を作りたい 自動化を進めたい 15

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“ 属人性の排除、方法論、テスト手法 品質の可視化、アドホックテスト 探索的テスト、管理者 16 なんて言葉が提案資料に並んでいたら要注意。答えもアイデアもないテストベンダーは「一緒に考えていき ましょう」なんてことも言ったり。お金を払ってまでして学ぶ機会を外に提供したいですか?

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解決できない かもしれません 17 なぜなら、テストフェーズを増やしても品質 は良くならないし、そもそも「テスト = 品質」 「テスト = QA」ではないからです。

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新しい問題:リードタイムが長くなります リリース 18 要件定義 設計 開発 before テ ス ト after リリー 開発 テスト ○ 開発時間が増えるとより多くのバグが生まれやすくなり、開発に比例してテスト工数も増えます。 ○ テストフェーズはボトルネックになりがちです。しかし、テストベンダーはテストフェーズに人を当てて稼ぐのは得意でも、テストフェーズを短くしたり、なくしてし まうのが苦手(イノベーションのジレンマ)、さらに、自動化スキル不足や関心のなさ(マニュアルテスト以外のテスト理解がない)が原因で改善が進みませ ん。 要件定 義 設計

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新しい問題:責任が分断されます 19 問題: POやENGの時間がテストに取られている 解決案:テストフェーズを設置 結果: POやENGがテスト(品質)に責任を持たなくなりがち ○ POがリリースするものをチェックしない ○ ENGが作ってテストせずQAにまるなげ 本来は・・・ ○ PO: 受け入れテストを書くべき ○ ENG: UTからE2Eレベルの確認をすべき ○ QA: 特殊な問題以外は発見されないはず プロダクト 開発 テスト

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誤解を恐れずに書くと、 QAを作ると、エンジニアのテスト作業が QAエンジニアの手に渡るだけ。一方はバ グを作り続け、一方は手動でテストし続ける負のサイクルが生まれる? 20 「QA」作ったら 品質のおわりのはじまり? 本当にほしいモノは QA組織ですか?

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バグというモグラを 時間をかけて じっくり丁寧に 手作業で 叩き続ける仕組みづくり (しかもお金を払って!) あなたが意思決定すべきこと 21 VS 価値を提供し続ける 品質組織・開発組織 づくり

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4. まとめ 22

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まとめ 23 ● なぜ? ■ そういう時代・状況 ● どう? ■ 実現したいことはなにか? ● なに? ■ 作らず使いこなすのもひとつの手

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“ AIは既存の社会システムと経済システムを完全に破壊し 何十億という人を労働市場から押し出して 大量の「役立たず階級」を創出する可能性があります。 −−『未来を読む』『サピエンス全史』のノア・ハラリ氏の言葉 24

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“ デジタル経済とは何か。自分の働く領域において、 「規模の経済」を築く方法を見つけなければならない、 ということです。 −−『未来を読む』経済学者ダニエル・コーエン氏の言葉 25

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26 CREDITS - Special Thank! ○ 『アジャイル開発とスクラム ~顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』( https://www.amazon.co.jp/dp/4798129704/ ) ○ 『リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営』( https://www.amazon.co.jp/dp/427406932X/ ) ○ Photo by Franck V. on Unsplash ○ ビルドパイプライン概要 - ベリサーブナビ 2019年12月号 https://www.veriserve.co.jp/asset/approach/veri-navi/ ○ mabl : https://www.mabl.com/ ○ Continuous Testing in DevOps… https://danashby.co.uk/2016/10/19/continuous-testing-in-devops/ ○ Willi Heidelbach - Passt 2 https://flic.kr/p/7P6oZm ○ Dustin Gaffke - Spiral Staircase ~ Arc de Triomphe https://flic.kr/p/m5P8xb ○ Presentation template by SlidesCarnival and Photographs by Unsplash アジャイルテスティング・自動化のご相談・お問い合わせは https://daipresents.com/service/ からお気軽にどうぞ。