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As-is → To-be 図書館システムによる 運営の効果と価値の可視化事例 価値開発研究会(2021年10月4日):プロセス改善手法SaPID+匠Method Software Quasol @HBA 安達 賢二 https://www.softwarequasol.com/ [email protected] Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved

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安達 賢二(あだち けんじ) [email protected] 株式会社HBA 経営管理本部 Exective Expert http://www.softwarequasol.com/ 【経歴】 1987年北海道ビジネスオートメーション(現HBA)入社 システム保守・運用・開発業務、プロジェクトマネージャなどを経験後、部門品質保証担当、システム監査委員、全 社品質保証担当、全社品質・セキュリティ・環境管理統括責任者、全社生産革新活動SLIM(スリーム)技術統括コー ディネータなどを担当。 2012年社内イントレプレナー第一号事業者として品質向上支援事業Software Quasolを立ち上げ。 現在、自律運営チーム構築・変革メソッドSaPIDをベースに、関係者と一緒に価値あるコトを創る共創ファシリテータ として活動中。 【社外活動】 NPO法人 ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事 JSTQB(テスト技術者資格認定)技術委員 JaSST(ソフトウェアテストシンポジウム)北海道 2006-2009実行委員長 2010-2018実行委員 2019~サポーター JaSST-Review(ソフトウェアレビューシンポジウム)実行委員 SEA(ソフトウェア技術者協会)北海道支部メンバー SS(ソフトウェア・シンポジウム)プログラム委員 第33-37期SQiP研究会レビュー分科会アドバイザー SQuBOK_Ver3プロセス改善研究Grリーダ(with プロセス改善の黒歴史研究) TEF(Test Engineer’s Forum)北海道テスト勉強会(TEF道)お世話係 IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)連携委員 TOCfE北海道幽霊メンバー など Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 2

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今回の発表のきっかけ 2017.7.13 ET-West終了後、近畿大学水産研究所 グランフロント大阪店 にて 3 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved

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元ネタ ~ソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)2021東京 チュートリアル1 「価値につながる要件・仕様からテストを考える」 http://www.jasst.jp/symposium/jasst21tokyo/details.html#F3 4 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved

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問題提起 システム開発の全体像を示す「Vモデル」の左上は「要求分析」また は「要求定義」となっています。このモデルが示す通り、システムの 開発は要求分析や要求定義からスタートする、テスト要求分析やテス ト設計も、主に要求仕様の情報から検討を開始し、組み立てていくの が当然のように感じています。 ところが、システムの要求定義には主に分析の”結果”が書かれ、要求 定義としてのまとめ方、示し方、構成される情報も組織やチームに よってまちまちです。 その結果、システム要求が導出された経緯や意図、受け取り方に違い が生じ、開発過程やテスト要求分析、設計時に別途その確認や調整が 必要になったり、利用者が直接システムに触れる段階で思わぬ手戻り に発展するケースもあります。 要求定義 方式設計 詳細設計 実装 単体Test 結合・システ ムTest 受入Test ?? 5 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved

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本日の発表概要 今回は、「架空の図書館システム開発案件」を題材としてわれわ れが試行した、既存図書館システムの現状分析、新しい図書館運 営の狙いや提供する価値の明確化の事例を通じて 要求定義の背後に存在する情報は、どのように導出される のか? 開発を効果的、効率的に進めるために、要求定義とその背 後に存在する活動で明らかにしておくべき事項とは何か? 等を共有します。 要求定義 ??? ?? 要求の理由や根拠? =SaPID 要求定義はどう表現すれ ばよい?=RDRA 6 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved

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SaPIDとは? ~Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 7

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SaPIDが解決したい世界 ~システム思考×デザイン思考実践により依存から能動・自律へ プロセスモデルベース トップダウン偏重 やらせる/やらされるプロセス改善の問題 ISO9001 CMMI 管理統制ばかりでぶら下がりメンバーによる 問題駆動/強制・指示型プロジェクト運営 FRIモデル 未来予想図 システム 思考 問題構造図 (因果関係モデル) 突然要件や仕様から始まる受け身の開発プロジェクト 現状価値 現状成果 設計 実装 仕様 要件 Test 期待価値 期待成果 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 8 ふりかえり デザイン 思考

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システム システム思考(システムアプローチ)・デザイン思考とは? 対象領域に存在するさまざまな要素の関係性、相互作用全体を一つのシステムと捉える=Systemic(俯瞰 的)かつSystematic(系統的)に思考、表現し、各種手法を駆使しながら分析・評価・最適化などの段階 (フェーズ)を経て複雑な問題の解決を探る方法論。 現状(例:問題)はさまざまな要素の相互作用・関係性が引き起こしている、という立場で解決策を見出す。 関係者からさまざまな情報(構成要素)を収集して「構造図」に表し、関係者間で共有することで自らの 背景や現状に対する適切な解決策を探る。 システムとは? 目的を達成するために、互いに連係・作用して 動作する一連のアイテム(機能・要素)の組合せ 目的 機能 機能 機能 機能 機能 機能 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 9 SaPIDは関係者が一緒にシステム思考を実践 し、デザイン思考をも駆使して解決すべき課題 を特定、自律的に解決する。 デザイン思考 【5Mode】 ・共感 ・リフレーミング ・創造 ・プロトタイプ ・テスト 【4Mindset】 ・人間中心 ・協力的 ・楽観的 ・実験的

