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Google Cloud 全冠になってみた ~ AI時代を生き残るための自己研鑽 ~ 大島 悠司 Google Cloud 勉強会 (2024/11/29)

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自己紹介 ◼ 大島 悠司 (Yuji Oshima) • NRI / NRIセキュア / ニューリジェンセキュリティ • SREグループマネージャー • AWS Community Builders (Security & Identity) • 2023-2024 Japan AWS Top Engineers (Security) • 2022-2024 Japan AWS All Certifications Engineers • JAWS-UG横浜支部 運営メンバー • 10大脅威選考会 • 情報処理技術者試験委員会・情報処理安全確保支援士試験委員会 ◼ 経歴 • デジタルフォレンジック、マルウェア解析、スレットインテリジェンス • SOC、基盤運用、インシデントレスポンス • サービス開発、基盤構築運用、研究開発 yuj1osm 2

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3 この度、Google Cloud 資格の全冠を達成しました!

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Google Cloudのデジタルバッジと資格取得の歴史 取得日 資格 2022/7/9 Cloud Digital Leader 2022/8/8 Associate Cloud Engineer 2022/8/21 Professional Cloud Architect 2022/9/4 Professional Data Engineer 2024/10/7 Professional Cloud DevOps Engineer 2024/10/7 Professional Cloud Security Engineer 2024/10/11 Professional Cloud Developer 2024/10/11 Professional Cloud Network Engineer 2024/10/15 Professional Cloud Database Engineer 2024/10/18 Professional Google Workspace Administrator 2024/10/21 Professional Machine Learning Engineer 4

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なぜGoogle Cloud全冠を目指したのか ◼ 昨今の生成AIブーム • あらゆるベンダーが生成AIに注力 • その中でもGoogleは早い段階からAI(人工知能)/ML(機械学習)に取り組んでいる • 迅速に生成AIモデルを作成できるVertex AIや、マルチモーダルな生成AIモデルであるGeminiが登場 • 生成AIがより身近に! 一方でセキュリティリスクも・・ 5 ◼ 資格取得のモチベーション • Google Cloudや生成AIのセキュリティに関する相談が増えている • Google Cloudを学習することが、最新のクラウドや生成AIの技術を理解することにつながるはず!

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6 Google Cloud資格の勉強方法

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Google Cloud Skills Boostを活用 ◼ Googleが提供している公式トレーニングプラットフォーム ◼ 一時的なGoogle Cloudアカウントが払い出されて、ハンズオン形式で演習できる ◼ パートナー企業に対しては、Google Cloud Skills Boost for Partnersが提供され、 より多くのコンテンツにアクセスできる 7 [出典] Google Cloud Skills Boost for Partners https://partner.cloudskillsboost.google/

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試験対策についてまとめているブログを活用 ◼ 個人ブログや企業ブログなど ◼ 試験範囲のサービス検証なども含めて詳細に執筆されている記事もある 8 [出典] G-gen Tech Blog https://blog.g-gen.co.jp/ [出典] コラム | クラウドエース株式会社 https://cloud-ace.jp/column/

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他のクラウドサービスと比較して理解 ◼ AWSやAzureなどの他クラウドサービスと比較することで理解進む ◼ 既存の知識との共通点や差分だけを把握して効率よく学習 9 [出典] AWS サービスや Azure サービスと Google Cloud を比較する | Documentation https://cloud.google.com/docs/get-started/aws-azure-gcp-service-comparison?hl=ja [出典] Google Cloud と Azure のサービスの比較 - Azure Architecture Center | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/gcp-professional/services

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10 各試験の特徴・所感

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Foundational ◼ Cloud Digital Leader • クラウドの概念や Google Cloud のサービス概要について問われる • 初めてGoogle Cloud資格に挑戦するならここから • 非エンジニアにもお勧め 11

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Associate ◼ Cloud Engineer • 構築や運用に関して、ポータルやCLIでの操作方法など細かな理解が必要 • アプリケーションのデプロイ、オペレーションのモニタリング、 エンタープライズ ソリューションの管理など、広く浅く問われる • エンジニアは取得しておきたい資格 12

