Slide 1

Slide 1 text

社内勉強会やっていきガイド 〜 サスティナブルな勉強会にするには 〜 ダーシノ / @bc_rikko

Slide 2

Slide 2 text

社内勉強会の主催実績 フロントエンド交流会 … 200回 DDD読書会 … 25回 DDD モデリング勉強会 … 2回 TypeScript Advanced Types勉強会 … 2回 UXライティング勉強会 … 単発 DevTools勉強会 … 単発 コンポーネント設計勉強会 … 単発 ※ 発表、登壇などは除く ※ 各勉強会の詳細は巻末付録にて

Slide 3

Slide 3 text

勉強会の種類 当スライドでいう「勉強会」には以下の3つが含まれます。 特定分野を深掘りする勉強会 共通の書籍を読んで議論する読書会 みんなで話し合う交流会

Slide 4

Slide 4 text

TOC 1. 主催者向けのヒント i. すべての勉強会 ii. 特定分野を深掘りする勉強会 iii. 共通の書籍を読んで議論する読書会 iv. みんなで話し合う交流会 2. 参加者向けのヒント 3. まとめ 4. 付録: 主催した勉強会・読書会 5. Special Thanks

Slide 5

Slide 5 text

サスティナブルな勉強会にするには

Slide 6

Slide 6 text

主催者向け

Slide 7

Slide 7 text

すべての勉強会 盛り上げ要員としての協力者を見つける 欠席者が復帰しやすいようにログを残す KPIは「勉強会後の参加者の行動」に設定する アウトプットする場所をつくる

Slide 8

Slide 8 text

特定分野を深掘りする勉強会 属性やスキルで参加者を限定すると質問や議論が生まれやすい 事前に資料を公開することで質問しやすい環境を作る 情報が一方通行にならないように工夫する

Slide 9

Slide 9 text

共通の書籍を読んで議論する読書会 議論を深めるために多様なバックグラウンドを持った人に参加してもらう 「わからなかったこと」を中心に議論を進める 脱落者を減らすため短期間(長くても全10回程度)で終わらせる

Slide 10

Slide 10 text

みんなで話し合う交流会 話題を広げるために属性・スキル関係なく多様性を重視する 敷居が低く、前提知識が必要ないネタを用意する 指名することも含め、全員が発言できる場をつくる

Slide 11

Slide 11 text

参加者向け

Slide 12

Slide 12 text

参加者向け 発表者が不安にならないように積極的にリアクション、発言、質問をする 先生・生徒ではなく対等な関係として参加する 知識の好循環を生むため、勉強会資料を CC BY で引用・活用する 学んだことを振り返り、業務に活かせないか模索する

Slide 13

Slide 13 text

まとめ 主催者 勉強会の性質に合わせ、内容や参加条件を決める 協力者を見つける 参加者 積極的に場を盛り上げる 勉強会当日よりその後が大事

Slide 14

Slide 14 text

付録: 主催した勉強会・読書会

Slide 15

Slide 15 text

フロントエンド交流会 - part.1 社内で勉強会、あらため交流会を開催したら実り多かった|ダーシノ https://note.com/bc_rikko/n/ndbe210d720d5 モチベーション 職場に親しい友人がいると「パフォーマンスが向上する」「リスクを取りやすくなる」 「ポジティブな体験が増える」という調査結果がある。 Why We Need Best Friends at Work - Gallup https://www.gallup.com/workplace/236213/why-need- best-friends-work.aspx

Slide 16

Slide 16 text

フロントエンド交流会 - part.2 会社の課題 横のつながりが希薄で、連携がとりづらい 勉強会は主催者の負担が大きく続かない 主催者 → 参加者の一方通行になる やったこと・工夫したこと 「仲良くなる」を目的とした 事前準備不要で、雑談形式で交流した 勉強会ではなく交流会とした

Slide 17

Slide 17 text

フロントエンド交流会 - part.3 成果 部門だけでなく拠点を超え交流できたことで、心理的安全性が生まれた 派生として「バックエンド交流会」が誕生し、良い影響が広がった 反省点、課題 フルリモートになってから参加者の多くが聞き専になり、主催者 → 参加者の 一方通行に戻ってしまった 主催者がネタ集めから発表までをやり、負担が大きくなった

