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NIKKEI - Satoshi Okami Fun / Done / Learn 1.5 レジリエンス・エンジニアリングで振り返るレトロスペクティブ Short Ver.

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今日のテーマ レジリエンスエンジニアリングの観点を取り入れて、うまくいっていることから教訓を得 る。そして、これからも引き続きうまくいくようにしていこう! 2 ※ Safety-I は、従来型の安全管理方法。「うまくいかないこと、悪い方向へ行くこと」ができるだけ少なくなるようにすること。

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Fun / Done / Learn とは 3 2018年10月31日 ファン・ダン・ラーン(FDL)ふりかえりボード @yattom ふりかえりで使える手法としてKPTやYWTなどがありますが、新しく ファン・ダン・ラーン(Fun/Done/Learn)というアプローチを作ったので 紹介します。チームがやったことを、Fun、Done(またはDeliver)、 Learnという3つの軸とその重複で見直します。上の図のように、 Fun、Done(Deliver)、Learnを重ね合わせた図をボード上に書いて、 そこに分類していきます。 この図を見れば、経験のあるファシリテーターやスクラムマスターなら 自分なりのやり方が思いつくのではないでしょうか。ぜひ自由に使っ てみてください。

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レジリエンスエンジニアリングとは 4 複雑適応系において物事が日々うまく行われているのは、さまざまな要因に より変動する環境に合わせて、人々が仕事のやり方をうまく調整し、柔軟に対 応しているからである。レジリエンス・エンジニアリングは、このような複雑なシ ステムが、状況に合わせて限られたリソース(マンパワー、モノ、時間、情報 ど)の中で柔軟に応答できているメカニズムを解明し、またそのレジリエンス 特性(柔軟性や適応力)を利用して、「うまくいくこと」を増やそうとするもので ある。 レジリエンス・エンジニアリング理論の医療安全への適用可能性について p55 中島和江 看護管理 2019年 11月号 特集 レジリエンス・エンジニアリング 「失敗 事 例」から「うまくいっていること」に着目する ポジティブなこれからの医療 安全

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従来の安全管理とレジリエンスエンジニアリング 5 従来の安全管理方法 レジリエンスエンジニアリング KPT、ポストモーテムに向いてる Fun / Done / Learnに向いてる

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Fun / Done / Learn で レジリエンスエンジニアリング する 6

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Doneできた要因からプラクティスを抽出する 7 Done できた要因は何だったか?何がよかったのか? ex) サポートしてくれたとか、モブプロ・ペアプロのお陰だっ た、レビューが早かったから、など ● いつもはサポートが遅いのか? ● なんで早くレビューできたのか? ● レビューの早さを維持する方法はないか? のように、チームへの質問を繰り返して、良い状態を維持 するためのプラクティスを抽出する スクラムチームは、ゴールを達成し、お互いにサポートするこ とを確約する。 スクラム公式ガイド:スクラムの価値基準 Ken Schwaber & Jeff Sutherland

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Fun を維持してパフォーマンスに転化させる 8 ものすごく集中して何かをやっているとき、自分の存在は、一時的に横に置かれる(フロー 状態)のです。 チャレンジ度もスキルも普通より高いときにフローに入ります。ただし、自分 が本当にしたいことをやっているとき です。 TED ミハイ・チクセントミハイ : フローについて モチベーション 3.0 持続する「やる気 !」をいかに引き出すか 人が何をコントロールしたいと感じるのかは、本当に人それぞれです。ですから、自律の なかで一番重要な側面は、誰にとっても同じではないと思います。 人によってそれぞれ異 なる欲求がある ので、雇用主にとってもっとも有効な戦略は、 従業員一人ひとりにとって 何が大切なのかを理解する ことではないでしょうか 人は自分の好きなことに取り組んでいるときにこそ最高の仕事をする 、ということを Facebookは心得ているからだ。社員が毎日楽しく心踊らせて出社できる可能性を最大限 に高めるための選択肢を、彼ら自身に与えているのだ。 ユニコーン企業のひみつ p69 4章 トライブでスケールさせる どこに Fun の要素が あったのか? Fun の状態を維持する ためにできることはない か? チームメンバーや担当システムは変化する。レジリエンスエ ンジニアリングで、柔軟に変化に対応する。 Fun要素はチームメンバーのモチベーションを向上させる。メンバー のチームに対するエンゲージメントが向上する。 なぜならば、 Fun は、このチームに居たい理由になる から。

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Learn をモチベアップとプロダクトアップデートに 9 ものすごく集中して何かをやっているとき、自分の存在は、一時的に横に置かれる(フロー 状態)のです。 チャレンジ度もスキルも普通より高いときにフローに入ります。 ただし、自分 が本当にしたいことをやっているときです。 TED ミハイ・チクセントミハイ : フローについて Learn要素はチームメンバーのスキルアップや生産性向上に転化で きる。新しい技術の導入などの学びをメンバーのスキルアップとシス テムアップデートに還元できる。 ・良いDeveloperはこうしたことにきちんと目を光らせており、より良いソリューションがあ るならばその適用を同時に検討する。 ・例えば、以下のような提案をリファインメントの際に行う 「最近出た〇〇という技術を適用すれば、今後も同様の開発が必要になったと きに簡単に追加できそうですよ。今やりませんか?」 ・これらの振る舞いにより、プロダクトはレガシーになることなく、常に進化し続けることが できる。 良いScrum Developer についてふりかえってみた

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Fun / Done | Done / Learn を目指して振り返る 10 開発者チームの存在意義は、スプリントゴールすること。 Fun 要素は、メンバーのエンゲージメントを向上させる。 Learn 要素は、メンバーのスキルアップだけではない。改善すべき 問題点の知見が含まれる。継続的なプロダクトアップデートや、より 機能するチーム作りに役立つ。 スプリントを重ねる度に、スプリントタスクの Fun / Done や Done / Learn、Fun / Done / Learn が増えるように振り返ると良いので はないでしょうか?

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参考文献 [1] Safety-IからSafety-IIへ ―レジリエンス工学入門― Erik Hollnagel [2] 看護管理 Vol.29 No.12 2019年 12月号 [3] レジリエンス・エンジニアリング理論の医療安全への適用可能性について 11

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仲間募集 “日経は、競争でなく協力して楽しく仕事したい仲間を募集しています。 インフレが加速する世界で、ベアによる安定昇給を提供しています。 日経は社員に安心と安定を提供しています。一緒に働きませんか?” 12 Hack The Nikkei / JOBS

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発表者紹介 13 慎重エンジニア。2019年7月、日本経済新聞社に入社。日経IDチーム 所属。趣味は怪 文書の投稿。時折、「イノベーションする組織」などの怪文書を会社Slackの片隅に投稿 する。XP祭り2021は「スケーラブルなチームの作り方」を発表。「組織の流動性の高め 方」や「組織の流動性と企業の競争優位性の相関関係」の研究が好き。好きな言葉は、 いつも心に白装束 。