Link
Embed
Share
Beginning
This slide
Copy link URL
Copy link URL
Copy iframe embed code
Copy iframe embed code
Copy javascript embed code
Copy javascript embed code
Share
Tweet
Share
Tweet
Slide 1
Slide 1 text
初代プリウスにみるアジャイル開発の要素 と現代の環境での進め方について 2023/9/16 スクラムフェス三河2023 トヨタ自動車株式会社 パワートレーン機能開発部 竹内 パワートレーン統括部 南野 注:パワートレーンは、原動機(エンジンやモーター)~タイヤの前までの動力伝達部分(駆動)の総称
Slide 2
Slide 2 text
トヨタ自動車(株) パワートレーン機能開発部/第1機能開発室/室付 兼)第2パワートレーン開発部/部付 兼)モーターユニット開発部/プロジェクト推進室/室付 アジャイルコーチ・プロジェクトマネージャー たけうち しんいち 竹内 伸一 パワートレーンとスポーツ車両で 企画~CAE~設計~実験~制御など、 幅広く技術開発の現場に携わってきました。 初代プリウスのシミュレーション、 F1のローンチ制御などにも関わりました。 最近は、人工知能開発推進や、 アジャイル開発推進をしています。 今回初めてスクフェスに参加します。 よろしくお願いします。 日進ジャズ協会準備委員会の代表理事もしています。
Slide 3
Slide 3 text
トヨタ自動車(株) パワートレーン統括部/BRプロジェクト進行管理室 プロジェクトマネージャー アジャイルコーチ・DRBFMエキスパート なんの けいし 南野 圭史 私は、エンジン設計・評価を軸に開発に関わり、 未然防止・再発防止を通じプロセス・ツール 改善に踏込んだ車両及びパワートレーンの 品質向上に努めてきました。 最近では、変化が激しい時代に対応できる プロジェクトマネジメントを構築するため、 アジャイル開発の推進に取り組んでいます。 今回初めてスクフェスに参加します。 よろしくお願いします。 名古屋大学で設計製図の非常勤講師もしています。
Slide 4
Slide 4 text
1.目的 2.背景 3.初代プリウス開発からの学び 4.リアルプロジェクトからの学び
Slide 5
Slide 5 text
1.目的 2.背景 3.初代プリウス開発からの学び 4.リアルプロジェクトからの学び
Slide 6
Slide 6 text
アジャイル開発とはなにか? 我々が知っている(調べる事ができる) プリウスの開発実例と照らし合わせ理解 を深める。(社内アーカイブが整理されている) 30年前の昔のアジャイル開発と 今の環境(DX技術・職場環境などの違い)での 現代のアジャイル開発のアプローチの必要性理解 も深める。
Slide 7
Slide 7 text
1.目的 2.背景 3.初代プリウス開発からの学び 4.リアルプロジェクトからの学び
Slide 8
Slide 8 text
XP(品質が全て) ペアプログラミング 責任はチーム全体 テスト駆動型 Patterns 建設業界の環境 設計のプロセス手 引き 車両やパワートレーンで品質・燃費・価格で、 より良い商品を提供できるよう成長してきた。 トヨタ TPS Ford・GM ホンダ CITY開発 スクラム(透明性・検査・適応) CITY・プリウスのような開発が継続的に 誰でもできるよう考案されたフレームワーク LEAN ソフトウェア開発 無駄を省き 生産効率を向上 カンバン カンバン一つで 全ステータスや 情報が分かる アジャイル開発 テスラはハード込でアジャイルプラクティスを 駆使し、高品質で変化に強い電気自動車 (BEV)開発を実現し覇権を争っている。 生産・物流向け 技術開発向け 日本の自動車産業 初代プリウス開発とアジャイルとの関係 トヨタ
Slide 9
Slide 9 text
100年に一度の変革期において、アジャイルな対応が注目される中、 ジェフサザーランド博士は“スクラム”を育てる過程で、初代プリウス開発のやり方を参照 そこで、今後のトヨタのプロジェクトマネジメントの糧とするため、 プリウスアーカイブを照らし合わせ社外アジャイルコーチと一緒に分析。 スクラムの源流 日本の製造業が、いかにして世界の ソフトウェア開発プラクティスを変革したか 2005/9/28 JAOO,Aarhus,デンマーク
Slide 10
Slide 10 text
かわぐち やすのぶ 川口 恭伸 アギレルゴコンサルティング株式会社 シニアアジャイルコーチ 株式会社ホロラボ シニアアジャイルコーチ 一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会 代表理事 一般社団法人 DevOpsDays Tokyo 代表理事
Slide 11
Slide 11 text
まつもと けん 松元 健 通称:マツケン アギレルゴコンサルティング株式会社 シニアアジャイルコーチ 個人事業主/中小企業診断士 一般社団法人アジャイルチームを支える会 理事
Slide 12
Slide 12 text
ながせ みほ 永瀬 美穂 株式会社 アトラクタ(co-founder兼CBO) 一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会理事 産業技術大学院客員教授 筑波大学・東京工業大学・琉球大学非常勤講師 認定スクラムプロフェッショナル(CSP)
Slide 13
Slide 13 text
Kumu Inc. / 代表理事 Catalyst, アジャイルコーチ 一般社団法人スクラムフェス大阪実行委員会代表理事 スクラム道関西(co-founder) あきもと としはる 秋元 利春 通称:Aki
Slide 14
Slide 14 text
日本を代表するアジャイルコーチが大手町に集結@3/27 ドリームチーム結成 プリウスアーカイブを アジャイル・スクラム視点で分析 この活動においては、参加者全員と守秘誓約書を締結
Slide 15
Slide 15 text
最初に覚えておいてほしい事(1/2) <当時のDX技術って?> 一人一台のPCになって電子メールが開通 メーリングリストが駆使された が世に出てきた を使って、車両ハードモデルと エンジン・モーター・ブレーキ・バッテリー協調制御モデル が結合され、車両全体モデルでの技術検討が行われた
Slide 16
Slide 16 text
最初に覚えておいてほしい事(2/2) <当時の職場環境って?> まだまだ働き方改善の余地のある時代 熱血社員もチラホラ コミュニケーションはドッジボール チキンレースに陥りやすい時代背景 それでは30年前の時代にタイムスリップしま~す!
