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致死因子 PLANCITOXIN
致死因子は性状の類似した2成分(PlancitoxinⅠおよび
PlancitoxinⅡ )からなる。
主成分PlancitoxinⅠの収量は刺棘100gから
3mg,PlancitoxinⅡは約0.04mg
3kDaの塩基性糖タンパク質。10kDaのαーサブユニットと
27kDaのβーサブユニットがS-S結合で架橋。
マウスに対するLD 50
(静脈投与)は140μg/kg,致死時間は
96時間程度。
DNaseと高い配列相同性(約40%)。活性中心近傍アミノ酸
配列Ser(またはAls)-Thr-Glu-Asp-His-Ser-Lys-Trpはほぼ同じ。
DnaseⅡの至適pHは酸性側であるがPlancitoxinⅠの至適pH
は7.2。
肝臓細胞表面の特異的レセプターと結合して細胞内に侵入。
DNA分解により細胞死を起こす。
DNaseが毒として作用することを見出した最初の報告であ
る。