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業務ライフサイクル 感情 気持ち 事象 出来事・結果 実活動 行動 戦略 プロセス 目的 意図・意味 ミッション ビジョン 価値観 計画 要求・設計 実装 テスト リリース 運用/保守 終了・ 廃棄 SaPIDで明らかにするレイヤ Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 10 依 存 依 存 依 存 依 存 依 存 SaPIDによる現状把握の方向 SaPIDによる未来設計の方向 依存 今回の事例の 対象領域 既存図書館システム 運営 ↓ 新図書館システム 運営 開発

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SaPIDのAs-is把握→To-beデザインアプローチ STEP0 テーマ設定 STEP1 テーマに対する 事実情報洗い出し STEP2 情報の精査 STEP6 解決すべき 課題の特定 STEP3 関係性分析 (構造化) STEP7 解決手段とその効 果/シナリオの検討 STEP5 対応方針設定 STEP4 現状の要約 これらを「関係者がみなで行う」のが理想。 関係者の相互理解に基づく合意形成を促進する のがSaPIDが目指すゴール ASIS TOBE Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 11

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正規職 員削減 図書整理、Q&A、event 企画運営等タスクあり 専門作業以外 に貸出・返却 等対応発生 話題の書 籍は貸出・ 返却多い 司書給与低水準 ・残業代なし 非正規 職員増 役割を担え る人員不足 図書に不 潔感あり 他者接触 不可避 貸出・返却対応 時ID&PWでア クセス必要 他者が触 れた図書 を取扱う 返却図書の消 毒作業が必要 マスク・手袋等 の付け外しが 必要 作業が定 時内に終 わらない 公費 削減 司書=ワー キングプア 退職者増 感染の 不安 購入書は手入力 登録必要 ハード 本高額 図書館は 情報拠点& 交流拠点 職員 System コロナ 利用者 イベント開催 時等は駐車場 満車のことも 図書館が遠 く移動大変 貸出・返却で 待たされる 場合もある 別出しの貸出票を なくすと返却日が わからなくなる 駐車場に空き がでるまで待 つことも 別案件のため 別の日に出直 すことも 電話で問い合 わせることも 貸出・返却時に 会員カードがな い場合がある 自宅にカード を取りに戻る ことがある ポイントカード 等カードが多く て困っている 図書館の費用 対効果低い 図書館に行かない と借りる書籍があ るのかわからない 貸出中なら 何度も通う 必要あり A 面倒で行 かなくな る人も 図書館 利用者低減 図書館のし くみが面倒 B B C C A 例:SaPIDによるAs-is事象連鎖分析結果 摘要 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 12 図書館 結果 原因 時間

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SaPID SaPIDとRDRAの関係性 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved SaPID RDRA 13 利用の状況・背景の中でその仕組みを 運営した結果どうなるのか、どのよう な影響(意味・意義)があるのかをモデル 化 RDRA 対象システムがどのような仕組み なのかを利害関係者との関係性を 含めてモデル化

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利用の状況・背景 14 ITシステム 機能的価値 システム特性 情緒的価値 システム利用体験と感情 自己表現価値 システムによる自己表現・実現 ※参考:デビッド・アーカーによる価値の3分類 業務運用 実利用 成果 結果 組織の使命 業務目的 ITシステム(の効果や成果)はその外部で評価される Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved SaPID対象領域(影響・効果とその要因中心) 要件 仕様 成果 結果 価値

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今回の題材~既存図書館システム Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 15

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【資料1】既存図書館システムの概要 • 図書館システムでは、事前に会員登録にて会員カードを発行し、会員カードを読 み込むことで会員に対して書籍の貸出、返却処理等を行う。 • 会員カードは、既存システムにてカード台紙を出力し、それを別途ラミネート機 器にてラミネートして渡される。 • 図書の登録、解除は、職員が自らのアカウントでシステムにログインしたうえで すべて手入力で行う。 • 貸出時には、会員登録済会員カードの持参+職員が自らのアカウントでシステム にログインしたうえで光学読み取り装置で会員カード、書籍のバーコードを読み 取って対応する。 • 返却は、受付担当者が自らのアカウントでシステムにログインしたうえで光学読 み取り装置で書籍のバーコードを読み取って対応する。(会員カードなしで OK) • Web登録や図書情報参照等の外部からのアクセスの仕組みはない。よってどのよ うな図書があるのか、借りたい図書が貸出可能なのは、図書館に行かないとわか らない。 16 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved JaSST2021東京 チュートリアル資料より