Slide 17
Slide 17 text
1.目的 2.背景 3.初代プリウス開発からの学び 4.リアルプロジェクトからの学び ~アーカイブ分析と内山田EFインタビュー~ トヨタ挑戦者列伝|初代プリウス開発 (sharepoint.com)
Slide 18
Slide 18 text
初代プリウス振り返り トップの危機感 トップが(根拠はないが) いい意味で現場力を信頼 トップ×部次長ギャップ トップ×部次長 ギャップ 課題だらけの 超短期開発 正式部署化からラインオフまで 24ヶ月(試作車は完成済) 「世の中のためになる、お手本のないハイブリッドを全責任を持ち、先駆けて出す」 という想いと、チームワークのよい連携 トップが想いを力説 試作工場に溜まっていく
Slide 19
Slide 19 text
1992年9月、 「いつまでも同じクルマの作り方をしていていいのか?」 という豊田英二名誉会長の一言が始まりだった それは“TOPの危機感”だった
Slide 20
Slide 20 text
1994年2月 新生G21が発足、、、 環境・燃費をテーマとしたが、部次長メンバーは、 「ABS/エアバックの標準装備ですらコストが掛かると激論している最中、 お客様は、燃費なんかには、もっとお金を払わない」と辛辣な反応だった
Slide 21
Slide 21 text
しかし、その年、1994年7月 活動報告会での役員の反応は、 「21世紀はクルマが増え、資源・環境問題は、いずれ直面する課題、 また誰も取り組んでいないのが良い!」 と好感触だった
Slide 22
Slide 22 text
そうこうしている内、、、 1994年11月、 東京モーターショーにハイブリッドで出展、 20世紀中の市販化が決まった
Slide 23
Slide 23 text
1995年6月、和田副社長は言った 「我々がやっていることは競合もやっている!早く出そう」 ラインオフの1年前出しが決まった
Slide 24
Slide 24 text
その年、1995年12月、 豊田章一郎会長と奥田社長は言った 「京都で行われるCOPの会議に間に合わせよう」 それはラインオフの更なる1年前出しだった
Slide 25
Slide 25 text
翌年1996年1月、和田副社長は言った 「これより大事な仕事なんかありゃせん!」 バラバラだった各部署が一つになる瞬間だった また、課題だらけの超短期開発の始まりでもあった、、、
Slide 26
Slide 26 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち ここからは、当時の開発者たちによる座談会のサマリを紹介させて頂きます
Slide 27
Slide 27 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち
Slide 28
Slide 28 text
No content
Slide 29
Slide 29 text
企画 開発 号試 設計 試作 生製準 【モータ/トランスアクスル】RAV4 EVで培った内製モータ技術とATの技術を組合せ最大効率を追及 部署Aシミュレーション 部署Bシミュレーション 部署Cシミュレーション システム提案 生準着手 試作 図面 図面×試作品 モータ寸法が違う 量産設備 最新ツール活用と、内製化の強みであるコミュニケーションを近くでよくやることで「超短期」開発&生準を実現 開発提案 開発提案/正式図 前に前代未聞 現場が近く原価低減を織込易いが、 こんなの作れるか!自分でやってみろ! ⇒キャッチボールというよりドッチボール できてもいないエンジンの燃費マップ とか、モータの効率マップ等を各部署 のシミュレーションデータを集めた提案 モータ効率がでない ハイブリッドシステムの選定は シミュレーション技術があったからできた
Slide 30
Slide 30 text
ハイブリッドシステムの選定は シミュレーション技術があったからできた
Slide 31
Slide 31 text
現場が近く、連携は取り易かったが、 「こんなの作れるか!自分でやってみろ!」等 そのコミュニケーションは、キャッチボール というよりドッチボール!
