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「今より便利」をより速く届ける 社内IT部門のチャレンジ IT本部IT戦略部 岩崎和樹

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本日のテーマ 1.社内要望への対応をより速くするIT部門のチャレンジ 社内各部門の要望に対する「対応速度の向上」と「工数削減」を目的とした 【セルフサービスの提供と処理自動化】を組み合わせた運用についてご紹介します。 2 2.SaaSを活用した社内システム改善へのチャレンジ IT資産管理システムをSaaSプラットフォーム上に構築した事例をもとに ・SaaSと既存システムを組み合わせることで 「今より便利」な新システムをすばやくリリースした事例についてご紹介します。

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自己紹介 名前:岩崎和樹(いわさきかずき) 所属:IT本部IT戦略部技術推進グループ 担当:社内各システムの運用管理 DeNAグループのIT調達・購買業務 全社IT予算策定・管理 資産管理システムリプレイス・運用管理 入社:2021年10月 前職:市役所内ITインフラの運用管理 各種システムの更新/運営 超高層ビル向け電気通信設備設計/施工管理 3

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IT本部の担う役割 DeNAグループの幅広い業務をサポートする社内IT部門 【ミッション】 QCDの鼎立(ていりつ) Quality(品質)・Cost(費用)・Delivery(納期) 3つのバランスを技術力をもって追求していく。 4

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IT基盤部 全社ITインフラの運用管理を行う組織 ● サーバ管理 ● ネットワーク管理 ● 共通基盤管理 5 IT戦略部 全社ITシステムの運用管理、サポート、調達契約を行う組織 ● オンプレ/SaaS社内各種システム運用(認証基盤/会計/コミュニケーションツール等) ● 内製システムの開発 ● ソフトウェア資産管理/各部門へのライセンス提供、サポート実施 ● ヘルプデスク運営 ● 業務改善(自動化/効率化) 本日は「IT戦略部の取組」について紹介します

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1.社内要望への対応をより速くするIT部門のチャレンジ 【キーワード】 セルフサービス+自動化 ● セルフサービス IT部門に依頼していた内容を「必要な時、自分で、簡単に」できる ● 自動化 決められた内容を手作業を介さずに実行し、完了できる 6

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1-1.取り組みの背景 社内の満足度低下を防ぎたい ● IT部門の従業員 ○ 問い合わせ対応や作業依頼に忙殺されてしまう ○ 目の前の仕事で手一杯 ■ 新規の取組みや改善の一歩が踏み出しにくい ● 事業部門のユーザー ○ 依頼しても待たされる ■ IT部門のせいで業務が進まないと感じる お互いに不幸な負のループになりそう・・ 7 依頼が多くて 終わらない・・! お願いしても 待たされてばかり!

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1-2.課題解決に向けたチャレンジ チャレンジの目的 ● IT部門の運用工数を削減 ● 対応の高速化 「速く対応するためにメンバーが頑張る!」のではなく・・ 1. 業務を見直し、対応が遅くなる原因を取り除く 2. 必要なときに、ユーザーが自分で/簡単に対応できる環境を作る ○ セルフサービス化 3. 作業を自動化し、担当者の手作業を減らす ○ 作業の自動化 1・2・3の組み合わせで目的を達成する。 8

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1-3.業務の見直し 対応を遅くする影響が大きいものはなんだろう・・? 1. 申請/問い合わせによる作業発生が多い ○ メールやSlackによる依頼 ○ 依頼内容の「解読」や「再確認」必要なもの >正規化し、処理をまとめて実施できるように変更 2. 日々の定例作業量が多い ○ ルーティンワークで日々発生するもの ○ ユーザーからの依頼が日常的に発生するもの >作業を自動化し人手を介さない運用に変更 依頼不要で、ユーザーがセルフサービスで変更できる仕組みの構築 9

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kintoneを使い倒す 申請や依頼は原則としてkintoneに集約する。  >フォーム化することで記載内容や形式を統一できる   記載漏れや曖昧な表現を防ぎ、書き手の思いを「解読」する時間を減らす  しかし一方で・・  ・kintone担当者だけで全ての申請フォームを作成するのは大変&時間がかかる  ・kintoneで申請を受付けた先に手作業が待っている 【より速く】対応するための取り組み 1. kintoneアプリ(申請フォーム)のセルフサービス作成を可能にする。 2. 「よくある設定」を自動設定する「共通プラグイン」提供。 3. kintone申請内容を他システム連携し、手作業を自動化する kintoneを使い倒す 1-4.申請/問い合わせの改善 10