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会員登録申請書記載& 本人確認証提出 申請書内容を登録画面に 入力&登録ボタン押下 受付者ID+PWにてシス テムにログイン 会員カード(紙)出力 会員登録 ログイン 〇〇図書館 会員カード 安部礼司 会員登録 会員カード発行 会員カード ラミネート化 会員カードの手渡し 会員カードの受取 会員登録 申請書 書籍購入~ 登録 ラミネート機 システムログアウト ログアウト 受付者ID+PWにてシス テムにログイン ログイン 登録画面に情報手入力 書籍登録 バーコード出力 書籍登録バーコード出力 書籍登録バーコード貼付 書籍を書棚へ配置 【資料2】 既存図書館システムの ユースケースっぽいもの AMAZON等で書籍購入 AMAZON等 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 17 利用者 図書館職員 システム等 JaSST2021東京 チュートリアル資料より

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借りたい書籍+貸出 カードを受付に提出 会員カードを読み取り 受付者ID+PWにてシス テムにログイン 借りる書籍のバーコード を読み取り 貸出票出力 会員カード・書籍・貸出 票を手渡し 借りたい書籍+会員 カード・貸出票の受取 システムログアウト 貸出受付 会員確認 ログイン ログアウト 返したい書籍を受付に 提出 受付者ID+PWにてシス テムにログイン 返却書籍のバーコードを 読み取り 結果表示 伝達内容の受取 システムログアウト ログイン ログアウト 結果の伝達 返却処理 書籍の貸出 書籍の返却 〇〇図書館 会員カード 安部礼司 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 18 利用者 図書館職員 システム等 【資料2】 既存図書館システムの ユースケースっぽいもの JaSST2021東京 チュートリアル資料より

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【資料3】よくありがちなRFP (発行: Z市図書館) 1.本書の目的 この提案依頼書(Request For Proposal:以下、RFPとする)は、Z市図書館シス テムによる図書館運営の効果・効率改善の提案を依頼するためのものである。 2.背景 現在のZ市図書館システムは、1998年に初度リリースされた。 当時としては画期的なバーコードリーダを活用した受付機能や会員カード発行機 能などを備えているが、これら基本機能・使用機器は変えずにこれまで多くの改 修を重ねてきた。 20数年が経過して、老齢者の増加等の人口動態やIT技術動向と市民浸透度、およ び地域における図書館の位置づけが変化している。 19 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved JaSST2021東京 チュートリアル資料より

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3.現状の課題・問題 現在のZ市図書館システムには、現在下記のような問題点が存在する。 □使用機器や機能の陳腐化が目立つ。 →近年のIT技術動向(最新の読み取り装置・AI・IoT・ビックデータ分析など)に マッチした機能や設備を搭載する必要がある。 □近年電子書籍も市場に展開されているが現状は当図書館では扱えていない。 □個人情報流出などのセキュリティ事故の発生を防止する必要がある。 □受付機能を中心に図書館職員作業中割込みが多い等、システムの利便性向上が 望まれる。 □図書館運営費、システム維持費を含めた経費を減少させる必要がある。 20 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 【資料3】つづき JaSST2021東京 チュートリアル資料より

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4.募集(提案)の目的 以上の背景、現状の課題・問題点を踏まえ、運営効果と効率を向上させる新Z 市図書館システムに刷新する提案を募集する。 5.ゴール 提案書提出期限:2021年3月末日 2022年4月第一営業日~稼働開始を前提とする。それまでに新システムを開発 し、必要な機器類の調達~設置を終え、稼働を開始することを求める。 6.提案依頼内容 提案書に盛り込むことを期待する情報は以下である。 なお、提案に際して他に必要な事項や情報があればそれを追加することを制限 しない。 ・会社組織情報:貴社情報 ・提案システム概要 ・システム構成 ・プロジェクトスケジュール ・プロジェクト体制図 ・・・・・・ 21 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 【資料3】つづき JaSST2021東京 チュートリアル資料より

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【資料4】事前ワーク □資料1~3を参考にして、既存図書館システムの最も重要な 「解決すべき課題」を(選択理由を付与して)特定せよ。課題が 複数存在する場合は、優先度を付与し、決定要因を明確にせよ。 22 優先度 既存図書館システムの課題 選択理由・決定要因 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved JaSST2021東京 チュートリアル資料より