Slide 32
Slide 32 text
実際、量産設備で作ったら モータ効率が出ない 生産準備では、 「正式出図せず着手とは 前代未聞だ!」 トライ&エラーの中、最新ツール活用と内製化の強みである連携で超短期の開発と生準を実現
Slide 33
Slide 33 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち
Slide 34
Slide 34 text
No content
Slide 35
Slide 35 text
企画 設計 実車評価 【ハイブリッドシステム制御】トヨタ初のシミュレーションで80種のシステム案から一つに絞込み プロジェクトメーリングリスト初採用 シミュレーションを使い80種 のシステム案から選定 エンジン制御 仕様変更 実車で全く燃費だせず あらゆる走行範囲で 機能することを シミュレーション確認 社外走行でのバッテリ熱問題 現場からCEまで全員発信できスムーズな情報共有を可能 パソコン/シミュレーションがなければ、こんなに早くシステム選定から量産化までできなかった 試作次数が変わるとゼロスタート ユニット/制御の変化が分らない 実車はシミュレーションと違い悪化 アジャイルに近い開発をやっていた 指令通りエンジントルクだせず エネルギ マネジメント成立 試行錯誤 モデルベース開発適用の黎明期、最新ツール活用しアジャイルな開発を実現 判断は人/組織のフィルタを除き技術で語る 「やるの?」→「やる!」 へ雰囲気変化 走行中エンジンを止めない 計画が、補機だけでは燃費目標 に足りず、止めることになった
Slide 36
Slide 36 text
当初、走行中にエンジンを 止めない計画だったが、燃費目標が 足りず、止めることに!
Slide 37
Slide 37 text
試作次数が変わると ハード/ソフト互いに変化が分らず ゼロスタート! 実車はシミュレーション 通りにはいかず
Slide 38
Slide 38 text
エネルギ マネジメント成立 に試行錯誤
Slide 39
Slide 39 text
まさに、アジャイルに近い開発をやっていた
Slide 40
Slide 40 text
パソコンがそんなに普及していない時代にメーリングリスト初採用 現場からCEまで全員発信できスムーズな情報共有を可能に!
Slide 41
Slide 41 text
パソコン/シミュレーションがなければ、こんなに早くシステム選定から量産化までできなかった
Slide 42
Slide 42 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち
Slide 43
Slide 43 text
No content
Slide 44
Slide 44 text
【ハイブリッド電池】EVと全く異なる使用条件での商品化 お手本なく大変だったが、トヨタも仕入先も、対等に垣根なく、ワンチームで楽しく開発やりきり 企画 設計 実車評価 電池 ECU 仕入先 部長 メンバー 定例(土日)制御mtg 関係仕入先様が毎週集まり、 密度高く次週やること決定 やりましょう 合弁(半内製化) 短期開発 やれない しぶしぶ 承諾 性能/構造 仕様決め 風当り等 次々クリア 冷却スペース、埃入りNG 内山田CE指示でラゲージへ ラインオフ1年前に搭載変更 ハイブリッドSOC制御 毎週 社外走行 冷却性能評価 寿命推定 挙動把握困難 電池監視用 モニタパソコン車載 トライ&エラー 補機屋から主機屋となりモチベーションアップ お手本がないため性能目標・仕様は自分達で決め全て完結 ハイブリッド電池 技術難易度高い 超短期開発 電池パック搭載変更 (床下→ラッゲージ)
Slide 45
Slide 45 text
ハイブリッド用電池は 技術難易度高く 且つ超短期開発 電池パック 搭載が変更 (床下→ラッゲージ)
Slide 46
Slide 46 text
トライ&エラー 等で苦戦 冷却性能評価
Slide 47
Slide 47 text
毎週 社外走行 電池監視モニタ用 パソコンを車載 お手本がないため、創意工夫し、性能目標・仕様を自分達で決め全て完結
Slide 48
Slide 48 text
短期開発に対し、部長は渋っていたが、メンバーが説得、承諾させる等 補機屋から主機屋となりモチベーションアップ ECU 仕入先
Slide 49
Slide 49 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち
Slide 50
Slide 50 text
No content
Slide 51
Slide 51 text
【回生ブレーキ】理想としたフルバイワイヤは信頼性で断念、油圧ブレーキとの繋がり/フィーリングは賛否両論 企画 設計 評価 上司 メンバー 仕入先 トヨタの内製/開発と仕入先がいい関係で、皆が自分事という一体感により、新技術が実現 実車評価 内製は実現できる 技術あり フルバイワイヤ断念 フェールセーフ やりきる自信なし 故障時の性能 ブレーキとして壊れた後 の性能語った最初の車 内外製検討 制御システム主要部品は内製で支援 仕入先含め全員が自分事化 内製×仕入先の良好な関係 〇寒社外走行 メンバーに任せた メンバーは モチベーション アップ 成功するイメージのみでマイルストンを作成 顔がまともで目がしっかり してるからやっていい 役員報告 フィーリング 制御苦労 できない