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1-5.申請/問い合わせの改善 1.kintoneアプリ(申請フォーム)のセルフサービス作成 kintoneアプリを従業員誰でも作成/公開できる仕組みを構築 「より速く」便利なアプリのリリースを可能にする ● 業務を熟知した担当者が自分で試行錯誤 ● kintone担当者を介在させなくても良い難易度である ○ 社内用kintone案内サイトを公開  担当者による作成の場合 セルフ作成ならここだけ  要件定義       設計          作成       リリース 全社に拡大>現時点で800を超えるアプリが登録中 11   作成       リリース

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2.kintone社内用共通プラグインの提供 申請アプリでよく使用する機能を「プラグイン」として提供 条件に設定したフィールドの入力値やステータスによって、フォームの制御を実施。 【ソフトウエア使用申請の例】 ・新規使用の場合  部署名等を必須に  使用終了日は非表示に ・使用中止の場合  使用終了日以外を非表示に このような設定値依存による条件設定を GUIで選択し直感的に制御可能。 kintoneに慣れていなくても使い勝手の良いアプリが作成可能 使いやすいアプリをより速く作成できる環境を提供 「1つ作成すれば全社の効率化に寄与する」取組  ※2023年当初時点で約500のアプリで使用中 1-5.申請/問い合わせの改善 12

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1-5.申請/問い合わせの改善 3.kintone申請から他システムへの連携 申請をもらって作業 > 申請内容からそのまま自動処理実施 kintoneのワークフロー(回議)承認をセットにすることで管理を疎かにしない=記録が残る データ作成 申請        承認      連携システム     連携先システム ● システム利用アカウント自動作成 ○ 用途:申請制のアプリケーション利用 ○ 申請→承認→(自動処理)→アカウント登録 ■ ADアカウントを作成し、システム権限グループに追加 ● 電子署名依頼の自動送信 ○ 用途:電子署名の依頼送信 ○ 申請→承認→(自動処理)→AdobeSignに署名リクエストを起票 ■ kintone申請をもとに署名者へ署名依頼を自動送信する 13 申請        承認     

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1-5.申請/問い合わせの改善 (参考)ユーザーアカウントの作成/異動反映 kintoneをはじめ、各システムのユーザーアカウントも連携システムによる自動処理を実施。 人事システム(内製)の登録データをもとに自動処理。 ● ユーザー作成 ○ 入社登録kintone申請をもとにアカウントを自動発行 ● ユーザー変更 ○ 人事システム上の異動情報の自動更新 ○ 異動データを各システムへ反映 ● ユーザー無効化 ○ 退職入力情報をもとに自動的に無効化      更新確認 作成/変更/無効化 人事システム     連携システム          各システム 入社/異動反映の高速化&工数の大幅削減 14     

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1-6.セルフサービス+自動化 1)ナレッジの充実とユーザーへのサジェスト ● 自己解決を促し、問い合わせ件数の流入量を下げる。 2)システム権限設定 ● ユーザー操作による各種権限の自動設定 3)PCキッティング ● ユーザー自身でのPC初期設定 15

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1-6.セルフサービス+自動化 1)ナレッジの充実とユーザーへのサジェスト  ・自己解決したほうが絶対に「速い」  ・自己解決すれば問い合わせは減る  社内サポートポータル        を開設 ● 「よくある質問」を手順を添えてナレッジ化 ● サポートリクエストを送る際に「ナレッジのサジェスト」を表示 自分で解決できる→問い合わせ件数の削減=対応工数の削減 16  社内サポートポータル        を開設

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1-6.セルフサービス+自動化 2)システム権限設定 Googleグループ内のユーザー情報を定期的に取得  追加/更新がある場合はActiveDirectoryに連携することで以下を実現   A:各システムのAD参照による権限設定   B:ADと連動するOktaアプリのアサイン(表示/非表示)設定 必要な時に担当者が自由に設定を変更できる 17 Googleグループ B:Oktaポータル ActiveDirectory 連携システム グループ連携機能 A:各システム SaaSなど 入社 異動 異動 退職 B:Oktaポータル ActiveDirectory A:各システム SaaSなど IT戦略部で連携設定を実施(初回のみ)