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事前ワーク~出題の意図 • 依頼者(人間)は「わかっているようでわかっていない」 • 要件がなかなか決まらない、開発過程で要求や仕様がコロコロ変わる。 • 依頼者はRFPに何を書いてよいかわからないことも多い。 • 既存システムを保守・運用しているベンダーがRFPを代筆している場合 もある。 • 流行言葉の列挙、一般論で固めた「それっぽい&よくあるRFP」やベ ンダーが有利になる歪んだRFPを書くことも多いのではないか。 • 図書館システムのRFPでは、「図書館システムの課題」は書かれるが 「図書館の課題」は書かれないことも多い。 • RFPや依頼者の指示の背景に何があるのか?そして本当に求め られることは何か?を読み解き、関係者で共有して開発をすす める必要がある。 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 23

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ありがちな機能提案 ~本当の問題・課題にヒットするのか? □AI連動-嗜好性分析によるおススメ図書提案 □外部図書情報との連携による各種図書人気ランキングや 話題図書情報提供 例:各種受賞情報(芥川賞・直木賞・本屋大賞・マンガ大賞等) □ICタグによる書籍管理 □コンビニ受取/返却サービス 24 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved ぼんやりしたRFPにありがちな機能提案で返すのは??

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AI搭載機能 AI搭載機能 のテスト 〇〇機能 △△機能 新図書館システム その機能やテストは何に役立つのか? 25 解決すべき課題・問題 その機能・テスト は何のため?? ? Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved

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アプローチとSCOPE/RDRA現状分析結果をINPUT Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 26

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新図書館システム 既存図書館システム IT System As-is To-be ASISシステム可視化 ①RDRA 【神崎】 Vision Mission Concept IT Specification IT Requirement Value Outcome Result Operation TOBEシステム可視化 ③RDRA 【神崎】 価値 要件 仕様 TOBEシステム ④仕様化with Test 【水野】 27 ② SaPID 【安達】 To-be 図書館システムによる 運営の効果と価値の可視化 As-is 図書館システムによる 運営の効果と価値の可視化 当アプローチの全体像 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved

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RDRAによる現状システム分析結果 28

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As-is 図書館システムによる運営の効果と価値の可視化 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 29

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新図書館システム 既存図書館システム 当発表の全体像 IT System ASIS TOBE ②SaPID ASISシステム可視化 ①RDRA ④仕様化 withテスト Vision Mission Concept IT Specification IT Requirement Value Outcome Result Operation TOBEシステム可視化 ③RDRA 価値 効果 要件 仕様 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 30

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新図書館システム 既存図書館システム 当発表の全体像 IT System ASIS TOBE ASISシステム可視化 ①RDRA ④仕様化 withテスト Vision Mission Concept IT Specification IT Requirement Value Outcome Result Operation TOBEシステム可視化 ③RDRA 価値 効果 要件 仕様 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 31 ②-1.SaPID As-is 図書館システム による運営の効果と価値 ※2020年9月~11月頃 の背景をベースに現状 を分析

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窓口 会員 期限管理 会員登録 [会員管理:業務] 窓口 会員 返却 窓口貸出 書架 図書 館員 蔵書 [貸出・返却:業務] [蔵書管理:業務] 会員 棚卸 書籍 補充 書籍店 蔵書 司書 窓口 図書館 会員 貸出・ 返却 書籍店 司書 蔵書 管理 書架 蔵書 会員 管理 図書 館員 司書 As-is 図書館システムのBUC+ユースケースっぽいもの Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 32 RDRAによる現状システム分析結果 その内容を具体的に理解

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定時で終わらない。稼働 時間が長いが給与は低い。 辞めてしまう人が多い。 人の入れ替わりが激しい。 利用者 図書館職員(司書を含む) ポイントカードが大量に あり、貸出・返却時に会 員カードがない場合があ る 別出しの貸出票をなくす と返却日がわからなくな る 図書館長 割り当てられる公費が削 減されている 図書整理、新書購入・登 録・利用者Q&A、event 企画運営等大量のタスク あり 正規職員は最小限、非正 規雇用者を増やす。経費 を切り詰めざるをえない。 (残業代カット) 給与低い&稼働高いため 辞める人が多い。 まともに運営できる人の 負荷が高い。 図書館に行かないと借り る書籍があるのかわから ない コロナ禍で利用者との接 触や多くの人が触った図 書からの感染に不安あり 別作業中に貸出・返却対 応が頻繁に発生する。 マスク・手袋の付け外し が必要 返却図書の消毒が必要。 貸出・返却時に待たされ ることもある 図書館が遠くて移動が大 変 イベント開催時等は駐車 場満車のことも 結果 (意味) コロナ等感染リスクと その不安 図書館職員の作業負荷 大 不安定な図書館運営 利用しにくい図書館 図書館の運営コスト 増加 図書館職員=ワーキン グプア 図書館の利用者減少 図書の貸出・返却は窓口 担当者がいないとできな い 図書館の利用者が徐々に 減少している 状況 As-is利害関係者価値(状況・結果)分析 職員 コロナ 利用者 摘要 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 33 ①職員がいないと書籍貸 出・返却手続き不可能。 ③図書貸出状況は 図書館に来ないと わからない。 ④会員登録・ カード発行が必須。 ②図書情報登録 はすべて手入力。 現状のITシス テムの状態 図書館 参考:匠メソッド-価値分析モデル

