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Jira Product Discovery で 実現する高速仮説検証 開発PM勉強会 主催
 Mai Namikawa コミュニティカンファレンス ACE Tokyo Day ‘23

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わたしは誰? 浪川 舞|Mai Namikawa(Twitter: maidol_28) 音楽大学 ピアノ専攻 バックエンド エンジニア プロジェクト マネージャー プロダクト マネージャー

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コミュニティマーケティングマネージャー新藤さん、お誘いありがとうございます! 開発PM勉強会協賛 チームの教科書対談

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プロダクトディスカバリー できてますか?

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プロダクトディスカバリーって? どんなユーザーの、何の課題を解くべきかを定める 意思決定プロセスにユーザーを巻き込む プロダクトが解決したいのは「ユーザー」の課題です。まずはユーザーが誰なのか、
 何に困っているのか、要件になる前の課題、要求を特定する必要があります。 ユーザーの課題を特定するには、ただPMが1人で考えていても答えに辿り着きません。
 仮説となったユーザー、課題、ソリューションは、実際のユーザーと共に検証します。

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引用:アトラシアン、プロダクトのライフサイクル全体を支援--「Jira Product Discobery」を提供(ZDNET)

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引用:アトラシアン、プロダクトのライフサイクル全体を支援--「Jira Product Discobery」を提供(ZDNET)

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今日のポイント アトラシアンと私、プロダクトディスカバリーと私 プロダクトディスカバリーのありがちな罠 プロダクトディスカバリーに必要なマインド Jira Product Discovery を試してみた結果

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#開発PM勉強会 アトラシアンと私

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アトラシアン製品と私 エンジニア プロジェクト
 マネージャー マーケター プロダクト 顧問 2014〜2017 2017〜2019

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エンジニア・プロジェクトマネージャー時代 | 2014年、エンジニア人生のスタートをJira、Bitbucket、Sourcetreeと共 に歩v | 初めて書いたJiraチケットは先輩から冗長すぎると注意を受けたりE | 今ではスクラム開発はJiraでないとできない身体にE | BitbucketはいずれGithub、Gitlabに移行してしまったがSourcetreeは 今でも相0 | SourcetreeのようなGitのGUIクライアントは業界未経験者にとって 仕組みを理解する最高のツール

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マーケティング部署立ち上げ時代 ‚ SIer企業の中で自社サービスのマーケ ティング部署を立ち上– ‚ 小規模チームとなったこともあり Trelloを導T ‚ QiitaにTrelloノウハウを書いてプチ バズりした過去R ‚ 個人レベルのタスク管理にTrelloが重 ‚ Chrome拡張機能がたくさんある!

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現在、PM育成顧問 e PM組織の育成に関わるようになり、 1on1の議事録にConfluence導Q e 色々なタイプのテンプレートがあf e Jiraとの連携で相性バッチu e チケット進捗に相関した振り返り や評価が可能に

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思えば現在に至るまで アトラシアン製品に 助けられている 私のIT人生 クライアント都合で BacklogやNotionに 浮気することもあるよ

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#開発PM勉強会 プロダクトディスカバリーと私

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コロナ禍前の私の仕事 いわゆる既存案件の「プロジェクトマネージャー」  目的・要件が決まっている状態から、完成を目指してQCDSを調整し、 「ソフトウェア開発」をリードしていくことがメインの責c  案件情報として要求がすでに定められているIT業界の依頼内容が多U  ex. 20xx年xx月に初期リリース目x  ex. 既存システムのリプレー8  ex. 要件定義以降の基本設計から参画

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コロナ禍が呼んだ仕事の変化 0→1の「新規プロダクト立ち上げ」ニーズが爆増  主に非IT業界(ウェディング業界や飲食業界など)のDX進ˆ  事業再生補助金などを活用した新規開発で再建を図る需„  2020年を皮切りにユーザーの「課題」「要求」の特定から
 支援するスキルが必要ƒ  要件になる前段階のファクト収集→インサイト分析→仮説立案→検B  「プロダクトマネジメント」に出会う

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プロダクトディスカバリー の領域へようこそ

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#開発PM勉強会 プロダクトディスカバリーに ありがちな罠

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皆さんのあるあるを聞かせてください アンケートをお手元に開いてご回答ください ファクトがない状態で議論してしまう 根拠のない機能を企画する人がいる 要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 関係者が多くなり優先順位を決めかねる

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ファクトがない状態で議論してしまう 「文字サイズ大きくしたら皆が見やすいサイトに
   なるんじゃない?」 「文字サイズが小さくて離脱している」といったファクトがある提案? 誰かって誰?見づらい、の背景にある理由は何? 「前に誰かが、サイトが見づらいって言ってた気がする」 要チェック 要チェック CS マーケター