Slide 52
Slide 52 text
できない 仕入先
Slide 53
Slide 53 text
内製は実現できる 技術あり 制御システム主要部品は内製で支援 仕入先含め全員が自分事化し、 内製×仕入先は良好な関係を構築
Slide 54
Slide 54 text
メンバーに任せ、 メンバーは モチベーション アップ 成功するイメージしか持っていなかった 役員等 上司
Slide 55
Slide 55 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち
Slide 56
Slide 56 text
No content
Slide 57
Slide 57 text
企画 設計 試作 評価 内山田 CE 上司 部次長 メンバー 評価法/基準なし 内製ならではのスピード感 【電動パワステ】ハイブリッドに限らない燃費技術として開発 図面 電動パワステだけはちゃんと見ろ チキンレース 俺はイ●だ 「ド●船には乗れない」 と開発を拒む! 電動パワステができないと 皆のチャレンジが水の泡 になる テストピース作成 水没試験 グリス固着は すぐ現物評価 試験装置製作 試行錯誤 しながら評価 SE 工場に関係するから参加 させろという情熱と目利き 内製化の強み、コミュニケーションよく現物で即試作・即評価することで「超短期」開発を実現 超短期開発やれる と思っていた ハイブリッド システムが 先にこける こんなふ●●た もの作れるか 「プリウスに必要な燃費 技術のためやってくれ」 とスポンサになってくれた 電動パワステスポンサ
Slide 58
Slide 58 text
「電動パワステはプリウスに 必要な燃費技術だ! やってくれ!」とスポンサに! 内山田 CE
Slide 59
Slide 59 text
上位層 パワステは 安全に関わる最重要部品 「ド●船には乗れない」 と開発を拒む!
Slide 60
Slide 60 text
ハイブリッド システムが先にコケる と信じている メンバ チキンレース
Slide 61
Slide 61 text
内製ならではのスピード感 で開発は進んだ! 内製で試験装置製作 試行錯誤 しながら評価 内製化の強みである“コミュニケーション”と“即試作・即評価”で「超短期」開発を実現 実際に設計に入ると 「こんなふ●●たもの作れるか!」と 喧々諤々しながらも、
Slide 62
Slide 62 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち
Slide 63
Slide 63 text
No content
Slide 64
Slide 64 text
開発 生準 号試・発準 米 日 欧 【認証】世界初を目指し、認証当局と折衝 大規模な新規システムに対し、本当に重要な機能を押さえ、確実な日程管理と構えにて対応 法文ではブレーキは4輪に加わることに対し、FFの回生ブレーキはフロント にしか効かないためNGだが、当局に相談し、前向きな解釈により合意 バッテリ状態を把握できる新しい燃費試験法を発信 法文にない回生ブレーキの取扱いを渉外 説明資料作成 (電子制御システム フェールセーフ等) 自工会を介さずトヨタ単独で折衝 世界的に宣伝効果あるため、国交省は前のめりで対応 認証資料作成 開発と同時進行で認証対応 認証資料の再提出リスク回避 認証車製作 持込登録 量産検査工程 未完成のため 高電圧関連の説明は レスキュー等へも実施 立合受験 新機構の失敗 リスク回避 国交省の担当者も 3年毎に替わるため 素人でも分かる 資料づくりを要望 従来の試験法ではバッテリ状態により燃費値が定まらないことへの理解・納得が一番苦労
Slide 65
Slide 65 text
従来の試験法では、バッテリ状態により燃費値が定まらない! ということへの当局の理解・納得に一番苦労した 米
Slide 66
Slide 66 text
自工会を介さずトヨタ単独で折衝 ハイブリッドは世界的に宣伝効果あるため、国交省は前のめりで対応 日
Slide 67
Slide 67 text
量産検査体制 が間に合わず 立合受験 新機構の失敗 リスク回避 新技術ということで、 素人でも分かる 資料づくりを要望 日 持込登録
Slide 68
Slide 68 text
法文ではブレーキは4輪に加わることに対し、FFの回生ブレーキはフロントにしか 効かないためNGだが、当局から前向きな解釈を頂き合意 法文にない回生ブレーキの取扱いを渉外 欧
Slide 69
Slide 69 text
当時の開発者たちによる座談会 1.モータとトランスアクスルの関係者たち 2.ハイブリッドシステム制御の関係者たち 3.ハイブリッド電池の関係者たち 4.回生ブレーキの関係者たち 5.電動パワステの関係者たち 6.認証の関係者たち 7.工場の関係者たち
Slide 70
Slide 70 text
No content
Slide 71
Slide 71 text