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Professional (1/3) ◼ Cloud Architect • スケーラブルで高可用性を備え、堅牢かつ安全な動的ソリューションを設計、 開発、管理に関する知識を問われる • 設計が中心で Cloud Engineer ほど難しくない印象 • ケース問題があるため、公式のサンプルを事前に読み込み、設計をイメージしておくこと ◼ Cloud Database Engineer • ビジネス要件や技術要件をスケーラブルで費用効果の高い データベースソリューションに変換できる十分な知識を問われる • データベースサービスの特徴を抑えておけば問題ない • 現時点では英語版のみ ◼ Cloud Developer • スケーラブルで可用性の高いアプリケーションを構築する知識を問われる • GKEの設計や運用をよく学習しておく 13

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Professional (2/3) ◼ Data Engineer • データ処理ワークロードを設計、構築、デプロイ、モニタリング、 維持、保護する能力が問われる • BIgQuery を中心にデータサービスの設計や運用をよく学習しておく ◼ Cloud DevOps Engineer • 開発ライフサイクル全体のプロセス実装やデリバリーパイプラインを構築する知識が必要 • SRE や DevOps 自体の知識についても問われるため、周辺の用語も抑えておく ◼ Cloud Security Engineer • Google のセキュリティ技術を利用して安全なソリューションを設計、開発、管理 • アクセス管理やデータ保護、ロギングなどクラウドセキュリティ全般の知識が必要 14

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Professional (3/3) ◼ Cloud Network Engineer • ネットワーク アーキテクチャを実装、管理する知識を問われる • アドバタイズやASなどの仕組みもしっかり学習しておく • 個人的難易度は高め ◼ Google Workspace Administrator ※2024/12/31で終了 • 組織のインフラストラクチャに関する知識を活かして、安全かつ効率的な方法で、 共同作業、データ通信、データへのアクセスができるように支援する能力 • Workspaceの管理者としてセキュリティや自動化などの知識が必要 ◼ Machine Learning Engineer • ML モデルの構築、評価、最適化に関する知識を問われる • AI/ML 自体の知識についても問われるため、周辺の用語も抑えておく • 個人的難易度は高め • 現時点では英語版のみ 15

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今回のスコープ外ですが・・新資格も登場 ◼ Associate Google Workspace Administrator • Professional Google Workspace Administrator の後継 • Gemini for Workspace や AppSheet、Apps Script を使った開発の知識についても問われる • ベータ版は 2024/11/12 に終了 • 2025/1 にGA予定 ◼ Associate Data Practitioner • Professional Data Engineer の下位資格 • Gemini や Looker を使ったデータ分析の知識についても問われる • ベータ版は 2024/12/1 に終了 16 各資格にAIを組み込んだ問題が増えている

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17 試験のコツ

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問題を解くうえでのコツ ◼ 時間をしっかり管理 • 試験が始まったら、まずは全体の問題数と残り時間を確認し、1問あたりに割ける平均時間を計算 • もし解答に迷った場合は一旦問題をスキップし、後で戻る戦略が有効 18 ◼ 要求を正確に把握 • まずは設問に注目し、「何が問われているのか」を正確に理解 • その後で、問題文に戻り、設問に直接関連する情報を抜き出すように読む ◼ ベストプラクティスを選択 • ベストプラクティスを思い出して解答 • 他の問題がヒントになることもあるので、見直しをして試験全体で一貫した回答をしているか確認 ◼ 最後の手段として、シンプルな手法を選ぼう • AWS試験はより詳細な選択肢が正解の可能性が高いが、 Google Cloud試験はよりシンプルな選択肢が正解の可能性が高い

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19 Google Cloud全冠で何か変わったか?

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Google Cloud全冠になってみて ◼ Google の考えるアーキテクチャやセキュリティ、コンテナサービスの活用、 運用ノウハウなど多くの知見を習得できた 20 ◼ 各クラウドプロバイダーとの共通点や相違点などを理解して、 設計や提案を行うための引き出しが増えた ◼ 勉強や最新情報のキャッチアップをする習慣が身に着いた

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ノベルティがたくさんもらえる ◼ Professional 以上の資格を取得すると、Google のロゴが入ったパーカーやマグカップがもらえる 21

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まとめ ◼ 勉強方法 • Google Cloud Skills Boostを活用 • 試験対策についてまとめているブログを活用 • 他のクラウドサービスと比較して理解 ◼ 問題を解くうえでのコツ • 時間をしっかり管理 • 要求を正確に把握 • ベストプラクティスを選択 • よりシンプルな手法を選択 22