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根拠のない機能を企画する人がいる 「いや、新しい技術が出たから
   活用できる機能作ってみましょうよ!」 その機能を作る理由となる「インサイト」はどこにある? 「クライアントの社長が思いついたらしいので、
   急遽文字色の変換機能を作ってください!」 要チェック 営業 エンジニア

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関係者が多くなり優先順位を決めかねる 「文字サイズ調整機能に不具合が出ているので
   そちらの改善を先にやるべきです!」 KPIが違う両者で相互理解をせずにバチバチ対立していない? 「A社からは文字色変換機能があったら
   買うと言われています!」 要チェック 営業 エンジニア

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要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 「なぜ自販機?喉が渇いたならカフェでいいのでは?」 せっかく得たユーザーの情報がブラックボックス化していない? 「喉が渇いた!」 要チェック エンジニア ユーザー ユーザーヒアリングで 得た様々な背景や条件 \決定/

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皆さんのあるあるを聞かせてください アンケートをお手元に開いてご回答ください ファクトがない状態で議論してしまう 根拠のない機能を企画する人がいる 要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 関係者が多くなり優先順位を決めかねる

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#開発PM勉強会 プロダクトディスカバリーに ありがちな罠を JPDで解決する

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解決編:ファクトがない状態で議論してしまう まずはファクトとなる調査結果を気軽に投稿して一箇所に集める!

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解決編:根拠のない機能を企画する人がいる その機能を作る理由となる「インサイト」が集まっているか見つける

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解決編:関係者が多くなり優先順位を決めかねる 様々な角度で影響度を重みづけ。ROIの高い施策を共通認識しよう 各部署のKPIを掛け合わせで検討できる

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解決編:要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 要件が決まる前段階の背景を共有して開発すべき機能の解像度をUP 様々なビューで開発メンバーも参照可能

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皆さんのあるある 投票結果を 見てみよう

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当日の会場での アンケート解答は このような結果でした! 会場の皆さんも 色んなあるあるに 出会してました!

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#開発PM勉強会 Jira Product Discoveryを 試してみた結果

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大規模組織での所感 導入の壁はあり、導入したらメリット多数! ° 作成者権限以外に、 なのがありがたš ° 意思決定者は絞ったほうが良いが、ステークホルダーにもアイデアだしに参加してほし い、背景を知ってほしい、といった時に便ž ° 複数プロジェクトをJiraで管理してお膳立てされているので ° 今までアイデアの種、インサイトが一箇所にまとめられていなかっt ° 各プロジェクトのバックログに「いつかやるかも」のような謎エピックが複数誕S ° Slackなどチャットに他部署からの要望が散z ° Confluence、スプレッドシート、あちこちにユーザーヒアリング結果v ° これらの課題を一箇所にまとめて解決できるのがJP4 ° ただし、各プロジェクトの担当に ° 結果的に一部のプロジェクトのみで取り入れられたりと中途半端になりそうな予感も… 投稿者権限が無制限 連携のメリットが最大 新しいツールやフローを浸透させるのは至難のÄ

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スタートアップでの所感 経緯の共有に一役買う!ツール連携を使いこなせると尚良し k クイックに 安心h k 他のWiki的ツールのデフォルトにはない機能(インサイトの紐付け、重みづけなど)が あり、整備コストが低い、リソース不足でも導入しやす¤ k 1人で初めても思考の整理に役立‡ k 0→1はもちろん、1→10でも重宝しそ‚ k 初期に導入していればPMFした後の混沌とした状況を回避でき’ k 人が増えた時に、 ことができ’ k ただし、小規模ではJiraなどのプロジェクト管理ツールを導入していないこともあ’ k Githubのチケットで済ませていたり、GoogleドキュメントやNotionなど低コストから 始められるツールを使ってい’ k かも テンプレートで始められる 立ち上げしたメンバーの意図や背景をJPDで追いかける ツール間の連携が肝、になる部分をうまく使いこなせない

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#開発PM勉強会 まとめ

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プロダクトディスカバリーに必要なマインド 憶測や妄想ではなくファクトを重視する 機能・ソリューションではなく課題から考える ユーザーの解像度をとにかく上げる 小さく、早く検証を繰り返し、失敗しても学習する ユーザーとユーザーの課題を探求する!

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このマインドをクイックに 試せる環境が

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ありがとうございました コミュニティカンファレンス ACE Tokyo Day ‘23 次回の開発PM勉強会 お知らせするので ぜひTwitterをフォローください♪