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Generative AI Use Cases JP (略称:GenU)奮闘記 JAWS-UG AI/ML #22:Generative AI LT大会 2024/10/29(火) 長田英幸

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目次 自己紹介 会社紹介 業務で生成AIを使っていますか? 法人向け生成AIサービスが高かった。 GenUとは? 社員全員が生成AIを触れる環境を作りたい 試練その1 :1アカウントで2個のGenUを構築 試練その2 :IPアドレス制限が出来ない 試練その3 :説明会 GenUを触って得た気付き1: GenUを触って得た気付き2: GenUのカスタマイズで実現したい事 あるにゃ 直近の目標 既存プロダクトに生成AIを追加(EC2とAmazon Bedrock) まとめ

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https://www.credly.com/users/hideyuki-nagata/badges https://www.openbadge- global.com/ns/portal/openbadge/public/assertions/detail/NFBleitqc0F0S21QNkhrZEU4QUZqdz09 長田英幸(ながたひでゆき) 趣味で、スマートスピーカーAmazon Alexa等のスキルを、 個人開発しています。大阪在住のWebプログラマ。 夢は会話型AIの開発。 noteアカウント https://note.com/hideyukinagata 大阪駆動開発コミュニティやJAWS-UGの 勉強会によく参加しています。 最近は、kintoneに興味を持っています。 2024年9月から、JAWS-UG AI/ML 支部の 運営メンバーになりました。 自己紹介

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会社紹介 デジタル総合印刷株式会社 https://www.dps-company.jp/ 印刷から始まった会社です。 マニュアルやドキュメント類の制作、 一般的なWEBサイト開発を始め、 WEBパーツリスト等の業務システム開発、 3Dソリューションも扱っています。 この生成AI時代、LLMの次は扱う「データ」こそが鍵になるそうです。 印刷物、ドキュメントを扱う会社ですので、伸びしろしかないと思っています (宣伝)。

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業務で生成AIを使っていますか? 2022年11月30日に ChatGPTが出てからも う約2年経つのに、 いつになったら仕事で 使えるんだろう。 ドキュメント類、製造業のお客 様の図面や保険会社様の約款等 の文章など、生成AIを使えば、 より効率良く作業できそうなの に、なぜ誰も試さないの? 個人スマホから生成AIで コードを調べるのが面倒 だ(シャドーAI) セキュリティ対策はとても大事だけど、このままではいけない。

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法人向け生成AIサービスが高かった。 プロンプトを入力しなくても、 目的に応じたボタンを押せばいいのは営 業の方には便利だろうけど、開発の人間 にしたら、ChatGPTみたいに自由に使え た方がコーディングにつかえるのに。 初期導入費と一人当たりの月額費用 を社員の人数をかけたら、たいそう な金額になりました。 ある程度安ければ試せるのですが「これでは会社に生成AIを導入できない!」と困り果てました。 ある日、いつものように生成AIの最新情報をX(旧Twitter)で見ていると、 AWSのソリューションアーティストアーキテクトの方のポストを拝見しました。

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GenUとは? より詳しい説明は、2024/05/15 AWS Expert Online for JAWS-UG #33や、前回2024/09/27の 「JAWS-UG AI/ML #21:Generative AI LT大会」のYouTube動画にてご確認ください。 Generative AI Use Cases JP 発音は「ジェンユー」です。 Generative AI(生成 AI)は、ビジネスの変革に革新的な可能性をもたらします。 GenU は、生成 AI を安全に業務活用するための、ビジネスユースケース集を備えた アプリケーション実装です。 https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases-jp

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社員全員が生成AIを触れる環境を作りたい 検証しているドキュメントは全社員がアクセスしてほしくない。 RAGチャットやKendraチャットへのアクセスを 防止したいので、別環境で構築してほしい。 もちろんIPアドレス制限は必須です。 所属グループのみ利用可という条件でGenUを構築する許可をいただきました。 GenUの有用性が理解していただいたタイミングで、当初の目的である 「全社員に公開したいです」と伝えたところ・・・

