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Agenda
会社概要・サービス概要 / 魔の川・死の谷・ダーウィンの海とは?
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研究ステージから PoC 検証へ - 魔の川を越境するプラクティス
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PoC からサービス化への障壁 - 死の谷を越境するプラクティス
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Future Works - ダーウィンの海へ立ち向かう
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本講演の対象・対象外キーワード
話さないこと
・大規模プロジェクト・技術スタック別チーム
・明確な製品仕様・ウォーターフォール型開発
Keyword
・社内ベンチャー的な小規模プロジェクト
・フルスタックなチーム、アジャイル型開発
・ゼロベースからのチームビルド⇒事業化までのプラクティス
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会社概要・サービス概要 / 魔の川・死の谷・ダーウィンの海とは?
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研究ステージから PoC 検証へ - 魔の川を越境するプラクティス
2
PoC からサービス化への障壁 - 死の谷を越境するプラクティス
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Future Works - ダーウィンの海へ立ち向かう
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北海道ガス株式会社
主要事業内容
本社所在地
従業員数
沿革 1911年 設立
ガス事業
電気供給業
ガス機器販売
907名
札幌市東区北7条東2丁目1-1
売上高 1,748億円(連結) 2023年10月7日時点
お客さま
件数
ガス:600,882件
電力:234,083件
会社概要
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業務用省エネサービス「Mys3(ミース)」
• 多額の初期投資が必要
• 既設設備の停止期間や大掛かりな工事が必要
• 中小規模向けの選択肢(少機能・低価格)が少ない。
Make your smart solution service
Mys(ミース): スウェーデン語で“楽しい・心地よい” の意
最新の技術を活用した多様なサービスで、お客さまの楽しい・心地よ
いを創造する意図を込めている。
業務用のお客さまで省エネ設備を導入する際の課題
こうしたお客さまの課題を、デジタル技術を用いて解決
北ガスグループ
独自開発
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魔の川・死の谷を越境するためのチームとは
開発
PdO
企画
クラウドネイティブ
専門的な開発知識
専門的な業務知識
共通の開発知識
共通の業務知識
PdM
共通認識/レイヤー/
コンテキストをどう
やってちょうどよく増
やせるか? Yusaku
Genki
クラウドの勉強会
ハンズオン
カンファレンス参加
コミュニティ参加
横断的で素早い意志決定プロセス
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会社概要・サービス概要 / 魔の川・死の谷・ダーウィンの海とは?
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研究ステージから PoC 検証へ - 魔の川を越境するプラクティス
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PoC からサービス化への障壁 - 死の谷を越境するプラクティス
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Future Works - ダーウィンの海へ立ち向かう
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魔の川
❛❛研究ステージと製品化に向けた開発ステージの間に存在する
障壁。(省略)技術シーズを市場ニーズに結び付け、具体的なター
ゲット製品を構想する知恵が必要とされる❜❜
(JMACコンサルティング用語集より引用)
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魔の川:市場ニーズと技術シーズ
顧客ニーズ
外部環境
社内ニーズ
価格ニーズ
通信技術
計装技術
IT
技術変革
製品化へ
市場
ニーズ
技術
シーズ
1
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3
4
1
2
3
4
市場ニーズと技術シーズをつなげることが求められる
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市場ニーズと技術シーズの状況
低価格
最小機能(MVP)
大規模工事不要
自動化
IoT
クラウド
通信
プログラミング
市場
ニーズ
技術
シーズ
✔
✔
✔
✔
?
?
?
?
当初、ニーズはありそうだったが技術が足りなかった
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事業化フェーズでの開発の進め方
開発・運用すべきボリューム・領域の広さに対して人数が少ない!
⇒少ない人数で継続的に開発・運用できる体制の構築が求められる
⇒本格的なIT企業のチームが導入してる枠組みを小規模チームでも導入してみた
⇒どうなった?