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ポイントカードが大量にあ り、貸出・返却時に会員 カードがない場合がある 別出しの貸出票をなくすと 返却日がわからなくなる 図書館に行かないと借りる 書籍があるのかわからない コロナ禍で利用者との接触 や多くの人が触った図書か らの感染に不安あり 別作業中に貸出・返却対応 が頻繁に発生する。 マスク・手袋の付け外しが 必要 返却図書の消毒が必要。 貸出・返却時に待たされる こともある 図書館が遠くて移動が大変 イベント開催時等は駐車場 満車のことも コロナ等感染リ スクとその不安 利用しにく い図書館 図書の貸出・返却は窓口担 当者がいないとできない 定時で終わらない。稼働時 間が長いが給与は低い。 辞めてしまう人が 多い。人の入れ替 わりが激しい。 割り当てられる公費 が削減されている 図書整理、新書購入・登 録・利用者Q&A、event企画 運営等大量のタスクあり 正規職員は最小限、非正 規雇用者を増やす。経費 を切り詰めざるをえない。 (残業代カット) 図書館職員の 作業負荷大 不安定な 図書館運営 図書館の 運営コスト増 図書館職員= ワーキングプア 図書館の 利用者減少 A A ①旧来の受付 方式:職員が いないと書籍 貸出・返却手 続き不可能。 ③図書貸出状 況は図書館に 来ないとわか らない。 ④会員登 録・カード 発行が必須。 ②図書情報 登録はすべ て手入力。 業務状況 結果・成果 As-is 機能特徴→業務状況→結果・成果連鎖分析 司書 System コロナ 利用者 摘要 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 34 図書館 機能特徴 【司書のお仕事】 [カウンター業務] ・貸出・返却 ・新規利用者受付 ・予約・リクエスト受付 ・レファレンス ・新着本登録 ・本の修繕 ・延滞本返却催促 ・クレーム対応 [カウンター以外の業務] ・配架/書架整理 ・蔵書点検 ・選書 ・イベント企画・運営 ・広報活動 ・管内美化・建物管理

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正規職 員削減 図書整理、Q&A、event 企画運営等タスクあり 専門作業以外 に貸出・返却 等対応発生 話題の書 籍は貸出・ 返却多い 司書給与低水準 ・残業代なし 非正規 職員増 役割を担え る人員不足 図書に不 潔感あり 他者接触 不可避 貸出・返却対応 時ID&PWでア クセス必要 他者が触 れた図書 を取扱う 返却図書の消 毒作業が必要 マスク・手袋等 の付け外しが 必要 作業が定 時内に終 わらない 公費 削減 司書=ワー キングプア 退職者増 感染の 不安 購入書は手入力 登録必要 ハード 本高額 図書館は 情報拠点& 交流拠点 職員 System コロナ 利用者 イベント開催 時等は駐車場 満車のことも 図書館が遠 く移動大変 貸出・返却で 待たされる 場合もある 別出しの貸出票を なくすと返却日が わからなくなる 駐車場に空き がでるまで待 つことも 別案件のため 別の日に出直 すことも 電話で問い合 わせることも 貸出・返却時に 会員カードがな い場合がある 自宅にカード を取りに戻る ことがある ポイントカード 等カードが多く て困っている 図書館の費用 対効果低い 図書館に行かない と借りる書籍があ るのかわからない 貸出中なら 何度も通う 必要あり A 面倒で行 かなくな る人も 図書館 利用者低減 図書館のし くみが面倒 B B C C A As-is 事象連鎖分析 摘要 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 35 図書館

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図書館システムの手続 きは手間がかかる 図書館職員の稼働が高く、 給与が安い (司書=ワーキングプア) →離脱者が後を絶たない 職員はこなすだけ、市 民は本を借りるだけに なっている 利用者が減少し、職員も大変で、 手間や経費ばかりかかるみんなが あまりうれしくない施設 <図書館の存在意義は?> As-sis 現状要約 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 36

