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© ORGAN 製造業 × SORACOM = イノベーション? オルガン針株式会社 ミシン・フェルト針製品企画部 デジタル技術推進課 田中健太朗 2020 1

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© ORGAN 本日の内容 2020 2 1.自己紹介 2.会社概要 3.事例紹介 4.まとめ

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© ORGAN 自己紹介 2020 3 名前 田中 健太朗 所属 オルガン針株式会社 仕事 製品3D設計サポート・マシニングオペレーター・IoTやクラウドを少々 工作機械を動かしながらマイコンプログラムを書く稀有な人間 好きなSORACOMサービス Funnel Lagoon

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© ORGAN 会社概要 2020 4 オルガン針株式会社 本社 :長野県上田市前山1番地 創業 :1920年 従業員:2,071名(グループ全) ミシン針 (家庭用・工業用) 衣類全般・インテリア カーシート・エアバッグ 靴・鞄・畳・本 etc… メリヤス針 セーター・カーディガン 手袋・靴下・肌着・Tシャツ 水着・ストッキング etc… フェルト針 カーペット・カーシート フロアマット・車両天井材 フィルター・靴・鞄 土木・手芸用途 etc… プローブ 家電製品・車両 電子部品(基板・チップ等) 導通検査・機能検査 暮らしに寄り添う製品で、身近な生活を豊かにする

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© ORGAN 会社概要 2020 5

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© ORGAN まえおき 2020 6 ✓ 本発表内容はシステム屋でもインフラ屋でもなんでもない発表者が、 SORACOMに出会って社内IoTの実現を目指した報告です。 ✓ PoCからはじまり、実運用環境に至った経緯など、当社の取り組みを発表 させていただきます。

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© ORGAN まえおき2 2020 7 ✓ 製品製造設備をほぼ自社開発している会社です。データ取得の対象は基本 的に自社開発設備になります。 ✓ 手書きで稼働実績を取得し、そこからExcel入力、グラフや表を作るなど の生産性の低い業務が重要度が高い、という矛盾をはらんでいました。

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© ORGAN2020 8 最近よく聞く(2016年当時)IoTで なんとかならないかな? ITPro Expo 2017 / IoT M2M展

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© ORGAN2020 9 触ってみる • マニュアルを細かく記載してくれているので、初心 者でも簡単に成功体験を味わえる。 • あれ?IoTって簡単なの…?という錯覚(錯覚じゃ なかった)に陥る

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© ORGAN2020 10 触ってみる2 ⚫ 右も左もわからないので、ひたすら情報収集! ⚫ やれそうなことからとにかくやってみる! ⚫ 自分にはまだ出来なそうでも面白そうなら一応ブックマーク!

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© ORGAN2020 11 触ってみる3 • 温度管理している部屋の温湿度測定 → 温湿度センサー • 切削加工機のスピンドル振動量測定 → 3軸加速度センサー • 振動量変化による刃物等の摩耗確認 → 3軸加速度センサー • 材料供給部の残量有り無し確認 → 超音波距離センサー • 設備調整状況、時間測定 → PIRモーションセンサー

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© ORGAN2020 12 触ってみる4

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© ORGAN2020 13 事例紹介 目的 設備の稼働状況を定量的に把握して、より現実に即した計画管理へ 近づけ、予実管理の精度を向上させる 生産計画 生産実績 計画と実績の乖離 IoT 定量的な実績情報の フィードバック 計画精度そのものを向上させ、 より正確な予実管理へつなげたい

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© ORGAN2020 14 事例紹介 • 恒温室内の温湿度が適切に管理されているのか? • 設備の稼働状況や能力を正確に把握したい

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© ORGAN2020 15 事例紹介1 恒温室 温度変化による金属の膨張や収縮を 防ぐために、温度を一定に保つ必要 がある 空調の能力に任せており、実際の 温湿度は測定していなかった。 ① 空調が不具合で停止していた ② 温度変化による加工物の加工精度への影響は? ③ 温湿度が適正に保たれているか

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© ORGAN2020 16 事例紹介1 温度と湿度を一日単位、一週間単位、一か月単位でグラフにして! それぞれの期間の最高、最低、平均も表示して! 共有フォルダにExcelリンクなり用意して更新していって! これは絶好のLagoon使用チャンス!! あわよくばIoTの取り組みを社内にも周知できるぞ!

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© ORGAN2020 17 事例紹介1 恒温室内二か所で温湿度取得 デバイスはWio LTEを使用 SORACOM Harvest SORACOM Lagoon 恒温室管理責任者 建屋管理責任者 恒温室内作業者 SORACOMだけですべての環境を用意できる←初心者(素人)には非常にありがたい ➢ いつでも好きな時に確認できる ➢ 常に最新データが見れる

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© ORGAN2020 18 事例紹介1 SORACOM image panelで センサー位置を表示 恒温室内二か所の温湿度データ表示 閾値を超えたらアラート表示

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© ORGAN2020 19 事例紹介1 ① 空調が不具合で停止していた ② 温度変化による加工物への影響は? ③ 温湿度が適正に保たれているか アラートメールで初期段階で対応を打てる 稼働ログと併せて相関を検証する 温度も湿度も実測平均値は問題ない数値だった IoT 今まで見えなかったものが見えるようになった!

