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F0-consistent many-to-many non-parallel voice conversion via conditional autoencoder Author: K, Qian, Z. Jin, M. H-Johnson, G, J. Mysore presenter: @peisuke ICASSP2020⾳響⾳声読み会

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⾃⼰紹介 名前:藤本 敬介 所属:ABEJA 研究:コンピュータビジョン、ロボット 活動: Twitter @peisuke Github https://github.com/peisuke Qiita https://qiita.com/peisuke SlideShare https://www.slideshare.net/FujimotoKeisuke

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概要 • タイトル • F0-consistent many-to-many non-parallel voice conversion via conditional autoencoder • どんな論⽂? • Auto Encoderによってメルスペクトログラムを他⼈のものに変換 • その際にF0(ピッチ)が反転してしまう場合があった問題を解決 • ⼯夫点は? • 過去に実施したAutoVC(AEベースでの⾳声変換)に、ソース⾳声のF0を条件 として与えた

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全体の構成 • AutoVC (ICML2019)に対してF0を条件に追加 Output 変換後のメルスペクトログラム (WaveNetボコーダで⾳声に変換) Input ソース⾳声のメルスペクトログラム ソース話者・ターゲット話者の⾳声特徴 ソース⾳声の正規化したlog F0 ← New!!

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AutoVCとは • AutoEncoderの特徴量の次元を絞ることで、⾳声の変換を実現 1. エンコード・デコード時に話者を変えずに 復元した場合( ! , )の復元ロス 2. 上記処理の中間復元結果 $ の復元ロス 3. 復元したメルスペクトログラムを再エン コードした特徴の⼀致度合い

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AutoVCの構成 • 全体のネットワーク構成

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AutoVCの構成 • ⼊⼒はメルスペクトログラム ソース⾳声の メルスペクトログラム ターゲット⾳声の メルスペクトログラム

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AutoVCの構成 • 予め話者の特徴抽出機を学習しておく(Wan et al. 2018) 話者の特徴抽出 (事前に学習しておく) 話者の特徴抽出 (事前に学習しておく)

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AutoVCの構成 • ソース発話内容と話者特徴をエンコード 発話内容のエンコード

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AutoVCの構成 • ダウンサンプルする事で特徴の次元数を落とす ダウンサンプル& アップサンプル

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AutoVCの構成 • ターゲットの話者特徴を加えてデコードする ターゲット特徴を Concatしてデコード

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AutoVCの学習・変換 • 学習時はソース話者のみ出現 • 単⼀の話者の発話内容を圧縮し、当該話者の特徴を利⽤して復元 • 話者の変換を明⽰的には学習しない • 推論時に、ターゲット話者の特徴を利⽤

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F0による条件付け • AutoVCではターゲット話者の韻律の分布と⼀致しない場合がある • デコーダに持ち越されたソース話者の韻律情報と、ターゲット話者の埋め込み に含まれる韻律の情報が⽭盾する結果、F0が反転すると予想 • この問題に対して、ソース⾳声のlog-F0を正規化したものを、デコー ド時にターゲット話者の特徴と⼀緒に埋め込む • 256段階のone-hot+無⾳1次元分の257次元 !"#$ = %#& − 4 pはフレーム毎のlog-F0 u, σはpの平均・標準偏差

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実験 • 実験内容 • F0の情報が適切に復元されるかを、定性的・定量的に調査 • 実験条件 • VCTKコーパスで学習/テストを⾏う • 過去の実験との条件を合わせるため、男⼥それぞれ10を対象に実験 • 90%のデータを学習、10%をテストに利⽤

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定量的評価 • F0の分布に関する評価 • 男⼥4⼈ずつ、160サンプルに関し、F0の分布を調査 • AutoVC(上段)と⽐較し、提案⼿法(下段)の⽅がlog(F0)の分布がGTに近 くなっている • 上段では2つの⼭が出来ており、⾳声が反転しているケースが確認できる

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定量的評価 • 変換前後でF0が⼀貫性を持つかを調査 • 変換後のF0のGTは無いので変換前のF0から線形変換して擬似的に作成 • 左図のように、変換後にF0が⼤きく変化してしまわないことが確認でき、 右図よりエラーの分布も提案⼿法の精度が⾼いことが確認できる

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ボトルネックのテストおよびF0の制御 • 実験1:エンコーダのF0リーク検証 • 提案⼿法によって訓練済みのエンコーダに、F0情報を付与しないデコーダを組み合わせ、デ コーダのみ学習 • エンコーダがF0情報をリークしないように学習できているため、デコーダにF0を付与しない 事でランダムなF0が復元されていることが確認できる • 実験2:F0の制御の検証 • デコーダに与えるF0をフラットにして実験 • 復元される⾳声のF0もフラットにできる

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定性的評価 • Amazon Mechanical TurkでMOS評価を⾏った • AutoVCに加えStarGANおよびCHOUと⽐較し、各種法と⽐べて⾼い評価を得 られた • 男⼥変換についてAutoVCと⽐較し、それぞれにおいて良い評価を達成

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まとめ • AutoEncoderベースでのmany-to-many⾳声変換 • ベース⼿法であるAutoVCでは変換によってF0が反転してしまう問題 があった • F0の情報をデコーダに⼊れる事で上記問題を解決 • 実験により、定量的・定性的に上記効果を検証