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現状分析の結論 優先度 既存図書館システムの課題 選択理由・決定要因 1 必要なタスク+αを少ない職員でも効率よ く進められる状態を作ること。 例1:図書貸出・返却対応、利用者問合せ 等とこれらによる作業の中断を無くす。 例2:図書登録作業の効率化 図書館運営ができる人員が不足し、日々最低限の運 営だけで職員の稼働が高い。その背景には図書館職 員の給与が少なく、公費削減による残業代未支給、 職員(特に司書)はワーキングプア状態で退職者が 後を絶たないことがある。 これが解消できないと図書館運営が成り立たない。 図書館の利用者が減少し、割当てられる公費も削減。 (人口減→税収減の影響もある) 図書館そのものの存在意義が問われている。 2 利用者にとって利用しにくい状況の改善 例1:自ら図書貸出・返却できるしくみ 例2:図書貸出状況参照・貸出予約・マイ ページで貸出・返却状況参照可能化 例3:会員カードをスマホで代替可能に 図書館に行かないと借りる書籍があるのかわからな い、図書貸出・返却は窓口担当者がいないとできな い(待たされる場合もある)、ポイントカードが大 量にあり、貸出・返却時に会員カードがない場合があ る、などいろいろ利用しにくい状況がある。 選択理由に「RFPのコピペ」や「一般論」では本当の問題や課題を解決できない。 必要なのはシステムの外部=運営面の腹落ちする理由や背景。 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 37

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Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved To-be 図書館システムによる運営の効果と価値の可視化 38

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新図書館システム 既存図書館システム 当セッションの全体像 IT System As-is To-be ASISシステム可視化 ①RDRA ④仕様化 withテスト Vision Mission Concept IT Specification IT Requirement Value Outcome Result Operation TOBEシステム可視化 ③RDRA 価値 効果 要件 仕様 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 39 ②-2.SaPID To-be 図書館システム による運営の効果と価値

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対応方針検討 図書館職員のワーク ライフバランス&QOL の向上とやりがいの 獲得 新システムにより 成し遂げたいこと 図書館の魅力的な 役割への転換 図書館システムの 利便性向上 図書館システムの手 続きは手間がかかる 図書館職員の稼働が高く、 給与が安い (司書=ワーキングプア) →離脱者が後を絶たない 職員はこなすだけ、 市民は本を借りるだ けになっている 利用者が減少し、職員も大変で、 手間や経費ばかりかかるみんな があまりうれしくない施設 <図書館の存在意義は?> 現状の要約 As-is現状要約→To-be対応方針検討 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 40 SaPIDの基本ポリシー 三方よし 関係者がみなうれ しい図書館の実現

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As-is事象連鎖によるTo-be対応方針実現検討 正規職 員削減 図書整理、Q&A、event 企画運営等タスクあり 専門作業以外 に貸出・返却 等対応発生 話題の書 籍は貸出・ 返却多い 司書給与低水準 ・残業代なし 非正規 職員増 役割を担え る人員不足 図書に不 潔感あり 他者接触 不可避 貸出・返却対応 時ID&PWでア クセス必要 他者が触 れた図書 を取扱う 返却図書の消 毒作業が必要 マスク・手袋等 の付け外しが 必要 作業が定 時内に終 わらない 公費 削減 司書=ワー キングプア 退職者増 感染の 不安 購入書は手入力 登録必要 ハード 本高額 図書館は 情報拠点& 交流拠点 イベント開催 時等は駐車場 満車のことも 図書館が遠 く移動大変 貸出・返却で 待たされる 場合もある 別出しの貸出票を なくすと返却日が わからなくなる 駐車場に空き がでるまで待 つことも 別案件のため 別の日に出直 すことも 電話で問い合 わせることも 貸出・返却時に 会員カードがな い場合がある 自宅にカード を取りに戻る ことがある ポイントカード 等カードが多く て困っている 図書館の費用 対効果低い 図書館に行かない と借りる書籍があ るのかわからない 貸出中なら 何度も通う 必要あり A 面倒で行 かなくな る人も 図書館 利用者低減 図書館のし くみが面倒 B B C C A ① ② ③ ④ 職員 System コロナ 利用者 摘要 IT化対象候補 現状効果・成果 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 41 図書館

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受付による貸 出・返却対応 他者接触 不可避 作業が定 時内に終 わらない 司書=ワー キングプア 退職者増 別出しの貸出票を なくすと返却日が わからなくなる 貸出・返却時に 会員カードがな い場合がある 図書館運 営費用対 効果低 図書館に行かない と貸出可能な書籍 の有無等が不明 貸出・返却で 待たされる 場合もある 自宅にカード を取りに戻る ことがある 図書館のし くみが面倒 感染の 不安 電話で問い合 わせることも ① ③ ④ 購入書は手入力 登録必要 ② 図書館 利用者 低減 着眼要素(IT化対象)によるAs-is現状シナリオ 職員 System コロナ 利用者 IT化対象候補 現状効果・成果 摘要 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 42 図書館