設計 評価 生準 号試 量産 トヨタ 仕入先 工場大部屋では、難問は多かったが互いに助け合い、情報収集・共有の場としてとても機能 工場大部屋 品質RE 世界初への参画で前向き・協力的 超短期生準 (本型一発) 意匠部品変更 電池脱着苦労 昼夜 不具合 解析 不具合 多発 仕入先テストコース 24hr×3日間 テストコースで合同評価 メインは仕入先評価 大部屋で 一つ一つ 解決 振動騒音測定・条件作り モータ走行でシビア になる異音の検査 全車走行検査 社外走行確認 工場 逆RE(※) 製生準に向けどんな評価がいるか等 ハイブリッドシステムの情報を集めた 監査工場 逆RE ※工場の人が設計に常駐(異例) RE: Residence Engineer 【工場】世界初の量産のため、各ショップが集まる工場大部屋の初運用
Slide 72
Slide 72 text
【工場】世界初の量産のため、各ショップが集まる工場大部屋の初運用 工場関係者も関心が高く 工場の人が設計に常駐 生産準備に向け、どんな評価がいるか等 ハイブリッドシステムの情報を集めた
Slide 73
Slide 73 text
製生準や量産で 発生した課題は 一つ一つ 大部屋で解決 モータ走行でシビア になる異音の検査 超短期生準の ため本型一発 プロジェクトメンバー 設計 製造
Slide 74
Slide 74 text
世界初への参画で前向き・協力的 仕入先 以上が、当時の開発者たちによる座談会の概要の紹介でした
Slide 75
Slide 75 text
アーカイブ分析
Slide 76
Slide 76 text
世のため、手本のないハイブリッド を全責任を持って先駆けて出す 補機屋から主機屋へ 走行中エンジンを 止める制御に挑戦 制御システム主要 部品は内製で支援 初挑戦の現認体制 異次元のスピード切替 世界初の技術へ QRE積極参画 合弁で半内製化 アーカイブ分析 メンバ各々が、課題感を腹に落とし、密な情報共有により、全体最適思考となり、超短期開発を乗り切った キーワード アーカイブ トップ の想い 浸透 上位 からの 信頼 お手本 なし 高い 士気 内製の 強み ツール 活用 現地 現物 評価 近くで ワン チーム リスク 回避 同時 進行 上司 はしご 外し 振り返り レ レ レ レ レ レ レ モータ/トランスアクスル レ レ レ レ ハイブリッドシステム制御 レ レ ハイブリッド用バッテリ レ レ レ レ レ レ レ レ レ 回生ブレーキ レ レ レ レ レ レ 電動パワステ レ レ レ レ レ レ レ レ 認証 レ レ レ レ 工場 レ レ レ レ レ 高い士気 内製の強み 現地現物評価 近くでワンチーム ハイブリッドという新技術 ツール活用 お手本なし 強い課題感の認識・共感 【キーワード整理】 情報共有マインド
Slide 77
Slide 77 text
初代プリウス開発とスクラムの関係 初代プリウス開発はスクラム要素を多く含んだ取り組みを実践 初代プリウス 開発キーワード スクラム 要素 アジャイルコーチコメント スクラム対象ワード 現地現物評価 ● 試作初号車を半年で作成/作ってみると数字が出ない Test First,Sprint Review 近くでワンチーム ● 近くで一緒にやる/不具合を大部屋で一つ一つ解決 CrossFunctional Team お手本なし ● G21行動規範/性能目標を自分たちで決めて完結させる Working Agreement 高い士気 ● ”世の中のために必要”前のめり/失敗してても転んでもただでは転ばない Self Management 内製の強み ● 身内に作っている人がいると話が早い/内製なので1週間で作って治せる Fix it now ツール活用 ● シミュレーションないと早く選定できない/車載PCでリアルタイムモニタリング Continuous Integration 同時進行 ● 正式図なしで生産準備入る/開発量産並行 認証は持込対応 Type C Scrum リスク回避 - スクラムは早期から現物確認しリスク発現前出し/良いイメージでやっていく ー トップの想い浸透 ● これより大事な仕事はないと力説/打合せの度ラインオフ早まるのはアジャイルの原型 Vision/Product Owner 上位からの信頼 ● やってる人の目の色で判断/前向きなリーダをおいて一緒に学ぶ Respect and Trust 上司はしご外し - スクラムと違い、心理的安全性が少ない部署もあった ー
Slide 78
Slide 78 text
初代プリウス チーフエンジニア 内山田エグゼクティブフェローインタビュー
Slide 79
Slide 79 text
内山田さん、 初代プリウスは、優秀なメンバーが取り組んだから 21世紀に間に合ったのでしょうか? 内山田EFインタビュー@2023/8/3(1/3) いいえ!初代プリウスは、決して各部署のエースが集まったから できた訳ではない トヨタ社員なら、ほとんどの人がプリウスを開発できたと思う 今の開発において、メンバーの能力不足を指摘する上司がいるなら、 その上司がメンバーの能力を活かしきれていないか、人材育成を していないこと、を疑った方がよい
Slide 80
Slide 80 text
