Slide 1

Slide 1 text

自己紹介 KDDIアジャイル開発センター株式会社 小糸 悠平 初めて福井に来ました!! 複数の電機メーカーで組み込みエンジニアの経験を経て、 アジャイルと出会う。アジャイルと向き合うためにKDDIア ジャイル開発センターに入社(KAGに出向中) 現在は、KDDIグループ会社案件のスクラムマスターをしな がら、社内スクラムコミュニティを運営 モットーは、”自分と自分の周りの人が幸せで居続けられる ように奉仕する” 1

Slide 2

Slide 2 text

3社の共通点を考える 2 アジャイル コミュニティへ 積極参加 会社規模 開発支援(受託) が主業務 今日はここについて 話してみる 今日のテーマは この辺

Slide 3

Slide 3 text

アジャイル開発 支援について考える

Slide 4

Slide 4 text

アジャイル開発支援を依頼するお客様 • アジャイル開発を支援するお客様 • アジャイル開発をやったことがない • 実践したけど成果が出ていない • よくある原因: 現場への権限委譲が不足 • 権限が上層部に集中している • チームが自律的に動けない状況が続いている • チームのみのアジャイル開発支援では効果が出ない • 権限がない状態では意思決定が遅れる • チームの成果が覆される 4

Slide 5

Slide 5 text

アジャイル開発支援を依頼するお客様 • アジャイル開発を支援するお客様 • アジャイル開発をやったことがない • 実践したけど成果が出ていない • よくある原因: 現場への権限委譲が不足 • 権限が上層部に集中している • チームが自律的に動けない状況が続いている • チームのみのアジャイル開発支援では効果が出ない • 権限がない状態では意思決定が遅れる • チームの成果が覆される 5

Slide 6

Slide 6 text

現場への権限委譲に必要なこと • 権限を委譲されたチームが意思決定をするのに必要なもの • スキル • ビジョンの明確化、データ分析力、論理的思考力、調整スキル etc. • 情報 • 組織内の優先順位、過去の経緯、市場情報、チームの状況、etc. • 環境 • 明確な権限、サポート体制 etc. 6 • 現場への権限委譲は一朝一夕で出来るものではない

Slide 7

Slide 7 text

でも我々はすぐに成果を出さないとならない • ではどうするか? • 権限委譲は少しづつ進めながら、 • 効果が出ない要因(→)を潰していく • 権限がなくても意思決定に遅れの出ない体制、関係を作る • 意思決定に必要な情報、権限を持つステークホルダーと共に 迅速な意思決定を行う • チームに決定の権限はなくても決定をリードできる状態にする 7

Slide 8

Slide 8 text

ステークホルダーと 向き合う

Slide 9

Slide 9 text

ステークホルダーとスクラムの関係 スクラムガイドを見ると、、、 • ステークホルダーの記載12箇所 • そのうち3箇所がスクラムマスターの 説明内に登場 • プロダクトオーナーは1箇所 • 開発者は0 9

Slide 10

Slide 10 text

スクラムマスターとして ステークホルダーと ちゃんと向き合おう

Slide 11

Slide 11 text

ステークホルダーとの向き合う方法① • PMBOKのステークホルダーマネジメント 11 引用元:https://products.sint.co.jp/obpm/blog/serial-umeda13

Slide 12

Slide 12 text

ステークホルダーとの向き合う方法② • ドラッカーのManaging the Boss 12 引用元: ドラッカーがアジャイルコーチになったら 木下史彦

Slide 13

Slide 13 text

ステークホルダーとの向き合う方法② • ドラッカーのManaging the Boss 13 引用元: ドラッカーがアジャイルコーチになったら 木下史彦

Slide 14

Slide 14 text

ステークホルダーとチームの 距離をとにかく縮めて 迅速な意思決定を 実現するぞ

Slide 15

Slide 15 text

実践してみた 15 ①ご近所さんマップを 作りステークホルダー を整理し、 ②ドラッカー風エクサ サイズでステークホル ダーを理解し、 ③ステークホルダーの 関心ごとに基づき協 調プロセスを決定し、 ④定期的にご近所さ んマップを更新し、変 化に適応していく

Slide 16

Slide 16 text

実践して分かったこと • 元々抱えていた課題は解決 • (遅くても)スプリントと同じペースで意思決定が可能になった • 決定が後から覆されることもなくなった 16 • 一方で、ステークホルダーとの距離が近くなったことによる新たな問題も発生 • チームへの過剰な干渉 • 頼みやすくなったことによる過剰な要望 etc.

Slide 17

Slide 17 text

ステークホルダーと いい感じに付き合うの ムズカシイ(悶々)

Slide 18

Slide 18 text

ステークホルダーについて改めて考える • ステークホルダーとは利害関係者である • 利にもなるけど害にもなりうる • 悪意を持って害しようとしていることはあんまりない • 害しかない人は遠ざければ良い • 利であり、害でもある人をどう切り分けて向き合うか 18 • 仮説 「責務を超えた権限を行使しようとすると害になる(可能性が高まる)」のでは? • チーム、ステークホルダーの責務分担を念頭にステークホルダーと協調を試してみる予定

Slide 19

Slide 19 text

さいごに 今後もステークホルダーとちゃんと向き合って チームやチームを取り巻くステークホルダーが 幸せで居続けられるよう奉仕していきます!! RSGT2025の同時視聴会を 虎ノ門でやるので 良かったら遊びに来てください 19

Slide 20

Slide 20 text

ご静聴 ありがとうございました