Slide 1

Slide 1 text

IoTボタン開発のススメ 【 WeWorkイベント – IoTx○○のハナシ 】 2019年12月17日 Tomotaka Kizawa ( kizawa2020 )

Slide 2

Slide 2 text

■ Page.2 ごあいさつ 名前 : 木澤 朋隆 (きざわ ともたか) 所属先 : 某システムインテグレータ 担当業務: ① 自社クラウドサービス企画/開発 ② 社内コミュニティ企画/運営 最近のトピックス • コミュニティイベント参加/運営 – SORACOM UGやIoTLTを中心に各種イベントへ参加。最近は運営にも参画。 • 社内同好会立ち上げ – Techな同士で社内同好会(もくもく会)を立ち上げ。副代表。 • IoTのプロトタイピング開発 – 最近はシングルボードコンピュータ(WioLTE)とクラウドを繋げたIoT開発が熱い!

Slide 3

Slide 3 text

■ IoTの隆盛 Page.3 従来から似た概念を表す言葉はあった ユビキタスコンピューティング 組み込み開発 M2M ・・・ IoT Internet of Things : モノのインターネット 様々なモノがインターネットに接続され、 情報交換することにより相互に制御する仕組み IoTの時代になって何が変わったのか?

Slide 4

Slide 4 text

■ IoTの3要素 Page.4 デバイス (センサー) コンピュート 通信回線 • パブリッククラウドの登場 • AIの進化 • 通信回線の進化 (WiFi, LTE, LPWA) 技術の進化により、一連の開発が民主化された ⇒ IoT (誰しもが簡単にアイディアやニーズを実現可能となった) • センサーの進化 • マイコンの登場

Slide 5

Slide 5 text

■ DX開発に肝心なこと Page.5 DX開発にありがちなこと • 要件が不明確 • 要件がコロコロ変わる スピード最優先 プロトタイピング • ニーズやアイディアがあったら、すぐに開発してみる • 素早くアウトプット、アジャイル式に徐々にブラッシュアップする • 極力「作らない」開発(既にあるものを極力利用する)

Slide 6

Slide 6 text

■ デバイスの民主化 = マイコンの登場 Page.6 プロトタイピング デバイス(代表例) センサーの接続 Grove端子による接続であれば 回路制作(ハンダ付け)不要 Raspberry Pi Arduino M5Stack

Slide 7

Slide 7 text

■ デバイスの民主化 = マイコンの登場 Page.7 プロトタイピング デバイス(代表例) センサー接続 Grove端子による接続であれば回路制作(ハンダ付け)不要 Raspberry Pi Arduino M5Stack 本日はこれらの話は しません (もっと簡単な開発 - IoTボタンの話をします)

Slide 8

Slide 8 text

Page.8 IOTボタン

Slide 9

Slide 9 text

■ IoTボタン開発の特徴 Page.9 「ボタンを押す」極めて単純な操作で、各種処理を実行できる (主にサーバレスアプリケーションの実行) 特徴 誰でも簡単に 子供/お年寄りでも、過酷な作業環境でも操作できる どこでも (LTE回線搭載のボタンであれば)国内どこでも 必要な分だけ実行 サーバレスアプリケーションは実行時間に準じた 課金体系

Slide 10

Slide 10 text

■ IoTボタンの例(WiFi接続のもの) Page.10 AWS IoT エンタープライズボタン Re Button (Seeed) アクション AWS IoT 1Click Azure IoT Central シングル・ダブル・ロング クリック 接続先 5種類(左記+トリプル+スーパーロング) 外部インタ フェース Grove端子 x1 外部インタフェースなし (人が押すことが前提)

Slide 11

Slide 11 text

■ IoTボタンの例(LTE接続のもの) Page.11 SORACOM LTE-M button for Enterprise (しろボタン) SORACOM LTE-M Button powered by AWS (あのボタン) SORACOM LTE-M button Plus (ひげボタン) アクション AWS IoT 1Clickに接続する SORACOM Beam/Funnel/Funk 経由で 任意の宛先に接続できる 外部インタフェースなし (人が押すことが前提) 接点入力による 外部デバイス連携が可能 3種類(シングル・ダブル・ロングクリック) 接続先 簡易位置情報 ー ○ ○ 外部インタ フェース