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他者接触 なし 作業量が軽減 残業が減少 ワーキング プアの脱却 退職者減 ④会員カードを スマホ等で代替 可能にする 図書館運 営費用対 効果改善 受付不在に よる貸出・返 却待ちなし 自宅にカード を取りに戻る 必要なし 図書館のし くみは簡単 接触感染 不安軽減 電話問合せの 必要なし 現状 期待効果 図書館 利用者 増化 ①セルフレジ方式 等利用者だけで書 籍貸出・返却手続 きを可能にする ③図書貸出状況 参照・貸出予約・ マイページ等で 自分の貸出・返却 状況を参照可能 にする ②書籍購入サイト から図書情報ダイ レクト登録可能に 受付による貸 出・返却対応 ① 購入書は手入力 登録必要 ② 別出しの貸出票を なくすと返却日が わからなくなる 図書館に行かない と貸出可能な書籍 の有無等が不明 ③ ④ 貸出・返却時に 会員カードがな い場合がある IT対策 現状に対するIT対策 IT対策による期待効果 To-be IT対策による期待効果シナリオ 摘要 職員 System コロナ 利用者 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 43 図書館

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1-①貸出・返却対応がな くなると司書作業への割 込みがなくなるのでうれ しい 2-①貸出・返却対応がな くなると残業と作業工数 が減る 3-①貸出・返却対応がな くなると他者接触の機会 が減るので、感染リスク が減るので安心して仕事 ができる 期待 効果 価値 目的 1-①貸出・返却対応が自分だ けでできると他者接触の機 会が減るので、感染リスク が減り、安心して借りる、 返すことができる コロナ等感染リスクと その不安低減 利用者 図書館職員(司書を含む) 3-④持ち運ぶカードが減る+ 会員カードを忘れにくくなる →自宅に戻る回数が減る→時 間浪費が減る 5-③利用者からの問合せ 対応が減る →作業工数が減る 2-③問合せる必要がなくなり、 利用者自身がいつでもどこで も利用状況や貸出可能書籍の 参照、予約ができる 図書館職員の作業項目、 作業工数、割込み作業 の減少 図書館長 1 ①+②+③+④にて 図書館の全体作業工数が 減る 図書館の安定運営 図書館の利便性向上 図書館の運営コスト 削減 4-②購入書籍登録作業が Webダイレクトで容易に なる→作業工数が減る 6-④ラミネート作業がな くなる →作業工数が減る 2-④ラミネート機が必要 なくなる →電気代減少 →機器費用、メンテ費用 なし 図書館職員のワークラ イフバランスWLB& QOLの向上 3 上記1にて図書館職員 の単価アップ →退職者減→職員数の維 持 2-①利用者自身が簡単に書籍 貸出・返却を実施できる 7 1-① +2-①+4-②+ 5-③+6-④にて全体作業 工数減→単価アップ 図書館の利用者増 8 7にて図書館職員によ る魅力的イベント企画・ 運営の実現 To-be 利害関係者価値(期待効果)分析 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 44 ①セルフレジ方式:利用者 だけで書籍貸出・返却手続 きを可能にする ③図書貸出状況参照・貸出予約・マ イページで(スマホでも)自分の貸 出・返却状況を参照可能にする。 ④会員カードをス マホで代替可能に する。 ②書籍購入サイト から図書情報ダイ レクト登録へ。 IT 施策 職員 コロナ 利用者 摘要 図書館 参考:匠メソッド-価値分析モデル

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コロナ等感染リスクと その不安低減 図書館職員の作業項目、 作業工数の減少 図書館の運営 コスト削減 図書館(シ ステム)の 利便性向上 ①セルフレジ方 式:利用者だけで 書籍貸出・返却手 続きを可能にする ③図書貸出状況参 照・貸出予約・マイ ページで(スマホで も)自分の貸出・返 却状況を参照可能 にする ④会員カードをス マホでも代替可能 にする 図書館の安定 運営 交流拠点・情 報拠点として の価値向上 ②書籍購入サイト から図書情報ダイ レクト登録へ 図書館の費用 対効果向上 IT要求(機能面) 業務要求 目的 図書館職員の ワークライフ バランスWLB &QOLの向上 図書館の利用 者増 図書館職員の やりがい獲得 図書館職員によ る魅力的イベン トの開催と運営 成果 To-be 価値連鎖分析 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 45 利用者 図書館職員 (司書を含む) 図書館長 図書館職員のワークライフバラン ス&QOLの向上とやりがいの獲得 図書館の魅力的 な役割への転換 図書館システム の利便性向上 関係者がみ なうれしい 図書館実現 TOBE 対応方針 摘要 参考:匠メソッド-要求分析モデル

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46 利用状況網羅性 リスク回避性 満足性 有効性 (タスク)効率性 課題解決・目標達成 少ない手間・資源・お金 コスパ良 ニーズ満足 リスク回避・緩和 状況網羅 図書館 システム 実利用 ●家族で生活・夫婦・独身・独り身 ●年齢層:10歳未満10代20代30代40代50代60代70代80代90代100代 ●所持するデバイス:ガラケー/スマホ(iOS/Android)/所有していない ●使用ブラウザー:IE, Chrome, Safari, Firefox, Opera, Microsoft Edge等 ●自宅からの移動手段:自家用車, バス, 電車, 自転車, 連絡バス, 徒歩等 個人情報流出・借りたい書籍がない 等利用による実害を回避する 利用して用途を果たす 手数・費用が少ない・ 期待通り手続きできる これいいね! Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved To-be 図書館利用時のクオリティ

