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SI事業を屋台骨とする 企業が自社サを作った話 2023.12.1 @テテミート #6 《LT会》 セーヤン(@se_yan_engineer) 1

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自己紹介 株式会社マチス教育システム(2008年〜現在) Webエンジニア / マネージャー Web系&SIerの二刀流 チームのリーダーを実施しつつ自社プロダクトの開発、 スタートアップ企業様の案件、SI案件などを担当 2 セーヤン X: @se_yan_engineer Zenn: zenn.dev/ikefukurou777 ブログ: blog.se-yan.net

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3 今日お話しすること 1. 企画からローンチまでの道のり 2. システム構成 3. アーキテクチャーの選定について 4. プロダクト開発で大変だったこと 5. 最後に

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4 企画からローンチまでの道のり 2019. 07  子どもの夏休み初日に趣味のフットサルで足首骨折(全治6ヶ月くらい)し、リモート勤務になる  動けず暇なため、休日などの空き時間を使ってプロトタイプを1週間で作ってビジネスサイドへ提案  SI事業が主軸のため、主業務のSES、受託開発案件を実施しつつ、限られたリソースで開発を進めた 2020. 03  コロナ禍を機に最初は3人でチームを作る(自社プロダクト開発のためではない)  空きリソースを活用しながら、中断と再開を繰り返しながら進める 2020. 10  β版開発完了。そして、約1年以上の中断(みんな主業務で目一杯) 2021. 11  β版の機能仕様をベースにしつつ、本格実装としてスタート(システムは作り直し) 2023. 10  悲願のローンチ 2024. 01  本格的にPR開始予定

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5 作ったプロダクト 神楽坂123ファーム  こども達に安心安全な食材を食べさせてあげたいという思いから作ったECサイト https://kagurazaka123-farm.com/

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6 システム構成 システム概要図  マイクロサービスのアーキテクチャーを選定  AWS ECS上で稼働

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7 アーキテクチャー選定について マイクロサービス  コアとなるAPIサービスとブログAPIのサービスがあることから今後を鑑みて、BFFをハブとしたアー キテクチャーを採用。  BFFの責務:FEが欲しいデータ構造にクレンジング、加工して返却する  BEの責務:リクエストに対して、リソースを返すだけの思想とする   現状では、BFFにてデータ加工が必要なケースは限定的である。 そのため、他のAPIは中継役のみであり、APIを新設する場合にBEとBFF両方の実装が 必要となることからコストがかかってしまう メリットはあったが マイクロサービスは やり過ぎだったかもしれ ない...

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8 アーキテクチャー選定について オニオンアーキテクチャー  バックエンド(Spring Boot / Kotlin)は、メンテナビリティーを意識し、各レイヤーでの責務を明 確化した上で機能をのせていくアーキテクチャーを採用した。  導入にあたっては、有識者の方の知見をもとに小さくはじめて軌道にのせた。  ※自分自身もなかなか頭に入るまで時間を要したが、有識者との会話や書籍などを通じて理解を図っ た  Zennで関連記事を執筆しています。 Node.js / Express / TypeScript / たぶんDDDでスケルトンのAPIを作った https://zenn.dev/ikefukurou777/articles/65cfd0289ac74d 【Kotlin / Spring Boot】疎結合で汎用的なメール送信機能を作る https://zenn.dev/ikefukurou777/articles/7e1d378351c8c4

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9 プロダクト開発で大変だったこと リソースがないこと及び知見が不足しているのでなかなか進まない ● 半年前まではフルタイムでプロダクト開発にリソースをあてられるメンバーが不在 ○ 社員は主軸事業にアサインされるのが基本であることやエンジニア採用を試みるもWebエ ンジニアの採用が全然できない ○ チームメンバーの隙間リソース、子会社のベトナムオフショアメンバー、業務委託のメン バーと共に少しずつ進めた ○ 他社様のプロダクト開発案件に幾つかジョインさせていただいた経験などから進め方など の理解はあったが、全体的に乏しかった

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10 プロダクト開発で大変だったこと マーケティングの知見がない ● Webアプリケーションをローンチするにあたって、自分自身も所属会社の社員もマーケ ティングの知見が皆無 ○ 主軸のSI事業では、業務アプリ開発/運用が多いことからプロダクト開発のいろはがわから ない ○ Udemyなどのコンテンツを活用して、インプットを試みるが、実際にどのように進めるべ きか分からず、非効率でモヤモヤする日々 本業ではスタートアップ企業で活躍されている実績をお持ちのマーケターの方に 副業でジョインいただくことで道が開けた!! 一緒にお仕事させていただく中で自分もマーケティングの面白さに魅了されたことや ビジネスにおいて必要不可欠であることを知ることができた。

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11 最後に 自社サとして0→1のソフトウェアを世に出すのは会社では初めてだったこともあり、とても感 慨深く、開発に関わってくださった方と今も関わってくださっている方の活躍により、ビジネス サイドの方も大変喜んでいた。 まだまだではあるが、0からローンチまで経験できたことは大変なこともあったが、楽しくて貴 重な経験となった。 プロダクト開発事業に関しても会社の収益の柱となるように皆と一緒にやっていきたいと思う

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ご清聴ありがとうございました!! 12