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3)PCキッティング:故障や入社などによるパソコンの入替:月100台 【IT部門でのキッティング】        PC貸与前にネットワークやセキュリティ設定        台数が多い&時間と手間がかかる               キッティング済のPCを貸与   納品済PC            【セルフサービスキッティング】                    ユーザー自らオフィスでキッティング                    キッティング終了後はそのままお持ち帰り                     >サポート体制                        キッティングマニュアルを整備                        ヘルプデスクでの現地対応 【テレワーク開始による課題】 オフィス現地でのみ実施可能なため 「リモートキッティング」開始に向けてチャレンジ中 1-6.セルフサービス+自動化 【セルフサービスキッティング】    ユーザー自らオフィスでキッティング キッティング終了後はそのままお持ち帰り >サポート体制 キッティングマニュアルを整備 ヘルプデスクでの現地対応 18                                                                                                                                                                                                                              ・ ・ ・    ユーザー自らオフィスでキッティング キッティング終了後はそのままお持ち帰り           PC貸与前にネットワークやセキュリティ設定        台数が多い&時間と手間がかかる               PCが届かない PC

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1-7.ここまでのまとめ セルフサービス+自動化での満足度向上 ● IT部門の従業員 ○ 問い合わせ対応や作業依頼に忙殺されてしまう >件数を減らすことで負担を軽減 ○ 目の前の仕事で手一杯 >新しい取組へかける時間の創出が可能  =よりユーザーメリットのある施策への対応強化 ● 事業部門のユーザー ○ 申請しても待たされる >必要な時に自分で対応することができる  「待たされる」ネガティブな感情の解消 IT部門もユーザーも幸せな環境 QCDの改善にもつながる 19 この業務、何とか なりませんか..? 自分でやれば速いし 簡単だね。

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2.SaaSを活用した社内システム改善へのチャレンジ IT資産管理システムをSaaSプラットフォーム上に構築した事例紹介 ○ 「より便利で速い」IT資産管理業務の改善 ○ ServiceNowと既存システムを組み合わせで「より速く」システムを構築 【実施の効果】 ● 資産管理の高速化・自動化による工数削減 ● 在庫PCの不足改善>端末サイクルの高速化 ● ユーザーのセルフサービスで機能追加 ● 業務改善サイクルの高速化 ● 短期間/低コストでのシステムリプレイス 20

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2-1.既存システムの課題 資産管理の課題 ● PC貸与者の管理や棚卸の手間が大きい ● 在庫PCが不足し、追加購入コストがかかる ● 費用請求/配賦の事務手間が大きい 「技術負債」への対応 ● 業務フローの変化への対応が間に合わない ● 機能拡張依頼への対応工数が捻出しにくい 資産管理担当者の課題 ● システム操作にかかる手間が多い ● システムリリース時から追加/変更された運用があり、システム外作業がある ○ システム外での管理台帳が複数生まれている ● 実際の業務とシステムの操作がズレている 21

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2-2.「今より便利」なシステム構築へのチャレンジ 更新のきっかけ ● システムのリプレイス相談 ○ 内製システムからパッケージ製品に変更できないか ○ 社内のIT資産運用に適合したシステムへ置き換えたい パッケージ製品選択の基準 ● 業務パッケージとして基本的な機能が備わっている ● 外部SIを使用せずに内製でカスタマイズできる ● 既存の社内システムや他SaaSとの連携が可能 ● 最低限のライセンスで使用できる(管理担当者の数のみで使用できる) 採用した製品 22

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2-3.SaaSを十二分に活かすためのポリシー ServiceNowを使用した新システムを開発するにあたり決定したポリシー 1. 業務をシステムに合わせる ○ 原則としてシステムを業務にあわせてカスタマイズしない。 ○ システムの入れ替えのみでなく、オペレーションも変えましょう。 2. 自動化できる箇所は自動処理とする ○ 工数削減&オペレーションミス防止のため手作業は最小限にしましょう。 3. 不要なことはしない ○ あとで使用するかも。程度のものは実装しない。 ○ UIはシステム標準のものを使用する 4. 資産管理部門のユーザーがカスタマイズ可能 ○ 見た目の変更、項目の追加/変更は担当者レベルで実施できるように。 5. 既存の仕組みやツールを活用する ○ Slack/Google Workspace/Oktaなど ○ 今あるものを有効活用しましょう。 23

