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エンジニアリングマネージャー “お悩み相談”パネルセッション 2025/07/18 Developers Summit 2025 Summer

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エンジニアリングマネージャー(EM)向けの本を上梓しました エンジニアリングマネージャーお悩み相談室 日々の課題を解決するための17のアドバイス © Makoto Arata エンジニアからマネージャーへとジョブチェンジした皆さんの わかる → できる をサポートする本 セッション終了後、受付にてご購入可能です! 会場ではサイン会も行います 2

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「エンジニアリングマネージャーお悩み相談室」の内容 4人のEMたちのさまざまなお悩みに対して、「アドバイス」の形式で次の一歩を一緒に考える などなど… © Makoto Arata チームの目標って、どうやって立てたらいいの? メンバーに仕事を振るのが苦手です.... メンバーにまったく共感できないんですが、マネージャー失格ですか? メンバーにネガティブなフィードバックができません 3

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書いた人:新多 真琴(あらたま) 株式会社LayerX バクラク事業部 エンジニアリングマネージャー EMゆるミートアップ/EMConf JP 国立音楽大学を卒業後、DeNAにてソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタート。前職で執行 役員CTOを務めたのち、2023年にLayerXに転職。現在は「バクラク申請・経費精算」のEMを担う。 © Makoto Arata 4

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本日は、レビュアーの皆さまにお集まりいただきました レビュアー = 対象読者に近い目線で、執筆中の原稿にビシバシとツッコミを入れる役割 厳しいツッコミの例 © Makoto Arata 5

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セッションのゴール 書籍の内容や登壇者たちの実践の共有を通じて、明日から使えるヒントを持ち帰っていただく レビュアーのお三方とも、エンジニアリングマネジメントの実践者です。 レビューをしていて感じたことや、マネジメントを実践する中でのお悩みについて伺っていきます! © Makoto Arata 6

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レビュアーのご紹介:小田中 育生(いくお) 株式会社カケハシ SCM Head of Engineering 🤝 DevLOVE 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineeringを務め、2023年10月にエンジニアリングマネージャーとして株式会社カケハシにジョ イン。2025年3月よりHead of Engineeringを務めている。 薬局DXを支えるVertical SaaS「Musubi」をコアプロダクトに位置づけ、「し なやかな医療体験」を実現するべく新規事業のプロダクト開発にコミットしている。 著書 ・ 『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』   (市谷聡啓、新井剛と共著) ・ 『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック』 受賞 ・Developers Summit 2024 Summer  ベストスピーカー賞(2位) ・Developers CAREER Boost 2024  ベストスピーカー賞(1位) © Makoto Arata 7

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いくおさんが印象に残ったパート お悩み相談室という切り口でエンジニアリングマネージャーが身につけるべきスキル・ナ レッジを解説しているので、読み手が自分ごと化しやすいのが良いです。 身の回りの新 任EMにもぜひおすすめしたい! © Makoto Arata Part1 「どうして私がマネージャーに?」から目標へ落とし込もう マネージャーの帽子を初めて被るときに必要な自分ごと化。これが本の早い段階で出てきているの が良い Part4 アドバイス:「1.5年先」を考えてみよう 長期視点と短期視点の視点移動こそがマネジメントの醍醐味であり難しいところです 8

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レビュアーのご紹介:miisan 株式会社令和トラベル Head of Engineering Office / QA Group Manager 2018年よりメルペイにQAエンジニアとして参画し、メルペイコアローンチに携わる。その後 Engineering ManagerとしてQAチームを牽引し、プロダクト全体の品質管理やQA組織作りに関わ る。2022年から旅行アプリ『NEWT(ニュート) 』を運営している令和トラベルの1人目QAエンジニ アとしてQAチームを新設。現在はHead of Engineering Office、QA Group Managerとしてプロダク ト開発組織全体のマネジメントをリードしつつ、2025年4月よりコーポレートデザインUnitで組織イ ネーブリンググループマネージャーも務める。 © Makoto Arata 9

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miisanが印象に残ったパート 本書と一緒に成長していける感じがいい...! 自分の成長のステップアップを本書が寄り添 ってくれる気がする。きっと困った時に立ち返る場所になってくれるはずです。 © Makoto Arata Part4 お悩み:採用活動って何から始めたらいいですか AI時代におけるエンジニアに求められることや採用要件が変わろうとしているのでは?と感じるこ とが増えたのですが、改めて"凡庸徹底"大事だなと立ち返っています。 Part5 お悩み:他職種のマネジメントをすることに。何から始めたらいい? 「背中の見せ方」の引き出しを増やすことができるようになると、マネジメントの向き合い方も手 数も変わるので、すごく私には刺さった記憶です。 10