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試練その1 :1アカウントで2個のGenUを構築 生成 AI 体験ワークショップ https://catalog.workshops.aws/generative-ai-use-cases-jp/ja-JP 上記で最初のGenUを構築しました。続けて2個目を構築しようとするとエラーになりました。 構築するリージョンがかぶらないように、最終的に次のようにしました。 大阪リージョンにはAmazon Kendraがないので、2個目のGenUではKendraチャットが使えません。 本体 生成AI 1個目のGenU 東京リージョン バージニア北部リージョン 2個目のGenU 大阪リージョン オレゴンリージョン 同じリージョンに、本番環境、STG・開発環境のように構築できると最高に良いです。

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試練その2 :IPアドレス制限が出来ない 生成 AI 体験ワークショップ https://catalog.workshops.aws/generative-ai-use-cases-jp/ja-JP AWS WAFでIP制限が出来るとの記述がありました。 全社員向けの2個目のGenUを先にしようとcdk.jsonを編集し反映しましたがエラーになります。 AWS WAFはオレゴンリージョンでは設定できないのでしょうか。 結局、CloudFrontの関数で、2個のGenU共にIPアドレス制限を実施しました。

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試練その3 :説明会 説明資料のPDFを社内ポータルサイトに載せてもらっただけだったので、 GenU登録者が増えませんでした。そこで説明会を開催させてもらいました。 GenUの画像生成で作成したイラストの著作権は誰になりますか? 万が一があったらお互い悲しいのでこの際、GenUを始めChatGPT チャットボットやPCのCopilot等の生成AIのルール作りを検討しては? 明確に答える事が出来ませんでした。一旦ストップです。 確かに本質的な質問で、生成AIの業務利用を実現するには乗り越えな いといけません。「生成AIは全面禁止」から進めるように、たたき台 を作る事になりました。

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GenUを触って得た気付き1: 内線番号 電話番号 氏名 命輝 大阪太郎 777 06-7777-7777 大阪花子 555 06-5555-5555 Kendraチャット、Ragチャット共にデータ構造によって、上手く検索できなかった事があります。 例だと「大阪の電話番号を教えて」で大阪太郎はヒットするけど、電話番号は表示されませんでした。 気付き:生成AIが理解しやすいように、ドキュメントを前処理で加工する業務が成り立つかも!?

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GenUを触って得た気付き2: どんなに言葉を重ねても、実際に触ってもらって体験してもらう方が生成AIへの理解が 良くなると思いまいした。テストデータで色々と試しているのですが、この処理はこう 画像認識させて・・・、と色々とアイディアが浮かんできます。新規事業とまではいか ないと思いますが、業務改善のタネになる事を期待しています。 引用:生成AIユースケースを考え倒すためのGenerative AI Use Cases JP (GenU)の魅力と使い方

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GenUのカスタマイズで実現したい事 同一リージョンに複数デプロイ出来るようにする。 ログイン画面に会社ロゴ等を入れる。 認証メールの英語を日本語にする。 Kendraチャット、RagチャットのアップロードをAWS マネジメントコンソール からではなく、GenUの専用画面からアップ出来るようにする。 機能追加で、会社のマスコットキャラがあたかも喋るようなAIエージェントを 作成したい。

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あるにゃ 「あるにゃ」は、デジタル総合印刷の公式マスコットキャラクターです。

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直近の目標 カスタマイズしたGenU改め、「DPS AI」(あるにゃAI)を 社内ポータルサイト上にリンクしてもられるように、 課題を一つずつクリアしていきたい。 おしらせ 総務:11/9は、土曜出勤日です。 総務:11月の全体朝礼は・・・ 総務:エレベーター点検日のお知らせ。 ※ 社内ポータルサイトのイメージ

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既存プロダクトに生成AIを追加(EC2とAmazon Bedrock) AWS Cloud 東京リージョン Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) Amazon Bedrock Users 既存プロダクト(EC2のLAMP環境)に、インターネットを出ずに生成AIを接続しようとすると、 この構成になるはずです。 参考:[Amazon Bedrock] 話題の Amazon Bedrock をインターフェイス型 VPC エンドポイントでプライベートに利用したい https://dev.classmethod.jp/articles/using-amazon-bedrock-privately-with-interface-type-vpc-endpoints/ お客様のドキュメント 情報を検索拡張生成 (RAG)で参照する生成AI

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まとめ ①中小企業は、まずGenUの導入を目指そう! ②カスタマイズがCDK初心者には難しすぎる! ③ Amazon Bedrock万歳! ご清聴ありがとうございました。

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