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2-4.「今より便利」を叶える機能 作業の自動化 1. PC棚卸の自動化 ■ 未使用資産の特定と返却勧奨>PC活用の高速化 2. リース物件情報更新の自動化 ■ リース会社から提供される在庫リスト ■ 共有スプレッドシートから自動的にシステムへ反映 3. 端末ステータスチェック/更新の自動化>定例業務の高速化 ■ 端末情報の不整合をチェックし対応リストを発行 ■ 管理担当者はリストを消し込んでいけばOK 4. 経理処理の自動化 ■ 部門/子会社請求、固定資産登録>定例業務の高速化 ● 1クリックで請求データをダウンロード ● 専用フォーマットに貼り付けると請求書と内訳書を自動発行 24

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2-5.「今より便利」を叶える機能(PC棚卸の自動化) 1.PC棚卸の自動化 在庫PCの台数が不足し、故障や交換オペレーションがうまく回らない  一方で複数台のPCを使用しているユーザーが多い >そのPCは本当に活用されている?使用していないなら返却してほしい。 ● 棚卸方法の変更 ○ 年に1回のアンケート方式から「使用実態にあわせた随時実施方式」へ変更 ● 棚卸対象の抽出 ○ 「90日以上PCの使用ログが無い」端末を抽出 ○ Slackで使用者へメッセージを送信 ○ Slackメッセージ内の回答ボタンで回答>結果をシステムに反映 ○ ユーザーへ回答に応じた作業案内を送信。 迅速な棚卸し+日常的に使用しているSlackで完結 PC利用サイクル&回答収集の高速化ができるのではないか? 25

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2-5.「今より便利」を叶える機能(PC棚卸の自動化) Slackメッセージのサンプル 送信から1時間で回答率65%を記録 PC在庫運用の高速化>遊休資産を在庫に変換し在庫を確保 負担軽減のみでなく「PCコスト圧縮」につながるチャレンジ 26

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2-5.「今より便利」を叶える機能(リース物件情報更新の自動化) 2.リース物件の追加/更新作業自動化 【これまでの方法】       入力      受領 転記  登録 リース会社   在庫/発注リスト  IT戦略部   登録形式  資産管理システム 【新システムでの方式】     入力        自動登録 リース会社    在庫リスト             資産管理システム 手数が半分以下に改善&情報反映の高速化 最新の状況がシステムに反映されている状態を実現 27  在庫リスト                 入力          入力          受領       登録 現 Google Workspace is a trademark of Google LLC.

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2-5.「今より便利」を叶える機能(端末チェックの自動化) 3.端末ステータスチェック/更新の自動化 オフィスにある「貸出可能PCの実機」と「システム上のステータス」を一致させる作業。 【これまでの方法】        作成       展開   修正                                実施しない=貸出業務に影響 >ユーザー対応の悪化 対象抽出    PCチェック簿  実機確認  資産管理システム 【新システムでの方式】チェックと是正を自動化。人間の判断が必要なもののみリスト化              実機確認    自動チェック&是正    要対応リスト 自動チェックと是正機能により業務工数を半分以下に削減。 +実機の保管場所(倉庫+棚)情報を付与することで貸出業務の高速化を実現 28       展開                                  作成                                      毎月実施の 手間が大きい でも・・ このリストを 片付ければOK

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2-5.「今より便利」を叶える機能(経理処理の自動化) 4.経理処理の自動化 リースPC費用を部門や子会社に請求する業務。 【これまでの方法】        作成       展開      発行                                                                   請求情報抽出   請求元データ  加工修正     請求書(1枚ずつ作成) 【新システムでの方式】請求データ生成を自動化              請求データ生成   請求書発行アプリ   請求書一括発行+内訳書も自動付与 請求書発行業務の工数を1/4程度に削減。 請求書発行アプリはServiceNow機能でなく「あえて」Googleスプレッドシートで実装 >子会社の増やインボイス制度対応など改修が多い 改修コストを初めから下げておく 29              請求データ生成   請求データ生成                請求データ生成      展開                                    発行    展開      発行                                作成                                     展開                                     作成       展開                                                                                     制度変更により 出力される請求情報が そのまま使えない +内訳書の送付依頼

