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生鮮ECを支えるサービス開発 生産者/流通/ユーザーを横断する開発の進め方 s-dev talks クックパッド株式会社 勝間 亮
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•勝間 亮 (@ryo_katsuma) •2009~ クックパッドJoin ‣レシピ領域サービス開発エンジニア ‣レシピ領域マネージャー •2018~ 買物事業領域立ち上げ ‣副部長 兼テックリード (=なんでも屋)
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多くの領域が絡み合うサービス •注文→発注→集荷→配送→受け取り ‣ ユーザー / 販売者 / ドライバー / ソフトウェア / ハードウェア が絡み合い •ユーザーアプリ以外は知見も経験もほぼゼロ ‣ 販売者はどんな環境での業務? ‣ ドライバーはどんな人たち? ‣ 運用をどう仕組み化できる?
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今日話すこと •クックパッドマートにおける開発プロセスの工夫 •Build: •Measure: •Learn: idea data Build Learn product Measure
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今日話すこと •クックパッドマートにおける開発プロセスの工夫 •Build: 自分たちで徹底的に実施 •Measure: 現場を見る •Learn: すり合わせと振り返り idea data Build Learn product Measure
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1. 自分たちで徹底的に実施 - Build -
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大前提 •自分たちだけではサービスは成立しない ‣ パートナーに何をどう依頼するか
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まずは •自分たちで一度全部やる •課題抽出や運用の肝を発見
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実例: 温度検証
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サービス検証期 •サービスのモデルは確立 •配送時の商品品質が課題 ‣ 「商品を保冷状態で適切に配送できるか?」 •冷蔵車は(少なくとも当面)採算が合わない ‣ 一般的な軽カーゴ車で保冷状態を担保できるか
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温度検証を徹底的にやる •配送中に適切な保冷状態を保つことができるかテスト ‣ 蓄冷剤の数 x 配置位置 ‣ 保冷資材(シッパー)への種類 ‣ スタッフの注文商品に温度計
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温度検証の記録
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得られるもの •自分たちで自信を持って意思決定できる ‣ なぜこの蓄冷剤をN個この位置に置くべきか •販売者にも安心感を持ってもらえる ‣ 「あ、ここまでやってるんですね」
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実例: 商品ラベルの印字
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商品ラベルの印字 •販売者に利用してもらうプリンタ ‣ 商品情報や、受け取り情報を印字
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まず身近なもので •Word + ラベルシール + 手差し印刷 ‣ 実装無しでひとまず形に •バイク便で毎日店舗に配布 ‣ 一度力技で運用に回して様子見
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ラベルプリンタの実装 •力技を仕組み化 ‣ 商品情報や、受け取り情報を命令して、印字 •ありもので実現 ‣ iPad + 民生品プリンタ ‣ 3日合宿でプロトタイプして1週間で社内運用に ‣ その後、実際に店舗で運用
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まとめ •ソフトウェアで完結しないことは自分たちで手を動かす ‣ 徹底的に自分たちで課題と解決方針を理解する ‣ 力技でも自信と確信を持って運用できる状態にする •が、これだけではまだ充分ではない
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まとめ •ソフトウェアで完結しないことは自分たちで手を動かす ‣ 徹底的に自分たちで課題と解決方針を理解する ‣ 力技でも自信と確信を持って運用できる状態にする •が、これだけではまだ充分ではない
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2. 現場を見る - Measure -
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実例: 続・商品ラベル印字
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現場運用で問題が多発 •やたら安定しない ‣ ラベル印字失敗 → ラベルをバイク便で送る ‣ ラベル紙が詰まる ‣ デバッグが難解 •現場はどうなってる?
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現場
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スペース全然無い問題 •バックヤードにスペースを確保してもらうのは大変 •作業場もゆとりがあるわけではない •不具合時に特殊な操作をお願いすることは難しそう
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LTEはずっと繋がるわけじゃない問題 •時間帯によってシャッターが降りて電波遮断 •建物内のプリンタの位置によって定常的に電波が弱い
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電源ケーブル油断するとすぐ抜かれる問題 •スタッフが省エネを意識して(?)ケーブルを抜く ‣ アプリのプロセス再起動 + プリンタへ再接続が難しい
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現場観察を経て軌道修正 •業務用プリンター + LTEモジュール + Raspberry Pi •設定済であれば、電源ケーブル挿すだけでOKに •延長アンテナでLTEが弱い場所も設置可能
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https://speakerdeck.com/shinsuke_imai/reliable-distribution-system-with-ruby-x-iot
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実例: テストステーション
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配送オペレーションと商品受け取り •アプリ外で人の手が介在する体験の向上 ‣ 配送オペレーション ‣ 新しい受け取り体験 •どう改善していくか?
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オフィスを検証の場に •オフィスをステーションの1つに ‣ ドライバーが配送 ‣ スタッフが注文し、受け取り •取り組みに対する検証可能な場に
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ドライバーとのインタビュー •実際に商品配送の様子を見れる •月1程度の頻度でインタビューも
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ユーザーインタビュー •月1程度の頻度でユーザーインタビュー •インストール、注文、受け取りまで ‣ マーケ、アプリ、運用を一気にテスト
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実例: 受け取り台の検討 •受け取り時のバッグ置き場 •配送時の作業用資材置場
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まとめ •「実装すればOK」は絶対無い ‣ 現場固有の問題は必ず起きる ‣ 正しいものを作るために現場の観察は大事 •身近にいつでもすぐ検証できる環境を用意 ‣ ユーザーや関係者を招き、リアルな検証から改善へ
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3. すり合わせと振り返り - Learn -
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領域を横断した認識すり合せ •開発の知見、運用の課題などを定期的にすり合わせ •細かな領域毎にすり合わせ定例はしっかり目に
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すりあわせで問題が見つかった瞬間
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振り返り •月1程度の頻度で月次KPT ‣ 開発プロセスの振り返り •強制的に定期的に予定 ‣ 開発は常に連続 ‣ 強制力が無いとタイミングを見失う •開発組織としての挑戦を後押し
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個人KPT •メンバーと月次1on1でKPT ‣ メンバー: 自分のKeep, Problem ‣ マネージャー: メンバーのKeep, Problem •課題感のすり合わせとTryの議論 • 個人レベルの挑戦を後押し
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まとめ •コミニュケーション過多気味に連携する場を設計 ‣ いったん設計して、後から減らす •チーム / 個人と定期的に振り返りを実施 ‣ KPTフォーマットの型があることで進めやすい
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まとめ
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まとめ •クックパッドマートの開発プロセスの工夫 ‣ 自分たちで徹底的に実施 (Build) ‣ 現場を見る (Measure) ‣ すり合わせと振り返り (Learn) •継続的にプロセスを見直して、より良いプロダクト開発を
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ご清聴ありがとうございました