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IaC を導入するモチベーション
dev
(開発環境)
開発者
stage
(テスト環境)
一般的な要件以外でも、デバイスのテスト要件で
マルチアカウントにする必要があった
prod
(本番環境)
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マルチアカウント環境でのIaC の導入効果
dev
(開発環境)
開発者
stage
(テスト環境)
AWS CDK で IaC 化することによりリソースの複製を容易にした
prod
(本番環境)
AWS CDK (IaC)
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デプロイの問題点
dev
(開発環境)
stage
(テスト環境)
開発者
git push
プルリク
作成・承認
cdk deploy(手動)
prod
(本番環境)
CodeCommit
Cloud9
Cloud9
cdk deploy
Stage 環境のデプロイ用
ロールに Switch Role
Cloud9
cdk deploy
prod 環境のデプロイ用
ロールに Switch Role
承認とデプロイが同期されていないためデプロイ忘れが多発
オペレーションミスで本番環境にデプロイしてしまったことも・・・
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運営フェーズ
事業化フェーズ
研究開発フェーズ
事業化ステージごとのチーム構成
経営層
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研究開発チーム 運用チーム
事業化チーム
コミュニケーションコスト コミュニケーションコスト
コミュニケーション
コスト
コミュニケーション
コスト
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運営フェーズ
事業化フェーズ
研究開発フェーズ
アジャイルなチームビルディング
PdM
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開発
PdO
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運営フェーズ
事業化フェーズ
研究開発フェーズ
アジャイルなチームビルディング
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開発
企画
PdM PdO
・ロールの再割り当て
・開発の進め方の変更
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運営フェーズ
事業化フェーズ
研究開発フェーズ
アジャイルなチームビルディング
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開発
企画
PdM PdO
デザイン
・ロールの再割り当て
・開発の進め方の変更
管理職ではなく当事者がチーム作りをしていた
クォーターごとの 振り返り(KPT) で
チームの運用方法と役割をアジャイルに変えていった
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アジャイルに、
アジャイルなチーム作りをする
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死の谷を越境するプラクティス
①協力会社込みで折衝の少ない開発体制作り
②開発チームでもセキュリティへの責任を持つ
③IaCとCI/CDを整備する(早いほど良い)
④短周期でのチームビルディングの改善
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会社概要・サービス概要 / 魔の川・死の谷・ダーウィンの海とは?
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研究ステージから PoC 検証へ - 魔の川を越境するプラクティス
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PoC からサービス化への障壁 - 死の谷を越境するプラクティス
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Future Works - ダーウィンの海へ立ち向かう
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ダーウィンの海とは
事業化された製品を市場に定着させるためには、競合製品との
競争に勝ち、顧客から受け入れられる必要がある。(中略)こう
した製品や企業の生存競争を、ダーウィンの進化論になぞらえ
て、ダーウィンの海と表現される。
(三菱リサーチコンサルティングより引用)
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ダーウィンの海に立ち向かう
ダーウィンの海
競
合
製
品
と
の
競
争
付加価値・新規価値の創出
サービスの継続的な改善
BizDevSecOps
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ダーウィンの海へ立ち向かうためには
フロントエンド
バックエンド
DevOps
SRE
セキュリティ
デザイン主導
UI/UX
Gen AI
運用の専任体制
Gen AIの取り組み
デザインチーム結成
カスタム
新規サービス
新規サービス
チューニング自動化
省エネ運転機能強化 UI刷新
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高速なPoCを繰り返し
ニーズに寄り添うカスタマイズや機能開発
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終わりに
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魔の川・死の谷をクラウドネイティブなチーム作りで越境する
研究
ステージ
開発
ステージ
事業化
ステージ
産業化
ステージ
死の谷
ダーウィン
の海
魔の川
市場ニーズと技術シーズの一致 リソース不足や外的要因 市場競争・自然淘汰
横断的で素早い意志決定プロセス Gen AI ?
①実践できるメンバーを集める
②素早く合意を得る手段を取る
③共通認識やレイヤーを持つ
④PoCを高速に回し顧客ニーズを掴む
①衝突の少ない開発体制
②チーム全体でセキュリティに取り組む
③IaC と CI/CD を早めに整備する
④チームビルディングの継続的改善
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ご清聴ありがとうございました