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レビュアーのご紹介:三谷 昌平 株式会社スマートバンク エンジニアリング本部 サーバーサイド部 部長 🤝 Welcome Fintech Community 2020年にスマートバンクに参画後、サーバーサイドエンジニアとして、カード決済システム、オン ライン本人確認システム、入金システムなど多岐にわたる機能を開発し、「ワンバンク」のローンチ に携わりました。 2024年からはEngineering Managerとして、アプリ上でお金を借りられる機能 「あとばらいチャージ」の開発チームを率い、現在はサーバーサイド部の部長も兼務して組織マネジ メントに注力しています。決済ドメインが好きで、「Welcome Fintech Community」を運営した り、YAPC::Hiroshima 2024ではカード決済に関する講演でベストトーク賞を受賞しました。 © Makoto Arata 11

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三谷さんが印象に残ったパート 本で紹介されている悩みが幅広く、いろいろな人の参考になると思いました!一つの悩み が解決した後に出てくるであろう“次の悩み”にも回答してくれている本なので、一度読む だけでなく何度も悩みにぶつかった時にサポートしてくれる本だなと思いました! © Makoto Arata Part2 お悩み:メンバーの向きがバラバラで、目標を達成できません 目線合わせや自己開示を通してチーム作りをしていく話が参考にできるところが多かったです! Part4 お悩み:エンジニア組織・事業のことまでどうやって視野を広げたらいいですか 事業に貢献するEMの目線について考えるきっかけになりました! EM視点だとどういうことを考えるべきなのかディスカッションできると面白いかも! 12

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テーマ① EMになりたてのころ、何が難しかった? あらたま いくおさん miisan 三谷さん © Makoto Arata 自分の判断や意見がそのまま通ってしまうこ と みんなで同じ方向を向いて走ること エセ・サーバントリーダーシップ 育成と評価 そもそもEMの打診を何度も断っていた 自分より経験値もある先輩方の人生に責任を 持つことの重圧 入社したての人との信頼関係構築 メンバーに合わせて目標設定をすること 13

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テーマ② 目標設定や方向性の共有、どうやってる? あらたま いくおさん miisan 三谷さん © Makoto Arata 期待役割を伝えてWillを足し合わせてもらう すり合わせの場で強度を調整 「アジャイルチームによる目標づくりガイド ブック」という本があってですね 事業の方向性と個人のwillの円が重なるよう な目標設定 チームOKRを一緒にブレークダウンして、半 年後のチームの姿から逆算してXXの役割を担 ってほしいとえる 14

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テーマ③ メンバーとの信頼関係を築くコツは? あらたま いくおさん miisan 三谷さん © Makoto Arata 好奇心と思いやり! 「相手を本気で気にかける」をどれだけ本気 でできるかなのかな〜と思う日々です 自分にできること、できないことの開示 相手がEMに期待していることは何かを知る 成果を出す 新入社員全員と対話。オンボーディングから スタート 背中で見せ続ける、責任を取る しっかり相手の話を聞いたり、回数を重ねて 本音で喋れるようにする お互い約束したことを守り、信頼貯金を貯め ていく 15

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テーマ④ 1.5年後、どんなチーム・組織にしたい? あらたま いくおさん miisan 三谷さん © Makoto Arata “Bet AI”でもっともっとたくさんのお客様に 価値が届いている状態にしたい! 事業の変化に柔軟に適応できる組織にしたい それぞれの持ち味を活かしながらゴールに向 かっていける 変化を楽しみながら進化していける 技術x体験xビジネスの領域を越境し、カスタ マーに価値を提供し続けることにコミットで きる集団でいたい 事業目線を持ったエンジニアを増やしたい 自分が抜けるためのEMを育成したい 16

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テーマ⑤ 生成AIで、マネジメントはどう変わる? あらたま いくおさん miisan 三谷さん © Makoto Arata フィードバックがより早く精緻に回るように メタ認知、抽象化スキルがより求められる 言語化力の重要性 変化する余白をもった組織設計 真に多様性のある現場の実現 マネージャーが意思決定のブロッカーになら なくなるかもしれない 人の心を動かす力、巻き込む力がより重要に なるかもしれない 日々の業務でのAI利用は必須 本質的にやることは変わらないが、「今」は 最前線をキャッチアップしている必要がある 17