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事業を成長させるQA体制の作り方 Sansan株式会社 技術本部 Sansan Engineering Unit Quality Assuranceグループ グループマネジャー 横田 明浩 急 成 長 S a a S 企 業 が 語 る “ 攻 め の Q A ” ~ S a n s a n × S H I F T 品 質 保 証 の 舞 台 裏 ~

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2009年にSansan株式会社に入社。 現在のSansanのベースとなる機能の開発にエンジニアとして従事。エンジ ニアリングマネジャーを務めた後、2019年からQA組織の立ち上げに携わる。 現在はSansan、Eightと複数のプロダクトの品質向上に向き合いながら、 Sansan事業におけるQAグループのマネジャーを務める。 横田 明浩 Sansan株式会社 技術本部 Sansan Engineering Unit Quality Assuranceグループ グループマネジャー

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Sansan株式会社とは 3 名刺管理から、働き方を変える 名刺でつながる、 ビジネスのためのSNS あらゆる請求書を オンラインで受け取る 設立年 2007年6月 資本金 63億12百万円 (2021年5月31日時点) 代表者 寺田親弘(代表取締役社長) 事業 働き方を変えるDXサービス (クラウド名刺管理サービス等)の 企画・開発・販売 拠点 表参道本社 Sansan One Sansan パラシオ 関西支店 福岡支店 名古屋支店 東京証券取引所市場第一部 グループ会社 Sansan Global Pte. Ltd. (シンガポール) Sansan Corporation (アメリカ) ログミー株式会社 上場証券取引所

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Agenda - QAが求められるときとは? - SansanのQAの対象領域 - それぞれの領域で求められること - 各ニーズに対する取り組み例のご紹介 - まとめ 事業の成長を支えるための、Sansan QAの取り組み例をご紹介

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はじめに

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- 多くはプロダクトに何らか品質面の課題があるとき - 事業が一定大きくなってくると、壁のような存在として立ちはだかる QAが必要になるとき 不具合が日々見つかり 改修に追われる 新しい企画が出ても 手を動かす時間が取れない

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QAが必要になるとき 品質について「現状何が課題なんでしたっけ?」と聞いても 即座に思い浮かばないというケースが存在する → 深堀りしてみると、別のニーズがあることに気づく しかし、そればかりでもない。

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SansanのQAの対象領域 Mobile Sansan Data Hub (AppExchange) PC

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それぞれニーズが違った 品質を維持しつつ 期日までに リリースしたい 開発の工数を 確保したい 品質を上げたい Mobile Sansan Data Hub (AppExchange) PC

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ニーズ別QA体制

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課題 Case1: 品質を上げたい 日々インシデント が発生 新規開発がなかなか 進まない 改善の工数捻出も ままならない

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インシデントの発生件数 Case1: 品質を上げたい - トラブルが多い箇所からテストに入る - 徐々にテストできる領域を広げ、機能全体を理解し ていく - リグレッションテストを整備して同じバグの再発を 防ぐ 注目指標 対応策

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- 一年かけてインシデント発生数 を月当たりゼロに - 新たな施策を企画する、攻めの 時間が取れるように Case1: 品質を上げたい 結果 テスト対象領域の拡大、さらなる品質向上へ

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Case2: 開発の工数を確保したい 課題 開発の人数は少ないが もっと多くの案件をリリースしたい テストを外部のメンバーに 手伝ってもらって 開発の工数を増やしたい

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Case2: 開発の工数を確保したい 注目指標 対応策 テストエンジニアのキャパシティ - 開発者でないと対応できない内容以外のすべてのテ ストを引き受ける - 開発・QA双方からアラートが出始める人数比を観 察し、事前に手を打つ - 週次で各プロジェクトの進捗を共有し、開発・QA 双方でいつまでに何をするかの認識合わせ

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Case2: 開発の工数を確保したい 結果 - 現在では3並列程度のプロジェクトに同時対応可に - 開発者は開発に集中できる状態へ - 開発者のみのときよりもリリース量が増加し、攻めの価値提供へ - 第三者にテストしてもらえることで安心感も生まれた(やや副次的) さらにテスト工数削減へ、テスト自動化が次の関心事に

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Case3: 品質を維持しつつ、期日までにリリースしたい 課題 事業欲求でリリース日が必達 しかし、開発だけでは テストの工数が足りない かと言って テストを薄くするわけにも・・・

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Case3: 品質を維持しつつ、期日までにリリースしたい 注目指標 対応策 期日と工数 - プロジェクトに並走して、テスト計画、設計を同時 並行で実施 - 広い視野でリスク分析から、早めに開発・QA両者 で対策を協議 - 質問票ベースで仕様の抜け漏れがありそうなところ に気づいてもらう

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- 15人月のプロジェクトが3ヶ月でリリースされる - リリース後1ヶ月以内のインシデント発生4件 - 先行で受注していた顧客にも遅滞なく新サービスを提供でき、事業に新た な攻めの一手を提供 Case3: 品質を維持しつつ、期日までにリリースしたい 結果 品質リスクの高いプロジェクトはQAに相談、が定着

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まとめ

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- 実はこれらはいずれも、QCDのどれかにプロットされる話 - Case1: 品質を上げたい - Case2: 開発の工数を確保したい - Case3: 品質を維持しつつ、期日までにリリースしたい 着目すべきポイント

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- 実はこれらはいずれも、QCDのどれかにプロットされる話 - Case1: 品質を上げたい - Case2: 開発の工数を確保したい - Case3: 品質を維持しつつ、期日までにリリースしたい 着目すべきポイント どれを優先させたいかが変わっているだけ Q C Q+D

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- 同じプロダクトの中でさえも、課題や状況はばらばら - ここまで採ってきた手法は個別最適の結果であり、こうすれば絶対うまく いくと言う銀の弾丸のような体制はない - ただ、開発者とQAがお互いに相談しやすいという関係性は共通していた ように思う - そして、うまくいくサイクルも共通しているのではないかと思う 事業を成長させるためのQAとは

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品質から事業を成長させるサイクル プロダクトの品質を良くする プロダクトの競争力が上がる 時間が取れる できることが増える

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- 事業を成長させるQA体制にひとつだけの答えはない - が、うまくいく要因に開発とQAの関係性は関係があるだろうし、うまく いき始めるときの成長サイクルは共通している - 成長サイクルは「守る」ことで「攻め」につながることを示唆している まとめ まずは対話からニーズを探り、できることから一歩ずつ

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