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地方のエンジニアが作る 日本のITコミュニティの未来 2023/03/19_YAPC::Kyoto 2023 @tooka_91

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はじめに

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この発表を届けたい人 ● 全国各地のエンジニアとして活動するすべての人 
 ● 全国各地のITコミュティを運営・開催するすべての人 
 ● 全国各地のIT業界で挑戦を考えているすべての人 
 
 


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最初に共有 ● エンジニアではありませんが、暖かく見守っていただけると嬉しいです。 
 ○ 初カンファレンス登壇で、非常に緊張しています。。 
 ● 今日は、個人の実体験やエンジニア採用を通じた体験をベースにお話していきます。 
 ○ 技術的な話はしません。
 ● 少しでも共感してもらえたら、SNS等で拡散し、全国で活動している一人でも多くのエンジニアに 伝えてもらえると嬉しいです。
 


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Agenda ● 導入・自己紹介
 ● 地方の「一つテックイベント」によって開かれた自分の人生 
 ● 地方のエンジニア・ITコミュニティが生む影響、存在価値 
 ● まとめ
 
 
 


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1. 導入・自己紹介

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Mission・Vision・Value・Culture

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事業領域

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国内外に続々と進出する開発拠点 ● 東京本社以外にも福岡・京都・大阪・名古屋・ベトナムの各拠点が 独自にコンセプトを持ってサービス開発を推進 ○ 開発拠点が2つあるのは関西だけ ● ユーザーの期待を超えたサービスを少しでも早く世に送り出すた め、東京に限らず全国のエンジニア・デザイナーを受け入れられる 体制を用意 福岡(2017)
 京都(2019)
 大坂(2021)
 名古屋 (2022.01)
 ベトナム(2018)
 東京 (2012)


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エンジニア組織の英語化 マネーフォワード CTOが考えていること( 2021年9月) https://moneyforward-dev.jp/entry/2021/09/06/cto-message-202109/

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京都開発拠点

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大阪開発拠点

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自己紹介 ● 東岡 和也 : @tooka_91
 ○ 所属:MoneyFoward ビジネスカンパニーHRBP室
 ● 生活拠点遍歴
 ○ 愛知(28年)→千葉&東京(3年)→愛知(3/17 NEW!!)
 ● 経歴
 ○ 新卒の就活
 ■ 愛知県で、IT企業でエンジニア職を探していたが、良い企業に 出会えずに出会えず挫折
 ○ 自動車系メーカー企業@愛知
 ■ なぜか希望していないIT部門へ配属、社内システム開発・SAP 運用など(京都に短期滞在経験あり)
 ○ バックオフィス系システム開発企業@愛知&東京
 ■ 中途採用(エンジニア&デザイナーメイン)
 ■ 技術コミュニティ運営
 ○ MoneyForward(2021/12/15~)
 ■ 京都・大阪・名古屋・東京のエンジニア採用担当
 ● 全国横断で活動中


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個人のモチベーション ● 居住地に関係なく、全国のエンジニア・ IT業界に関わる全ての人がキャリアに挑戦できる環境 をつくること
 ● 居住地に関係なく、全国のエンジニア・ IT業界に関わる全ての人がキャリアとプライベートをあ きらめることのない環境をつくること 
 ● 個人としても居住地に関係なく、キャリアを作っていけるように頑張る 
 ○ そのために愛知に戻ってきました 
 


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2. 地方の「一つのテックイベント」 によって切り開かれた自分の人生

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実体験:地方企業の 「一つのテックイベント」 によって切り開かれた自分の人生 ● IT業界へ入れたきっかけ:勇気を出して申し込んだ「一つのテックイベント」のから ■ 愛知県内のIT企業でエンジニアが集うイベントがあり、当時全く社外の知り合いもおらず、面 白そうなテックイベントに勇気を出して申し込んだ ■ 当日は業務都合で参加できなかったものの、中の人と交流するキッカケができて、自分が IT 業界に足を踏み入れる大きな一歩となった ● 自分自身のIT業界でキャリアのチャンス・何ができるかを話をきくことができた ● メーカー→IT企業という、異業種への転職するきっかけが生まれた ● もしそのタイミングで、そのイベントが開催されていなかったら? ○ 自分の今の人生は確実になかった ■ IT業界でのキャリアの可能性を掴むことは一生なかったかもしれない ■ 転職・結婚・転勤など、 自分の人生における重大なイベント が全て発生していなかった ○ この場に立ってすらいなかったかも → そのテックイベント・企画してくれたエンジニアのおかげですべてが始まった