内山田EFインタビュー@2023/8/3(2/3) 内山田さん、 現場の人たちが、伸び伸びと新しいチャレンジが できるよう、当時されたことを教えてください 主に3つあります ひとつは、“全責任はリーダが取る”という覚悟を持つこと、そうすれば 信頼関係ができ、メンバーは安心して、もっと仕事を頑張れる 2つ目は、プロジェクトのビジョンとそれを実現する目標を明確にすること プリウスでは、メンバ一人一人に、プロジェクトの意義を腹落ち してもらった、その結果、お互いに自領域を超えてやってくれた 3つ目は、情報共有を図り、各メンバが全体把握できるようにすること プリウスでは、メーリングリスト等、当時の最新ツールを使い、 誰でも部分最適でなく、全体最適を図れる環境を整えた
Slide 81
Slide 81 text
内山田さん、 心理的安全性の観点から、今思われていることを 教えてください 内山田EFインタビュー@2023/8/3(3/3) 上司は、技術議論に肩書きは不要、判断する時に肩書きを使う これが本来あるべき姿だと思う 製造現場では、作業者が品質の最後の砦のためアンドンを引けるが、 開発現場では、担当者は“課題解決が仕事”なので、 どうしてもギリギリまで頑張り、アンドンは絶対に引かない、引けない! だからアンドンを引くのは上司の仕事!、 こうすれば、事技系職場のメンバーはチャレンジがやり易い 以上、内山田EFインタビューの紹介でした、、、
Slide 82
Slide 82 text
1.目的 2.背景 3.初代プリウス開発からの学び 4.リアルプロジェクトからの学び ~スクラム取り組み結果の考察~
Slide 83
Slide 83 text
初代プリウスの超短期開発は、継続的に行われる必要あり スクラムは、そのような“変化の時代”において、有効なプロジェクトマネジメント手法 変革期から学び、継続的な変化に備える 1936 1955 1970代 1997 2010 2014 2015 2016 2019 2020 2022 ・・・ 社会 自動車 製造 事業法 国民車 構想 マスキ-法 オイル ショック 京都 議定書 COP3 SDGs 国際 サミット CASE (パリMS) MaaS (フィンランド) 量子 コンピュータ コロナ拡大 カーボン ニュートラル 宣言 ウクライナ 侵攻 ChatGPT ・・・ 自動車 業界 G1型 トラック トヨペット クラウン EFI 三元触媒 HEV プリウス BEV (三菱) (日産) FCEV ミライ ・・・ 安定期 変化 安定期 変化 安定期 変化 安定期 変化 変化 変化 変化 変化 変化 変化 変化 変化 5フォース分析 世界的アジャイルコーチ Lyssa Adkins 時代は「変化~安定~」 から「変化・変化・変化」へ だからこそアジャイルが必要 短期L/T
Slide 84
Slide 84 text
【トヨタのグローバル販売】 自動車全体:33年 ハイブリッド :16年 【BEV販売】 テスラ :約9年 BYD :約7年 トヨタ :約3年(予定) 生産・販売100万台までに掛かった期間 【変化の時代の例】 自動車業界の状況 超短期間で、開発、生産準備、販売・サービス体制整備など必要
Slide 85
Slide 85 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(1/3) 単純(自明) マニュアルに基づき単純な問題を 解決するルーチンワークの領域 ⇒ベストプラクティス 困難(煩雑) 込み入った事象を専門家に分析・ 分類させ解決する領域 ⇒グッドプラクティス 複雑(複合) 分析や経験だけでは解決できず 実験・テストが必要な領域 ⇒創発的なプラクティス カオス(混沌) 完全に予測不可能で非凡な 解決策が必要な偶発的な領域 ⇒場当たり的なプラクティス ・新技術要素 ・既存技術の 新しい組合せ ・短期開発 等 無秩序 状況を分析する方法が分からない ・キャリーオーバ ・小規模改良 等 ・シーズ開発 ・先行開発 等 従来開発期間 +既存技術の 大規模改良 等 スクラムを適応し最近取り組んだ新規パワートレーン開発活動について クネビンフレームワークに当てはめ分析 クネビンフレームワーク by デイブ・スノーデン
Slide 86
Slide 86 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(1/3) 単純(自明) マニュアルに基づき単純な問題を 解決するルーチンワークの領域 ⇒ベストプラクティス 困難(煩雑) 込み入った事象を専門家に分析・ 分類させ解決する領域 ⇒グッドプラクティス 複雑(複合) 分析や経験だけでは解決できず 実験・テストが必要な領域 ⇒創発的なプラクティス カオス(混沌) 完全に予測不可能で非凡な 解決策が必要な偶発的な領域 ⇒場当たり的なプラクティス クネビンフレームワーク by デイブ・スノーデン ・新技術要素 ・既存技術の 新しい組合せ ・短期開発 等 無秩序 状況を分析する方法が分からない ・キャリーオーバ ・小規模改良 等 ・シーズ開発 ・先行開発 等 従来開発期間 +既存技術の 大規模改良 等 実際スクラムに取り組んだ新規開発のパワートレーンの活動を クネビンフレームワークに当てはめ分析
Slide 87
