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AWSのマネージドサービスと SaaSの良い関係 - Stripeを使った決済システムは、どこまでAWSでリッチにできるか? JAWS Days 2022 - Satellites @hidetaka_dev Oct 2022 1

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今日のトピック ● FaaS + AWS Managed Serviceで ノーコード・ローコードに機能(Function)を実装できる ● マネージド型サービスを使うことで、 「うまく動かす」から「うまく運用する」にシフト ● 「決済OPS」「請求OPS」「検索OPS」など、 「運用を見据えた設計・開発」で、更なる効率化や価値提供を(X-OPS) 2 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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岡本 秀高 ( @hidetaka_dev ) ● Stripe Developer Advocate (ex-developer in Digitalcube) ● JavaScript / TypeScript developer ○ AWS Lambda / CDK ○ Next.js / React ○ WordPress / Alexa / etc ● AWS Samurai 2017 / AWS Community Day APAC 2017 ● QiitaでStripeに関する Dev blogを週2/3本で更新中 ○ https://qiita.com/hideoka moto ○ 年間120記事ペース 3 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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今日のトピック ● SaaSの接合点: 「API」と「イベント」 ● AWSでSaaSをつなぐ・ブーストする ○ 決済手段の多様化に対応する ○ レコメンドや分析を行う ○ ローコードにバックエンドを構築する ● 決済システムからはじめるDX 4 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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今日のトピック ● SaaSの接合点: 「API」と「イベント」 ● AWSでSaaSをつなぐ・ブーストする ○ 決済手段の多様化に対応する ○ レコメンドや分析を行う ○ ローコードにバックエンドを構築する ● 決済システムからはじめるDX 5 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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SaaSの接合点: APIとイベント ● SaaSとシステムを連携させるには、API かイベントを利用する ○ API: SaaSのAPIを呼び出し、必要なデータを取りに行く ○ イベント: Webhook APIを用意し、SaaSで起きたイベントを受信する ● システムが必要とした時に、SaaSと連携したい -> APIを呼び出す ● SaaS内で起きた出来事に、システムが連動したい -> イベントを受信する 6 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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APIキーやOAuthのクレデン シャルを、安全に保存できる システム・アプリはSecrets ManagerのAPIからデータを取 得するだけ 開発者のPCやデプロイ環境・リ ポジトリなどに秘密情報が散ら ばらない 7 JAWS Days 2022 - Satellites AWSでSaaSのAPIと連携する: Secrets Manager

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サーバーレスなイベントバス AWS / パートナーまたはAPIか ら直接イベントを送信する イベントを受けると、 フィルターやルールに応じて AWSリソースやAPIを実行 Shopify / Auth0など、 さまざまなSaaSと 簡単に連携できる 8 JAWS Days 2022 - Satellites AWSでSaaSのイベントと連携する: EventBridge

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決済はその場で 完了しないこともある ● 銀行振込 ● コンビニ ● 3DSなどの追加認証 決済ごとに 手続き・処理を増やすより、 決済が完了したイベント を 待って発送やCRM連携を実施 9 JAWS Days 2022 - Satellites イベント駆動のメリット: オンライン決済の場合

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AWSでSaaSのAPI / イベントと連携する ● システムが必要とした時に、SaaSと連携したい -> APIを呼び出す ○ Secrets Manager (or SSM Parameter Store)で 安全にAPIキーやトークン・クレデンシャルを管理しよう ● SaaS内で起きた出来事に、システムが連動したい -> イベントを受信する ○ 決済手段など、手続きやインターフェイスが多様化するケース向き ○ EventBridgeでサービス間の関係性を集約管理 ○ CDKやterraformなどでコード管理できると更によい 10 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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今日のトピック ● SaaSの接合点: 「API」と「イベント」 ● AWSでSaaSをつなぐ・ブーストする ○ 決済手段の多様化に対応する ○ レコメンドや分析を行う ○ ローコードにバックエンドを構築する ● 決済システムからはじめるDX 11 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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決済はその場で 完了しないこともある ● 銀行振込 ● コンビニ ● 3DSなどの追加認証 決済ごとに 手続き・処理を増やすより、 決済が完了したイベント を 待って発送やCRM連携を実施 様々な決済手段・フローに対応する 口座への 入金 決済処理 システム Amazon EventBridge +Step Functions 12 JAWS Days 2022 - Satellites Stripe外の 決済手段 銀行振込 カード payment_intent.succeeded payment_intent.succeeded payment_intent.succeeded AWS Step Functions Amazon DynamoDB Amazon SES メール送信 注文・在庫DB 更新 カスタムWF