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一方で:存在していたかもしれないもう一つの世界線 ● あと学生時代(1~2年でも早く)に、エンジニア・コミュニティ・イベントに出会えていたら? ○ 学生時代に憧れたエンジニアとしてのキャリアを築いていたはず ■ 大学生時代の就活はエンジニア職を中心に最初は検討していた ● IT業界の説明会に出ていたもののエンジニアに向いているか全くわからなかった ● 相談相手もおらず、当時は IT業界に挑戦する覚悟や自信までたどり着けなかった ■ 最適なタイミングで相談相手やコミュニティに遭遇できていれば。。 ● 当時の地方の生活環境から、今考えていても同じ状況に巡り会うのは無理 ○ 愛知県は、メーカー企業(製造業)に入社することが美徳とされていて、自分もそう思い込んでい た。(少なくとも自分は) ○ 伝統から外れた挑戦、就活も最後の一押しが自分の中でできなかった。 → 多くの人と話をしてきて、大なり小なり同じような悩みを抱えている人が相当数いる。(理想とするキャリアを掴めたはずなのに、 そのチャンスを知らずのうちに逃してきた人) → 適切なタイミングで出会いが発生するか・しないか で、チャンスを掴み人生が大きく変わる人が多くいる。

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体験を通じて:ITコミュニティやエンジニアが人知れず作っている「誰かの未来」 ● エンジニアのあらゆる活動は、誰かの未来の可能性を作っている ○ 地方のエンジニアの発信や ITコミュニティ・イベントの開催・存在は、人知れず誰かの人生・挑戦の 背中の後押しをしている。 ■ エンジニアの新しい挑戦の芽を生んでいるかもしれない ■ 今は見えない未来の活躍するエンジニアを生んでいるかもしれない ● 想像以上に、自分の可能性に気づいている人は少ない ○ ITコミュニティの存在が可能性をつなげている。 → ITコミュニティの存在がなければ、 生まれなかった数々の挑戦や物語 がある。 → 主催・登壇者にとっては、数あるイベントの一つでも、 参加者にとっては人生で初めての体験・人生を変える 一つの体験になる可能性 を秘めている。

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3. 地方のエンジニア・ITコミュニティ が生む影響、存在価値

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コロナ以降、地方のエンジニア・ ITコミュニティのあり方が変化・影響度が拡大 ● キャリアパスの多様化 
 ○ (特に)エンジニア職種のリモート、フルリモート導入企業は増加し、従来のキャリアの選択に加え、 キャリアの選択肢(企業・職種)が格段に増えた。 
 ■ 居住地によるキャリアパスの制約、技術面・ビジネス面での挑戦の制約を受けにくくなった。 
 ● 労働環境の変化
 ○ 地域ごとにブラックボックス化になりがちだった報酬も、全国の採用競争により格差是正方向へ。 
 ○ リモートとの親和性から、プライベート ×キャリアの両立が格段に実現。 
 ■ 本来諦めていたかもしれないキャリアにトライしやすくなった。 
 ● オンラインコミュニティ・イベントの普及 
 ○ 興味があれば、誰でもテックイベントやコミュニティへ参加・アクセス可能に。 
 ■ 年齢・場所に関係なく、情報の獲得機会はよりフラットになってきた。 
 → これまで以上に地方のエンジニアが、全国の IT企業・その事業や、コミュニティの牽引役になれる世界線へ 
 