Slide 87 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(1/3) 単純(自明) マニュアルに基づき単純な問題を 解決するルーチンワークの領域 ⇒ベストプラクティス 困難(煩雑) 込み入った事象を専門家に分析・ 分類させ解決する領域 ⇒グッドプラクティス 複雑(複合) 分析や経験だけでは解決できず 実験・テストが必要な領域 ⇒創発的なプラクティス カオス(混沌) 完全に予測不可能で非凡な 解決策が必要な偶発的な領域 ⇒場当たり的なプラクティス クネビンフレームワーク by デイブ・スノーデン ・新技術要素 ・既存技術の 新しい組合せ ・短期開発 等 無秩序 状況を分析する方法が分からない ・キャリーオーバ ・小規模改良 等 ・シーズ開発 ・先行開発 等 従来開発期間 +既存技術の 大規模改良 等 実際スクラムに取り組んだ新規開発のパワートレーンの活動を クネビンフレームワークに当てはめ分析
Slide 88
Slide 88 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(1/3) 単純(自明) マニュアルに基づき単純な問題を 解決するルーチンワークの領域 ⇒ベストプラクティス 困難(煩雑) 込み入った事象を専門家に分析・ 分類させ解決する領域 ⇒グッドプラクティス 複雑(複合) 分析や経験だけでは解決できず 実験・テストが必要な領域 ⇒創発的なプラクティス カオス(混沌) 完全に予測不可能で非凡な 解決策が必要な偶発的な領域 ⇒場当たり的なプラクティス クネビンフレームワーク by デイブ・スノーデン ・新技術要素 ・既存技術の 新しい組合せ ・短期開発 等 無秩序 状況を分析する方法が分からない ・キャリーオーバ ・小規模改良 等 ・シーズ開発 ・先行開発 等 従来開発期間 +既存技術の 大規模改良 等 実際スクラムに取り組んだ新規開発のパワートレーンの活動を クネビンフレームワークに当てはめ分析
Slide 89
Slide 89 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(1/3) 単純(自明) マニュアルに基づき単純な問題を 解決するルーチンワークの領域 ⇒ベストプラクティス 困難(煩雑) 込み入った事象を専門家に分析・ 分類させ解決する領域 ⇒グッドプラクティス 複雑(複合) 分析や経験だけでは解決できず 実験・テストが必要な領域 ⇒創発的なプラクティス カオス(混沌) 完全に予測不可能で非凡な 解決策が必要な偶発的な領域 ⇒場当たり的なプラクティス クネビンフレームワーク by デイブ・スノーデン ・新技術要素 ・既存技術の 新しい組合せ ・短期開発 等 無秩序 状況を分析する方法が分からない ・キャリーオーバ ・小規模改良 等 ・シーズ開発 ・先行開発 等 従来開発期間 +既存技術の 大規模改良 等 実際スクラムに取り組んだ新規開発のパワートレーンの活動を クネビンフレームワークに当てはめ分析
Slide 90
Slide 90 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(1/3) 単純(自明) マニュアルに基づき単純な問題を 解決するルーチンワークの領域 ⇒ベストプラクティス 困難(煩雑) 込み入った事象を専門家に分析・ 分類させ解決する領域 ⇒グッドプラクティス 複雑(複合) 分析や経験だけでは解決できず 実験・テストが必要な領域 ⇒創発的なプラクティス カオス(混沌) 完全に予測不可能で非凡な 解決策が必要な偶発的な領域 ⇒場当たり的なプラクティス クネビンフレームワーク by デイブ・スノーデン ・新技術要素 ・既存技術の 新しい組合せ ・短期開発 等 無秩序 状況を分析する方法が分からない ・キャリーオーバ ・小規模改良 等 ・シーズ開発 ・先行開発 等 従来開発期間 +既存技術の 大規模改良 等 実際スクラムに取り組んだ新規開発のパワートレーンの活動を クネビンフレームワークに当てはめ分析
Slide 91
Slide 91 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(2/3) ・技術知見のない新規ユニットは、 ①複雑領域のため、3週間スプリント実践し スクラムのメリットを多く享受 ・従来技術の延長である新規エンジンは初期、 車両と全体最適化を図る①複雑領域にあり、 スクラムのメリットを享受できたが、 フェーズが進み、②困難領域にシフトし、 負担感が増え、ワーキングアグリーメントを 変え適応 ⇒プロジェクトの存在領域は、 フェーズにより変化することを踏まえ、都度確認し適応していく必要あり 単純 (自明) ②困難 (煩雑) ①複雑 (複合) カオス (混沌) クネビンフレームワーク 無秩序
Slide 92
Slide 92 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(2/3) ・技術知見のない新規ユニットは、 ①複雑領域のため、3週間スプリント実践し スクラムのメリットを多く享受 ・従来技術の延長である新規エンジンは初期、 車両と全体最適化を図る①複雑領域にあり、 フルスクラムのメリットを享受できたが、 フェーズが進み、②困難領域にシフトし、 負担感が増え、ワーキングアグリーメントを 変え従来手法へも適応 ⇒プロジェクトの存在領域は、 フェーズにより変化することを踏まえ、都度確認し適応していく必要あり 単純 (自明) ②困難 (煩雑) ①複雑 (複合) カオス (混沌) クネビンフレームワーク 無秩序
Slide 93