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47 To-be 図書館運営リスク分析(思わぬ落とし穴は?) リスク 構成要素 疎外事象 発生要因 健康への 悪影響 ・不快な体験や健康 被害 ・手続きが大変 ・寒い、暑い、乾燥 した、多湿の館内 ・図書の汚破損 ・喫煙者、感染者等の利用 ・手間のかかる使い勝手の 悪いシステム ・過剰な冷暖房/冷暖房設 備の不備 経済的損 失 ・個人情報流出 ・手続き時間が長い ・待ち時間が多い ・図書の汚破損 ・見知らぬ連絡や書 簡 ・セキュリティ対策不備 ・運営体制不備/手間のか かる使い勝手の悪いシステ ム ・利用者の不注意 環境への 悪影響 - - 目的達成 疎外 ・借りたい図書がな い ・借りた図書が読め ない ・調べたいことがわ からない ・図書の汚破損、盗難 ・図書占有・返却遅延 ・配架ミス・館内利用者に よる返却間違い等 ・職員多忙/専門職員がい ない ・図書購入の遅滞 使用性が悪い システム 図書購入 遅滞 職員多忙 館内利用者返 却間違い 配架ミス 図書占有/ 返却遅延 図書の 汚破損 図書盗難 専門職員 がいない 運営体制 不備 利用者の 不注意 喫煙者・感 染者の利用 過剰な 冷暖房や冷暖房 設備の不備 健康被害 セキュリティ 対策不備 個人情報 流出 借りたい 図書がない 待ち時間 が多い 手続き時 間が長い 寒い/暑い/ 不適切な湿 度の館内 手続き手数 が多い 借りた図書 が読めない 質問や調べたい ことへの答えが わからない レスポンス が悪い 見知らぬ 連絡や書簡 書架整理 不足 システム 関連要因 負の体験 摘要 図書館要因 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 参考:図書館におけるリスクマネージメンントガイドブック -トラブルや災害に備えて https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku /1294193.htm 操作が わから ない

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Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 当事例の意味(これはいったい何をやっているのか?) 48

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システムズエンジニアリングの実践 今回の例:図書館=システム 49 サービス範囲 システム要求事項 の定義 利害関係者ニーズ と要求事項の定義 ビジネスまたは ミッションの分析 図書館 外部 システム 外部 システム 市場ニーズとステークホルダー、 コンテキストの徹底的な理解がカギ アーキテクチャー の定義 ・ステークホルダのニーズ、期待、および制約から解決策を導く ・その解決策のライフサイクル全体を取り扱う ・これらに必要な技術面および管理面の活動全体を統制する Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 実装 設計 参考:ISO/IEC/IEEE15288:2015 システムライフサイクルプロセス

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人間中心設計の実践 HCD:Human Centered Design 50 【人間中心設計4つの原則】 1.ユーザーの積極的な参加、及びとユーザー並びに仕事の要求の明解な理解 2.ユーザーと技術に対する適切な機能配分(=なんでもかんでも機能実装しない) 3.設計による解決の繰返し 4.多様な職種に基づいた設計 利用の状況の把握 と明示 ユーザーと組織の 要求事項の明示 設計による解決案 の作成 要求事項に対する 設計の評価 人間中心設計の 必要性の決定 システムが特定 ユーザ・組織の 要求事項を満足 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 参考: JISZ8530:2019 (ISO 9241-210:2010) 人間工学−インタラクティブシステムの人間中心設計

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新図書館システム 既存図書館システム 当セッションの全体像 IT System ASIS TOBE ASISシステム可視化 ①RDRA ④仕様化 withテスト Vision Mission Concept IT Specification IT Requirement Value Outcome Result Operation TOBEシステム可視化 ③RDRA 価値 効果 要件 仕様 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 51 ②-2.SaPID To-be 図書館システム による運営の効果と価値 ②-1.SaPID As-is 図書館システム による運営の効果と価値

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分析結果をRDRA-To-be図書館システムの可視化につなげる Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved 52 TOBEシステム可視化 ③RDRA 【神崎】

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参考情報 • ソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)2021東京 チュートリアル1:価値につながる要件・仕様からテストを考える As-is システム可視化 ①RDRA As-is→To-be図書館システムによる運営の効果と価値の可視化 ② SaPID • 「ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門」日科技連出版社 安 達賢二 • 「RDRA2.0 ハンドブック」Amazon Services International, Inc.神崎 善司 • 「匠Method」匠BusinessPlace出版 萩本順三 • 図書館におけるリスクマネージメンントガイドブック−トラブルや 災害に備えて https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/1294193.htm 53 Copyright © Kenji Adachi / Software Quasol@HBA , All Rights Reserved