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© ORGAN2020 20 事例紹介 • 恒温室内の温湿度が適切に管理されているのか? • 設備の稼働状況や能力を正確に把握したい

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© ORGAN2020 21 事例紹介2 製造ライン 自社開発設備 センサーを組み合わせればイケそうな気がする! 実用的なものを作りたい! ① 設備稼働実績記録をペーパーレスしたい ② 他拠点からリアルタイムで実績を見たい ③ 調整時間を知りたい ④ 設備能力を把握して、改善に役立てたい ⑤ とりあえずデータ取って、なんかAIしたい

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© ORGAN2020 22 事例紹介2 製造ライン 自社開発設備 Wio LTE SORACOM Harvest SORACOM Lagoon 他拠点 現場作業者 生産管理 Groveシステムの各種センサ ブレッドボードが苦手な私のような 素人には非常にありがたい

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© ORGAN2020 23 事例紹介2 大変申し訳ございません! Lagoonのダッシュボードが実はもうありません。 というかHarvestにもデータが残っていません… データ保持期間が延びていたのを知らなかった。。。 ⚫ 設備機構的にどうしても後付けセンサーでは取得できない(でも取得したい)データがあった ⚫ センサーモリモリで作業性への影響の懸念があった 遠隔地からのデータ取得は出来たし、可視化もできた! 今回の結果をPoCとして、別のデータ取得方法を改めて探してみよう!

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© ORGAN2020 24 事例紹介2 IPアドレス枯渇? Wi-Fiルーター増設?アクセスポイントまで構内配線? ネットワーク負荷増大? 当社設備の IoT 化における課題 製造ライン 自社開発設備 社内ネットワーク 拠点間アクセス可能? サーバー運用工数? 各拠点サーバ 現状の社内インフラでは対応しきれない可能性 通信はやっぱりSORACOMを使いたい! 手動作業? データ加工ミス? 人的リソース工数浪費 上位サーバ データの加工 可視化 データの活用 レガシー設備が非常に多い

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© ORGAN2020 25 事例紹介2 • 自社設備にはPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)が搭載されているものが多い。 • PLCから直接データを吸い出せて、且つSORACOM Airが使えるものはないのだろうか… そんな都合の良いものどうやって探せば良いんだろう…。 とりあえずコーポレートサイトでも見るか… SORACOMには、SORACOMサービスの動作確認済デバイスが一覧として 確認できる非常に便利なページがあります! https://soracom.jp/support_partners/certified_device/ 株式会社コンテック M2M Gateway SIMスロットを備えており、SORACOM Airに対応 する産業用IoTゲートウエイ あった!\(^o^)/

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© ORGAN2020 26 事例紹介2 製造ライン 自社開発設備 PLC 設備1 PLC 設備2 Wio LTE その他設備 SORACOM Funnel SORACOM Air IoT Hub Event Hubs Stream Analytics Microsoft Azure Power BI 人の動きを追うために使用 データレジスタ内の情報を取得 可視化 他拠点からNapterで アクセスして制御 SORACOM Napter

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© ORGAN2020 27 事例紹介2 リアルタイムストリーミングデータのダッシュボード • 同型設備4台分の稼働状況 • 主に現場作業者が実績確認に使用

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© ORGAN2020 28 事例紹介2 ストレージデータの複合表示レポート • 同型設備4台分の稼働状況 • 他拠点や生産管理者閲覧用

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© ORGAN2020 29 事例紹介2 ① 設備稼働実績記録をペーパーレスしたい ② 他拠点からリアルタイムで実績を見たい ③ 調整時間を知りたい ④ 設備能力を把握して、改善に役立てたい ⑤ とりあえずデータ取って、なんかAIしたい 自動でデジタルデータで蓄積される 故障時の対応等、迅速化を図れる 実際に調整にかかっている時間を把握できた 同設備の能力差等が見え、改善の方向性が見えた AIで機械調整のタイミング予測したい IoT ◼ Harvest・Lagoonの活用により、ダッシュボードとして素早い可視化、共有を実現 ◼ 設備データのIoT化により、従来の定性的な管理から、定量的に能力を把握できる

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© ORGAN2020 30 まとめ1 • 私のような素人でも公式の「Getting started with SORACOM Lagoon」を見れば簡単に使えちゃう • なんとなくそれらしくそれっぽいものが作れちゃう • SORACOMのプラットフォームに内包されているので、SORACOMだけ理解すれば使えちゃう • CSVで出力して~とかやらなくても、ダッシュボードそのものを他人と共有できちゃう • 「目的はっきりしないけどとりあえずデータ取ってみたい」にも対応できちゃう Lagoonの良いところ 可視化まで含んだIoTの一番簡単な入口だと思います!!(主観)

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© ORGAN2020 31 まとめ2 製造業 × SORACOM = イノベーション? 社内でのイノベーションを起こせなかった 何故「?」なのか IoTを取り組んだことで、自身の意識や知識には大きな変革を起こせた 何よりもイノベーターになるという気持ちが一番大事! • 優れたサービスでも、それをうまく訴求出来なければ意味を持たない • イノベーションを起こすためには、リテラシーの底上げが非常に重要

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© ORGAN2020 32 IoTを始めたいときに IoTをやってみたいけど、何からやれば 良いのかわからない SORACOM公式 IoT レシピ IoTで解決したい、実現したい ことを非常に詳細な手順で記載 してくれてある 実現したいことがあるけれど、イマ イチやり方が分からない • Qiitaで探す • UserGroupで聞く • 中の人に聞く SORACOMの情報を追っかけたい • SORACOM公式ブログ • SORACOM公式Twitter • SORACOM公式Facebook • SORACOM公式YouTube

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© ORGAN2020 33 宣伝 オルガン針 公式Instagram 情報発信型通販サイト Art Stitch Room -アートステッチルーム-

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© ORGAN2020 34 おわり 誰かの何かの取り組みやキッカケの参考にでもなれば幸いです。 ご清聴ありがとうございました。