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ICH S5 生殖・発生毒性の検出 2 2020/11/8 Ver. 1.0

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In vivo試験のデザインと評価 1つ以上の哺乳類in vivo試験で評価する • 胚発生・出産後のすべての時期を検証する • 3ステージ(FEED、EFD、PPND)で検証する *FEED: Fertility and Early Embryonic Development、生殖能力と初期胚発生 EFD: Embryo-Fetal Development: 胚から胎児発生まで PPND: Pre- and Postnatal Development: 出産前後

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FEED(生殖能力、初期胚発生)の検証 生殖能力から着床前後までの有害性を検証する • 通常最低2週間の多回投与試験で検証する • 生殖能力検証はげっ歯類、両方の性で実施する

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生物学的製剤でのFEED検証 げっ歯類/ウサギで生理活性がある場合には検証を必要とする • 生理活性のある動物で3ヶ月の試験で検証する • 終末期ガンなどで利用するものであれば、成獣だけ使用する

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EFD(胚・胎児発生)の検証 基本的にすべての医薬品を研究の対象とする • 受胎後のメスでの胚・胎児器官形成を検証する • げっ歯類とそれ以外の哺乳類の2種で検証する • 少なくとも片方の種では薬力学的応答が必要 • 活性のある種がなければ、形質転換体などを使用する

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生物学的製剤でのEFD検証 2種で実施することは低分子と同じ • 2種は共に薬理学的に妥当である必要がある • EFDの代わりにPPNDを拡大して行うこともある

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EFD検証に関する別のアプローチ in vivoと同等の動物の使用を減らす試験を利用できる • in vivoの標準試験と同等の結果が得られる必要がある • 複数の試験法による検証を含む、一連の試験が必要

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EFD検証に関する別のアプローチ WOCBPを含む第3相試験実施のための2つのオプション • 1種での検証ともう1種でのpEFD研究 • 2種でのpEFD研究で、1種は薬理学的効果があるもの *WOCBP: Women of childbearing potential、出産可能性のある女性 pEFD: Pre Embryo Fetal Development

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PPND(出産前後)の検証 出産前、出産後授乳期の有害性を検証する • 基本的にはげっ歯類で検証する • 予試験は安全性を担保しないが、用量・試験系決定に有用 • 別アプローチはICH S11に記載