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処理が非同期なので、 状態の変化をモニタリングする AppSyncやAPI GWで WebSocketを使った状態監視 バックエンドからも Mutationで更新リクエスト Step FunctionsでWFを組めば エラーの特定やリトライも 比較的簡単に実装可能 AppSync(GraphQL)で状態管理 AppSync (Mutation) 13 JAWS Days 2022 - Satellites User Order AWS Lambda AppSync (Mutation) AppSync (Subscription) Order Status Amazon DynamoDB AWS Step Functions Amazon SES

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StripeなどのSaaSにある データをAWSで分析・活用 ・イベント毎にEventBridgeで  データを受信する ・データ量が多い場合、  Redshiftでデータを受ける クロスセルのレコメンド 売上データの分析 在庫推移の予測 LTV向上のためのCRM施策 etc… 決済データを活用して、分析やレコメンドを行う JAWS Days 2022 - Satellites 14 Sigma Amazon Personalize Amazon Forecast Amazon S3 Amazon EventBridge (+ Step Functions) Data Pipeline Amazon Redshift Platform

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Amplify SDKを使うと、 イベントトラッキングも可能 Pinpoint / Kinesis / Personalize + カスタムのエンドポイント ・決済完了ページでCV計測 ・商品の閲覧・クリック計測 ・SaaS機能の利用率計測 分析・レコメンドなど、 利用したい用途に応じて プロバイダーを選択しよう Amplify SDKでフロントエンドからも分析データを送信 JAWS Days 2022 - Satellites 15 Analytics.record({ eventType: "itemOrdered", userId: 'cus_xxx', properties: { itemId: 'prod_xxx', eventValue: '1' } }, "AmazonPersonalize");

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Step Functionsで ワークフローをローコード実装 WaitとChoiseを使って 手動作業が入った場合の待機も エラー発生時に 返金やメール通知を入れると よりユーザーフレンドリー State Machineの状態を 見たいケースでは、 Amplifyなどで開発が必要 SaaSのバックエンドを、ローコードに開発する 16 JAWS Days 2022 - Satellites

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EventBridge クイックスタート Stripe Webhookの署名検証など EventBridgeに連携するAPIを CFNで立ち上げ可能 StripeのWebhookイベント名で ルール・フィルターを作成 コスト削減のため、 使わないイベントはStripe側で 送信を停止する。 17 JAWS Days 2022 - Satellites StripeとAWSを連携させる場合のTips

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今日のトピック ● SaaSの接合点: 「API」と「イベント」 ● AWSでSaaSをつなぐ・ブーストする ○ 決済手段の多様化に対応する ○ レコメンドや分析を行う ○ ローコードにバックエンドを構築する ● 決済システムからはじめるDX 18 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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決済システムからはじめるDX ● 「守りの決済」と「攻めの決済」 ○ 守りの決済: 顧客が正しく・ストレスなく決済できる環境づくり ■ システムの安定稼働 ■ 金額や取引の正確性 ■ 不正利用の予防・対応 ○ 攻めの決済: 顧客がよりお得に、便利にサービスを利用できる仕組み ■ 契約期間や累計額に応じた優待や提案 ■ 従量課金や休会など、柔軟な契約体系の立案 ■ 決済データを元にしたレコメンドや在庫予測 19 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022

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決済システムからはじめるDX ● マネージドサービスで守りを固め、 FaaS・SaaSを使いこなして攻めの運用(X-OPS)を目指す ● EventBridgeやStep Functions・CDKなど、 素早く守りを固めるためのツールがAWSには豊富 ● 「Stripe + AWS => 決済OPS」のように、 「FaaS・SaaS + AWS」で巨人の肩を乗りこなそう 20 JAWS Days 2022 - Satellites #jawsdays2022