Slide 12

Slide 12 text

■ IoTボタン システムの開発方法 Page.12 1. 処理を行うサーバレスアプリケーションを開発 2. ボタンと紐付ける (デバイスにより多少設定方法は異なる) 3. ボタンをクリックして実行 非常に簡単

Slide 13

Slide 13 text

Page.13 ユースケース

Slide 14

Slide 14 text

■ 登場以来、様々なユースケースが発案されている Page.14 SORAZINE「最新LPWA通信規格 “LTE-M” 搭載ボタンで何つくる?〜次々に身近なユースケースが生まれる理由〜」より引用 https://sorazine.soracom.jp/entry/2019/04/17/button_usecases

Slide 15

Slide 15 text

■ i Smart Technologies様 事例 【工場】 Page.15 ラインの停止理由を知りたい。 方式の検討 × 紙とペン × タブレット ○ ボタン 原因の可視化、対策方針の立案に繋げる プロトタイピングの参考にも 早期から現場を巻き込む 現場にヒントはある SORACOM導入事例:i Smart Technologies株式会社より引用 https://soracom.jp/case_studies/ismarttechnologies/

Slide 16

Slide 16 text

■ Smart Class Room 事例 【教育】 Page.16 ボタンを児童に配り、 授業の理解度を可視化 背景 児童 周りを気にして「わかりません」と言えない 先生 サポートしたいけど、誰がわからないか不明 理解度を可視化することで、 授業の質を向上(小一の壁の解決) 「AWS IoT Enterprise Button を利用した小学校向けサービス Smart Class Room の技術部分の紹介と SORACOM LTE-M Button powered by AWS 対応について」より引用 https://www.ketancho.net/entry/2018/12/03/192930

Slide 17

Slide 17 text

■ E&I様事例 - 障がい者向け機器【福祉】 Page.17 障がい者の見守り装置 外部I/Fを用いて異常検出し通知 操作方法 音声? ボタン? 外部I/F経由 「SORACOM LTE-M Button Plusを使って福祉機器を作ってみた話」より引用 https://qiita.com/ikuyama10/items/c654c2e7bedf18f3a2c2

Slide 18

Slide 18 text

Page.18 私の開発した事例

Slide 19

Slide 19 text

■ かえるボタン(位置情報つき) Page.19 外出中の子供 地図上で位置を表示 子供からの「今から帰る」「迎えに来て」を通知 メリット 押すというシンプルなアクション 外出先どこからでも 子供に持たせて雑に扱っても 影響が少ない 位置情報を付加し、 子供の居場所を可視化 https://kizawa.info/soracom-advent2019

Slide 20

Slide 20 text

■ 個人向け電話コンシェルジュ Page.20 若者は電話に出ない? (まぁ気持ちはわかるかな) Amazon Connectで 個人向け電話コンシェルジュを開発 自身のステータスの入力 にボタンを活用 Amazon Connect ステータスを入力 (仕事中/移動中/休憩中) 電話で受けた メッセージを通知 電話をかける 電話番号 050-XXXX -XXXX ①状態を 確認する ②メッセージ を送る (元気/孤独/愛) ③折り返しを 希望する (本日中/明日/他) ④電話を転送する 状態 Lambda(3) Lambda(1) Lambda(2) 電話の転送 (休憩中のときのみ) https://kizawa.info/amazon-connect-concierge

Slide 21

Slide 21 text

■ 会議脱出ボタン Page.21 ボタンを押したら 電話が掛かってきて ちょっと失礼 中座できる仕組み AWS Cloud https://kizawa.info/soracombutton-escape

Slide 22

Slide 22 text

Page.22 まとめ

Slide 23

Slide 23 text

■ まとめ Page.23 IoTボタンはニーズやアイディアをすぐに解決する プロトタイピング開発に最適なデバイス 非常に簡単な開発にも関わらず、社会課題の解決にも繋げる ことができる ビジネス分野での活用はまだまだこれから(だと思います) ぜひIoTボタンを使ってみてください