Slide 18

Slide 18 text

DDD読書会 - part.1 モチベーション 「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」がわかりづらい 社内にDDD理解者を増やしたかった やったこと・工夫したこと 指定範囲を読んできて「わかったこと」「わからなかったこと」を共有する 少人数のグループに分かれていたが時間の関係で議論が深まらず、最終的に グループを廃止した 中盤で振り返り会を開き、軌道修正を行った

Slide 19

Slide 19 text

DDD読書会 - part.2 成果 多様なバックグラウンドを持ったエンジニアが集まったことで議論のコクが増 した 派生として「DDD モデリング勉強会」が誕生し、得た知識をアウトプットする 場所をつくった 反省点、課題 業務の都合を考え1回20ページ前後でやったことで全25回になった 読書会が10回を超えたところで脱落者が急増した

Slide 20

Slide 20 text

DDD モデリング勉強会 - part.1 モチベーション DDD本を読んで頭では理解できたけど、身になっているかは別 いちからモデリングする機会がほとんどない やったこと・工夫したこと 開発者とドメインエキスパートに分かれてロールプレイすることで実際の現場 に近い環境を再現した 身近なシステム(自動販売機)を題材にすることで必要な前提知識を減らした プレ開催をすることで問題点を事前に発見し本開催では改善できた

Slide 21

Slide 21 text

DDD モデリング勉強会 - part.2 成果 手を動かし、対話を重ね、ユビキタス言語/ユースケース図/ドメインモデル図 を作成することで理解が進んだ 本を読んだだけでは気づけなかった部分をチームで議論できた 手を動かすって大事! 反省点、課題 難易度は高かったが、比較的うまくいった

Slide 22

Slide 22 text

TypeScript Advanced Types勉強会 モチベーション バックエンドエンジニアからの要望 Generics、Utility Types、Conditional Types を布教するため 反省点、課題 参加者との前提知識のギャップがあり「なんとなくわかった」になってしまった

Slide 23

Slide 23 text

UXライティング勉強会 - part.1 言葉をデザインするUXライティング / 10 Rules of Effective UX Writing https://speakerdeck.com/bcrikko/10-rules-of-effective- ux-writing モチベーション フロントエンド交流会で発表したところ、デザイナー向けにも発表してほしいと いう要望

Slide 24

Slide 24 text

UXライティング勉強会 - part.2 成果 言葉選びの重要性を共有できた 反省点、課題 釈迦に説法だったかも

Slide 25

Slide 25 text

DevTools 勉強会 - part.1 知ってトクするDevToolsの使い方 / DevTools Tips you should know https://speakerdeck.com/bcrikko/devtools-tips-you- should-know 知ってトクするDevToolsの使い方 | さくらのナレッジ https://knowledge.sakura.ad.jp/27872/ (前編) https://knowledge.sakura.ad.jp/28024/ (後編)

Slide 26

Slide 26 text

DevTools 勉強会 - part.2 モチベーション 非効率な現場を目撃してしまったため 非エンジニアにも DevTools を使ってほしかった バグ報告の仕方が変わるとエンジニアの対応が楽になるため 成果 部門関わらず非エンジニアが多数参加してくれた オウンドメディアに記事が公開された

Slide 27

Slide 27 text

DevTools 勉強会 - part.3 反省点、課題 一方通行の THE 勉強会 になってしまった 勉強会後の反応が社内であまりなかった

Slide 28

Slide 28 text

コンポーネント設計勉強会 - part.1 加速するコンポーネント設計入門 / Component Design as an Accelerator https://speakerdeck.com/bcrikko/component-design-as- an-accelerator モチベーション フロントエンドエンジニアとデザイナーの共通認識を作りたかった エンジニアとデザイナーの距離を近づけたかった

Slide 29

Slide 29 text

コンポーネント設計勉強会 - part.2 成果 業務でデザインツールとUIライブラリの連携ができるようになった デザイナーだけでなく、フロントエンドエンジニアにもコンポーネント設計の重 要性を共有できた 社外の人にも評判が良かった 反省点、課題 共通認識の醸成だけで、具体的にどうするかの話までできなかった デザイナー視点のコンポーネントについての考え方がわからなかった

Slide 30

Slide 30 text

Special Thanks 「社内勉強会やっていき委員会」で意見交換をしてくださった方々 @zembutsu @yamamoto-febc @asya_aoi1049