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一方で、一部負の側面も観測 ● (物理的)既存の地域コミュニティ衰退の可能性 
 ○ 徐々にフルリモート・リモート勤務の人も増加 
 ○ リモート環境だと、自社オフィスがなくミートアップスペースなど物理的な環境を手に入れにくくなる。 
 ■ これまで地方の発展を支えていた ITコミュニティが一部衰退 
 ○ これまでその地域の企業にスポンサードされて成り立っていた場合は、衰退していくしかない。 
 ■ 企業活動の一環としてコミュニティ活動に積極的に動いていたエンジニアの離脱など 
 ● 地方IT企業の衰退
 ○ これまで地場に根付いて、新卒など育成を通じて地方のエンジニアのキャリア形成や、挑戦の機会 を支えていたエンジニアが転職(フルリモート企業) 
 ■ 若手の育成などに力を入れていた企業の育成体制が弱くなり、徐々に衰退していく 
 ○ フルリモート企業との採用競争化において、主力エンジニアの転職など 


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それでも、地方のエンジニア・コミュニティが加速させる日本の ITコミュニティの未来 ● 地方発:地域を超え、 IT企業やITコミュニティの成長ドライバーとしての重要な存在 
 ○ コロナ以降、居住地に関係なくキャリア発展が容易になった 
 ■ これまで居住地に紐づいていた所属・キャリア・ロールの越境が容易に 
 ● その人にとって最適な人生やキャリアフェーズで、必要な経験を積めるようになる 
 ○ 全国各地にCTO, VPoE, リード級のエンジニアなどが誕生するようになる 
 ○ 日本全国のIT企業の成長や発展にも影響 
 ■ エンジニア採用難は年々加速し、地方のエンジニアを採用することが、各企業が成長する 必須条件にな りつつある
 ● コミュニティの多様性とさらなる発展 
 ○ 既存のコミュニティが一部衰退する一方で、 フルリモート×地方企業×地方拠点などのこれまでに見ることのでき なかったエンジニア間でのコラボレーションが多様化した 
 ■ 地域を超えた地域間のコラボレーション(関西 ×名古屋など)
 ○ 人生・エンジニアキャリアを越境した存在になる。 
 ● 次世代の成長
 ○ 学生をはじめとする若い世代にとっても、身近で活躍するエンジニアがいる環境がより生まれやすくなり、ロー ルモデルとなる人との接点を持ちやすくなった。 


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今後の地方における地方のエンジニア・コミュニティの存在意義 ● エンジニアの人生を支えるコミュニティの存在 
 ○ リモート環境の普及によって、地域 ITコミュニティはより多様化されていく。 
 ■ テック文脈を超えた人の交流場所として存在価値も発揮し始めている。 
 ○ これまで以上に必要とされる存在に 
 ● 地方のエンジニアのロールモデルが多様化 
 ○ オンライン時代で、居住地による制約は減少 
 ■ キャリアのロールモデルは、地域に関係なく作りやすくはなっている 
 ○ 一方で、同じ環境・同じ条件下いるとは限らない(理想にはなるが、ロールモデルにはならない可能 性もあり)
 ■ リモート時代だからこそ、同じ地域で活躍するエンジニアがさらに増えていき身近な存在と なっていく。 
 ■ その地域内のロールモデルが多様化し、より多くの人の挑戦の後押しとなる 
 
 


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4. 今日のまとめ

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● 大小に関わらず、エンジニアの発信、コミュニティ活動ひとつひとつが、個人の活動の後押しとなり 「誰か にとっての人生を前に進めるためのキッカケ」 になっている。 ○ 地方のエンジニアの原動力に。 ○ 地方のITコミュニティの発展・基盤となっていく。 ● これから、居住地を越境し地方のエンジニアの活躍がさらに拡大していく時代に ○ 地方のITコミュニティ・エンジニアの誰もが主役となる時代 ○ ITコミュニティも活動を支える場としてさらに必要とされていく → 地方のエンジニアから、日本のITコミュニティをみんなで盛り上げていきましょう!! 今日のまとめ

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5. 最後に

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