Slide 93 text
新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(2/3) ・技術知見のない新規ユニットは、 ①複雑領域のため、3週間スプリント実践し スクラムのメリットを多く享受 ・従来技術の延長である新規エンジンは初期、 車両と全体最適化を図る①複雑領域にあり、 フルスクラムのメリットを享受できたが、 フェーズが進み、②困難領域にシフトし、 負担感が増え、ワーキングアグリーメントを 変え従来手法にも適応 ⇒プロジェクトの存在領域は、 フェーズにより変化することを踏まえ、都度確認し適応していく必要あり 単純 (自明) ②困難 (煩雑) ①複雑 (複合) カオス (混沌) クネビンフレームワーク 無秩序
Slide 94
Slide 94 text
初代プリウスは、ハイブリッドという全くの新技術で、また超短期の開発だったため、 ①複雑領域にあり、自ずとスクラム要素が多く含まれる開発となった BEV等は、まだまだ技術を手の内化できておらず、また超短期の拡販を目指すため、 複雑領域にあるが、従来技術であっても、変化・変化の時代で、お客様のニーズが 読めない等の外部環境の影響も複雑領域と考えれるため、ますますスクラムの適用 範囲は拡大すると予想される 新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(3/3) 単純 (自明) ②困難 (煩雑) ①複雑 (複合) カオス (混沌) クネビンフレームワーク 無秩序 BEV/FCEV 水素エンジン等 コンベンショナル ユニット改良等 シーズ開発 先行開発等 HEV/PHEV等
Slide 95
Slide 95 text
初代プリウスは、ハイブリッドという全く新しい技術であり、また超短期の開発であったため、 ①複雑領域にあり、自ずとスクラム要素が多く含まれる開発となった BEV等は、まだまだ技術を手の内化できておらず、また超短期の拡販を目指すため、 複雑領域にあるが、従来技術であっても、変化・変化の時代で、お客様のニーズが 読めない等の外部環境の影響も複雑領域と考えれるため、ますますスクラムの適用 範囲は拡大すると予想される 新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(3/3) 単純 (自明) ②困難 (煩雑) ①複雑 (複合) カオス (混沌) クネビンフレームワーク 無秩序 BEV/FCEV 水素エンジン等 コンベンショナル ユニット改良等 シーズ開発 先行開発等 HEV/PHEV等
Slide 96
Slide 96 text
初代プリウスは、ハイブリッドという全く新しい技術であり、また超短期の開発であったため、 ①複雑領域にあり、自ずとスクラム要素が多く含まれる開発となった BEV等は、まだまだ技術を手の内化できておらず、また超短期の拡販を目指すため、 複雑領域にあるが、従来技術であっても、変化・変化の時代で、お客様のニーズが 読めない等の外部環境の影響も複雑領域と考えれるため、ますますスクラムの適用 範囲は拡大すると予想される 新規開発パワートレーンのスクラム活動で分かったこと(3/3) 単純 (自明) ②困難 (煩雑) ①複雑 (複合) カオス (混沌) クネビンフレームワーク 無秩序 BEV/FCEV 水素エンジン等 コンベンショナル ユニット改良等 シーズ開発 先行開発等 HEV/PHEV等
Slide 97
Slide 97 text
まとめ ◆プロジェクトにおいて大切なこと 1.全責任はリーダが取る覚悟を持つこと 2.ビジョンとそれを実現する目標を明確にし、一人一人がプロジェクトの意義 を腹落ちさせ、主体的に取り組むこと 3.情報共有を図り、一人一人が全体を把握でき、全体最適思考になること ◆“初代プリウス分析”と“リアルプロジェクトでのスクラムトライ”から分ったこと 1.プリウス開発は、スクラム要素が多く、また仕入先含めワンチーム となって取り組むことで、超短期開発を実現 2.変化の時代!従来技術含めスクラムの適用範囲は更に拡大 日本製造業の発展のため、アジャイルな活動をボーダーレスでやっていきましょう!
Slide 98
Slide 98 text
<ご参考> 2023年6月5~6日@トヨタ自動車(株)本社にて 業務革新に取り組むパイロットプロジェクトメンバーが参加し、 ハードウェアアジャイル開発認定を取得 ハードウェアアジャイル開発認定者 w/アギレルゴ& ジョージャスティス
Slide 99
Slide 99 text
ご清聴ありがとう ございました
Slide 100
Slide 100 text
まとめ ◆プロジェクトにおいて大切なこと 1.全責任はリーダが取る覚悟を持つこと 2.ビジョンとそれを実現する目標を明確にし、一人一人がプロジェクトの意義 を腹落ちさせ、主体的に取り組むこと 3.情報共有を図り、一人一人が全体を把握でき、全体最適思考になること ◆“初代プリウス分析”と“リアルプロジェクトでのスクラムトライ”から分ったこと 1.プリウス開発は、スクラム要素が多く、また仕入先含めワンチーム となって取り組むことで、超短期開発を実現 2.変化の時代!従来技術含めスクラムの適用範囲は更に拡大 日本製造業の発展のため、アジャイルな活動をボーダーレスでやっていきましょう!