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2-6.システム開発の高速化 ServiceNow上での開発 ● 必要な機能の洗い出し           ○ 要件定義フェーズ ■ 約3か月(22年2月~4月) ● 業務の見直し ● システムとのすり合わせ ○ 設計/レビュー(22年5~6月) ■ 約2か月     プロトタイプを使用したレビューを実施 ○ 他システムとの連携実装 ■ 約1か月(7月) ○ 不足機能の作り込み ■ 約1か月(8月) ○ テスト/トレーニング ■ 約1か月(9月) ○ データ移行/システム切替 ■ 3日(旧システム停止は1日のみ) 準備にじっくり時間をかけることで開発/切替を高速に実施 >システムの寿命が来る前に開始することで準備に時間を使える 連携システム改修以外の開発は担当者1人で完了。 30 業務の把握 業務フローの見直し 必要な機能は・・? プロトタイプレ ビューが 便利&速い 機能を開発 テストと トレーニング

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人事システム※ 端末管理システム※ ・ActiveDirectory ・Jamf Pro ・LanScopeCat ・CrowdStrike データインポート ユーザー情報 インポート ユーザーへの通知 回答インポート 端末利用ログ情報 インポート 【システム全体の模式図】 社内各種マスタ※ ・会計情報 ・所属情報 最新情報 インポート 各システムとの連携はAPIによる。 SaaSと直接接続できない社内システム(※)との連携は連携システムを経由する。 最新情報 インポート 端末利用ログ情報 インポート 31 2-6.システム開発の高速化 認証機能

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2-7.長く使い続けるための工夫 32 管理担当者によるセルフサービスカスタマイズ 考えられるシナリオ ● ビジネスの変化 ○ 子会社の増加、費用請求方法の変更 ● 管理項目の追加 ○ 資産プロパティの追加 ● 処理フローの変更 ○ 環境や状況変化による業務の変化 発生のたびに「改修リクエスト」を出すのは利用者/開発者ともに大変 リクエスト>設計>実装>テスト>公開のプロセスは時間がかかる 【セルフサービスカスタマイズ】を可能にすることで 業務に適合したシステムを長く使い続けられる仕組みを構築 ・処理ロジック/フローの変更 ・プロパティの追加/編集 ・配賦/請求書のカスタマイズ

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2-7.長く使い続けるための工夫 33 管理担当者によるセルフサービスカスタマイズ ● 自動処理はなるべくスクリプトを使用せず、ServiceNow基本機能を組み合わせて開発 ○ 利用者のスキルによらず改修が可能(+日本語対応でよりわかりやすく) トラブル時の原因切り分けが容易 業務フローの見直しとあわせて自動処理の内容も見直し可能。 処理ステップの例

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2-7.長く使い続けるための工夫 34 管理担当者によるセルフサービスカスタマイズ ● プロパティの追加や管理項目名の編集が可能 ○ 画面の構成や項目の並び順を任意に変更可能。データベース項目の追加も可能。 リスト表示項目変更画面                詳細画面表示変更 データベース項目変更画面 環境の変化や要望に関する変更は担当者で実施できる環境。

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2-8.SaaSを活用した社内システム改善へのチャレンジ IT資産管理システムをSaaSプラットフォーム上に構築した事例 ○ 「より便利で速い」IT資産管理業務の改善した事例 ○ ServiceNowと既存システムを組み合わせることで 「より速く」システムを構築した事例 【実施の効果】 ● 資産管理の高速化・自動化による工数削減 ● 在庫PCの不足改善>端末サイクルの高速化 ● ユーザーのセルフサービスで機能追加 ● 業務改善サイクルの高速化 ● 短期間/低コストでのシステムリプレイス 35

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3.全体のまとめ IT部門の工数削減と対応速度向上は両立できる(が、それなりに手間と労力がかかる) ● セルフサービス ○ 自分でできることは自分でやる。困ったときはきちんとサポートする ● 自動化 ○ まずは身の回りの狭い範囲からルーチンワークを自動化。 自動化の勘所をつかむ>ほかの作業も自動化できる 現状に無駄や非効率はないか?QCDのバランスは適切か? よく考慮して対象を決定した上での実行が必要 【目下の課題】 リモートワーク主体の働き方への変化=IT部門に求められるニーズも変化 寄せられる要望や増える運用工数。チャレンジすべき課題も様々。 「今より便利」をより速く届ける チャレンジは続きます。 36